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| こゝろ (角川文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:こゝろ 著者:夏目漱石 出版:角川文庫 定価:300円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4041001129/oyajimushicom-22/ref=nosim/ ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■■ この本は、昭和26年8月に出版されています。 「こころ」は、大正3年(1914年)に新聞に連載されています。 著者は、「日本の文豪」の代表です。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 面白いです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽この作品は著者の作品の中でも「後期3部作」と呼ばれるうちの 最後の作品です。 前記3部作は、「三四郎」「それから」「門」。 後期3部作は、「彼岸過迄」「行人」「こゝろ」。 「三四郎」と「門」はこのメルマガで紹介したことがあります。 「三四郎」はVol.732、2008/08/07配信分を参照ください。 http://archive.mag2.com/0000194014/20080807060000000.html 「門」はVol.694、2008/06/13配信分を参照ください。 http://archive.mag2.com/0000194014/20080613060000000.html これまでに読んだ著者の作品の中では、今回の作品が一番面白い です。 「こゝろ」は、大正3年に朝日新聞に「心 先生の遺書」として 連載され、同じ年に岩波書店から出版されています。 巻末にある作品解説には、岩波書店はこの作品によって大きく なったと書かれています。 ▽作品は、「上 先生と私」、「中 両親と私」、「下 先生と遺書」 の3部構成となっています。 「上 先生と私」「中 両親と私」の主人公は「私」で、(たぶん) 名前はどこにも書いてありません 「私」は田舎に実家があって、東京の大学へ通う学生です。 ある日「私」は、鎌倉で先生と知り合いになります。 読みようによっては、ストーカーのような「私」ですが、鎌倉で 先生と知り合いになって、東京で先生の自宅を訪ねることを約束 します。 ▽先生は奥さんとの2人暮らしで、先生には親類らしきものがあり ません。 先生は資産家で、特に何か仕事をしている感じでもなさそうです。 というよりは、わざと世間を避けて生活しています。 東京で先生の家を何度か訪ねた「私」でしたが、先生に会うことが できずにいると、先生の奥さんが出てきて「今日はお墓参りに 行っている」という話を聞き、墓地へ向かいます。 先生はそこで毎月お墓参りをしているとのこと。 そのお墓は先生の友人のお墓でした。 しかも、その友人の墓には、奥さんも連れて行ったことがない そうです。 ▽「私」が先生と付き合うようになると、次第に先生のことが分かり 始めます。 先生は、どこか陰があってなかなかつかみどころのない人です。 先生のことは、本の中で 「人間を愛しうる人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の 懐に入ろうとする者を、手を広げて抱きしめることのできない人、 これが先生であった」 と表現されています。 ▽先生には子どもがありません。 先生と奥さん(静という名前です)の仲が悪いわけではないです。 「私」から見ると、先生と奥さんは仲の良い夫婦です。 仲の良い夫婦ではあるけれど、先生は「子どもができないのは 天罰だ」と謎めいたことを言います。 先生と奥さんは、気心の知れ合った仲の良い夫婦だけれど、どこか に理解できない部分があるみたいです。 それは、先生の方に問題があるらしく、奥さんもそのことを長年 先生に問いただしているみたいです。 しかし、先生は絶対にそのことを奥さんには伝えません。 その一点だけが奥さんは不満の様子です。 ▽先生は、墓の下に眠っている亡くなった友人のことは詳しく話して くれません。 「私」は奥さんからその友人の話を少しだけ聞き出します。 その友人は、奥さんも知っている人で、先生が大学にいて卒業する 直前に急に亡くなってしまったとのこと。 「変死」、つまり自殺だったそうです。 そのころから次第に先生は変わってきて、陰の部分を持つように なってきたのです。 ▽ある冬、「私」は田舎へ帰らなければならなくなります。 母からの手紙で、父が病気らしいということを聞いたためです。 田舎へ帰ってみると、案外父親は元気にしていて、病気もあまり 大したことはなさそうでした。 東京へ帰ってきた「私」は、卒業論文の執筆に取りかかります。 ▽論文執筆が終わった「私」は久々に先生のところへ行き、先生と 散歩に出かけました。 先生との会話の中で、急に財産の話になり、先生は親が存命中に 財産の処分のことは決めておいた方が良い、と忠告します。 先生も元は財産家だったらしいです。 しかし、詳細は分かりませんが、どうやら先生がその財産処理で いろいろな問題を体験しているみたいでした。 財産の問題があったせいか、先生は次のようなことを「私」に 問います。 「私は過去の因果で、人を疑りつけている。だからじつはあなたも 疑っている。しかしどうもあなただけは疑りたくない。あなたは 疑るにはあまり単純すぎるようだ。私は死ぬ前にたった一人で いいから、ひとを信用して死にたいと思っている。あなたはその たった一人になれますか。なってくれますか。あなたは腹の底から まじめですか」 先生はよほど、財産の問題で人が信用できなくなっているみたい です。 ▽「私」は卒論も無事認められ、しばらくは田舎に帰ることになり ました。 続きは次回。 |
| 情報整理術 (ビジネス・スキルズベーシック 7) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:情報整理術 副題:ビジネス・スキルズベーシック7 著者:大谷更生 出版:秀和システム 定価:1200円+税 購入:本人から購入 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4798016853/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4500469%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 情報整理のポイント 第2章 記録から始まる情報整理 第3章 手持ちのツールを使いこなす 第4章 情報「最適化」計画 第5章 ビジネス情報整理 第6章 「自分情報」の整理で「自分磨き」 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、2007年8月に出版されています。 著者は、新電電系通信会社の情報システム部門でシステム設計を されている方です。 10年ほど数百人規模の開発プロジェクトに関わってきたとのこと。 著書は、今回紹介する1冊のみです。 自分の場合と照らし合わせてみると、なかなか面白いです。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)自分に有効なビジネススキルとは? まだまだ改良の余地はありそうです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)自分に有効なビジネススキルとは? 