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| カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:カラマーゾフの兄弟 上 著者:ドストエフスキー 出版:新潮文庫 定価:819円+税 購入:eブックオフで315円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102010106/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1677812%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第一部 第一編 ある家族の歴史 第二編 場違いな会合 第三編 好色な男達 第二部 第四編 病的な興奮 第五編 プロとコントラ ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■■■ この本は、昭和53年7月に出版されています。 著者は、19世紀のロシア文学を代表する世界的な巨匠、と紹介 されています。 著書も多数あります。 有名な作品はどのよう物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 読むのは大変です。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽著者の正式な名前は「フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー」。 著者の作品は、まだメルマガを書き始める前に「罪と罰」の上巻を 読んでいて、つい1ヶ月くらい前にその下巻を読み終わりました。 「罪と罰」はメルマガでは紹介してません。 というのは、上巻を読んだのがずいぶん前だったことと、下巻を 読んだのも1ヶ月くらいかかったこともあって、細かい内容を 覚えていないためです(笑) なぜ、そんなに時間がかかるのかと言うと、ドストエフスキーの 作品を読むときはどうしても精読してしまい、しかも一冊が500 ページくらいあってとても1日2日では読めないのです。 今回読んでいる「カラマーゾフの兄弟」の上巻は、新潮文庫の 文字が大きい版の新しい本で、667ページあります。 別の本を1冊分読んで、空いた時間に少しずつ読んでいたので、 読み始めて既に2週間が過ぎてやっと半分まで到達したところです。 意を決して集中して読むことにしました。 ▽カラマーゾフの兄弟は、新潮文庫版だと上巻・中巻・下巻の3冊 構成になっています。 また、光文社古典新訳文庫から1〜5巻が出版されています。 他にも、岩波文庫から全4冊として出版されていて、その他の 出版社からも出ているみたいです。 どの訳が良いのかは分かりません。 「罪と罰」を新潮文庫で読んだので、今回もブックオフで手に 入れ易い新潮文庫版を読むことにしました。 いずれにしても、大作なので読むのに気合いが必要です。 ▽作品の時代背景は、著者が生きた時代だとすると、レーニンが 表舞台に登場する前、また、第一次世界大戦がはじまる前、ロシア で社会主義思想が広まり始めた頃です。 では、「可能な限り」あらすじを紹介したいと思います。 約2週間もかけて読んでいるので、もしかしたら細かな部分で嘘を 書いているかもしれませんが、その辺りはご容赦ください。 登場人物はたくさんいます。 ▽一番やっかいな人物がカラマーゾフ家の長、下記に紹介する3兄弟 の父親「フョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフ」。 年齢は55歳。 フョードルは亡くなった最初の妻が遺したお金を増やして、今では いくらかの財産を持っています。 地主であり、町の酒場をいくつか所有しているところを見ると、 お金を増やすことに関してはそれなりの才覚がありそうです。 しかし、フョードルを表現する言葉を拾ってみると、どのような 人間かが見えてきます。 俗物、女にだらしない、常識はずれ、半きちがい、侮辱に対して敏感、 酒に溺れる、宗教に縁遠い、いつも厚かましい、疑い深い、 せせら笑っている、年とった道化、誰よりも卑劣な人間... ▽このような言葉で表現されるフョードルの長男が、最初の妻 「アデライーダ・イワーノブナ・ミウーソフ」との間の子供で、 「ドミートリィ」、愛称が「ミーチャ」 ドミートリィは3歳で母と死に別れ、父親のフョードルは面倒を 見るような人間ではなかったため、召使いのグリゴーリィが1年間 育てます。 それを知った、死んだ妻のいとこ(ドミートリィの伯父)である 「ピョートル・アレクサンドロウィチ・ミウーソフ」が引き取り、 後見人となりますが、ここでも放ったらかしにされ、ミウーソフ家 をたらい回しにされます。 ドミートリィは28歳。 陸軍の将校です。 表面上は父フョードルの血を一番濃く受け継いでいて、金遣いが 荒く、無教養の人間で、何を考えているのか容易に分からない表情 をしていて、癇癪持ち、正常を欠く突発的な思考の持ち主、と表現 されています。 ▽次男は、フョードルの二人目の妻「ソフィア・イワーノブナ」との 間の子供で「イワン」、愛称は「ワーニャ」もしくは「ワーネチカ」。 7歳で母親と死別します。 3ヶ月ほど召使いのグリゴーリィに面倒を見られますが、死んだ 母の養母であった将軍夫人「エフィム・ペトローヴィチ・ボレノフ」 に引き取られます。 ドミートリィの場合と違って将軍夫人はいい人でしたが、イワン 自体は気むずかしい人間でプライドが高く、無神論者でもあり ます。 将軍夫人が亡くなった後、遺産はもらえますがいろいろと手違いが あって、大学時代はお金に苦労します。 