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カラマーゾフの兄弟 下  新潮文庫 ト 1-11(3回目)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:カラマーゾフの兄弟 下
 著者:ドストエフスキー
 出版:新潮文庫
 定価:667円+税
 購入:ブックオフで400円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102010122/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1733925%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第四部
  第十編  少年たち
  第十一編 兄イワン
  第十二編 誤審
  エピローグ



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、昭和53年7月に出版されています。
 
 著者は、19世紀のロシア文学を代表する世界的な巨匠、と紹介
 されています。
 
 著書も多数あります。



 有名な作品はどのよう物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 充分楽しんでます。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
▽上巻、中巻の内容が知りたい方は、読むのに気合いが必要ですが、
 以下のバックナンバーを参照してください。
 
 上巻1回目(Vol.720,2008/07/22配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080722060000000.html
 上巻2回目(Vol.721,2008/07/23配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080723060000000.html
 上巻3回目(Vol.722,2008/07/24配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080724060000000.html
 中巻1回目(Vol.726,2008/07/30配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080730060000000.html
 中巻2回目(Vol.727,2008/07/31配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080731060000000.html
 中巻3回目(Vol.728,2008/08/01配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080801060000000.html
 下巻1回目(Vol.738,2008/08/19配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080819060000000.html
 
▽刑務所のドミートリィを訪ねたアリョーシャは、刑務所を出て
 カテリーナの所へ向かいます。
 
 カテリーナの家にはイワンが来ていました。
 
 カテリーナはドミートリィの許嫁で、精神鑑定を依頼したり、
 さまざまなことでドミートリィを助けようとしています。
 
 ただ、本人は気が付いてなくて、ドミートリィのことは愛して
 なんかいませんでした
 
 カテリーナが愛していたのは、イワンの方だったのです。
 
 この辺り、少し複雑な人間心理が描かれていて、明日の裁判での
 カテリーナの証言が、ドミートリィの運命を左右しそうです。
 
 イワンもスメルジャコフが犯人だと思っていました。
 
 その話を聞いて、カテリーナもスメルジャコフの所を訪ねたことも
 あったみたいです。
 
▽イワンとアリョーシャはカテリーナの家を出て話をします。
 
 イワンは最近、神経性の熱病に犯されているとのこと。
 
 いわゆるノイローゼ気味になっているみたいです。
 
 アリョーシャはイワンに、ホフラコワ夫人の娘リーズから預かった
 手紙を渡しますが、イワンは読まずに破り捨ててしまいます。
 
 アリョーシャは、カテリーナの日頃の言動を聞いていて、カテ
 リーナがイワンのことを愛していることを解っていました。
 
 イワンもそのことは理解していて、カテリーナの気を持たせようと
 していました。
 
 イワンがカテリーナとの関係を切ると、ドミートリィにとっては
 破滅者となりうるし、イワンがドミートリィを助けようとすれば
 カテリーナはドミートリィにとって救世主となりえます。
 
 複雑な人間関係です。
 
▽カテリーナはドミートリィの犯行を決定付けるような証拠を持って
 いました。
 
 それは犯行の数日前に、ドミートリィが飲み屋で酔っぱらった時に
 書いた犯行声明文で、「父親のフョードルを殺して金を奪う」と
 いったことが書いてある自筆の文章でした。
 
 それをドミートリィが、過去にカテリーナに送金を依頼されて
 使い込んでしまった3000ルーブルの返済計画として、カテ
 リーナに手渡されていたのです。
 
 それをカテリーナが明日の裁判で公表すると、ドミートリィに
 とっては決定的な打撃となってしまいます。
 
 カテリーナからそのメモを見せてもらった当初、イワンは確実に
 ドミートリィが犯人だと思っていたくらいです。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 これ以降読み進めるとフョードル殺害の真犯人が分かる可能性が
 あります。
 
 もし、これからカラマーゾフの兄弟を読もうと思っている方、
 もしくは、死ぬまでには一度は読みたいと思っている方は、
 これ以降は読まない方がいいです。
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
▽次に、行動の視点はアリョーシャからイワンに移ります。
 
 アリョーシャと分かれたイワンは、カラマーゾフ家の召使いだった
 スメルジャコフの元へ向かいます。
 
 スメルジャコフはフョードルの死後、カラマーゾフ家のかつての
 隣人だったマリヤ・コンドラーチエブナ母娘と一緒に、マリヤの
 婚約者として掘っ立て小屋に一緒に住んでいました。
 
▽フョードル殺害事件以降、イワンとスメルジャコフはこれまでに
 2度対面しています。
 
 イワンは殺人事件が発生した前日、モスクワへ向けてフョードルの
 家を出発していました。
 
 したがって確実に犯人ではありません。
 
 イワンはフョードルが死んだときモスクワにいて、フョードル
 死亡の報を4日後に受け取って、5日目に戻ってきました。
 
▽スメルジャコフは事件の前後から度重なるてんかんの発作で、
 命が危うくなっていました。

 そんなスメルジャコフとイワンの1回目の対面は、事件の直後
 でした。
 
 イワンは様々な疑念をスメルジャコフに問いただします。
 
 事件の前、スメルジャコフはイワンにてんかんの「予定」の話を
 していました。
 
 てんかんの発作は予想できないはずなのに、近々てんかんの発作が
 起きそうな気がする、とスメルジャコフが話をしていたのをイワン
 は思い出したのです。
 
 そのことをスメルジャコフに問いただすと、てんかんの発作は
 「予感がするだけだ」と言います。
 
 そして、スメルジャコフは何かが起きそうな予感がするので、
 イワンに残ってもらおうと、モスクワではなく、いつでも戻る
 ことができる近場のチェルマーシニャへ、フョードルの使いとして
 行くことを勧めていました。
 
 それを無視してイワンがモスクワへ帰ってしまったために事件
 が起きた、とスメルジャコフはほのめかします。
 
 1度目の対面はそれで終わります。
 
▽2度目の対面は、その何週間か後に行われました。

 スメルジャコフはイワンに「実の父親が殺されるのをあらかじめ
 承知の上でモスクワへ出発し、見殺しにした」と責任を押しつけ
 ます。
 
 つまり、イワンも父フョードルの死を望んでいたと指摘したのです。
 
 スメルジャコフはイワンに対して、「自分は殺さないけど、誰かが
 殺せばいい、と思っていたはず」との指摘をします。
 
 スメルジャコフはイワンに「当てにされている」と感じていました。
 
 スメルジャコフに何か悪い予感を感じながらも、イワンがモスクワ
 へ旅立ったということは、スメルジャコフにフョードルを「殺して
 もいい」というメッセージを投げかけたのも同然だと、スメルジャ
 コフはイワンを責めます。
 
 イワンは怒ってスメルジャコフの家を出ます。
 
▽イワンはその足でカテリーナの家へ向かいます。

 カテリーナにスメルジャコフの家で話したことを全て伝えますが、
 そこで、イワンはカテリーナからドミートリィが酔って書いた
 「犯行予告文」を見せられます。
 
 スメルジャコフを疑っていたイワンはその文を見て、犯人は
 ドミートリィだと確信します。
 
 そして、イワンとスメルジャコフの3回目の対面が始まります。
 
 
 続きは次回。



カラマーゾフの兄弟 下  新潮文庫 ト 1-11(2回目)
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 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:カラマーゾフの兄弟 下
 著者:ドストエフスキー
 出版:新潮文庫
 定価:667円+税
 購入:ブックオフで400円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102010122/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1733925%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第四部
  第十編  少年たち
  第十一編 兄イワン
  第十二編 誤審
  エピローグ



