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メインページ 書評一覧 今日読んだ本 プロフィール コンセプト 本の読み方について メール
トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
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 題名:トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す
 著者:トーマス・マン
 出版:新潮文庫
 定価:400円
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102022015/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1306591%2f



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 ◆本の目次
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 トニオ・クレーゲル
 ヴェニスに死す



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、昭和42年9月に出版されています。
 
 著者(1875年〜1955年)は、ドイツの作家で、ノーベル文学賞を
 受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。

 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽今回読んだ本は新潮文庫版で「トニオ・クレーゲル」と「ヴェニスに死す」
 が収録されています。
 
 以前、岩波文庫版の「トニオ・クレエゲル」を紹介したことが
 あります。
 
 Vol.713,2008/07/10配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080710060000000.html
 
 今回は、同じ著者の「ヴェニスに死す」が読みたくて買いました。
 
 元もと著者の作品で名前を知っていたのは「ヴェニスに死す」
 だけで、作品名を知っているだけで内容は知りませんでした。
 
 「トニオ・クレーゲル」は、繊細な少年と、その少年が大人に
 なった時に思い出す少年時代がなんとなく切ない感じが描かれて
 いました。
 
 しかし、芸術に関する著者の主張というか哲学が延々と書かれて
 いる部分があって、その部分は真剣に読んでも良く分かりません。
 
▽簡単にあらすじを紹介します。
 
 背景は、19xx年(20世紀初頭)のミュンヘン。

 主人公は、グスタフ・アシェンバハという50代の作家です。
 
 アシェンバハは少し疲れた芸術家で、ある日散歩をしたおりに
 旅に出ることを決意します。
 
 アシェンバハは名の知れた作家だったのお金は持っています。
 
 やはり、ここで芸術についての考察といいますか、おそらく著者の
 哲学だと思いますが、その記述が続きます。
 
 そして、やっぱり書いてあることは理解できません。
 
 この辺りの芸術に関する部分は知らなくても、物語に何の影響も
 ないと思われるので読み飛ばします。
 
▽最初はアドリア海(バルカン半島とイタリア半島に挟まれた海)
 の、ある島に逗留します。
 
 しかし、そこが気に入らなかったため、ヴェニスに向かうことに
 しました。
 
 ヴェニスとはイタリア北東部の県の名前で、「ヴェネツィア」とか
 「ベネチア」とも呼ばれていて、英語読みで「ヴェニス」とか
 「ベニス」と呼ばれています。
 
 ヴェニスは運河が発達していて、移動はゴンドラやモーターボート
 で行います。
 
▽ヴェニスに到着したアシェンバハは、逗留先のホテルで、ある少年
 に出会います。
 
 ホテルには、ロシア、英国、アメリカ、フランス、ドイツ等様々な
 国から観光客が来ていました。
 
 その中に、ポーランド語を話す家族がいて、その家族の中に14歳
 くらいの少年がいました。
 
 その少年は髪を伸ばしていて、アシェンバハはこの少年の美しさに
 魅了されてしまいます。
 
 「少年の美しさに魅了される芸術家のおじさん」というのがいま
 いち理解できません。
 
▽一度は、ヴェニスの気候が肌に合わず、逗留を止め別の土地へ
 移動しようとしますが、少年がいるためにヴェニスに留まることに
 しました。
 
 この辺から、アシェンバハは「ストーカー」と化します。
 
 食堂等で少年が近くを通ると視線を向け観察し、少年が海辺で
 遊んでいると、近くに小屋を借り観察ていました。
 
 また、少年が家族と供に出かける時は、つかず離れずし後を付け
 ます。
 
 さらに、少年の家族が泊まっている部屋を覗いたり、ドアの前で
 立ち止まったりと、現在なら確実に怪しまれるおじさんと化して
 いました。
 
▽アシェンバハが逗留している間に、観光客が減っていることに
 気が付き、さらに町の至る所で消毒の匂いがし始めます。
 
 最初は何事か分かりませんでしたが、「コレラ」が流行してしまい、
 このヴェニスでも死者が続出しているとのことでした。
 
 気が付いたら、アシェンバハが泊まっているホテルも観光客が
 いなくなっていました。
 
 アシェンバハもヴェニスを去ろうかと考えますが、あのポーランド人
 の家族がホテルに滞在しています。
 
 少年に魅了されたアシェンバハは、移動したくてもできなくて、
 自分の身に危険が迫りつつも少年を追うことを止めませんでした。
 
▽そして、少年の家族がヴェニスを去る日、いつものように海辺で
 少年を観察していたアシェンバハは...





 この作品は、美少年に魅了された芸術家が、身に危険が迫っている
 にもかかわらず、その少年から離れることができず、やがて死んで
 しまう物語です。
 
 昔で言えば「自分の死をも省みず美しいものに魅了される芸術家」
 ですが、現在なら「命知らずのストーカー」といったところで
 しょうか。
 
 ノーベル賞受賞作家に対して失礼かもしれませんが、素人の意見
 としてはもう一ひねり欲しかったと思います。



夢の女 (集英社文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:夢の女
 著者:永井荷風
 出版:集英社文庫
 定価:400円
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087480143/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f583440%2f



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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1993年3月に出版されています。
 
 作品自体は明治36年(1903年)に書かれています。
 
 著者は、日本の小説家で、明治期から昭和に掛けて活躍した人です。
 
 著書も多数あります。
 
 
 
 どのような作品なのでしょうか?
 
 
 