「メールの受信タイミングを自分で決めること」 「1日のうちでメールを処理する時間帯を決めること」 「1日のなかでもっとも仕事の能率が高い朝一と、1日の中で もっとも感情的になりやすい深夜は避けた方が無難だということです」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 自分のビジネススキルをチェックしてみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●自分に有効なビジネススキルとは? ▽この本は、先日開催されたある人の出版記念パーティ会場で、著者 ご本人が販売されていた本です。 サインとメッセージもしっかり頂いてきました。 秀和システムの本は、プログラム開発に関する本を沢山読んだ 記憶があります。 今回紹介する本は、「ビジネス・スキルズ ベーシック」という シリーズの中の1冊です。 本の出版について、著者の大谷さんとお話をしたところ、出版 までの道のりは大変だったそうです。 というのも、本の内容が「ベーシック」、つまりビジネスの基礎的 な部分であり、また見開き2ページに結論を盛り込まなければ ならないということで、丸々1冊分書き直したことがあったそう です。 見開きの2ページの左側には解説があって、右側にはその解説が 図式化されています。 毎日だらだらと書評を書いている私から見ると、これだけ短い 文章の中に、伝えたいことを詰め込むのは至難の業です。 著者本人は、もっと詳細な部分も伝えるくらいの経験とビジネス スキルをお持ちの方だと考えられます。 ▽本の内容は、ビジネススキルの基礎的な部分が書かれているので どちらかと言うと社会人成り立ての人向けの本だと考えられます。 そのような中でも、20年ほどの社会人生活をしていても、 「なるほど!」とか「そうそう!」思うことはたくさんあります。 その中からいくつか紹介します。 ▽まずは、メールの使い方。 おそらく仕事で大勢の方が振り回されているのが、メールだと 思います。 会社のPCには、IBMの「ロータスノーツ」というグループ ウェアがインストールされていて、メールや掲示板等、様々な 情報を見ることができます。 メールは上司を通して来ることが多く、さばききれない程送信 されてくるわけではないですが、多いときは何十通と時を選ばずに 送信されてきます。 そのたびに「新着メールあり」というメッセージが自動的に表示 され、どうしても意識を向けざる終えません。 現在のオフィスでは、どこでも似たようなツールを使用している ことと思います。 そして、よく耳にするのは、「今日一日中メール処理してたよ...」 という言葉です。 そんな人のために、著者は次の2点を提唱しています。 1.自動受信をやめる 2.メールと向き合う時間を決める この2点は当たり前のように見えて、実は実行している人が あまりいないのが現状なのではないでしょうか。 私自信は、メールを処理する時間をある程度決めています。 だから、わざとロータスノーツを起動していなかったり、スク リーンセーバーを起動して、自動受信のメッセージが表示され ないようにしています。 意識してこちらから処理する方向へ持っていこうとしています。 しかし、周りにはメールを電話と勘違いしている人もいて、急ぎの 用件をメールで送信しておいて、しばらくしてから電話を掛けて きたり、直接机にやってきて、「さっきメール送った件どうなった?」 と聞く人がいます。 「メールなんて見てないよ」って言うと、「見て下さい!」と 怒る人もいます。 また、私の上司は、「今メールを送信したんですけど...」 と3メートル先から直接私の机まで歩いてきます。 後ろに上司が立っている前で、その上司が書いたメールを読ま なくてはならないという不思議な?現象が頻繁に起きています。 本に書いてあるように、受信する側の意識も変える必要があり ますが、それとは別に送信する側も意識を変える必要があるの ではないかと思います。 緊急を要する場合は電話もしくは直接本人に伝える。 緊急ではない場合はメールを送信して、受信する側のタイミングに 任せる。 こういった意識改革が必要になるのではないかと思います。 ▽著者は、次のように言います。 「メールの受信タイミングを自分で決めること」 そして、 「1日のうちでメールを処理する時間帯を決めること」 です。 さらに、メールを処理する時間帯については、次のように書いて ます。 「1日のなかでもっとも仕事の能率が高い朝一と、1日の中で もっとも感情的になりやすい深夜は避けた方が無難です」 良いことを聞きました。 この本は、ビジネスの基本的なスキルが、図式をふんだんに使い ながら、簡潔に書かれています。 先程も書きましたが、おそらく著者本人はもっと踏み込んで書きた かったことも多々あったことと思います。 社会人20年を経た今でも、役に立つスキルがいくつかあります。 自らをチェックしてみると、もっと仕事が楽にできるかもしれま せん。 |
| テレーズ・デスケイルゥ (新潮文庫 モ 3-1) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:テレーズ・デスケイルゥ 著者:モーリヤック 出版:新潮文庫 定価:362円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102050019/oyajimushicom-22/ref=nosim/ ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和27年4月に出版されています。 著者は、フランスの作家で、1952年にノーベル文学賞を受賞 しています。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 まだまだ名作はたくさんあります。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽本の題名になっている「テレーズ・デスケイルゥ」は、主人公の 女性の名前です。 講談社文芸文庫から出版されている本は「テレーズ・デスケルウ」 で、著者名も「モーリアック」となっています。 本を探す場合は、「モーリヤック」か「モーリアック」。 題名は「テレーズ・デスケイルゥ」か「テレーズ・デスケルウ」 で探すと見つかるかと思われます。 ▽著者は、紹介文によると、敬虔なカトリックの家庭に生まれた とのこと。 ノーベル文学賞を受賞している作家には、そういう人たちが多い ような気がします。 ウィキペディアで調べてみると、以下のように書かれています。 「彼は背景や題材を多く故郷のボルドー地方の風物、古い伝統や 因習の殻に閉じこめられた地方的な家庭生活に採り、個人と家庭、 信仰と肉の葛藤、エゴイズムと宗教意識の戦いを主なテーマとした。 病的なほどに我執や肉欲にとらわれる人間の内面を執拗に分析して、 神なき人間の悲惨を描いた」 厳格な宗教の元に育つと、押さえつけられた部分で葛藤する人間の 様子が良く分かるのではないかと考えられます。 ▽時代背景は、1800年代後半から1900年代前半、フランス の田舎町の中産階級の家庭の話です。 主人公は、本の題名にもなっているテレーズ・デスケイルゥ。 結婚前の名前はテレーズ・ラロックで、ベルナール・デスケイルゥ と結婚し、テレーズ・デスケイルゥになります。 ラロック家とデスケイルゥ家は、もうこれ以上はないくらいの 田舎町に存在します。 テレーズが小さい頃から、ベルナールと結婚することにされていて、 テレーズもそうなるものだと思っていました。 しかし、テレーズは「家」を重んずる田舎町では、とても生活して いけないくらい「自我」を持った人間だったのです。 ベルナールとの結婚を夢見ていましたが、その夢は既に新婚旅行で もろくも崩れ去ります。 「家」というレールがないと何もできない夫。 夫の思考は全て「家」を中心になされます。 テレーズと言い争いをする場合も、あらかじめメモを用意して みずからのセリフを考えるような夫です。 「自我」を大切にするテレーズには、そんな夫が耐えられません。 ▽全て「家」が中心になる田舎町では、嫁は「子どもを作るための 道具」としての価値しか持っていません。 夫との間に女の子をもうけたテレーズでしたが、この家には 「自分」がないことには変わりありませんでした。 