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、昭和53年7月に出版されています。
 
 著者は、19世紀のロシア文学を代表する世界的な巨匠、と紹介
 されています。
 
 著書も多数あります。



 有名な作品はどのよう物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 充分楽しんでます。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
▽上巻、中巻の内容が知りたい方は、読むのに気合いが必要ですが、
 以下のバックナンバーを参照してください。
 
 上巻1回目(Vol.720,2008/07/22配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080722060000000.html
 上巻2回目(Vol.721,2008/07/23配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080723060000000.html
 上巻3回目(Vol.722,2008/07/24配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080724060000000.html
 中巻1回目(Vol.726,2008/07/30配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080730060000000.html
 中巻2回目(Vol.727,2008/07/31配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080731060000000.html
 中巻3回目(Vol.728,2008/08/01配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080801060000000.html
 下巻1回目(Vol.738,2008/08/19配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080819060000000.html
 
▽刑務所のドミートリィを訪ねたアリョーシャは、刑務所を出て
 カテリーナの所へ向かいます。
 
 カテリーナの家にはイワンが来ていました。
 
 カテリーナはドミートリィの許嫁で、精神鑑定を依頼したり、
 さまざまなことでドミートリィを助けようとしています。
 
 ただ、本人は気が付いてなくて、ドミートリィのことは愛して
 なんかいませんでした
 
 カテリーナが愛していたのは、イワンの方だったのです。
 
 この辺り、少し複雑な人間心理が描かれていて、明日の裁判での
 カテリーナの証言が、ドミートリィの運命を左右しそうです。
 
 イワンもスメルジャコフが犯人だと思っていました。
 
 その話を聞いて、カテリーナもスメルジャコフの所を訪ねたことも
 あったみたいです。
 
▽イワンとアリョーシャはカテリーナの家を出て話をします。
 
 イワンは最近、神経性の熱病に犯されているとのこと。
 
 いわゆるノイローゼ気味になっているみたいです。
 
 アリョーシャはイワンに、ホフラコワ夫人の娘リーズから預かった
 手紙を渡しますが、イワンは読まずに破り捨ててしまいます。
 
 アリョーシャは、カテリーナの日頃の言動を聞いていて、カテ
 リーナがイワンのことを愛していることを解っていました。
 
 イワンもそのことは理解していて、カテリーナの気を持たせようと
 していました。
 
 イワンがカテリーナとの関係を切ると、ドミートリィにとっては
 破滅者となりうるし、イワンがドミートリィを助けようとすれば
 カテリーナはドミートリィにとって救世主となりえます。
 
 複雑な人間関係です。
 
▽カテリーナはドミートリィの犯行を決定付けるような証拠を持って
 いました。
 
 それは犯行の数日前に、ドミートリィが飲み屋で酔っぱらった時に
 書いた犯行声明文で、「父親のフョードルを殺して金を奪う」と
 いったことが書いてある自筆の文章でした。
 
 それをドミートリィが、過去にカテリーナに送金を依頼されて
 使い込んでしまった3000ルーブルの返済計画として、カテ
 リーナに手渡されていたのです。
 
 それをカテリーナが明日の裁判で公表すると、ドミートリィに
 とっては決定的な打撃となってしまいます。
 
 カテリーナからそのメモを見せてもらった当初、イワンは確実に
 ドミートリィが犯人だと思っていたくらいです。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 これ以降読み進めるとフョードル殺害の真犯人が分かる可能性が
 あります。
 
 もし、これからカラマーゾフの兄弟を読もうと思っている方、
 もしくは、死ぬまでには一度は読みたいと思っている方は、
 これ以降は読まない方がいいです。
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
▽次に、行動の視点はアリョーシャからイワンに移ります。
 
 アリョーシャと分かれたイワンは、カラマーゾフ家の召使いだった
 スメルジャコフの元へ向かいます。
 
 スメルジャコフはフョードルの死後、カラマーゾフ家のかつての
 隣人だったマリヤ・コンドラーチエブナ母娘と一緒に、マリヤの
 婚約者として掘っ立て小屋に一緒に住んでいました。
 
▽フョードル殺害事件以降、イワンとスメルジャコフはこれまでに
 2度対面しています。
 
 イワンは殺人事件が発生した前日、モスクワへ向けてフョードルの
 家を出発していました。
 
 したがって確実に犯人ではありません。
 
 イワンはフョードルが死んだときモスクワにいて、フョードル
 死亡の報を4日後に受け取って、5日目に戻ってきました。
 
▽スメルジャコフは事件の前後から度重なるてんかんの発作で、
 命が危うくなっていました。

 そんなスメルジャコフとイワンの1回目の対面は、事件の直後
 でした。
 
 イワンは様々な疑念をスメルジャコフに問いただします。
 
 事件の前、スメルジャコフはイワンにてんかんの「予定」の話を
 していました。
 
 てんかんの発作は予想できないはずなのに、近々てんかんの発作が
 起きそうな気がする、とスメルジャコフが話をしていたのをイワン
 は思い出したのです。
 
 そのことをスメルジャコフに問いただすと、てんかんの発作は
 「予感がするだけだ」と言います。
 
 そして、スメルジャコフは何かが起きそうな予感がするので、
 イワンに残ってもらおうと、モスクワではなく、いつでも戻る
 ことができる近場のチェルマーシニャへ、フョードルの使いとして
 行くことを勧めていました。
 
 それを無視してイワンがモスクワへ帰ってしまったために事件
 が起きた、とスメルジャコフはほのめかします。
 
 1度目の対面はそれで終わります。
 
▽2度目の対面は、その何週間か後に行われました。

 スメルジャコフはイワンに「実の父親が殺されるのをあらかじめ
 承知の上でモスクワへ出発し、見殺しにした」と責任を押しつけ
 ます。
 
 つまり、イワンも父フョードルの死を望んでいたと指摘したのです。
 
 スメルジャコフはイワンに対して、「自分は殺さないけど、誰かが
 殺せばいい、と思っていたはず」との指摘をします。
 
 スメルジャコフはイワンに「当てにされている」と感じていました。
 
 スメルジャコフに何か悪い予感を感じながらも、イワンがモスクワ
 へ旅立ったということは、スメルジャコフにフョードルを「殺して
 もいい」というメッセージを投げかけたのも同然だと、スメルジャ
 コフはイワンを責めます。
 
 イワンは怒ってスメルジャコフの家を出ます。
 
▽イワンはその足でカテリーナの家へ向かいます。

 カテリーナにスメルジャコフの家で話したことを全て伝えますが、
 そこで、イワンはカテリーナからドミートリィが酔って書いた
 「犯行予告文」を見せられます。
 
 スメルジャコフを疑っていたイワンはその文を見て、犯人は
 ドミートリィだと確信します。
 
 そして、イワンとスメルジャコフの3回目の対面が始まります。
 
 
 続きは次回。



カラマーゾフの兄弟 下  新潮文庫 ト 1-11
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:カラマーゾフの兄弟 下
 著者:ドストエフスキー
 出版:新潮文庫
 定価:667円+税
 購入:ブックオフで400円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102010122/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1733925%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第四部
  第十編  少年たち
  第十一編 兄イワン
  第十二編 誤審
  エピローグ