 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品は初めて読みます。

 「文豪」とは呼ばれていませんが、日本の作家としては有名な方
 です。
 
 1879年(明治12年)に生まれ、1959年(昭和34年)
 に亡くなっています。
 
 主な作品は、「ぼく東綺譚(ぼくとうきだん」、「腕くらべ」、
 「あめりか物語」「ふらんす物語」等で、他に著者の日記である
 「断腸亭日乗」があります。
 
 今回読んだ作品は、著者の若い頃25歳の時の作品です。
 
 著者の作品は、遊郭の女性のことを描いた作品が多いらしく、
 今回読んだ「夢の女」も、妾から花魁へと身を沈めていく女性の
 ことが書かれています。
 
▽簡単にあらすじを紹介します。

 主人公は「お浪」という女性。
 
 登場したときは、まだ18歳でした。
 
 お浪は士族の娘でしたが親が没落し、その家を助けるために妾に
 なります。
 
 お浪の家族は、父と母、そして妹がいました。
 
 お浪は16歳の時に、ある商人の妾になり築地に家を与えられ、
 「囲われ」ていました。
 
 18歳で子を生み、「お種」という娘がいます。
 
▽ある日の夜、お浪の元へお浪を囲っている商人が死んだことが
 知らされます。
 
 そうなると困るのが妾の身。
 
 何の後ろ盾もない女性は身の施しようがありません。
 
 お浪は、本妻宅へ呼ばれますが、ほんのわずかな手切れ金を渡され
 放り出されてしまいます。
 
 当時、お浪の身の回りの世話をしていたばあやがいました。
 
 お浪はばあやに励まされますが、どうにも仕様がありません。
 
 実家に帰っても、没落した士族の家庭は生活に窮していて、お浪が
 帰ったとしても生活できる補償がありません。
 
 数日悩んだ結果、養子の当てがあったばあやに、断腸の思いで
 お種を預け、お浪は一人田舎の実家へ戻ることにしました。
 
▽実家に戻った時、父親は新しい事業を興している最中で、これが
 軌道に乗れば、生活が安泰すると意気込んでいます。
 
 お浪も安心していました。
 
 しかし、父親が関係していた事業は詐欺だったらしく、その方棒を
 担いでいた父親は逮捕されてしまいます。
 
 父親も騙されていて、何ヶ月後かに無罪放免となります。
 
 その後、父親は働く気もなく家の中でしょんぼりしているだけです。
 
 ただでさえ苦しい実家は収入の道もなく、どうしようもなくなって
 います。
 
 そうなると、被害が及ぶのはいつも女性です。
 
 お浪の母親は、自分の娘に「奉公に行って欲しい」と娼妓となる
 ことを勧め、お浪も家族の為ならと、東京深川の遊郭へ身を沈めて
 しまいます。
 
 明治期は没落した武士階級の娘が生活に困って遊郭へ身を売る
 ことが多々あったようで、当時の女性の厳しい立場が分かります。
 
▽遊郭に身を売り、花魁(おいらん)となった当初は泣いて暮らし
 ますが、それも数ヶ月のうちに慣れ、「楓(かえで)」という
 源氏名でお浪は21歳となり、深川では売れっ子の遊女となって
 いました。
 
 お浪に熱を上げていたある男性がいて、地道に商売をしていましたが、
 商売が上手くいきだしてから遊郭へ遊びに来るようになった客は
 はまる場合が多いらしく、その男性もお浪に金をつぎ込むように
 なり、身を崩してしまいます。
 
 そういった部分は今も昔も変わらないのかもしれません。
 
 ある日、その男性がお浪の元へ遊びに来たときに、お浪に騙された
 と分かり、首を吊って遊郭で自殺してしまいます。
 
 それからお浪を指名する客も少なくなり、お浪自信も自暴自棄に
 なって酒に溺れるようになります。
 
▽そんな時にお浪を指名した客が、自分の妾として身請けをし、お浪は
 「待合」を任されるようになります。
 
 「待合」がどういう場所なのか良く分かりませんが、とにかく
 お浪が女将となって一生懸命働き、店も繁盛します。
 
 収入も相応に手にはいるようになったので、田舎から両親と妹を
 呼び、自分の娘も呼び寄せます。
 
 一段と店は繁盛し、お浪は幸せな日々を過ごしていました。
 
▽そんな中、自分を遊郭から身請けしてくれた男性が、別の女性を
 囲っていることが判明します。
 
 何の支援がなくても独りでやっていけるほどの収入があったお浪
 はあっさり諦めます。
 
 しかし、この世に何の後ろ盾もないお浪は、自分の現在を考えて
 みると心細くて仕方がありません。
 
 そんな中、ある事件が起き...





 この物語は、時代に翻弄され、幸せと不幸を行きつ戻りつしながらも
 したたかに生きていく一人の女性を描いた作品です。
 
 現代では、日本も豊かになったので、自分の娘を売ってまでお金を
 得る親もいないとは思います。
 
 いざというとき、男は何の役にも立たず、女性の方が強いのは
 昔も今も変わらないのかもしれません。
 
 著者の作品はさらに読んでみたいと思います。



「いいかげん」のすすめ
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 ◆今日読んだ本
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 題名:「いいかげん」のすすめ
 著者:ひろさちや
 出版:PHP研究所
 定価:1000円+税
 購入:ブックオフで550円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569697348/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f5434537%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第一章 「あきらめ」のすすめ
 第二章 希望を持つな
 第三章 「いいかげん」のすすめ
 第四章 ご縁を大切に



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、2008年4月に出版されています。
 
 著者は、紹介文によると、膨大で難解な仏教思想を、逆説やユーモアを
 駆使してやさしく説いている方です。
 
 著書も多数あります。



 「いいかげん」とはどのような意味なのでしょう?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)「いいかげん」とは?



 「てきとうにやる」というわけではなさそうです。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)「いいかげん」とは?



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 いいかげんに生きよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「いいかげん」とは?

▽著者の本は、これまで何冊か紹介したことがあります。
 
 数えてみると7冊も紹介していて、おそらく仏教に興味があるのと
 書いてあることが、その時の自分の考えを示しているような感じが
 するためだと思われます。
 
 今回出会った本は「いいかげん」のすすめ。
 
 しかも、帯には次のように書いてあります。
 
 「『努力すれば幸せになれる』って、誰が決めたんですか?」
 
 今回は、帯に書いてあったこの言葉に引かれてしまい思わず買って
 しまいました。
 
▽「いいかげん」というと、普通は「中途半端」や「無責任」、
 「てきとう」といった負のイメージがあります。
 
 ただし、別の漢字を当てると「好い加減」となり、「ちょうどよい」
 「快適」といった意味に取ることができます。
 
 そして、仏教ではこの「好い加減」のことを「中道」と言って、
 仏教の基本姿勢になるそうです。
 
 今から約2600年前、釈迦が王子の身分を捨てて修行を始めた
 とき、最初は苦行をしたそうです。
 
 確か6年くらい。
 
 でも、死ぬ間際まで行った6年の苦行でも、何も得ることはなく
 釈迦は肉体をいじめる苦行では、何も悟ることができないことを
 知ります。
 
 その時にたどり着いた考えが「中道」です。
 
 王子の身分と苦行ではあまりにも極端すぎて、何かを得たとしても
 普通の生活では役に立ちそうもありません。
 
 普通の生活の中で得られた悟りこそが本物なのではないか?と
 釈迦は考えます。
 
 結果的に、釈迦は悟りを開きます。
 
▽釈迦がたどり着いた「中道」とはどういうことかというと、著者
 は次のように書いています。
 
 「中道というのは『いいかげん』です。『いいかげん』を逆に
 言えば『がんばるな!』なんです。でも、これもまた常識はずれ
 ですね」
 
 「世の中の人は『がんばる』ことがいいことだと思っていますから、
 がんばってはいけないと言われると、ビックリされます」
 
 「中道」という言葉は無責任な「いいかげん」の意味ではなく、
 「好い加減」の意味があるそうです。
 
 そして、「好い加減」というのは「頑張るな」「頑張らなくてもいい」
 ということでもあるのです。
 
▽著者も書いてますが、日本語の「頑張れ」という言葉は、どの
 ような状態の人にも掛けられる言葉です。
 
 頑張ってない人にも、頑張っている人にも、頑張りすぎている
 人にも「頑張れ」という言葉を投げかけてしまいます。
 
 上記三者の中で、「頑張れ」と声を掛けて効果があるのは「頑張って
 いる人」だけです。
 
 頑張っていない人に「頑張れ」と言うと皮肉になりますし、頑張り
 過ぎている人に「頑張れ」というと、さらにムチ打つことになり
 ます。
 
 「頑張れ」という言葉は、投げかける対象の人の状況によって
 使い分けなければなりません。
 
 ところが、先程も書いたように日本語の「頑張れ」は、例えば
 病気の人に対しても掛けられる言葉です。
 
 自分の意志に反して体の病気に罹っている人に、「頑張れ」と声を
 掛けてどう頑張ればいいのでしょうか。
 
 体の病気ならまだしも、うつ病等のように心の病気で悩んでいる
 人に対して「頑張れ」と言うと、自殺してしまうかもしれません。
 
 本人はかなり頑張っているけれど、どうにもならない状況にいて
 それで心の病気を罹っています。
 
 そこへムチ打つように「頑張れ」という言葉を投げかけると、
 「もっと頑張らなきゃならないのか?」ということになってしま
 います。
 
 「頑張れ」という言葉は使う状況を考える必要があります。
 
▽著者は、人生というのは目的を設定して、そこへ向かって頑張る
 ことではないと言います。
 
 目的を設定すると未来のために生きなければなりません。
 
 著者は言います。
 
 「たとえてみれば、人生をマラソン・レースのように考えている
 のです。ゴールを目指して、歯を食いしばって駈けるのです。
 ゴールという未来のために、現在を犠牲にする生き方をすれば、
 お釈迦さまからお叱りを受けます」
 