夫のベルナールはテレーズの主張は一切受け入れず、他の家族も、 嫁が何を言おうと「また何かくだらないことを言っている」くらい にしかとりあってもらえません。 テレーズは次第に、そのような生活が耐えられなくなります。 テレーズは欲求不満をタバコを吸うことで少しは紛らわせていま した。 ▽ある日、夫のベルナールが体調を崩します。 夫が飲んでいた薬を、夫が自ら分量を間違え、倍の量の薬を水に 溶かして飲んだのを黙って見ていたテレーズは、その後の夫の 容態がおかしくなることに気が付きます。 それから何日か、夫が薬を飲むのを手伝っていたテレーズは、 事前にコップの中に薬を入れておいて、分量を多く飲ませます。 それほど夫が耐えられなかったテレーズでしたが、夫が病院に 入院し、回復に向かったところで、夫に薬を盛った疑いがテレーズ に掛かってきます。 夫に決定的な証拠を握られたテレーズでしたが、「家」を重んずる 夫は裁判がうやむやになるようにし、テレーズの父も「家」を 重んずる人で、体面を気にして自らの地位を守るために、裁判を いい加減に切り上げさせます。 夫も父も誰も見方がいないテレーズは、裁判が終わって家に帰ると、 「良い妻の役」をすることを強いられます。 普段は何もやらせてもらえないのに、ミサだけは夫婦で出席し、 周りの人たちに、なにごともなく仲の良い夫婦であることを見せる 役をこなさなければなりません。 それでも、そのミサがテレーズにとっては息抜きになっていました。 ▽周りの人間に、「仲の良い夫婦」である印象を植え付けた所で ベルナールはテレーズを別の家に押し込め、数人の使用人を付けて 何ヶ月か軟禁状態にします。 何もない田舎町で、お金もないので出て行くこともできないテレーズが 唯一逃げることができるのがタバコでした。 次第に精神を蝕まれ、ベッドから立ち上がることさえできなくなる テレーズ。 数ヶ月ぶりに、ベルナールの妹とその婚約者と親戚を引き連れて 戻ってきた夫は、テレーズの姿を見て「これはまずい」と思います。 それから、こまめにテレーズの面倒を見るベルナールでしたが、 それも、ベルナールの妹の結婚のため。 「家」の体面を重んずるためだけの対応だったのです。 それでも、何とか普通に歩けるように回復したテレーズは、義理の 妹の結婚式に参列した後... 「自我」は押さえつけられ、全てが「家」を中心に生活が成り 立っている田舎で、「自我」を強く持ってしまった女性の悲劇を 描いた作品です。 全ての会話が「嘘」に聞こえるテレーズは、夫に核心を突いた話を しますが、全て「妻のたわごと」として全く聞き入れてもらえま せん。 そのため、テレーズは夫に殺意を抱き、薬を盛りますが簡単には いきませんでした。 日本の田舎でも同じようなことがあったのではないかと思われます。 |
| クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:クロイツェル・ソナタ/悪魔 著者:トルストイ 出版:新潮文庫 定価:400円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102060111/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f134683%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── クロイツェル・ソナタ 悪魔 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和49年6月に出版されています。 著者は、ロシアの文豪です。 著書も多数あります。 今回はどのような物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 人それぞれだとは思いますが... 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽ロシアの文豪トルストイの短編作品です。 「クロイツェル・ソナタ」は、以前、光文社古典新訳文庫から 出版されている「イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ」 を読んだことがあります。 興味がある方は以下を参照ください。(Vol.715,2008/7/14配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080714060000000.html 今回は、新潮文庫より出版されている版で、「悪魔」の方が読み たかったので購入しました。 ▽この短い作品の中で語られているのは、「性」の問題です。 人間には、種の保存のためにいくつかの根元的な「欲」が備わって いて、その欲の中の一つに「性欲」があります。 これは人間の体の機能としてはごくごく自然な機能です。 他の国のことはよくわかりませんが、現在の日本では、表に出し てはならないものだとされています。 以前読んだ本では、江戸時代の日本は、性に関しては(おそらく) 世界で最もおおらかな国だったと書かれていました。 「夜這い」という習慣は、昔の貴族の間でも当たり前でしたし、 司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」という作品の中でも、庶民の 夜這いの話が出てきます。 夜這いの結果できた子どもは、その地域みんなで育てるのが普通 だったみたいです。 また、女性が着ている「振り袖」というのは、男性から誘われた ときの女性の意思表示のために袖が付いているとのこと。 したがって、「振り袖」というのは未婚女性しか着てなくて、 既婚の女性は「留め袖」というのを着ることになっているそうです。 男性の誘いを断るときは袖を振るそうです。 誘いを断られることを「ふられる」というのは、袖を振ることから 来ていて、「袖にする」というのも同じ意味らしいです。 明治以降は外国の宗教が入ってきて、違う方向へ向かってしまい、 「人間の性は隠すべきもの」として教育されてしまったみたいです。 ▽一神教を宗教とする国では、性は秘匿されるべきものとして考え られていて、宗派によってはかなり厳しい戒律があります。 キリスト教の「神父」は神の僕として、結婚してはならないことに なっています。 修道僧や修道女も結婚してはならないことになっています。 個人的な意見を言わせてもらうと、不自然であり不健康でもある ような気がしますが... 今回紹介する「悪魔」は、ロシアの話で、主人公はエブゲーニイ というごく普通の男性です。 エブゲーニイの父親は上流階級に属していて、領地と財産を持って いました。 しかし、実際は領地の経営はせず、父親が死んだときには借金が たくさん残っていたり、兄との財産分与のせいでエブゲーニイは そんなに裕福ではありません。 それでも何とか自分の領地の経営に身を入れて働いていました。 エブゲーニイは独身で、領地の経営をやる前には街に住んでいた ので、性欲を発散させるためにそんなに苦労することはなかった のですが、田舎の自分の領地に移り住んでしまうと、発散する 場所がなくなってしまったのです。 自分の領地で働く百姓の女性には手を出してはいけないという 掟みたいなのがあるらしく、そのためにエブゲーニイは発散する 場所がなくなってしまい、どうしようもなくなってしまいます。 そこで、自分の領地で働く老人にそのことを相談してみると女性を 斡旋してくれることになりました。 その女性の名前はステパニーダといって、結婚して夫も健在ですが、 夫は街へ仕事に行っていて、女性はほとんど一人で住んでいました。 ステパニーダと関係を持ってしまったエブゲーニイでしたが、 自分の行動に罪悪感を持ってしまいます。 罪悪感を持ちつつも、男性の生理現象には勝てずにずるずると ステパニーダとの関係を続けてしまいます。 ▽やがて、エブゲーニイはリーザという女性と結婚します。 リーザはエブゲーニイに尽くしてくれるし、エブゲーニイの家族 にとっても大切な、できたお嫁さんでした。 