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、昭和53年7月に出版されています。
 
 著者は、19世紀のロシア文学を代表する世界的な巨匠、と紹介
 されています。
 
 著書も多数あります。



 有名な作品はどのよう物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 結末は?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽ロシアの文豪ドストエフスキーの長編もやっと結末を迎えます。

 登場人物の紹介と、上巻のあらすじを知りたい方は、以下のバック
 ナンバーを参照ください。

 上巻1回目(Vol.720,2008/07/22配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080722060000000.html
 上巻2回目(Vol.721,2008/07/23配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080723060000000.html
 上巻3回目(Vol.722,2008/07/24配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080724060000000.html

 また、事件が起きる中巻のあらすじを知りたい方は、以下のバック
 ナンバーを参照ください。
 
 中巻1回目(Vol.726,2008/07/30配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080730060000000.html
 中巻2回目(Vol.727,2008/07/31配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080731060000000.html
 中巻3回目(Vol.728,2008/08/01配信分)
  http://archive.mag2.com/0000194014/20080801060000000.html

 下巻は完結編。

 いよいよ真犯人が判明します。
 
▽では、かなり荒いあらすじを紹介します。

 下巻は、カラマーゾフ家の三男アリョーシャの指を噛んだ少年、
 イリューシャの友人の話から始まります。
 
 イリューシャは、以前ドミートリィに暴行を受けた二等大尉スネリ
 ギョフの息子です。
 
 イリューシャは病気で学校を休んでいて、寝たきりの状態です。
 
 そのイリューシャが尊敬している14歳の少年、コーリャ・クラ
 ソートキンはクラスの人気者で、命知らずで通っています。
 
 学校の成績も良く、授業ではある部分においては教師よりも知識が
 あったりします。
 
 コーリャは、1ヶ月くらい前から皮膚病のペレズヴォンという犬を
 拾ってきて芸を教えていました。
 
 ペレズヴォンはコーリャによくなついていて、様々な芸をやる
 ようになっています。
 
▽コーリャとその子分スムーロフは、イリューシャの家に向かいます。

 コーリャは14歳にしては相当ませていて、通りすがりの大人を
 からかいながら歩いて行きます。
 
 コーリャはイリューシャの家の前で毎日のように訪れている
 アリョーシャと出会います。
 
 この頃、アリョーシャは修道院を出て普通の服装をして、普通の
 生活をしていました。
 
 毎日イリューシャの家を訪れているアリョーシャは、イリューシャや
 その友人達からコーリャのことを聞き、皆から尊敬されている
 少年のことにとても興味が湧いていました。
 
 アリョーシャとコーリャはいろいろと話をします。
 
 また、アリョーシャはイリューシャの命がそんなに長くないことを
 コーリャに伝えます。
 
▽以前、イリューシャはカラマーゾフ家の召使いスメルジャコフと
 親しくなり、そのスメルジャコフから残酷なことを教わります。
 
 パンの中にピンを埋めて、それをヂューチカという名の犬に与えて
 しまったのです。
 
 犬は、悲鳴を上げて逃げ出して消えてしまいます。
 
 それがショックでイリューシャはかなり悩んでいました。
 
 そして、そのことをコーリャに伝えたイリューシャは、コーリャ
 から絶交を言い渡されていたのです。
 
▽イリューシャは、自分が病気になったのは、ジューチカを殺して
 しまったからだと思っていました。
 
 寝たきりのイリューシャの家には、アリョーシャの他に、イリューシャ
 の家族、イリューシャの友人が何人かいました。
 
 そこへ、コーリャと犬のペレズヴォンが入って行き、イリューシャの
 前で芸をします。
 
 実は芸をしている犬ペレズヴォンは、イリューシャがパンにピンを
 埋めて飲ませた犬、ジューチカだったのです。
 
 コーリャはイリューシャやその友人達からジューチカの特徴を
 聞き、ジューチカを探し出し、約1ヶ月掛けて芸を仕込んで、
 病気のイリューシャを喜ばせようとしていたのです。
 
 イリューシャは喜びますが、その後にやってきた医者の診断は
 やはりそんなに長くはないということでした。
 
▽イリューシャの家を出たアリョーシャはグルーシェニカの所へ
 向かいます。
 
 アリョーシャは兄ドミートリィが逮捕されてから、何度かグルー
 シェニカ所へ出入りしていました。
 
 グルーシェニカはドミートリィの逮捕後しばらく病気になって
 いたのです。
 
 アリョーシャはグルーシェニカから、次兄イワンがドミートリィの
 所へ現れていることを知ります。
 
▽アリョーシャはグルーシェニカの家を出てホフラコワ夫人の娘
 リーズの所へ向かいます。
 
 アリョーシャは急いでいたのでホフラコワ夫人にわ会わずにリーズ
 に会いたかったのですが、ホフラコワ夫人に掴まってしまいます。
 
 ホフラコワ夫人は相変わらず人の話は聞かずにしゃべりまくりです。
 
 そして、イワンがリーズの所へもきたことを知ります。
 
 アリョーシャはやっとリーズと会い、イワンへの手紙を託されます。
 
▽次にアリョーシャはドミートリィが収監されている刑務所へ向かい
 ます。
 
 アリョーシャがドミートリィの所へ現れると、ラキーチンが来て
 いました。
 
 ラキーチンは、ロシアで有名になったカラマーゾフ事件について
 評論を書いて、その分野で活躍するつもりでいました。
 
 アリョーシャはドミートリィからラキーチンの野望を聞かされます。
 
▽兄ドミートリィは、召使いのスメルジャコフが犯人だと思ってい
 ます。
 
 しかし、自分が犯人じゃないことは解っていますが、状況証拠は
 確実にドミートリィが犯人であることを示していました。
 
 ドミートリィは裁判がどうなるかまったく見当が付かない状況です。
 
 アリョーシャはイワンのことをドミートリィに訪ねてみると、
 イワンは何度か来ていて、ドミートリィに脱走を勧めていました。
 
 次回いよいよ真犯人が判明します。





 続きは次回。



イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:イワン・デニーソヴィチの一日
 著者:ソルジェニーツィン
 出版:新潮文庫
 定価:438円+税
 購入:本屋さんで購入



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102132015/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f133541%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和38年3月に出版されています。
 
 著者は、先日亡くなったロシアの作家で、1970年にノーベル賞
 を受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 ラーゲリとはどのような所なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 著者自信は楽しくなさそうですが...