 「わたしたちは、現在を大事に生きねばなりません。そのためには、
 ゆったりと人生の旅を楽しむのです」
 
 その人生を楽しむためのペースが「いいかげん」です。
 
 そして「毎日楽しく生きればいい」と主張しています。
 
 「人生は旅です。そして、人生の旅の要領は『いいかげん』です。
 いいかげんのペースを身につけたとき、旅は楽しくなるでしょう。
 どうか急がないでください」
 
 私にとっての現在のテーマ「楽に楽しく生きる」ためには、
 「いいかげん」が必要みたいです。





 この本は、さまざまな仏教の教えを、見開き2ページに一つずつ、
 著者が分かりやすく解説したものです。
 
 「いいかげんがいい」、と著者は主張していて、私もその考えが
 「楽でいいなぁ」と思ってます。
 
 でも、それも人それぞれで、目標を設定してそこへ努力邁進する
 人生を否定しているわけではありません。
 
 それはその人の人生であって、どの様に生きようとその人の勝手
 です。
 
 ただ、努力してそのためにストレスを感じる人生を生きている
 ならば、努力しない「中道」を生きてみるのも一つの手かもしれ
 ません。


砂漠 (1983年)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:砂漠
 著者:ル・クレジオ
 出版:河出書房
 定価:2000円
 購入:図書館で借りました



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 絶版です。



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、1983年5月に出版されています。
 
 著者は、フランス出身の小説家で、2008年のノーベル文学賞を
 受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽今回紹介する本の著者は、今年(2008年)のノーベル文学賞を
 受賞された方です。
 
 フランス出身の作家で、正式な名前は
 「ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ」
 です。
 
 1985年に河出書房から出版されてますが、現在は絶版となって
 います。
 
 アマゾンで検索しても、古本で1万円の値段が付いています。
 
 ノーベル文学賞を受賞したので、もしかしたら復刊するかもしれ
 ません。
 
 今回は、図書館で借りてきました。
 
▽ウィキペディアから著者に関する情報を抜粋します。

 著者は、1940年にイギリス籍の父親と、フランス籍の母親の元
 フランスで生まれ、8歳の時に父の仕事の関係でナイジェリアに
 滞在します。
 
 ここで、文学に目覚めます。
 
 ナイジェリアでは英語とフランス語の環境で育ったため、どちらの
 言語も使えるとのこと。
 
 今回紹介する「砂漠」は迷った末、フランス語で書くことにした
 そうです。
 
 1963年に「調書」という作品で作家デビューをしていて、この
 作品が評価されフランス国内で有力な賞を受賞しています。
 
 主な作品としては「調書」の他、短編集の「発熱」、長編の「大洪水」、
 「戦争」、「悪魔祓い」、「巨人たち」等があります。
 
 また、近年では今回紹介する「砂漠」の他、「黄金探索者」、
 「ロドリゲス島への旅」、「オニチャ」、「パワナ」等があります。
 
 ノーベル文学賞の受賞理由は、
 「新しい出発、詩的冒険、官能的エクスタシーの作家であり、
 支配された文明社会やそれを超えた人間性の探求者」
 ということで、良く分かりません。
 
▽簡単に作品を紹介します。

 正直な話、342ページあるうち、後半の約100ページに入る
 まで退屈でした。
 
 読むのに時間が掛かるし、何度途中で投げ出そうかと思いましたが、
 「せっかくだから」と最後まで読んでしまいました。
 
 作品が良くないわけではないと思います。
 
 個人的な趣味が合わないだけで、おそらく文学的にはすばらしい
 作品なのでしょう。
 
 物語の舞台は、20世紀初頭(1909年頃)です。
 
 紀元前から北アフリカのサハラ砂漠に住んでいた先住民族の
 ベルベル人の「ヌール」という少年が主人公です。
 
 この物語に、もう一つ別の時代の物語が交差します。
 
 もう一つは、現代の北アフリカに住むモール人の娘、「ララ・ハワ」
 の物語です。
 
 時代が違う2人の物語が互いに交差しながら進展していきます。
 
 2人がどこかで接することはありません。
 
 お互いの物語が別々に進展していて、でもどこかで共通点を持った
 出来事が起きたりします。
 
 ヌールの時代には、キリスト教徒の弾圧により土地を追われた
 ベルベル人が、大族長である「マ・エル・アイニーン」を中心に
 キリスト教徒と戦う様子が描かれています。
 
 この時代は、すでに近代的な武器が出現していて、キリスト教徒
 との戦いに勝つことはできません。
 
 ララの時代には、北アフリカの貧困労働者の様子が描かれていて、
 植民地から利益を吸い上げるだけの近代文明が、ヌールの時代の
 キリスト教徒と重なって描かれています。
 
▽退屈だと言ったのは、物語の進展の遅さです。

 前半200頁を読んでも、物語はほとんど進展しません。
 
 ヌールの時代の現状説明と、ララの時代の現状説明が延々と続き
 ます。
 
 その表現方法は、きっと素晴らしいものなのでしょう。
 
 ただ、個人的に小説には物語性を求めてしまうため、話が進展しない
 小説は読んでいてあまり面白くありません。
 
 途中をかなり飛ばして読んでも、物語的には何の支障もなく捉える
 ことは可能です。
 
 この辺りは趣味の問題なので、面白いかどうかは読んでみないと
 分からないと思います。





 この本は、ノーベル文学賞を受賞した著者の作品を読んでみたくて
 借りた本です。
 
 たまたま自分の趣味に合わない本を選んでしまったみたいなので
 著者の別の本も読んでみたいと思います。



生きる大事・死ぬ大事
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:生きる大事・死ぬ大事
 副題:死を通して考える新しい生き方
 著者:小林正観
 出版:弘園社
 定価:1500円
 購入:講演会会場で購入



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 弘園社
 http://www.koensha.com/
 



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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第1章 確定的未来
 第2章 生と死の周辺
 第3章 さまざまな人生
 第4章 自由な生き方



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■■■
 豊かな心:■■■■■
 おすすめ:■■■■■



 この本は、1999年12月に出版されています。
 
 著者は、心学研究家、心理学博士、教育学博士、社会学博士、
 コンセプター、作詞家&歌手、デザイナー、ブランドオーナー等々
 多才な方です。
 
 著書も多数あります。



 人生の仕組みとは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)確定的な未来とは?



 もちろん自分で決めています。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)確定的な未来とは?