エブゲーニイとステパニーダとの関係は、リーザとの結婚によって 自然に終わった形になったはずでした。 事実、どこかでステパニーダを見かけても、特に何の感情も湧いて 来ません。 ところが、エブゲーニイの家の手伝いに、何人かの女性がかり 出され、その中の一人にステパニーダがいることに気が付いた 時、エブゲーニイは欲望をかき立てられ、どうしてもステパニーダ を目で追ってしまい、2人だけになるチャンスを窺ってしまいます。 良くできた妻があり、全てが申し分ないはずなのに、ステパニーダ を追いかけてしまう自分が信じられなくなってしまいます。 エブゲーニイはそんな自分に嫌気がさし、何とかしようとしますが 気持ちとはうらはらに、体がいうことを聞きません。 次第に精神的に追いつめられていくエブゲーニイは、とうとう... この本の題名「悪魔」とは、「性的欲望」のことです。 もちろん、個人差があるので、世の中の男性がエブゲーニイの ように振る舞うかというと、そうではありません。 種の保存のために必要な生理的機能ですが、人間にはそれを押さ える理性というものがあります。 理性と生理的機能との戦いがどうしようもなくなった時、人間は どのような行動をとってしまうのか、物語の続きが知りたい方は 読んでみて下さい。 |
| 金閣寺 (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:金閣寺 著者:三島由紀夫 出版:新潮文庫 定価:476円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101050082/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1620961%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和35年9月に出版されています。 平成8年5月で90刷となっています。 長く読まれている本です。 著者は、本を読む人なら名前を一度は聞いたことがあると思います。 日本の昭和時代の文豪で、有名な作品がたくさん残されています。 「ミシマ文学」として全世界で愛読されているそうです。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 理解できればいいのですが... 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽著者の作品で読んだことがあるのは「仮面の告白」だけでした。 興味がある方は以下を参照ください(Vol.543,2007/11/05配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20071105060000000.html 今回の「金閣寺」は、著者の作品の中でもかなり有名な作品です。 ネットで検索してみると「難解」という言葉がたくさん出てくる 作品です。 私に理解ができるかどうか、心配して読み始めました。 最初に言い訳しておくと、著者が作品の中で言わんとしている 「美に対する哲学」というのがは、私にはよく理解できません でした。 著者はこの本の中で、簡単な意味の「哲学」をしているのではなく 真剣に「哲学」をしています。 したがって、哲学者が書いた哲学書をしっかり読める、慣れた人で ないと、おそらく著者が言わんとしていることを理解するのは 難しいと思います。 しかし、哲学書のように全てが理解できないか、というとそうでも ありません。 素人でも理解できる部分の方が多いです。 ▽ウィキペディアで金閣寺という作品のことを調べてみると、以下 のように書いてありました。 「精緻な文体で記述され、日本近代文学の最高傑作と見なされる。 海外でも評価は高い」 意見はいろいろあると思いますが、確かに今まで読んだ日本の 作家の中で、これだけの言葉で、これだけの文章を表現している 人の作品を読んだことはありません。 絶対に夏目漱石ではないし、森鴎外でもありません。 どのような生き方をすると、このような文章を書くことができるの でしょうか。 その人が書く文章というのは、その人が背負っているこれまでの 人生が如実に現れてきます。 生き方が文章を作っているといっても過言ではないと思います。 私には絶対に書けない文章だし、それ以前にボキャブラリーが 貧困過ぎて真似できないです。 試しに、最後の方の一文を抜き出してみます。 「そして美は、これら各部の争いや矛盾、あらゆる破調を統括して、 なおその上に君臨していた!それは濃紺地の紙本に一字一字を 的確に金泥で書き記した納経のように、無明の永夜に金泥で築か れた建築であったが、美が金閣そのものであるのか、それとも 美は金閣を包むこの虚無の夜と等質なものなのかわからなかった」 どうやったらこの文章が書けるようになるのやら見当もつきません。 疲れた時の表現も、 「私は激甚(げきじん)の疲労に襲われた」 と表現されています。 どうすれば、自分の頭の中に「激甚」なんていう語彙を持つこと ができるのか... おそらく勉強が足りないのでしょう。 ▽個人的な感想として、ストーリー自体は、そんなに面白くありま せん。 1950年7月に実際に起きた金閣寺炎上事件を題材に、著者が 一つの作品に仕上げました。 物語は、犯人の「私」の語りで進んで行きます。 しかし、実際の事件の犯人とは、別人物だと思った方が良いみたい です。 物語のストーリーを楽しむよりも、そのときどきの主人公の心理 描写だとか、情景の表現だとか、そういった部分を楽しむ作品 なのではないかと思われます。 物語は遅々として進まず、じっくりと進んでいきます。 「私」こと、主人公の青年は、自分の容姿が醜いことと吃音を 気にして成長してきました。 貧乏寺の僧侶だった父から、「金閣寺ほど美しいものは地上ない」 と聞かされていました。 主人公が実際に金閣寺を見た時は、さほど感動もしなかったみたい ですが、時間が経つに連れ、主人公にとって金閣寺は「絶対的な美」 へと変貌していきます。 次第に狂気に陥っていく主人公は、最終的に「金閣寺を焼かねば ならない」という考えに至ります。 そこへ至るまでの心理状態が詳細にかかれている、と思われる のですが、難しくて良く理解できません。 脳に汗して読む本です。 この作品は、アマゾンの書評をいくつか読んでみても「難解」 という言葉が出てきます。 著者の文章が美しい文章なのかどうかは私には良く分かりません。 ただ、至る所に見ることができる細かな表現は、他の作家には 表現できないと思います。 著者の、もっと分かりやすい別の作品も読んでみたいです。 |
| 砂の女 (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:砂の女 著者:安部公房 出版:新潮文庫 定価:476円+税 購入:ブックオフで250円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/410112115x/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1657880%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和50年2月に出版されています。 平成15年6月で55刷となっています。 長く読まれている本です。 著者は、日本の作家で、海外でも高い評価を受けていたそうです。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 砂は恐ろしいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽ネットで、「日本の文豪」で検索して、いろいろとたどっていくと 著者の名前が出てきました。 「日本の文豪」も考え方は人それぞれで、夏目漱石、谷崎潤一郎、 森鴎外、芥川龍之介、川端康成、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫、 といったところが挙げられています。 