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者は、先日(2008/08/03)亡くなったと新聞で報道されていた
 ロシアの作家です。
 
 正式な名前は「アレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィン」。
 
 紹介文には次のように書いてあります。
 
 砲兵中隊長だった対ドイツ戦の1945年、思想的理由で逮捕
 され、強制収容所生活を送る。
 
 1962年、その経験をもとに描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」
 を発表、一気に世界的名声を得る。
 
 1970年ノーベル文学賞受賞。
 
 1973年、「収容所群島」第1巻をパリで出版、ソ連当局の
 批判を受け、翌年国家反逆罪で国外追放となる。
 
 ソ連崩壊後の1994年、20年ぶりにロシアに帰国した。
 
 なかなか過酷な人生を送っていた人です。
 
▽今回紹介する作品は、著者が体験したソ連の強制収容所「ラーゲリ」
 での一日を描いたものです。
 
 背景はスターリン時代のソビエト連邦で、全く言論の自由がない
 時代の話です。
 
 著者自信も、友人に宛てた手紙に、名指しはしませんでしたが
 スターリン批判らしい文章を書いてしまい、それが検閲で引っか
 かり、強制収容所に入れられています。
 
 しかも、裁判は「欠席裁判」という、当時よくあった本人不在の
 裁判で、懲役8年が言い渡されます。
 
 ソ連の暗黒時代と言っていいのではないかと思います。
 
 似たような状況は、現在の北朝鮮で見られるようです。
 
▽主人公は、「イワン・デニーソヴィチ・シューホフ」という男性で、
 戦争中にドイツ軍の捕虜になり、そこから脱走してソ連軍に戻り
 ますが、「ドイツ軍の捕虜だった」と正直に言ってしまったために、
 ソ連当局に逮捕されてしまいます。
 
 自ら敵の手中から脱走してきたのですが、その事実は信用されず、
 祖国を裏切ったスパイということになりました。
 
 「スパイとしてラーゲリ送りになるか、それとも死ぬか」という
 選択肢しかなく、ラーゲリを選択します。
 
▽同じラーゲリの、同じ104班の仲間が何人か登場します。

 班長のチューリン、元海軍大佐のブイノフスキイ、インテリの
 ツェーザリ等々、魅力的なキャラクターが何人か描かれています。
 
 主人公のシェーホフが収容されているラーゲリには、どうでも
 いいような罪で投獄されている人がたくさんいます。
 
▽極寒の地にある収容所での生活は過酷です。
 
 寝床があるバラックの天井には、寒くてつららができています。
 
 外は零下30度の「酷寒(マローズ)」にもかかわらず、囚人達
 には、満足な布団や服、手袋、靴は与えられません。
 
 そして、一番満足できないのは食事。
 
 毎日11時間労働が待っているのにもかかわらず、食事は実のない
 粥(カーシャ)、もしくはスープ一杯、そして200グラムのパン
 だけです。
 
 囚人達にとっては、その貧しい食事が唯一の楽しみでもあります。
 
 本当は、もっと多くの食物が囚人達にも配給されているはずですが、
 運送途中でピンはねされ、ラーゲリの倉庫でピンはねされ、ラーゲリ
 でピンはねされ、食堂でピンはねされ、残りがやっと囚人達に
 廻ってきます。
 
 これは、どの社会主義国でも同じ現象が起きていて、現在の北朝鮮
 でも同じような状況らしいです。
 
 「ピンはね」は当然の権利として存在しています。
 
▽収容所での生活は、持ちつ持たれつの精神で上手くやって行か
 なくては生きて行けません。
 
 自分勝手にわがままに行動する囚人は、皆から嫌われ、満足な
 食事にもありつけなくなります。
 
 仕事も同じで、多くの囚人は少しでも暇があるとさぼろうとするの
 ですが、仕事のでき次第では食事の配給量が変わってきます。
 
 仕事の出来は班全体で評価されるため、そこそこ真剣にやらないと
 ならないのです。
 
▽語られる内容は過酷なことばかりですが、文章自体は淡々として
 いて、悲壮感といったものがあまり感じられません。
 
 収容所生活が長くなると、何事もなく一日が過ぎ、普通に寝られる
 ことに感謝ができるようになるみたいです。





 この本は、著者の実体験を元に、収容所での一日を描いた作品です。
 
 ナチスのアウシュビッツや北朝鮮の強制収容所の話のような悲惨な
 状況とは違っているような気がします。
 
 もしかしたら、それは著者の淡々とした力強い文章のせいかも
 しれません。



中陰の花 (文春文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:中陰の花
 著者:玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)
 出版:文春文庫
 定価:381円+税
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167692015/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1750838%2f



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 ◆本の目次
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 中陰の花
 朝顔の音



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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:■■□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、2005年1月に出版されています。
 
 2001年8月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者は、臨済宗妙心寺派福聚寺というお寺の住職をされています。
 
 福島県警の英語と中国語の通訳もされているそうです。
 
 著書も多数あります。



 芥川賞作家の作品とはどのようなものなのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 期待が持てます。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽今回は2001年上半期芥川賞を受賞した作品の紹介です。

 先日、芥川龍之介の作品を紹介したので、芥川つながりでの紹介
 です。
 
 芥川賞とはウィキペディアで調べてみると、「純文学の新人に
 与えられる文学賞」という解説がされています。
 
 「純文学」とは、これもウィキペディアで調べてみると「大衆
 小説、あるいは小説一般に対して、商業性よりも『芸術性』・
 『形式』に重きを置いていると見られる小説の総称とされる」
 と書かれていました。
 
 川端康成とか谷崎潤一郎、三島由紀夫、大江健三郎、遠藤周作、
 村上春樹といった作家が純文学作家です。
 
 大衆小説・小説一般と純文学の区別がよく分からないですが、
 とにかく優れた短編・中編作品に送られるのが芥川賞です。
 
 というわけでかなり期待して読み始めました。

▽物語は、お寺の住職である則道という名の40過ぎの男性と、
 その妻圭子を中心として描かれるストーリーです。
 
 ウメさんという「おがみや」と呼ばれる霊能者が亡くなる場面
 から始まります。
 
 おがみやのウメさんは自分が死ぬ日を予言していました。
 
 一度目の予言は、心臓が止まったにもかかわらず、医者の心臓
 マッサージにより生き帰ってしまいます。
 
 しかし、ウメさんは「同じ月の二十日後に死ぬ」ともう一度自ら
 予言をしていました。
 
 そしてその日、ウメさんは予言通り旅だって行きます。
 
▽ウメさんは、霊能者ということもあって人々の様々な相談に乗って
 いて、その人々は信者さんと呼ばれていたそうです。
 
 仏教では霊能者が持つような能力を「神通力」と言うそうです。
 
 則道の両親もお寺の住職夫婦で、則道は子供の頃からウメさんを
 知っていて、ウメさんの家で覚えたてのお経を唱えたりしていま
 した。
 
▽則道と圭子の間には子供がいません。
 
 かつて、2人の間にやっとできた子供を流産したことがありま
 した。
 
 物語はウメさんの死を契機に、人間の魂の成仏とはどのような
 ことなのか、ということを2人が考えるようになります。
 
 そして則道は、圭子がかつて流産した子供のことをずっと心に
 気に掛けていたことをはじめて知ります。
 
 そして、ウメさんと流産した子供の供養を2人だけでやろうという
 ことになります。
 
▽物語自体は、ドキドキハラハラするような展開ではありません。

 なんとなく抑揚のない感じで進展します。
 
 則道は、お寺の住職でありながら、人間の魂の成仏について、
 ハッキリとした主張を持っていません。
 
 仏教の知識は持っていますが、それを頭から信じているわけでは
 ないのです。
 
 もちろんお寺の住職なので葬式にも呼ばれ、檀家の法事にも呼ばれ、
 集まった人たちの前でいろいろな話もしますが、死を体験した
 ことがないために、やはりハッキリしたことは分からない、というの
 が本音のようです。
 