 「未来がどうも決まっているらしい。死ぬときも決まっている
 らしい」

 「死ぬのは病気でも事故でもなく、全て寿命である」

 「『私の人生に、選択肢はなかった。それしか選べなかったし、
 必ずそうなるようになっていた。他の選択肢はなかった』と。
 よく考えてみてください」
 
 「私たちに果たして『選択肢』があったのか、と。過去の全てが
 『選択の余地がなかった』のではなかったか、『そう選ばざるを
 得なかった』のではなかったか・・・」
 
 「“過去”が全てそうであるなら、これからの“未来”にも、
 多分、選択肢はないのです。全て“そのようにしか選べない。
 それしか選べない”」
 
 「“未来”について言えば、これから選択すべきどんな状況でも、
 どんなに慎重に、熟慮してもかまいません。しかし、その選択の
 結果は『全て生前からの予定どおり』『シナリオどおり』なのです」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 何時死んでも良いように生きよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●確定的な未来とは?

▽先日、著者の「5時間講座」の会場で購入した2冊のうちの1冊
 です。
 
 人は必ず死にます。
 
 極端な言い方をすると、人はこの世に生まれてくると、死に向かって
 歩み始めるということになります。
 
 つまり、死ぬことをゴールとして生きていると言っても過言では
 ないと思います。
 
 もちろん死だけが目的ではなくて、その間に学ぶべき事や他の人に
 影響を与えることも人生でやるべき事でもあります。
 
 でも、生きている人のほとんどは死について考えることはありま
 せん。
 
 理由は、いつ死ぬのか分からないから。
 
 時期が確定できないことに対しては、真剣に考えることはない
 ようです。
 
 このような思想で生きていると、病気や事故等で死が身近に迫って
 きたときにあわてふためくことになります。
 
 もしかしたら今日の夜寝ても、明日の朝は死んでいるかもしれ
 ないし、今から30分後に事故にあって死んでしまうかもしれ
 ません。
 
 時期は確定できないけれど、いずれ死ぬことは確定してます。
 
 これで「未来が確定的に決まっている」ことの証拠が一つ発見
 できました。
 
▽著者は、大学生時代に「精神科学研究会」というサークルに所属
 していて、そこで潜在能力を開発する訓練をいろいろとやった
 そうです。
 
 その結果、人の顔をしばらく見ていると、死ぬ時が分かるように
 なったとのこと。
 
 これまで、見ようと思って見た人、見えてしまった人の死ぬ時は
 ことごとく当たっていたそうです。
 
 もしかしたら病気なら分からなくもないですが、健康な人でも
 事故で死ぬことが分かってしまった、つまり、「死ぬことが決
 まっていた」という結論が出てきたそうです。
 
 著者は言います。
 
 「未来がどうも決まっているらしい。死ぬときも決まっている
 らしい」
 
▽それから、著者の30年に及ぶ研究の結果、

 「死ぬのは病気でも事故でもなく、全て寿命である」
 
 という結論に至ったそうです。
 
 人が死ぬのは、「病気のため仕方なく」ではなく、「事故のため
 急に」でもなく、その時に死ぬことがあらかじめ決まっているから
 死ぬのです。
 
 例えばガンになって手術して死ぬ人もいれば、生きる人もいます。
 
 それは手術が成功してそうなったわけではなく、「たまたま死ぬ
 時期が違っていた。寿命はまだ先だった」ということになります。
 
 ほとんどの人は自分の死ぬ時が分からないから、「急に亡くなった」
 とか「九死に一生を得た」と思ってしまいます。
 
 しかし、人生の仕組みを考えると、どうやらそうではないらしい
 のです。
 
 生まれるのも死ぬのも全て自分で「決めて」人はこの世に生まれて
 きます。
 
 これは、飯田史彦さんをはじめ、精神世界の本を読むとどの本にも
 書かれていることです。
 
 著者の場合、聞いた話ではなく、自らの体験的に分かったとのこと。
 
 そして、著者の体験といろいろな情報を集めてきて導き出された
 結果、著者は次のように言います。
 
 「『私の人生に、選択肢はなかった。それしか選べなかったし、
 必ずそうなるようになっていた。他の選択肢はなかった』と。
 よく考えてみてください」
 
 「私たちに果たして『選択肢』があったのか、と。過去の全てが
 『選択の余地がなかった』のではなかったか、『そう選ばざるを
 得なかった』のではなかったか・・・」
 
 「“過去”が全てそうであるなら、これからの“未来”にも、
 多分、選択肢はないのです。全て“そのようにしか選べない。
 それしか選べない”」
 
 「“未来”について言えば、これから選択すべきどんな状況でも、
 どんなに慎重に、熟慮してもかまいません。しかし、その選択の
 結果は『全て生前からの予定どおり』『シナリオどおり』なのです」
 
 私たちが選択する全ての「選択肢」はあらかじめ何を選ぶか全て
 決まっているそうです。
 
 「選択肢」に見えて、実は選択してない、あらかじめ引かれた
 レールの上を走っている電車のようです。
 
 そのことが分かってくると、いろいろ考えることができます。
 
 どこかで誰かに会ったり、本を読んだり、曲を聴いたり、テレビを
 見たりするのも、全て自ら書いたシナリオ通りです。
 
 ということは、もしかしたら誰かが、もしかしたらあの本が、
 自分の人生にとても大切な存在なのかもしれません。
 
 偶然に人に出会ったり、偶然に本を読んだりしているわけでは
 なく、全て自ら書いたシナリオ通りに人に出会い、本を読んで
 いるのです。
 
 このことが分かると、どう生きるべきかが見えてきます。





 この本は、著者が自らの体験で得た「死生観」を詳細に伝えてい
 ます。
 
 死ぬことを考えることは、生を考えることにもなります。
 
 何時死んでも良いように生きること。
 
 3分後に死んで、何らかの悔いが残るなら考え方を変えた方が
 良いかもしれません。
 
 考え方を変えるか変えないかもシナリオどおりですが...



CD付[新版]生きがいの創造 (13回目)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:CD付[新版]生きがいの創造
 著者:飯田史彦
 出版:PHP研究所
 定価:2400円
 購入:ブックオフで1250円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569627943/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1539848%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第1章 過去の人生の記憶
 第2章 人生のしくみ
 第3章 愛する故人とのコミュニケーション
 第4章 「永遠の生命」を科学する意味
 第5章 「ブレイクスルー思考」による生きがい論



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■■■
 豊かな心:■■■■■
 おすすめ:■■■■■



 この本は2003年4月に出版されています。
 
 1996年6月に初版の単行本が出版されています。
 
 本の帯には「50万部を越えるベストセラーを全面改訂」とあり
 ます。
 
 「生きがいの創造」はかなり売れているようです。

 著者の本職は、「人間の価値観について研究する経営心理学者」
 と紹介されています。

 著書も多数あります。



 今回はどのような発見があるのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)人生設計の方法とは?
 2)試練の組み合わせとは?



 私たちは何をしに物質世界に生まれてくるのでしょうか?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)人生設計の方法とは?

 「私たちは、物質世界を離れて精神的な世界(光の世界)へと
 戻ったあとにも、「人に与えるための何か」を学んでいるという
 ことです。生まれていく人生で、人々に与えるべき『何か』・・・
 それは、きっと、『愛』であるに違いありません」
 
 「つまり、私たちは、生まれる前の世界で『愛』の意味について
 学び、そこで学んだ知識を、この物質世界で人間として生きる
 人生において、実践することに挑戦しているのです」
 
 「なぜなら、愛に満ち、善なる存在たちの世界である『生まれる前』
 の状態に留まっていても、そこには愛を疎外するものが存在しない
 ため、『愛の実践が難しい過酷な状況の中で愛を実践する』という、
 高度な学びのチャンスがないからです」


 2)試練の組み合わせとは?