著者の安部公房(あべこうぼう)は、ウィキペディアによると 晩年はノーベル文学賞候補にも名が上がったそうです。 というのも、今回紹介する「砂の女」は、日本で出版された後、 英語、チェコ語、フィンランド語、デンマーク語、ロシア語等の 二十数ヶ国語で翻訳されたためです。 1968年には、フランスで最優秀外国文学賞を受賞しています。 ノーベル文学賞を受賞するには、当然ですが、海外でも本が売れて ないとだめみたいです。 ▽物語の登場人物は、いたってシンプルです。 主人公の男性は、仁木順平という学校の教師です。 もう一人は女性で、名前は分かりません。 ただ、「女」とだけ表現されています。 その他に村人が何人か登場するだけです。 ある日男性は、休みを利用して趣味の昆虫採集に出かけます。 目的は砂地に住むハンミョウという種の昆虫で、一度も足を踏み 入れたことのない砂地の土地を目指していました。 その村は、海岸沿いにありながら船が一艘もない、不思議な村 でした。 村人に出会ってもまともに話をしてくれません。 そのうち、村長らしき男に声を掛けられ「役所から来たのか?」 ということを聞かれます。 男は昆虫採集できたことを伝えると、村長らしき男は「もし良ければ 泊まるところを紹介するが...」と話をします。 男は申し出にしたがって、一夜の宿を頼みます。 ▽この村の家はとても変な構造をしていて、砂地の中のくぼみに家が 建っていて、くぼみには縄ばしごが掛けられていました。 縄ばしごがないとくぼみから出入りができません。 もちろん、地上に立てられている家もあります。 男は村長に、砂の中のある一件の家を指定され、そこに泊まり なさいと言われます。 男性が縄ばしごを降りていくと、底に建っているおんぼろの家には 30代前半の女性が一人で住んでいました。 ▽大きな蟻地獄にも似た砂のくぼみの底にある家は、全てが砂を 中心とした生活です。 家の中にも砂は入り込み、どこもかしこも砂だらけです。 ご飯にも砂が混じっていたりします。 夜になると、女性は延々と外で「砂掻き」の仕事をします。 どうやら砂を掻き出さないと家が潰れて大変なことになるとのこと。 砂のくぼみの底で掻き出された砂は、くぼみの上に村人が数名 やってきて、運んで行ってくれます。 この村の、砂のくぼみにある家では、どの家も同じようなことを しているらしいです。 女性は毎晩、朝方まで砂掻きの仕事をし、ようやく朝方眠りに つきます。 ▽寝ている間にも砂に襲われます。 家の中に降り注ぐ砂は、寝ている間に全身に降りかかり、口の中も 砂だらけになってしまいます。 それでも、一夜だけだと我慢して寝た男は、翌朝起きて家の外に 出てみると、昨夜降りてきた縄ばしごがないことに気が付きます。 何かの間違いだと思い、寝ている女性を起こしてみても、要領を 得ません。 理由はよく分からないけれど、男は砂の底に閉じこめられて しまったのです。 どうやら、この女性の夫が死んでしまったため、砂掻きの人手が 欲しかった村では、昆虫採集のために迷い込んできた男を蟻地獄 さながらに砂のくぼみの中に閉じこめてしまったのです。 このような家が何件かあるみたいです。 ▽訳の分からないまま、理不尽にも閉じこめられてしまった男は、 何とか脱そうすることを考えます。 女性を脅して縛り上げて、村長とらしき男と交渉してみたり、 日中にくぼみの砂を崩して這い上がろうとしたり、といろいろと 試しますがどれも上手くいきません。 それでも一度、外に出ることに成功しますが、途中で村人に 掴まってしまい、また同じ家に連れ戻されてしまいます。 ▽それから何ヶ月かが過ぎ、それでも男性はそこから抜け出すことを 夢見ていました。 そして... 一度はまると抜け出すことができなくなる蟻地獄は、例え外に 出ることができるようになったとしても、容易に抜けられなく なります。 人間は環境に適応する動物みたいです。 とても奇妙な感じがする作品です。 |
| ベロニカは死ぬことにした (角川文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:ベロニカは死ぬことにした 著者:パウロ・コエーリョ 出版:角川文庫 定価:552円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042750052/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1552232%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■□□□ 勇気 :■■■□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、平成15年4月に出版されています。 平成13年1月に出版された単行本の文庫版です。 著者は、ブラジルの小説家で、現在は世界を旅しながら精力的に 執筆活動を続けているそうです。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 「死」を目前にしたときに、何が起きるのでしょうか? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 いつ死んでもいいように生きよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽この本は、本屋さんへ行くと「発見。角川文庫 夏の100冊」 として並んでいます。 ブックオフで発見したので、何となく買ってしまいました。 実は、著者の名前は全然知りませんでした。 「アルケミスト」という題名の本が、ベストセラーとなって世界 38カ国で翻訳されたそうです。 今度機会があったら読んでみます。 ▽今回の紹介する本の主人公は、ベロニカという女性です。 ベロニカはスロベニア出身の女性で、まだ20代です。 スロベニアとは、現在人口200万人程度のヨーロッパの小さな 国で、旧ユーゴスラビアから独立した国です。 そこで生きてきたベロニカは、ごく普通の恵まれた女性でした。 仕事はあるし、住むところもあるし、彼氏もいるし、食べる物に だって別に困ることはありません。 普通に恵まれた生活を送っていたベロニカでしたが、ある理由に より自殺することを決意します。 その理由の一つは、自分の人生がまったく変わりばえしないこと。 このまま何の変化もない生活がずっと続き、そのうちに若さを 失い、病気がちになり友人に先立たれたりして、生きているのが 苦悩でしかなくなってしまうのではないか? 「このままの人生が続くなんて耐えられない」というのが自殺の 理由です。 おそろしく贅沢な理由だと思えるのですが、自殺者が年間3万人 を超えている日本で、同じ理由で自殺してしまう人はけっこう 多いのではないでしょうか。 恵まれた生活をしているにもかかわらず、「このままの人生が 続くなんて耐えられない」とか、「このまま生きていても何も 良いことはない」という理由で自殺してしまうのは、もちろん、 人の勝手ですが、一言「もったいない」です。 ベロニカが自殺する理由のもう一つは、「世の中全てがおかしく なっていくのに、自分には何もできることがなくて、自分の無力さ を感じてしまったから」です。 世の中を自分の力で何とかしよう、と考える方が間違っていると 思うのですが、とにかくベロニカはこのままの人生が続いてしまう ことに耐えられず、そして世の中に対して何もできない自分の 無力さを感じで自殺することにしたのです。 ▽不眠症だと言って、半年かけて集めた睡眠薬を飲み自殺を図ります。 次第に意識が遠くなり...しかし、どうやら死にきれてなかった みたいです。 目が覚めてみると、そこは「ヴィレット」という精神病院でした。 ビレットは、この国が独立した時から存続していて、有名で、 とても恐れられていた場所です。 その精神病院では、本当の精神病患者もいたし、精神病患者の フリをしている人たちもいました。 