 もしかしたら、現職のお坊さんである著者の本音かもしれません。
 
▽ほとんどの人は死んだことがないので、死後どうなってしまうのか、
 魂は仏教で定義されている通りになるのか、ハッキリしたことは
 わかりません。
 
 お釈迦様は、「人間の死後どうなるのか?」という弟子の質問に
 対して何も答えなかったそうです。
 
 「そんなことを考えるよりも、現実で生きることを考えなさい」
 というのがお釈迦様の答えだったそうです。
 
 確かに言われる通りで、死んだ後のことは死んでから体験する
 ことで、しかも人間は100%の確率で死を体験します。
 
 だとしらた、生きている間に「死後の世界」を考えるのはあまり
 意味のないことかもしれません。
 
 逆にいつ死んでも良いように、現実をどうやって生きるか、という
 ことを考えた方がいいように思います。





 この本は、現職のお寺の住職が書いた小説です。
 
 個人的には、小説としてはそんなに感動する場面もなく、淡々と
 流れていくので、そんなに面白いとは思えませんでした。
 
 ただ、人間の死について少しだけ考えることはできます。
 
 ちなみに表題になっている「中陰」とは仏教用語で、いわゆる
 四十九日の期間のことです。
 
 「中陰の花」とは...物語を読んでもらえば解ると思います。



地獄変 (集英社文庫) (集英社文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:地獄変
 著者:芥川龍之介
 出版:集英社文庫
 定価:360円
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087520110/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f458154%2f



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 ◆本の目次
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 大川の水
 羅生門
 鼻
 芋粥
 地獄変
 蜘蛛の糸
 奉教人の死
 蜜柑
 舞踏会
 秋
 薮の中
 トロッコ



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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1991年3月に出版されています。
 
 著者は、きっと誰もが知っている日本の作家です。
 
 著書も多数あります。




 いくつかは読んだことありますが、真剣に読むのは初めてです。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 短編集は読みたい部分から読めます。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品で読んだことがあったのは「蜘蛛の糸」「鼻」「杜子春」
 くらいしかありません。
 
 目次を見てみると、知らない題名の短編がたくさんあります。
 
 「芥川賞」の元になった作家なので、有名どころの作品は面白い
 です。
 
▽今回読んだのは、集英社文庫から出版されている短編集です。

 現在、本屋さんに「集英社文庫の夏の一冊」として並んでいる
 本の表紙にはカッコイイ?絵が描かれています。
 
 この絵のお陰で集英社の本を購入する人が増えているそうです。
 
 書いてあることは変わらないのに不思議です。

▽この本には12の作品が掲載されています。

 その中でも一番長くて題名にもなっている「地獄変」のあらすじを
 紹介します。
 
 主人公は、50歳近い「良秀」という高名な絵師で、意地の悪い
 老人で、人柄も卑しく、容姿も気味が悪く獣を思わせる人でした。
 
 立ち居振る舞いも猿のようで、「猿秀」というあだ名までついて
 います。
 
 良秀には一人娘がいて、父親とは違って愛嬌のある娘です。
 
 意地の悪い良秀でしたが、娘のことは目に入れても痛くないくらい
 溺愛していていました。
 
 良秀の娘は、堀川の大殿様のお屋敷に小女房として奉公していま
 した。
 
 堀川の大殿様は剛胆な人で、さまざまなエピソードがあります。
 
▽ある日、良秀の娘が大殿様の屋敷で廊下を歩いていると、一匹の
 猿が逃げてきて、娘に助けを求めます。
 
 その猿は、若殿様に献上された、人に慣れた猿で、ある国の人に
 献上されたのでした。
 
 若殿様は猿に「良秀」という名を付け、何かにつけていじめて
 いました。
 
 娘に助けを求めた猿はケガをしています。
 
 娘は何とかして「良秀」と名の付いた猿を助けます。
 
 それから、猿の良秀は良秀の娘になついてしまい、娘のそばを
 離れなくなりました。
 
 猿を助けたエピソードは大殿様も知ることとなり、娘は褒美を
 もらい、皆からも好かれていました。
 
▽一方、父親は娘とは対照的に、弟子は何人かいましたが、誰からも
 嫌われています。
 
 娘が奉公に上がっている大殿様の所へ呼ばれたときも、娘を引き
 取らせて欲しいとお願いしますが、大殿様は娘のことを考えて断り
 ます。
 
 ある日、良秀は大殿様に呼ばれ「地獄変」の屏風を描くように
 言われます。
 
 良秀は嫌われ者でしたが、絵師としての腕は良く、地獄変のような
 絵を描かせると他人とは比較にならないくらい上手く描きます。
 
▽良秀は、それから何ヶ月間か描けて屏風の絵にかかりきりになり
 ます。
 
 かなりの集中力です。
 
 ただ「見たものしか描けない」ということで、自分の弟子をモデル
 として使います。
 
 しかし、描いているのが「地獄変」なので、弟子も過酷な要求を
 されます。
 
 鎖で身体を縛り上げられたり、みみずくに目を襲わされたりし
 ますが、良秀は弟子が苦しむ姿を見ながら平然と絵を描くのです。
 
 実際、師匠に殺されると思った弟子も何人かいました。
 
▽ある日、良秀は大殿様のところへ中間報告へ行きました。

 屏風はほぼできあがっているけれど、一つだけ描けない部分が
 あると言います。
 
 その描けない部分とは、地獄の炎の中へ落ちていく牛車で、その
 牛車の中には、ひとりのあでやかな女性が、猛火の中に黒髪を乱し
 ながら、悶え苦しんでいる様子でした。
 
 良秀は実際見たものしか描けません。
 
 地獄の炎は実際に起きた火事を見て描いたし、弟子を使ってモデル
 にしたりと、何かヒントになるようなことがあれば描けます。
 
 しかし、燃えさかる牛車の中で苦しむ女性はみたことがありません。
 
 そこで良秀は「燃えさかる牛車の中で苦しむ女性」を大殿様に
 見せてくれるようにお願いします。
 
 大殿様は快く引き受け、その2、3日後に良秀を呼び、実際に
 牛車が燃える場面を見せてくれることになりました。
 
 用意された牛車に実際に火が放たれ、そこには...
 