 「人生は、いくつもの分岐点によって仕組まれた『枝分かれ図』
 のようになっています。一本の木が、根の部分から幹が生え、
 幹から何本もの枝が分岐し、さらにそれぞれの枝から小枝が分岐
 していくように、人生も、自分の言動によって、将来の展開が
 変わってくるのです」
 
 「人生の中で目前に現れてくる分岐点でどの選択肢を選ぶかに
 よって、その後の人生展開が変わってきます」

 「どの選択肢を選びながら生きていくのが最も理想的な人生展開
 なのかは、その人生を終えるまでは知ることができません」
 
 「なかには、ある大切な人と、ある場所でちょうど隣り合わせに
 なるなど、その人生で、たった一度だけ、ほんの数十秒間しか
 出会わないように仕組んでおく場合もあり、その数十秒の間に
 特定の言動をするかしないかによって、その後の人生展開が大きく
 変わってしまうのです」
 
 「例えば、勇気を出してその人に声をかけるとか、困っている
 らしい姿を見て助けてあげるなどの言動が、人生の分岐点で
 『運命』という名のスイッチを入れることになるわけです」

 「いずれにしても、常識的にわかるのは、『常に、より愛のある、
 創造的な選択をしていくこと』こそが、最も理想的な選択肢を
 選び続ける鉄則だということです」
 
 「人生が、自分で自分に与える試験問題の組み合わせであり、
 問題集であることを考えれば、これ以上の『必勝テクニック』は
 存在しないはずです」
 
 「また、人生は自分で自分に与える問題集ですから、自分の能力に
 応じて、最適なレベルの試験問題を組み合わせます」
 
 「まだ『足し算・引き算』のレベルで苦しんでいるのに、『因数分解』
 の問題に挑戦しても、解けるはずがないからです」
 
 「人生計画を立てる際には、意識体としての自分の成長に応じて、
 『がんばって手を伸ばせば届く程度』の、ちょうど良いレベルの
 問題を用意しておくというわけです」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 人生は全て計画通り。思い悩むのはやめよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●人生設計の方法とは?

 2007年3月から紹介している「生きがいの創造」も、今回で
 13回目の紹介となります。

 時間がある方は、バックナンバーも参照してください。
 
 1回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20070322060000000.html
 2回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20070413060000000.html
 3回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20070702060000000.html
 4回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20070803060000000.html
 5回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20070907060000000.html
 6回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20071104060000000.html
 7回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080129060000000.html
 8回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080317060000000.html
 9回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080502060000000.html
 10回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080612060000000.html
 11回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080729060000000.html
 12回目: http://archive.mag2.com/0000194014/20080916060000000.html
 
 もしかしたら本を読んだ方が早いかもしれません(笑)
 
▽前回は、物質世界に生まれてくる目的について紹介しました。

 その目的とは、不自由な物質世界で精神的に成長するためです。
 
 また、物質世界では何者にも認めてもらわなくても良い、誰も
 求めなくても、「光の存在」が自分の存在を認めてくれている、
 ということも紹介しました。
 
 したがって、どのような人生を送ろうとも何も心配することは
 ありません。
 
 今回は、その続きから紹介します。
 
 私たちが物質世界で死んでから、次に生まれてくるまでの中間生は
 どのくらいの時間があるかというと、人それぞれみたいです。
 
 中間生でただ待っているだけかというと、そうではなく、中間生
 でも同じように学んでいるみたいですが、物質世界のように学ぶ
 ための障害があまりないそうです。
 
 時間と空間の概念もなく、思ったことが即実現する世界なので、
 物質世界の学びとは比較にならないそうです。
 
 その中間生に、地球の時間で120年いた人の話が紹介されて
 います。
 
 中間生にいる期間は数十年から数百年までで、魂の成長の計画に
 よって違っているそうです。
 
 著者は言います。
 
 「私たちは、物質世界を離れて精神的な世界(光の世界)へと
 戻ったあとにも、「人に与えるための何か」を学んでいるという
 ことです。生まれていく人生で、人々に与えるべき『何か』・・・
 それは、きっと、『愛』であるに違いありません」
 
 「つまり、私たちは、生まれる前の世界で『愛』の意味について
 学び、そこで学んだ知識を、この物質世界で人間として生きる
 人生において、実践することに挑戦しているのです」
 
 「なぜなら、愛に満ち、善なる存在たちの世界である『生まれる前』
 の状態に留まっていても、そこには愛を疎外するものが存在しない
 ため、『愛の実践が難しい過酷な状況の中で愛を実践する』という、
 高度な学びのチャンスがないからです」
 
 私たちは中間生で予習をして、生まれてから物質世界で人々に
 「愛」を与えることの実践をしているのです。
 
 考えようによっては、物質世界に生まれたことで周りの何人かに
 愛を与えています。
 
 「人々に何かを与えるため、愛の実践をするため」にこの世に
 生まれてきたことを覚えておきましょう。

●試練の組み合わせとは?

▽中間生にいる間に、次の人生を自ら計画しますが、その計画の
 内容は、前世で計画した課題だったけど達成できなかったことを
 再度盛り込んだり、まったく新しい計画を立てたり、とそれぞれです。
 
 そして、自ら計画する人生はいくつもの枝分かれをしているそうです。
 
 著者は言います。
 
 「人生は、いくつもの分岐点によって仕組まれた『枝分かれ図』
 のようになっています。一本の木が、根の部分から幹が生え、
 幹から何本もの枝が分岐し、さらにそれぞれの枝から小枝が分岐
 していくように、人生も、自分の言動によって、将来の展開が
 変わってくるのです」
 
 「人生の中で目前に現れてくる分岐点でどの選択肢を選ぶかに
 よって、その後の人生展開が変わってきます」
 
 この辺のことは、精神世界の話をする他の人の意見も統合して
 みると、おそらく、大きなイベント、例えば「病気」とか「結婚」
 とか「出産」とか「死」等は、起きるタイミングや、人選は既に
 決定していて、そこに至るまでの道のりが細かく枝分かれして
 いるのではないかと考えられます。
 
 枝の選択によっては、起きたり起きなかったりする計画もある
 みたいです。
 
 「どの選択肢を選びながら生きていくのが最も理想的な人生展開
 なのかは、その人生を終えるまでは知ることができません」
 
 「なかには、ある大切な人と、ある場所でちょうど隣り合わせに
 なるなど、その人生で、たった一度だけ、ほんの数十秒間しか
 出会わないように仕組んでおく場合もあり、その数十秒の間に
 特定の言動をするかしないかによって、その後の人生展開が大きく
 変わってしまうのです」
 
 「例えば、勇気を出してその人に声をかけるとか、困っている
 らしい姿を見て助けてあげるなどの言動が、人生の分岐点で
 『運命』という名のスイッチを入れることになるわけです」
 
 そう考えると、人生ってかなりスリリングです。
 
 どの選択がベストなのか、死んでみないと分からないのです。
 
 逆に言うと、あまり思い悩むこともないということになりそうです。
 
 さらに著者は言います。
 
 「いずれにしても、常識的にわかるのは、『常に、より愛のある、
 創造的な選択をしていくこと』こそが、最も理想的な選択肢を
 選び続ける鉄則だということです」
 
 「人生が、自分で自分に与える試験問題の組み合わせであり、
 問題集であることを考えれば、これ以上の『必勝テクニック』は
 存在しないはずです」
 
 「また、人生は自分で自分に与える問題集ですから、自分の能力に
 応じて、最適なレベルの試験問題を組み合わせます」
 
 「まだ『足し算・引き算』のレベルで苦しんでいるのに、『因数分解』
 の問題に挑戦しても、解けるはずがないからです」
 
 「人生計画を立てる際には、意識体としての自分の成長に応じて、
 『がんばって手を伸ばせば届く程度』の、ちょうど良いレベルの
 問題を用意しておくというわけです」
 
 ということは、「人生には乗り越えられない苦しみはない」と
 いうことになりそうです。
 
 何事も、自己計画の範囲内でしか起きないと考えると、思い悩む
 必要もないことが分かります。
 
 そこが理解できると、「自分の人生、計画通り」と自信を持って
 言えるのではないでしょうか。
 
 たとえ、どのような人生を送っていたとしても...