そこでは、院長の論文のために、「実験」と思われるような様々な 治療と言う名の暴行が行われていました。 何だか良く分からない注射を打たれて幽体離脱してしまい、その 状況を楽しんでいる女性や、騒ぎ出すと頭に電気ショックを加え られ失神してしまう男性等々。 しかし、その精神病院から逃げ出す人は誰一人いませんでした。 本当の精神病患者は逃げるべくもなく、精神病患者のフリをして いる人たちは、世間から逃れて別世界で生きていけるためです。 ▽ベロニカが目を覚ました時、そこはベッドの上で、鼻と口には チューブが差し込まれていて、体と腕はベッドに縛り付けられて いました。 ベロニカも妙な注射を打たれます。 そして、病院の院長からあることを伝えられます。 「あなたの心臓は、大量の睡眠薬によって心室がダメージを受けて いて、あと数日しか生きられない」というものでした。 当初ベロニカは、自殺には失敗したものの、とりあえず数日で 死ぬことはできるらしい、と安心しましたが、いざ目の前で 死の宣告を受けると、次第に死ぬことが恐くなってきます。 そして、数日経過するうちに、ベロニカは「生きたい」と思う ようになります。 人間は、死ぬ時が分かると「生きたい」と思うみたいです。 しかし、彼女は「生きたい」と思いながらも、心臓の発作で何度か 気を失いますが、そのたびに持ち直します。 ビレットの患者のフリをしている人たちも、ベロニカが残り数日の 命であることを知っていて、それでも彼女の「生きたい」と思う 姿勢を見て、次第に考え方が変わっていきます。 ▽タイムリミットまで残りわずかとなった時、ベロニカは精神病と して入院していた男性とヴィレットを脱走します。 食事をして、酒を飲んで、健康な時にはできなかったことをたく さんやって死を待ちます。 やがて心臓の発作に見舞われたベロニカは最後の時が来たことを 自覚します。 そして... ベロニカは、自分が残り数日の命であることを知ると「生きたい」 と思うようになり、その姿勢が次第に他の患者の生きる姿勢にも 影響を及ぼし始めます。 人間が死を目前にしたとき、どのように考え、行動するのか? それは、普通に生きている時にこそやるべきことではないかと 思います。 |
| フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:フォーカス・リーディング 副題:「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出すいいとこどり読書術 著者:寺田昌嗣 出版:PHP研究所 定価:1100円+税 購入:会社の同僚から頂きました ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569701620/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f5786864%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── はじめに 講座を始めるに当たって 理論編 第1講 あなたがはまりがちな"読書のワナ" 第2講 読書に何を求めるのかをはっきりさせる 鍛錬編 第1講 速読は体育会系のノリで身につける 第2講 「体」を極める 第3講 「技」を極める 第4講 「心」を極める 実践編 最終講義 フォーカスの力を最大限引き出す読書術 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、2008年8月に出版されています。 著者は、SRR速読教室の代表をしている方です。 著書が何冊かあります。 速読の極意とは? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)いかに本を読むべきなのか? 心・技・体が大切みたいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)いかに本を読むべきなのか? ・心…その本をどう読むのか、何を目的として読むのかという意識。 目先の安心感、満足感を捨てて高いリターンを求める覚悟。 ・体…ベースとなる読書力。読もうとする書籍の内容についての 予備知識、ビジネスの経験値。高い集中力。情報を入力する れべる。 ・技…フォーカスの設定のしかた。そのためにどう「体」を使うのか。 達人の読書法。 「読書は、基本的にスポーツと同じです。ベースとなる能力が まずあって、そこに技術を習得していくことでレベルアップが はかれます」 「基礎的能力の向上を目指すなら、地道に経験値を積み重ねて いくしかありません。『読書力をアップさせたいなら本を読め!』 という話です」 「スポーツに王道なし。基礎練習、反復練習を抜きにして、高度な 技術は身につきません」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●いかに本を読むべきなのか? ▽以前会社で、20台前半の「成功」を夢見る青年といろいろ話を している時に、読書の話になったことがあります。 その時、速読の話になり、その青年は速読術の講習を受けてきた そうです。 その速読術を開催しているのが今回紹介する本の著者です。 その青年は、この本をアマゾンで3冊購入すると、何やら特典が 着いてくるとのことで、講習は受けてきたものの売上げに協力して やろうと3冊購入したらしいです。 先日、どのくらい早く読めるようになったかの話をしていた時に、 この本の話題になって、「3冊あるので1冊どうぞ」ということで 素直にもらってきました。 どのくらい早く読めるようになるかと言うと、サブタイトルにも あるように「1冊10分」です。 本当に1冊10分で読めるようになれば、平日1日に5〜6冊は 読めそうです。 どのような技術なのでしょうか。 これまでに沢山の速読術の本を読んできましたが、それらの技術と どこが違うのでしょうか。 ▽はっきり言ってしまうと、基本的な「技」というのは他の速読法と そんなに代わりはないです。 他の本に比べると、早く読む技術を詳細に分析し「誰でも早く 読めるようになる技術」として紹介されています。 この速読術のポイントは「心・技・体」。 心と技と体が大切みたいです。 それぞれが簡単に書いてあるので、抜粋します。 ・心…その本をどう読むのか、何を目的として読むのかという意識。 目先の安心感、満足感を捨てて高いリターンを求める覚悟。 ・体…ベースとなる読書力。読もうとする書籍の内容についての 予備知識、ビジネスの経験値。高い集中力。情報を入力する レベル。 ・技…フォーカスの設定のしかた。そのためにどう「体」を使うのか。 達人の読書法。 本の題名にもなっている「フォーカス・リーディング」のフォーカス とは、「何を目的として本を読むのか、その焦点を絞る」という 意味で使われているみたいです。 ▽著者は「読書はスポーツだ!」と主張します。 「読書は、基本的にスポーツと同じです。ベースとなる能力が まずあって、そこに技術を習得していくことでレベルアップが はかれます」 「基礎的能力の向上を目指すなら、地道に経験値を積み重ねて いくしかありません。『読書力をアップさせたいなら本を読め!』 という話です」 「スポーツに王道なし。基礎練習、反復練習を抜きにして、高度な 技術は身につきません」 速読も練習無しには習得できないみたいです。 ▽もちろん速読の技術も詳細にかかれています。 「目」と「意識」と「フォーカス」を訓練することによって速読 ができるようになるそうです。 先程も書きましたが、技術的にはそんなに目新しいものではない です。 私の予想では、この本を読んだだけで速読ができるようになる 人はほとんどいないと思われます。 おそらく、講習会(費用は10万円を超えるみたいです)を受講して 何日も練習を繰り返さないと習得できません。 ほとんどの人は「日々練習を繰り返す」ということができないため、 本を読んだだけで速読を習得できる人はまずいません。 