 続きが気になる方は読んでみてください。





 この本には、著者の作品が12編収められています。
 
 有名どころの作品から、聞いたことがない作品までありますが、
 面白いと思った作品がたくさんあります。
 
 一度は読んでみて良いと思います。



ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:ハツカネズミと人間
 著者:ジョン・スタインベック
 出版:新潮文庫
 定価:324円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/410210108X/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f676814%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、平成6年7月に出版されています。
 
 著者(1902〜1968)は、アメリカの作家で大学で海洋生物学を学ぶ
 かたわら、農場や商店で働き、創作を始めたとのこと。
 
 「怒りの葡萄」という作品ががピューリツァー賞、全米図書賞を
 受賞しています。
 
 また、1962年にはノーベル文学賞を受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 楽しめます。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽今回の作品の著者もノーベル文学賞を受賞しています。

 これまでにいくつかノーベル賞受賞作家の本を読んで見ましたが、
 やっぱり面白いですね。
 
 今回も期待できそうです。
 
 著者の作品で題名を知っているのは「エデンの東」。
 
 見たことはありませんが、ジェームス・ディーンが主演して映画
 になった作品です。
 
 ただ、「エデンの東」は大作なので、今回はお試し版ということで
 150頁程度の短い小説を読んでみました。
 
▽では、あらすじを紹介します。

 物語の主人公はレニーという大男です。
 
 レニーは、力が強く、与えられた力仕事は人の何倍も働きますが、
 発達障害があって、小説の言葉を借りると「頭が弱い」です。
 
 顔に締まりがなく、のそのそと歩きます。
 
 もう一人、ジョージという男性がいて、小柄で機敏、抜け目のない
 顔をしていて、キビキビしています。
 
 レニーとジョージはいつも2人で行動します。
 
▽2人は、労働斡旋所みたいな所から紹介されて、大きな農場を
 渡り歩く「フリーの農夫」のような存在で、しばらくどこかの
 農場で働いて、しばらく遊んで生活し、お金がなくなったらまた
 働く、という生活を繰り返しています。
 
 そして、いつしか狭いながらも自分たちの土地を持って、そこで
 楽しく暮らすことを夢見て生活しています。
 
▽ジョージはなにかと文句を言いながらも、頭の弱いレニーの面倒を
 よくみています。
 
 レニーは普段はおとなしい存在ですが、恐怖を覚えると我を忘れ
 てしまい、力のコントロールができなくなってしまいます。
 
 小さな動物、ハツカネズミや子犬やウサギ等が好きな優しい男性
 ですが、可愛がりながらも力の加減ができずに殺してしまいます。
 
▽ふたりは、ある農場へ働きにきました。
 
 そこには、農場主の親方、その息子のカーリー、そしてジョージ
 たちと同じようにフリーの農夫たちが何人か働いています。
 
 親方との対応はいつもジョージが担当します。
 
 すぐにレニーのことはばれてしまいますが、レニーは力仕事で
 あれば普通の人の数倍働くことができるため、最初に追い出され
 なければしばらくは働くことができます。
 
 でも、ジョージとレニーは、レニーのコントロールできない力の
 ため、そこへいられなくなることが何度かあったみたいです。
 
▽親方は普通の人でしたが、その息子のカーリーはいわるゆゴロ
 ツキで、昔ボクシングをやっていました。
 
 そして最近綺麗で派手な女性と結婚し、カーリーは妻の行動が
 心配でなりません。
 
 一日の内の半日は妻を捜しています。
 
 そして、妻が他の農夫と話をしていると嫉妬し、それを農夫に
 ぶちまけます。
 
 農夫たちはカーリーが親方の息子であるために、あまり強く出る
 ことができません。
 
 カーリーは新しく来たジョージとレニーに目を付けます。
 
 レニーは身体は大きいけれど、弱そうな顔をしているために、
 そこに目を付けたカーリーは、ある日レニーに暴力を振るいます。
 
 レニーは最初、殴られるままでしたが、恐怖に我を忘れ、カーリーの
 拳を握ったまま話さず、拳のまま握りつぶしてしまいます。
 
 その場は、農夫たちのリーダー格のスリムという男性が「機械に
 挟まれたことにしろ」とカーリーを説得します。
 
▽ジョージとレニーは、いつも自分たちの農場を持つ話をしながら
 空想にふけっていました。
 
 ジョージはそんな話をしながら、実現できないことは承知していた
 みたいです。
 
 しかし、レニーは本気で信じていました。
 
 自分たちの農場を持って、そこでウサギの世話をする、それが
 レニーの夢でした。
 
▽レニーは農場で生まれた子犬を一匹もらいます。

 ものすごく可愛がりますが、力加減ができずに殺してしまいます。
 
 こんなんじゃ、農場を持ったときにウサギの世話をさせてもらえ
 ない、またジョージに怒られる、と途方にくれていたとき、カーリー
 の妻がレニーに近づいてきます。
 
 最初は普通に話をしていました。
 
 そして、カーリーの妻の頭をなでたとき、悲劇が起きます。
 
 続きが気になる方は読んでみてください。





 この作品は、フリーの農夫たちの淡い夢と、現実を描いた作品です。
 
 彼らは役に立たなくなると、即「死」を意味します。
 
 そのため少しでもお金があると自分の楽しみのために使ってしまい
 淡い夢は実現しません。
 
 レニーは頭が弱いため、夢は実現すると固く信じています。
 
 しかし、現実はなかなか厳しいです。



トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:イワンのばか 他八篇
 副題:トルストイ民話集
 著者:トルストイ
 出版:岩波文庫
 定価:560円+税
 購入:ブックオフで350円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4003261925/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f381349%2f



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 ◆本の目次
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 イワンのばかとそのふたりの兄弟
 小さい悪魔がパンきれのつぐないをした話
 人にはどれほどの土地がいるか
 鶏の卵ほどの穀物
 洗礼の子
 三人の隠者
 悔い改むる罪人
 作男エメリヤンとから太鼓
 三人の息子



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1932年9月に出版されています。
 
 著者は、ロシアの文豪です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 充分に楽しめました。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 欲張りはやめよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽子供の頃に「イワンのばか」という題名だけは知っていて、誰かに
 「読みなさい」と言われていたような記憶があります。
 
 有名な作品ですが、これまで読んだことはありませんでした。
 
 この本に掲載されている民話集は、ロシア各地に伝わる民話を
 元に、トルストイが編集したものです。
 
 全部で9編の民話が掲載されています。
 
▽9編の民話の中から、やはり題名にもなっている「イワンのばか」
 を簡単に紹介します。
 
 正式な題名は、「イワンのばかとそのふたりの兄弟」。
 
 副題に「軍人セミョーンと、ほてい腹のタラースと、唖の妹マラーニャと、
 老悪魔と、3人の小悪魔についての話」と書かれています。
 
 この物語には「ばかのイワンは...」という言い方で、「ばか」
 が沢山出てきます。
 
 ここで言う「ばか」とは、決して頭は良くないけれど、ロシア人の
 底抜けの善意の大きさ、愚直さの象徴として「ばか」と付いている
 そうです。
 
▽むかし、ある国にひとりの裕福な百姓が住んでいて、この百姓には
 3人の息子(軍人セミョーン、ほてい腹のタラース、ばかのイワン)と、
 生まれつき唖の妹マラーニャが住んでいました。
 
 セミョーンは王様に仕えるために戦争に行き、タラースは商売を
 するために街の商人のところへ行きましたが、ばかのイワンは
 マラーニャと一緒にうちに残って、身を粉にして働いています。
 