 私たちは、思いもよらない出来事によって悩み、苦しんで、夜も
 寝られないこともあり、最悪の場合自殺を考えてしまいます。
 
 しかし、「自分の人生、計画通り」と考えることができれば、
 自殺なんて考える必要もないことが理解できます。
 
 現在、これといった人生計画を持たない人生を送っている私も、
 全ては計画通り、順調な人生を歩んでいます。



可愛い女(ひと)・犬を連れた奥さん―他一編 (岩波文庫)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:可愛い女・犬を連れた奥さん
 副題:他一遍
 著者:チェーホフ
 出版:岩波文庫
 定価:200円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4003262239/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1777983%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 犬を連れた奥さん
 ヨーヌィチ
 可愛い女



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、1940年に出版されています。
 
 著者は、ロシアを代表する劇作家、短編小説家です。
 
 著書も多数あります。



 どの様な物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品を読むのは、今回で2回目です。

 以前「かもめ・ワーニャ伯父さん」を紹介したことがあります。
 
 Vol.698,2008/6/19配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080619060000000.html
 
 ウィキペディアを参照して、著者のことを少し紹介します。
 
 著者の正式な名前は「アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ」。
 
 生きていた年代は、1860年1月29日〜1904年7月15日で、日本では
 安政6年〜明治33年です。
 
 ロシアを代表する劇作家・短編小説家で、多くの作品を残してい
 ます。
 
 「かもめ」という作品が、モスクワ芸術座で成功を収め、その後
 三つの戯曲「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」を書き
 ます。
 
 「モスクワ芸術座」の名はチェーホフの名と同義になったとのこと。
 
 ロシア文学は明治期の日本にも多数紹介されていたみたいです。

 先日読んだ林芙美子さんの「放浪記」にも「チェホフ」として
 何度か名前が出ていました。
 
 著者の作品は、日本だけではなく、様々な国の作家に影響を与えて
 います。
 
▽三つの作品の中から「可愛い女」のあらすじを簡単に紹介します。

 「可愛い女」の主人公は、オーレンカという女性です。
 
 オーレンカは若く、可愛かったため男性からはもちろん、女性も
 思わず「可愛い人ねえ」と声を掛ける程皆から好かれています。
 
 オーレンカはとにかく誰かを好きになっていないといられない
 女性でした。
 
 身近にいた、自宅近くの遊園(?)の経営者であるクーキンという
 愚痴の多い男性が好きになりやがて結婚します。
 
 オーレンカは、「可愛い女」ではありましたが「自分の主義・主張」
 というのがありません。
 
 その時好きになった対象によって、口にする内容が変わってきます。
 
 クーキンは愚痴の多い男だったので、仕事を手伝っていたオーレンカ
 も愚痴が多くなります。
 
 それでも2人は幸せに暮らしていました。
 
▽ある日、クーキンがモスクワへ出張中に亡くなってしまい、オー
 レンカは悲しみに暮れます。
 
 それから3ヶ月後、悲しんでいるオーレンカを励ましていた、
 プストヴァーロフという木材置き場の管理を任されていた近所の
 男が好きになってしまいます。
 
 やがて2人は結婚します。
 
 オーレンカはプストヴァーロフの仕事を手伝い、やがて話す内容は
 材木の話になります。
 
▽何年か経ったある日、プストヴァーロフは病気になり、あっさりと
 亡くなってしまいます。
 
 夫が亡くなって6ヶ月、次に好きになったのが、以前から家に
 出入りしていた獣医のスミールニンという妻子持ちの男性でした。
 
 オーレンカが口にする言葉は、スミールニンの受け売りで、自分の
 考えや意見を話すことはありませんでした。
 
 オーレンカは誰かに打ち込まずに1年と暮らせない女性だったのです。
 
 しかし、獣医は妻子があり結婚することはできません。
 
 そのうち、連隊(軍隊?)に付いて遠い土地へ移ってしまいます。
 
▽オーレンカはすでに美しい盛りの年齢は過ぎていて、誰かを好きに
 なることもありません。
 
 そうなると、彼女には自分の意見というものがないので、話をする
 ことすらなくなってきました。
 
 その状態のまま、何の生きがいもなく何年かが過ぎ、オーレンカの
 家も、オーレンカも年を重ねてしまいます。
 
▽何年かしたある日、獣医のスミールニンがオーレンカの所へやって
 きました。
 
 スミールニンは家族と住む家を探していて、オーレンカのところへ
 訪ねてきたのです。
 
 オーレンカは喜びます。
 
 自分は離れに住むから、と言って自分の家を貸すことにします。
 
 次にオーレンカが打ち込む対象となったのはスミールニンの息子の
 サーシャでした。
 
 今度は年齢差がありすぎるので、オーレンカはサーシャを自分の
 息子のように可愛がります。
 
 やがて、サーシャの母親は姉の所へ行って戻ってこなくなり、
 スミールニンは忙しく働いていて何日も家に戻らない事が多く
 なります。
 
 しばらくすると、サーシャの母親はオーレンカのようになってき
 ました。
 
 オーレンカが口にする言葉は、学校のことや教育のことになります。
 
 物語はここで終わります。
 
 他人事ながら、サーシャが独り立ちしたらオーレンカはどうするのか
 心配です(笑)





 「可愛い女」の他の2作品、「犬を連れた奥さん」と「ヨーヌィチ」も
 それぞれで面白い作品です。
 
 ただ、個人的には「短すぎる」感じがします。
 
 わがままを言えば、それぞれがもう少し長くて深いともっと面白く
 なるような感じがします。



それから (新潮文庫) (2回目)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:それから
 著者:夏目漱石
 出版:新潮文庫
 定価:400円+税
 購入:ブックオフで250円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101010056/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1745868%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:■■□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和23年11月に出版されています。
 
 明治42年に朝日新聞に連載されています。
 
 著者は、日本の小説家です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽この作品の主人公の代助は30歳になっても定職に就かず、成功
 した実業家の父親のお金で暮らしていました。
 