高いお金を払い講習会を受ければ、「元を取りたい」という意識が 働いて練習するかもしれませんが、速読を身につけたいという 人は元もと忙しい人が多く、「読書に割く時間が取れないから」 というのが理由だと思います。 そういった人たちが反復練習のための読書の時間を作り出せるか どうかがポイントになると思います。 いくら速読術を身につけたと言っても、知りたい内容にもより ますが、1冊分のポイントを理解するには最低30分くらいの 時間は掛かると思います。 したがって、私の考えでは「やる気と時間」がある人が速読術を 習得できるのではないかと思います。 ▽この本の速読の目的は「リターンを得ること」です。 本を読んだら「成長」しなくてはならないみたいで、そのためか 次のような言葉が出てきます。 「読書をすればするほど、自分の頭で考えなくなる」 「たくさん読むから悪くなる」 等々。 そのまま受け取ると、私はやってはいけない「読書」をしている ことになります(笑) ただ、読む人によっては「ただ読書を楽しみたい」という人が いてもおかしくはないはずです。 いろいろな本を沢山読んで、もっともっと楽しみたいから速読術 を身につけたい、と思っている人も多いはずです。 したがって、本を読む目的についてはあまり批判的なことを書か ない方がいいと思います。 たくさん読めば読むほど、良い本にめぐり会う確率が高くなります。 この本は、あくまでも「ビジネス書を読んでリターンを得たい」 という目的を持った人が読む速読術の本です。 試してはいませんが、速読の技術は詳細に書いてあります。 試して見たい方は読んでみるのも良いかもしれません。 ただ、それを身につけるのは「やる気と時間」が必要です。 |
| 武器よさらば (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:武器よさらば 著者:ヘミングウェイ 出版:新潮文庫 定価:590円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102100032/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4049474%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和30年3月に出版されています。 著者はアメリカの作家で、「老人と海」でピューリッツア賞を 受賞、1954年にはノーベル文学賞を受賞しています。 しかし、1961年に猟銃自殺しています。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 期待できます。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽ヘミングウェイの作品を読むのは、今回紹介する「武器よさらば」 で二つ目です。 1冊目は「老人と海」で、これはなかなか面白いです。 Vol.495,2007/09/18配信分を参照ください。 http://archive.mag2.com/0000194014/20070918060000000.html 今回紹介する「武器よさらば」も有名な作品です。 期待できます。 ▽物語の背景は、第一次世界大戦のイタリアです。 第一次世界大戦は、1941年から1918年にかけて行われた 大規模な大戦で、戦場はヨーロッパを中心に、世界各地へ広がった そうです。 主人公は、アメリカ人でありながらイタリア兵として戦っていた フレデリック・ヘンリーと、看護婦をしていたイギリス人のキャサリン・ バークレイの2人です。 この2人の恋愛物語が中心に描かれています。 フレデリックは、イタリア軍でけが人を運搬する仕事を担当して います。 位は中尉です。 ある日、友人の軍医に連れられて行った場所でキャサリンと出会い ます。 最初は2人とも興味がありませんでしたが、次第に惹かれあい、 恋に落ちてしまいます。 戦争が絡んだ物語ではよくある展開です。 戦いが始まると、フレデリックは敵の砲撃に遭い、足と頭に大けが を負います。 戦線を離れたフレデリックは、入院先の病院でキャサリンと再開し 離れられなくなり、キャサリンは身ごもってしまいます。 ケガがある程度治ったフレデリックは、前線に戻らなければなり ません。 ところが、前線に戻ってみるとイタリア軍は退却を始めます。 ▽戦争が負けに近づくと自軍の規律は乱れ、退却の際に自軍の兵隊に つかまり、中尉だったためその罪を問われ、殺されそうになり、 命からがら逃亡します。 やっとの思いで入院していた病院に戻ったフレデリックでしたが そこにはすでにキャサリンはいません。 その後、やっとの思いで出会った2人は、イタリアは危険なので スイスに逃げることにしました。 陸づたいに国境を越えることができないため、国境にまたがる湖を 手こぎボートで超えます。 この辺りはハラハラドキドキです。 無事スイスに逃亡した2人は、そこでしばらく幸せな時間を過ごし ます。 ▽物語に一貫して登場するアイテムが「酒」。 兵隊たちも戦地で葡萄酒やらコニャックやらを浴びるように飲んで います。 どうやらそれが普通だったみたいです。 太平洋戦争の日本軍では、戦地で酒を飲みながら戦争していた という話は読んだことがありません。 しかし、日露戦争のことを書いた司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」 に登場する、秋山兄弟の兄、好古は酒を飲みながら戦争をしてい ました。 けがをして入院していたフレデリックは、あまりやることがない ので、病室で隠れて酒を飲んでいて、終いには飲み過ぎで黄疸 になってしまいます。 この物語の登場人物は、ひたすら酒を飲んでいます。 水を飲んだとかお茶を飲んだという場面はそんなに描かれてなくて、 何処へ行っても葡萄酒とコニャックとビール等々、お酒を飲む 場面ばかりが描かれています。 この物語は、著者の従軍体験をもとに描かれているので、あながち 間違いではなさそうです。 ▽物語の最後はキャサリンが出産する場面が描かれています。 そして、結末は... この物語は、淡々と進行していきます。 「カラマーゾフの兄弟」を読んだ後だったせいか、それとも日本語訳 のせいか、ごくあっさりと物語は進行します。 出来事の表面をさらっとなぞっている感じで、登場人物の心理描写 がほとんどないような気がします。 もしかしたらそこが、スピーディーな感じを与え、物語をテンポ 良く読ませるテクニックなのかもしれません。 460ページくらいあってぶ厚い本ですが、とにかくあっと言う 間に読めてしまう小説です。 |
| カラマーゾフの兄弟 下 新潮文庫 ト 1-11(4回目) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:カラマーゾフの兄弟 下 著者:ドストエフスキー 出版:新潮文庫 定価:667円+税 購入:ブックオフで400円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102010122/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1733925%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第四部 第十編 少年たち 第十一編 兄イワン 第十二編 誤審 エピローグ ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■■■ この本は、昭和53年7月に出版されています。 著者は、19世紀のロシア文学を代表する世界的な巨匠、と紹介 されています。 著書も多数あります。 有名な作品はどのよう物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 面白い! 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ▽上巻、中巻、下巻の途中までの内容が知りたい方は、以下のバック ナンバーを参照してください。 