 セミョーンは貴族の娘と結婚し高給取りでしたが、妻が使って
 しまうのでいつもお金が足りません。
 
 そこで、父親のところへ行って「財産を分けてくれ」と頼みます。
 
 父親は、「イワンとマラーニャに悪いから分けられない」と言い
 ますが、イワンは「なあにかまうもんですか、あげて下さい」と
 財産の1/3を分けてしまいます。
 
 タラースもセミョーンと同じように、父親の元へ行って「財産を
 分けてくれ」と頼みます。
 
 そして、今回もイワンの一言でタラースに財産の1/3を分けて
 しまいます。
 
 財産が1/3になったイワンは、残った財産だけで百姓をして
 両親と妹を養っていくことになります。
 
▽ここで老悪魔が登場し、兄弟がケンカせずに財産分与が終了した
 ことに腹を立て、3匹の小悪魔を呼び、3人の兄弟がケンカする
 ようにとの指令を伝えます。
 
 それから小悪魔たちの作戦が始まり、セミョーンとタラースは
 文無しになってしまいます。
 
 イワン担当の小悪魔も、イワンを困らせようと色々な作戦に出ます。
 
 百姓仕事の邪魔をして、イワンが仕事をできないようにしますが、
 イワンの愚直な仕事の方法にことごとく失敗し、とうとうイワンに
 見つかり殺されそうになります。
 
 小悪魔はイワンに命乞いをし、そのお礼に病気を何でも治して
 しまう木の根を3本もらいます。
 
▽最初の小悪魔の失敗を知った次の小悪魔も、イワンの仕事の邪魔を
 しますが、いくら邪魔をされてもイワンは強引に働き、同じように
 イワンに見つかって殺されそうになります。
 
 小悪魔はイワンに命乞いをし、そのお礼にどの様な物からでも
 兵隊を作ることができる方法を教わります。
 
 最後の小悪魔がイワンの所へやってきて同じように仕事の邪魔を
 しますが、またもやイワンに見つかってしまいます。
 
 小悪魔はイワンに命乞いをし、そのお礼に樫の葉でお金を作る
 方法を教わります。
 
▽小悪魔のせいで一文無しになってイワンのもとへ帰ってきていた
 セミョーン夫妻とタラース夫妻は、居候のくせに態度がでかいです。
 
 イワンが兵隊をいくらでも作れることを知ったセミョーンは、
 イワンにお願いして軍隊を作ってもらい戦争をしに行きます。
 
 イワンがお金をいくらでも作れることを知ったタラースは、イワンに
 お願いしてお金をたくさん作ってもらい、それを持って商売をしに
 行きます。
 
 2人の兄はまたそれぞれ財産を手に入れました。
 
 でも、セミョーンにはお金がなく、タラースには財産を守って
 くれる人がいません。
 
 そこで、再度イワンの元を訪れ、また兵隊とお金を作ってくれと
 頼みます。
 
 しかし、イワンは断ります。
 
 セミョーンの軍隊がイワンの知り合いの夫を戦争で殺してしまった。
 
 だから兵隊は作らない、ということでした。
 
 またタラースの場合は、タラースのお金がイワンの知り合いの
 牡牛を取り上げてしまった。
 
 だからお金は作らない、ということでした。
 
 2人の兄は、仕方がないのでお互いの持ち物を分け合って、裕福に
 くらすことになりました。
 
▽ある日イワンは、お姫様の病気を治してしまい、そのお姫様と
 結婚することになり、王様が亡くなってしまったためにイワンが
 王様になってしまいます。
 
 3人の兄弟はそれぞれに裕福にくらしていましたが、2人の兄は
 人々を苦しめていました。
 
 一方、イワンは王様だけど自ら百姓として働きます。
 
 イワンは何でも「そうか、よしよし!」で済ませてしまい、賢い
 人はイワンの元を去り、ばかだけがイワンの国に残ることになり
 ます。
 
▽小悪魔の失敗を知った老悪魔は、自ら3人の兄弟に非道いことを
 やり始めます。
 
 セミョーンはまた無一文になり、タラースもお金はあるけれど
 食べる物すらなくなってしまいます。
 
 老悪魔は最後にイワンの元へ行って、イワンを破滅させようと
 色々と策を労します。
 
 しかし、頭を使わないばかの国であるため、なかなか老悪魔の
 思った通りにはなりません。
 
▽最後に、老悪魔は「頭を使って働く方法を教える」と行って、
 その方法の演説を始めます。
 
 ばかの聴衆が集まって老悪魔の話を聞きますが、ばかの国のばかの
 聴衆は、老悪魔が「頭を使って働く」ところを見ようとしていま
 した。
 
 しかし、話をするばかりでなかなか頭を使わない老悪魔を見て、
 話を聞く者もいなくなってしまいます。
 
 やがて老悪魔は、疲れてしまいふらついたところで柱に頭をぶつ
 けてしまいます。
 
 「とうとう頭を使って働きだした」との報を受けて老悪魔を見に
 行ったイワンが見たものとは...





 この本に掲載されている、他の8編もそれぞれ面白い話ばかりです。
 
 キリスト教の教えに根ざした民話が多いですが、それぞれ何らかの
 メッセージが含まれています。
 
 おすすめの本です。



三四郎 (新潮文庫)
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:三四郎
 著者:夏目漱石
 出版:新潮文庫
 定価:240円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101010048/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1745867%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和23年10月に出版されています。
 
 明治41年に朝日新聞に連載されたのが最初です。
 
 著者は、きっと誰もが知っている日本の文豪です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 漱石の前記三部作の1作目です。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽最近、世界の文豪の本ばかり読んでいたので、たまには日本の
 文豪も、ということで夏目漱石を選んでみました。
 
 著者の本は、ずいぶん前に「坊っちゃん」を読んだことがあります。
 
 また、「門」をメルマガで紹介したことがあります。
 
 興味がある方は下記(Vol.694,2008/06/13配信分)を参照してください。
 
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080613060000000.html
 
 今回紹介する「三四郎」は、「それから」そして「門」へ続く
 三部作の最初の作品になるそうです。
 
 本棚には、「三四郎」と「吾輩は猫である」が並んでいましたが
 「三四郎」の方が薄かったのでとりあえず読んでみることにしま
 した。
 
▽あらすじを書こうと思ってましたが、物語的にはごく普通の日常
 を描いて、それに主人公の心の動きを描いただけなので、あらすじ
 を書くのはやめて、雰囲気だけお伝えします。

 この作品のテーマは「恋愛」。
 
 しかも、「淡い」という言葉が付きます。
 
 物語の主人公は題名にもなっている三四郎という23歳の青年で、
 熊本の田舎から出て来て、東京の大学で学ぶことになりました。
 
 冒頭で、田舎から出てきて汽車で東京へ向かう場面が描かれて
 ます。
 
 途中、名古屋で宿を取ることになりますが、ひょんなことから
 乗り合わせた女性と一緒の宿の一緒の部屋に泊まることになり、
 一緒の布団で寝ることになります。
 
 三四郎は、一つの布団の上で自分の寝る場所をつくり、何事もなく
 一夜が過ぎます。
 
 翌日、その女性と別れるときに言われた言葉が、
 
 「あなたは余っ程度胸のない方ですね」
 
 という言葉です。
 
 三四郎の弱点がその「度胸がない」ことでした。
 
▽三四郎の本名は、小川三四郎。

 東京へ出てきて下宿して大学に通います。
 
 東京に頼る人が一人いて、「光」の研究をしている野々宮宗八
 という理科大学に通っている知り合いの親戚です。
 
 野々宮宗八には妹、野々宮よし子がいます。
 
 大学に通うようになって、佐々木与次郎という友人ができます。
 
 与次郎と知り合うことから、物語の登場人物何人かにめぐり会い
 ます。
 
 まずは、もう一人の主人公、三四郎と同じ歳の里見美禰子(みねこ)
 と出会います。
 
 美禰子と野々宮の妹よし子は知り合いです。
 
 そして、与次郎が師事している高校教師の広田。
 
 主な登場人物はこれくらいで、他に何人か登場するだけです。
 
▽簡単に言ってしまうと、三四郎が美禰子に恋心を抱いて、美禰子
 の言動や、美禰子に関係する人々の言動によって揺れ動く男心を
 描いた作品です。
 
 与次郎が師事している広田の引っ越しの手伝いにかり出された
 三四郎は、そこで美禰子と出会い、三四郎はそこで美禰子に一目
 惚れしてしまったみたいです。
 
 しかし、度胸がない三四郎のこと、気持ちを伝えることができま
 せん。
 
 この作品が書かれた明治という時代に、男女関係がどの様に見られ
 ていたのか良く分かりませんが、読んでいるうちに三四郎のはっきり
 しない態度に多少イライラしてきます。
 