 その身分で一軒家に住み、身の回りの世話をする近所の婆さん
 一人と、門野という名の書生を一人養っています。
 
 書生は、先生に就いて何やら勉強する存在かと思ってましたが、
 この物語を読む限り、特にそう言った感じはありません。
 
 門野は、代助の身の回りのお世話をする婆さんの知人のお母さん
 から頼まれて書生として養っていました。
 
 ご飯を食べさせなければならないので、書生を養うということは
 相応の財力がないとできません。
 
 代助は、それも実家から受け取っているお金でまかなっていました。
 
▽このような身分でいるため、これまでの代助は、父親の言うことや
 説教に対して決して反論することはありませんでした。
 
 素直にはいはいと聞くだけ聞いてのらりくらりとかわしていたの
 です。
 
 何度となく父親から勧められる縁談ものらりくらりとかわしてい
 ました。
 
▽世の中は不況の波が押し寄せ、父親が経営する会社もなかなか
 大変みたいです。
 
 本人は引退しようかと考えていましたが、安全だと思えるくらい
 会社を建て直してから引退しようとしていました。
 
 そのような状況の父親は、代助に大地主の娘との縁談を持って
 きました。
 
 この時期、実業で成功していてもかなり不安定だったみたいで、
 土地を持っている資産家が親類にいれば何かと安心です。
 
 いわゆる政略結婚です。
 
 父親にしてみると、代助は自分で養って自由にさせているのだから、
 結婚相手は自分が決めても文句言わないだろう、くらいの気持ち
 でいたのです。
 
 しかし、代助は誰とも結婚する気はありませんでした。
 
 代助の気持ちは、平岡の妻である三千代にあったのです。
 
 3年前、お互いに惹かれあっていたにもかかわらず、友人の平岡の
 願いによって三千代を譲ってしまった代助でしたが、実はその時の
 三千代への気持ちは今でも変わっていなかったのです。
 
 それもあって父親が勧める縁談も全てかわしていたのです。 
 
▽3年前に結婚して京阪地方に転勤した平岡夫婦は、3年後に平岡が
 部下の不始末のため勤めていた銀行を辞めて東京へ戻っていた時には
 様子がかなり変わっていました。
 
 端から見ても夫婦関係が上手くいっているようには見えないし、
 平岡の話からも、上手くいってないという話を聞いていました。
 
 三千代も一度子どもを産んだ後、心臓が悪く病気がちになって
 いました。
 
 ある日、三千代が代助に借金の申し込みをしに来ます。
 
 平岡は東京に戻ってきたまでは良かったのですが、仕事もまま
 ならず、しかもどうしても返さなければならない借金があって
 その工面に奔走していました。
 
 代助に借金の申し込みにきても、親のスネをかじっている代助には、
 もちろん自由になるお金はありません。
 
 それでも何とかしてあげたい代助は、平岡の職と併せて実家の
 兄に頼んでみますが、あっさりと断られます。
 
 借金の方は、兄に黙って嫂(あによめ)にお願いして、一部を
 工面してもらえました。
 
▽そうやって2度ほど美千代にお金を渡していた代助は、三千代と
 何度か会う毎に、三千代への思いが強くなってきます。
 
 三千代もハッキリしたことは言いませんが、平岡との間は修復
 しようがないと思っているみたいでした。
 
 代助はいろいろと悩んだ末、めずらしくある決断をします。
 
 代助にとっては一世一代の決断でした。
 
 三千代が代助の家に来た時に、思い切って自分の気持ちを伝えて
 しまいます。
 
 しかし、人妻である三千代にはいかんともし難い状況でした。
 
 現在ではそういった離婚は珍しくもありませんが、当時はいわゆる
 「不倫」の関係は、本人達が良くても世間が許してくれなかった
 のです。
 
 行き着く先は「心中」のような悲劇の結末が多かったようです。
 
 それでも代助は自分の気持ちをこれ以上抑えることができずに、
 三千代に気持ちを伝え、そして実家にも結婚する気がないことを
 伝えます。
 
 平岡にも直接会って、三千代のことについて話をしました。
 
 代助は、自分の気持ちに素直になることによって、自分がどう
 なってしまうのか、もちろん十分に理解した上での行動です。
 
 事態は代助の予想通りに進みますが...





 やっぱり夏目漱石の作品は面白いです。
 
 「三四郎」「門」とは若干違うタッチで物語が描かれているように
 感じられます。
 
 思想的な解説が難しい部分もありますが、物語の構成はさすが
 としか言いようがないです。
 
 お勧めの作品です。



それから (新潮文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:それから
 著者:夏目漱石
 出版:新潮文庫
 定価:400円+税
 購入:ブックオフで250円



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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101010056/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1745868%2f



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 ◆本の目次
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 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:■■□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和23年11月に出版されています。
 
 明治42年に朝日新聞に連載されています。
 
 著者は、日本の小説家です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽夏目漱石の作品を紹介するのは、今回の作品で4作目です。

 時間がありましたらご覧ください。
 
 「それから」Vol.694,2008/06/13配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080613060000000.html

 「三四郎」 Vol.732,2008/08/07配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080807060000000.html

 「こころ」1回目 Vol.750,2008/09/04配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080904060000000.html

 「こころ」2回目 Vol.751,2008/09/05配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080905060000000.html

 「坊ちゃん」Vol.756,2008/09/12配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080912060000000.html

 今回紹介する「それから」は、「三四郎」「それから」「門」と
 続く、著者の「前記三部作」の2作目となります。
 
 「三四郎」の続きかというとそうではなく、この作品単独で読ん
 でも話は通じます。
 
 「三四郎」「門」とは全く別の人物が登場します。
 
▽「三四郎」では、心を寄せる女性に勇気がなくて告白できない
 男性のことを描いていました。
 
 今回の「それから」のテーマは「不倫」です。
 
 「不倫」といっても、ドロドロした人間関係が描かれているわけ
 ではありません。
 
 描かれているのは人間関係ですが、ドロドロというよりはのらり
 くらりといった方がいいかもしれません。
 
 結末だけ多少ドロドロします。
 
▽簡単なあらすじを紹介します。

 時代背景は、1909年(明治42年)に作品が新聞に連載されて
 いるので、その辺りだと思われます。
 
 日露戦争が終了して4年くらい経過していて、日露戦争後の好景気
 も下降線となり、日本が不況で喘いでいる時期です。
 
 主人公は、長井代助という30歳の男性です。
 
 代助は、30歳ですが定職に就いてません。
 
 何をしているかと言うと、何もしていません。
 
 代助は思想家ですが、特に世の中にその考えを広めているとか、
 誰かに影響を与えているといったことはなく、ただ家で本を読み、
 自分なりに哲学をして過ごしているだけです。
 
 こういう生活ができるのも、代助の父親が実業家で成功した人で、
 実家からお金を工面してもらってて、そのお陰で何もせず暮らして
 います。
 
 代助の兄もお金には困っていない人で、代助は実家が裕福なお陰で
 自分で自由になる大金は持っていませんが、生活するにはなんの
 苦労もいりません。
 
 無駄遣いして生活費が無くなれば、実家の嫂(あによめ)のところへ
 言ってお金の都合を付けてもらっていました。
 
▽気楽な無職生活を送っている代助でしたが、精神的に細かいところが
 あって、自分の思索にはまると、多少神経症気味になります。
 
 本を読むくらいしかやることがないので、考えることを始めると
 とことん考えてしまいます。
 
 しかし、そのことをあまり外には出しません。
 
▽30歳にもなって職も持たないでぶらぶらしているため、父親から
 「結婚しろ」と強制されています。
 
 結婚する気のない代助は、そのたびにのらりくらりとかわして
 いました。
 
 今回もまた、ある地主の娘を代助の嫁に、といって紹介していま
 した。
 
▽そんなある日、代助の友人の平岡に3年ぶりに会います。

 平岡と代助は中学生時代からの知り合いで、親しくしていました。
 
 平岡は三千代という女性と結婚し、勤めていた銀行の京阪地区へ
 転勤になります。
 
 その3年後、勤めていた銀行で部下が横領を働いてしまい、その
 被害が支店長にまで及びそうになったため、自らが引責辞任を
 することになり、銀行を辞め東京へ戻ってきました。
 