上巻1回目(Vol.720,2008/07/22配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080722060000000.html 上巻2回目(Vol.721,2008/07/23配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080723060000000.html 上巻3回目(Vol.722,2008/07/24配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080724060000000.html 中巻1回目(Vol.726,2008/07/30配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080730060000000.html 中巻2回目(Vol.727,2008/07/31配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080731060000000.html 中巻3回目(Vol.728,2008/08/01配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080801060000000.html 下巻1回目(Vol.738,2008/08/19配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080819060000000.html 下巻2回目(Vol.739,2008/08/20配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080820060000000.html 下巻3回目(Vol.740,2008/08/21配信分) http://archive.mag2.com/0000194014/20080821060000000.html ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ これ以降読み進めるとフョードル殺害の犯人が誰なのか答えが 書いてあります。 もし、これからカラマーゾフの兄弟を読もうと思っている方、 もしくは、死ぬまでには一度は読みたいと思っている方は、 これ以降は読まない方がいいです。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ▽事件後、スメルジャコフとイワンの3回目の対面により、ようやく 真犯人がスメルジャコフだということが判明しました。 しかし、その事実が分かっているのはスメルジャコフとイワン だけでした。 イワンはスメルジャコフから、盗まれたお金の現物を渡されたにも かかわらず、それが証拠にならないことをスメルジャコフは指摘 しています。 現代の警察の捜査技術があれば、指紋や血痕などから犯人は誰 なのかすぐわかりそうですが、時代は19世紀後半、日本でいうと 明治の最初の頃のことです。 状況はドミートリィの犯行でしかなく、真犯人のスメルジャコフは 仮病のてんかんの発作と、本物のてんかんの発作が上手い具合に 重なって、誰もスメルジャコフを犯人だと思っていません。 グリゴーリィもマルファも、スメルジャコフは数日前のてんかんの 発作でずっと呻いていたと証言し、スメルジャコフは犯人ではない と断定されています。 しかも、スメルジャコフは心理的な不安からか、何度もてんかんの 発作を起こしていて、医者からもそんなに長くはないと言われて います。 状況的にはドミートリィはかなり不利です。 ▽スメルジャコフの家を出たイワンは自分の下宿先へ戻ります。 フョードルが殺される前はフョードルの家に住んでいましたが、 事件後は、殺人現場である家には住む気にはなれず、下宿先を 探し、そこで部屋を借りていました。 イワンは少しノイローゼ気味で、医者からは「せん妄症」の一歩 手前だと言われています。 そのせいかイワンは最近よく幻覚を見ます。 一人でいるはずの部屋のソファに、男性が座っていることがあって その男性とイワンは会話をします。 イワンは最初、その男性は自分が作りだした幻覚だと認識して いましたが、次第にその認識が危うくなってきました。 その男性との会話で、自分がフョードルが殺されることを知りつつ モスクワへ帰ったこと等を指摘され、イワンは次第におかしく なります。 そこへ、アリョーシャがイワンを訪ねてきます。 ▽アリョーシャは、スメルジャコフが1時間ほど前に自殺したことを イワンに伝えました。 「誰にも罪を着せぬため、自己の意志によってすすんで生命を絶つ」 という、謎めいた遺書が見つかっていました。 唯一真実を語ることができるスメルジャコフが自殺してしまった ために、いよいよドミートリィが危うくなってきました。 イワンはアリョーシャへ幻覚を見たことを伝え、とうとう倒れて しまいます。 真実を知る2人のうち一人は自殺、一人は精神異常に近い状態に なってしまいました。 ▽この状態のまま、翌日公判が開かれました。 ロシアで有名になったカラマーゾフ事件は、ロシア全土から傍聴人 が詰めかける騒ぎとなりました。 公判で、ドミートリィは無実であることを主張しますが、証言に 立ったドミートリィに関係する人々が次々にドミートリィに不利 となる証言をしてしまいます。 その証言に対し、ドミートリィの弁護士であるフェチェコーウィチ は鋭い指摘をして、証人の証言に信憑性がないことを示します。 なかなかできる弁護士です。 アリョーシャはドミートリィが無実であることを主張しますが、 兄弟であることもあって、決定打とはなりません。 また、イワンも半分おかしい状態で証言台に立ち、スメルジャコフの 犯行を伝え、スメルジャコフから預かった現物の3000ルーブル を証拠として提出しましたが、これも兄弟ということもあって、 自らがどこからか調達してきたお金だと思われ、あまり重要な 証拠だとは思われていません。 カテリーナは、ドミートリィが事件の前に書いた、犯行声明文とも 思われるメモを証拠として提出してしまいます。 この辺りのカテリーナの心理状態は複雑です。 この手紙の出現で、形成は一気にドミートリィ不利となってしまい ます。 ▽証人の証言も終了し、検事のイッポリートの論告が始まります。 論告は20分に及び、もちろんドミートリィの犯行であることを 主張していました。 検事の論告は拍手で迎えられます。 次に、弁護人のフェチェコーウィチの弁論が始まりました。 検事の論告より優れた弁護人の弁論に、傍聴人は皆拍手を送り、 見た目にも弁護人の方に分があるような感じになってきました。 一発逆転か?との期待もありましたが、陪審員に選ばれていた 役人や町人、商人たちの結論は、ドミートリィの有罪でした。 刑が確定してしまったのです。 ▽公判後5日目の早朝、アリョーシャはカテリーナの家に行きます。 カテリーナの家にはイワンがいて、寝たきりのイワンをカテリーナ が面倒を見ていました。 アリョーシャはカテリーナにドミートリィを訪問するように説得し 刑務所へ向かいます。 そこにはグルーシェニカも来ていて、そこにカテリーナが来て しまったため、また一波乱起きます。 アリョーシャは改めてドミートリィに脱走を勧めます。 ▽アリョーシャは刑務所を出ると、指を噛んだ少年イリューシャの 葬式へ参加しました。 イリューシャはコーリャをはじめ友人たちの期待も虚しく、亡く なってしまったのです。 アリョーシャは葬儀に参列した少年達に少しだけ演説をしたところ で長かった物語は終わります。 かなり荒いあらすじを紹介してきました。 物語の流れが何となくつかめたでしょうか? おそらく、荒すぎてよく分からなかったのではないかと思います。 その面白さは、ぜひ本を買って体験してください。 「カラマーゾフの兄弟」は、ドストエフスキーの最後の作品ですが、 実は続編が計画されていました。 しかし、ドストエフスキーが亡くなってしまったため、続編を 読むことはできません。 残念でならないです。 |