 いろいろな時に、いろいろな場面で気持ちを伝えるチャンスは
 いくらでもあるのに、三四郎は美禰子にその思いを伝えることが
 できないでいます。
 
 美禰子もすでに結婚する年齢になっていますが、学生の三四郎とは
 釣り合わないくらい大人の女性です。
 
 でも好きな人がいるわけでもなさそうな感じです。
 
 また、その美禰子も三四郎に対して思わせぶりな態度をとります。
 
 思わせぶりだと思うのは、三四郎の受け取り方なのかもしれません
 が、美禰子の言動に三四郎はあれやこれや、あることないことを
 想像して、不安になったり嬉しくなったりと、心が揺れ動きます。
 
▽物語も終盤になって、ようやく三四郎も自分の気持ちをストレートに
 表現するようになります。
 
 「あなたに会いにきました」というのがこの物語の中で、三四郎が
 美禰子に伝えた一番ストレートな言葉です。
 
 結果的にどうなったか、書いてしまうと面白くないので、書くのは
 やめます。
 
 気になる方は読んでみて下さい。





 物語を読んでいると、当時の生活がわずかながら理解できます。
 
 ただ、好きになった女性にはストレートに言葉にして気持ちを
 伝えることを信条としてきた私には、三四郎の言動が歯がゆくて
 なりません。
 
 そして欲を言えば、もう一波乱欲しかったように思います。
 
 でも、文章表現はさすがです。



怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
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 題名:恐るべき子供たち
 著者:ジャン・コクトー
 出版:角川文庫
 定価:340円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042047017/oyajimushicom-22/ref=nosim/



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、昭和28年3月に出版されています。
 
 著者は、フランスの詩人、作家です。
 
 紹介文によると、少年時代から詩の才能を認められ、前衛の先端を
 行く芸術家たちと親交を結んでいたそうです。
 
 詩、小説、批評、デッサン、演劇、映画などあらゆるジャンルの
 最先端を駆け抜けた天性のマルチタレントだったとのこと。
 
 著書も多数あります。
 
 
 
 天才の小説はどのような物語なのでしょうか?
 
 
 
 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 楽しめたか?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽最近は、世界の文豪たちの小説をたくさん読んでいます。

 数年前に成功を夢見た頃から、小説はあまり読まなくなりました。
 
 あまり得るものがないと思ったためです。
 
 でも、ジャンルを広げて小説を読んでみるとやはりおもしろいです。
 
 今回紹介する本の著者は、フランスの有名な詩人で、生きていた
 年代は、1889/07/05〜1963/10/11。
 
 この作品は、著者が阿片中毒の療養中に書き上げたようです。

▽著者の他の作品を全く知らないので、元もとどのような文章を
 書く人なのかもちろん知りません。
 
 読んでみた感想は「良く分からん」です。
 
 最初、岩波文庫から出版されている本を買って読んだのですが、
 翻訳が良くないせいか、ストーリーは何となく理解できましたが、
 詳細の部分の描写はほとんど理解できず、薄い本にもかかわらず
 半分くらいで読むのを辞めてしまいました。
 
 しかし、小説というのは途中まで読んでしまうと、結末が気に
 なります。
 
 角川文庫で同じ題名の違う訳者の本を見つけたので、再チャレンジ
 してみました。
 
 私には角川文庫の訳者の方がまだ分かりやすいです。
 
 分かりやすくはなってますが、細部の描写はやはり私には理解
 するのは難しいです。
 
 例えば、
 
 「空間に吊るされているように思われるこの部屋の錯覚は、軒蛇腹
 と地面との間に、不動のスペクトルをつくっているにぶいガラスの
 ためにいっそう強められていたのである。ときどき、自動車が、
 太い真っ黒な光線を動揺させて行った」
 
 自動車が云々という部分はなんとなく理解できますが、その他の
 部分はよく分かりません。
 
 この作品は随所にこのような描写がちりばめられていて、単純に
 小説を楽しもうとしていると邪魔をされるような感じがします。
 
 アマゾンのレビューは普段あまり読まないのですが、この本の
 レビューを読んでみると、「難解」という言葉がいくつか見えます。
 
 短い物語で、ストーリーもそんなに難しくないですが、細かい
 描写が難解です。
 
▽小説の場合はいつもあらすじを紹介しています。

 でも、この作品のあらすじを紹介しても、特にドキドキするような
 こともなく、そんなにおもしろくもないのでごく簡単にどのような
 感じの物語なのかを紹介します。
 
 物語の主人公は、姉と弟の姉弟。
 
 姉はエリザベート、弟はポール。
 
 最初2人は、高校生と中学生くらいでしょうか。
 
 家に寄りつかなかった父親は既に亡くなっていて、少しおかしい
 母親も亡くなってしまいます。
 
 残された2人は、母親のことを看ていた医者と、ポールの友人の
 ジェラールの伯父さんに生活費の援助をしてもらいますが、2人
 には感謝のかけらもなく、援助は当たり前のようにいい加減な
 暮らしをしています。
 
 物語は、エリザベートとポールの姉弟、ポールの友人のジェラール、
 最初はその3人で進行します。
 
 途中エリザベートがアルバイトに出て、そこで知り合ったアガート
 という女の子も加わって、合計4人で物語りが進んで行きます。
 
 部屋の中での心理描写が多く、思春期から大人になる時期に大人達
 から何の制限もなく生活するとこうなってしまうのか、という
 くらい、堕落した生活をしています。
 
▽ポールの友人のジェラールは、エリザベートに思いを寄せていて、
 エリザベートの友人のアガートは密かにポールに思いを寄せて
 いました。
 
 そして、ポールもアガートに思いを寄せていました。
 
 ポールとアガートの2人の思いを知ったエリザベートは、近親姦的な
 嫉妬から、2人に残酷な仕打ちをしてしまいます。
 
 アガートにはジェラールと結婚することをすすめ、ポールには
 アガートが何の感情も持っていないことを伝えてしまいます。
 
 アガートとジェラールは結婚するに至り、再び姉弟2人きりに
 なりますが、アガートにふられたポールは精神的に不安定になり...
 
 続きが気になる方は読んでみてください。





 この本は、題名だけを見ると、無邪気な子どもたちの残酷な世界を
 描いているのかと思われますが、主人公たちの年齢はもう少し上で
 「青年」と言った方が正しいと思われます。
 
 子供の残酷さを残したまま青年になってしまった姉弟の物語です。
 
 ストーリーを拾うだけなら、読むのにそんなに時間はかかりません。
 
 でも、全てを理解しようと思うと時間がかかります。