 部下の横領の穴埋めは平岡がお金を借りて埋めていました。
 
▽3年ぶりにあった平岡夫婦は、代助にはかなり変わっているように
 見えます。
 
 それは、時間が経つに連れて次第に解ってきます。
 
 平岡夫婦には、転勤になって子どもができますが、すぐに亡く
 なってしまい、妻の三千代も心臓が悪くなってしまいます。
 
 そこへ、平岡の遊蕩や仕事のことで夫婦関係はかなり悪化してい
 ました。
 
 そのような状態で、職を探しに東京へ舞い戻ってきたのです。
 
▽平岡の妻三千代は、結婚する前から代助と知り合いで、三千代の兄が
 代助と親友で、三千代とも親しくしていました。
 
 三千代の兄、平岡、代助、三千代、と四人でいたときはなんとなく
 バランスがとれていましたが、三千代の兄が死んでしまうと、その
 バランスがくずれてしまいます。
 
 物語も後半になってようやく解ることですが、三千代と代助は
 平岡と三千代が結婚する前に、お互いに惹かれあっていましたが、
 代助は三千代を棄てて、平岡に譲ってしまった形になっていたの
 です。
 
 このあたりの関係は、「三四郎」に登場する三四郎と美禰子(みねこ)
 の関係に似ています。
 
 そんなこともあって、代助は実家から縁談の話があっても結婚する
 気にはなれずに全て断っていました。
 
 しかし、今回父親が勧める縁談は、不況に悩む父親の会社のため
 にも地主の娘をもらって欲しい、という個人的な策略もありました。
 
 今回の縁談を断ることは、代助の生活資金の後ろ盾が無くなって
 しまうかもしれない状況です。
 
 
 続きは次回。



手紙 (角川文庫クラシックス)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:手紙
 著者:サマセット・モーム
 出版:角川文庫
 定価:270円
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042129048/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f136786%2f



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 ◆本の目次
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 手紙
 環境の力


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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和31年2月に出版されています。
 
 著者は、イギリスの小説家、劇作家です。
 
 著書も多数あります。




 どの様な物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽ブックオフで、新潮文庫の外国人作家コーナーでよく見かけるのが
 「月と六ペンス」と「人間の絆」という題名の本です。
 
 「人間の絆」は何巻かに別れていて長そうだったのと、「月と
 六ペンス」は題名から内容が全く想像できないので、これまで
 全く手にしませんでした。
 
 しかし、ある雑誌に「おすすめの本」として、サマセット・モーム
 の本が何冊か紹介されていたので、読んでみることにしました。
 
 その時買ったのが、たまたま新潮文庫の棚にあった「月と六ペンス」。
 
 そしてもう一つ、角川文庫の棚にあったのが今回紹介する「手紙」
 です。
 
 「月と六ペンス」は長そうなので、先に105頁の「手紙」を
 試しに読んでみることにします。
 
▽著者は、1874年(明治17年)にパリで生まれます。
 
 その後、イギリスに渡り医学を修めますが、文筆活動に入り、
 それ以来ずっと作家を続けていました。
 
 主な作品は、「ランペスのライザ」「人間の絆」「月と六ペンス」
 「お菓子とビール」「劇場」等があります。
 
▽この本には、短編小説が二つ収録されています。

 本の題名にもなっている「手紙」と、「環境の力」という作品です。
 
 「手紙」を簡単にあらすじを紹介します。
 
 ある日、リプリー・ジョイス・アンド・ネイラー法律事務所の
 ジョイス氏の元へロバート・クロスビーという一人の男性が訪ねて
 きます。
 
 クロスビーは問題を抱えていました。
 
 その問題とは、妻のレズリーが殺人を犯し、逮捕されてしまったの
 です。
 
 レズリーはおとなしい女性で通っていました。
 
 クロスビーはレズリーと結婚して12年になりますが、自分の妻が
 蝿一匹殺せない女性だと思っています。
 
 レズリーに殺されたハモンドは、女性にだらしのない、あまり
 評判の良くない男性で、レズリーは正当防衛を主張して裁判を
 戦っていました。
 
 状況から、弁護士の予想ではレズリーの正当防衛が認められるのは
 間違いないと考えていました。
 
 ただ、一つだけ問題点があります。
 
 ハモンドは拳銃で撃たれて死亡していましたが、拳銃に入っていた
 弾丸6発全てを至近距離から撃たれていたのです。
 
 この部分が正当防衛とみられるかどうかが問題でした。
 
 が、日頃のハモンドの言動とレズリーの様子から、正当防衛は
 ほぼ間違いない状況でした。
 
▽レズリーの証言によると、以前はいくらか夫婦で交際があったけど
 最近はほとんど交際のないハモンドが、夫の留守中に家を訪ねて
 きて襲われそうになったため、机にあった拳銃で撃ってしまった
 とのこと。
 
 レズリーは恐怖でいっぱいになり、自分で何をしているかわから
 なくなり、無我夢中で撃ってしまったと証言していました。
 
 レズリーの証言は何度聞かれてもぶれることはなく、落ち着いて
 同じ証言を繰り返していたので、まず正当防衛は間違いないと
 思われています。
 
▽ジョイス氏の事務所には、王芝孫という有能な中国人の書記が
 勤めていました。
 
 ある日、その書記がジョイス氏にある情報をもたらします。
 
 その情報とは、事件当日にレズリーからハモンドに当てた手紙が
 存在する、というものでした。
 
 手紙には「今晩、夫は留守なので家に来て欲しい」という内容が
 書かれていたとのこと。
 
 レズリーは、ここ何週間もハモンドと手紙のやり取りは無かったと
 証言していました。
 
 中国人の書記は手紙の写しを持っていて、本物はハモンドが同棲
 していた中国人女性が持っているとのこと。
 
▽ジョイス氏はこの手紙の存在を、刑務所にいるレズリーに確認しに
 行きます。
 
 最初はしらばっくれていたレズリーでしたが、この手紙の存在が
 検察側から提出されるとかなりまずいことになるとジョイス氏に
 言われ、結局「その手紙を手に入れる方法がないか」とジョイス氏に
 問います。
 
 その手紙を手に入れるには、多額のお金が必要でした。
 
 ジョイス氏は夫のクロスビーにその手紙の存在を話し、妻を助けた
 ければお金を用意するように言います。
 
 被疑者と弁護氏が結託してお金で証拠のもみ消しを謀ろうとして
 いました。
 
 ジョイス氏とクロスビーはお金を持って、取り引き現場に到着し
 手紙の現物を手にします。
 
 手紙は、夫のクロスビーが手に入れます。
 
 夫は手に入れた手紙を釈放された妻に渡し、妻は愕然とします。
 
 レズリーはジョイス氏に真実を話し始めます。
 
 そこには、思いもよらない事実とレズリーの正体が隠されていま
 した。





 この本には、今回紹介した「手紙」の他に、「環境の力」という
 作品も収録されています。
 
 この作品も、短いですがなかなか面白い作品です。
 
 「月と六ペンス」も楽しみになってきました。