その大学時代に書評を書いて世間に名を知られるようになり、 また、教会裁判の問題を論文にして世間を騒がせていました。 イワンはドミートリィの頼みで父の元へ帰ってきました。 ▽三男は、イワンと同じ母親を持つ「アレクセイ」、愛称が 「アリョーシャ」。 4歳で母親と死別し、将軍夫人に引き取られるまでは同じです。 この三男は同じ「カラマーゾフ」の血でも、他の3人とはだいぶ 違う性格をしています。 何処へ行っても誰からも愛される人気者で、食べ物や寝る場所に 困ったことはありません。 誰に対しても軽蔑や非難を浴びせることはなく、人々を愛して いました。 美男子ですが、常軌を逸した羞恥心と純真さを持ち、女性経験も ありません。 また、財産にも興味がなく、必要なもの以外得ようとしません。 アリョーシャは中学を途中で辞め、「母の墓を探しに」父親の 元へきました。 そこで、修道院に見習いとして入り、そこで師匠である「ゾシマ長老」 と出会います。 現在20歳 ▽この4人が「カラマーゾフ家」を構成しています。 構成しているいっても3人の兄弟が父の元へ集まってきたのは ほんの数ヶ月前です。 ここで、ロシア人の名前について少々書いておきます。 他のロシアの作家の作品を読んでも同じですが、日本人には名前が 読みづらいです。 覚えるのに一苦労する上に、作品の中では本名と愛称が頻繁に 使われます。 「ドミートリィ」の愛称が「ミーチャ」 「イワン」の愛称は「ワーニャ」「ワーネチカ」 「アレクセイ」の愛称が「アリョーシャ」 名前と愛称の文字の接点が良く分からないために、慣れるまでは 登場人物がたくさんいるように感じてしまいます。 罪と罰では、同じ場面で同一人物の名前が3種類使われていたりも します。 ここに慣れないと、なかなか先へ進めないです。 しかも、この作品は次から次へといろいろな人が出てくるので、 慣れるまではノートに登場人物の関連図を書きながら読むと分かり やすいです。 ネットで「ロシア人の名前」で検索してみると、その意味が分かり ます。 この本(上巻)だけでも、読むのにかなり根性が必要です。 今回は読みつつ、ノートに書きつつ、また読みつつでしたので かなり時間がかかってます。 次回はストーリーを紹介します。 |
| 新訳 ロミオとジュリエット (角川文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:新訳ロミオとジュリエット 著者:シェイクスピア 出版:角川文庫 定価:438円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042106153/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3588078%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■□□ この本は、平成17年6月に出版されています。 著者は有名なウィリアム・シェイクスピア。 以前、このメルマガで 「リア王」(Vol.43) 「ハムレット」(Vol.152) をご紹介しました。 著書も多数あります。 この作品も有名です。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? 楽しんで読もう。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●どのような物語なのか? ▽今回で3作目、久々のシェイクスピアです。 紹介する作品は有名な「ロミオとジュリエット」。 何となく「読んでみようかな...」と思って買った本です。 「ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの」 というセリフを誰もが一度は聞いたことがあると思います。 しかし、私が知っているのはこのセリフだけ。 ストーリーは全然知りません。 「どうしてあなたはロミオなの」というセリフだけ聞くと、何 言ってんの?という感じですが、物語の一節として聞くと、やっと その意味が理解できます。 ▽シェイクスピアは1564年にイギリスで生まれます。 したがって原作はその頃の英語で、しかも詩の形式で韻を踏みなが ら書かれているらしいです。 日本で言うところの「能」とか「歌舞伎」といったところだと 思われます。 これを日本語に訳すと、詩ではなくなってしまいます。 この本では、そのあたりに配慮した日本語訳と、注釈が書かれて います。 ▽では、簡単にあらすじを紹介します。 場所はイタリアのヴェローナという都市。 主人公は、ロミオとジュリエット。 ロミオはヴェローナの名家、モンタギュー家の一人息子です。 ジュリエットは、これもヴェローナの名家、キャピュレット家の 一人娘です。 モンタギュー家とキャピュレット家の目上にあたるのが、ヴェ ローナのエスカラス大公。 モンタギュー家とキャピュレット家は、理由はよく分かりませんが、 お互いに憎しみあっています。 従僕同士も憎しみあっていて、何度か騒ぎを起こしています。 物語の始まりも、両家の騒ぎから始まります。 ▽やっと騒ぎが収まった頃、ロミオが登場します。 彼は悩んでいます。 悩みは恋の悩み。 しかし、この時点ではまだジュリエットと出会っていません。 実はこのロミオ、恋多き男で、ジュリエットと出会う直前まで、 ロザラインという女性に恋して悩んでいました。 ある日、ロミオはキュピッレット家恒例の晩餐会が開かれることを 知ります。 ロミオが属するモンタギュー家とは犬猿の仲のキュピレット家の 晩餐会。 しかし、ロミオが恋いこがれているロザラインも参加するとのこと。 ロミオは何とかしてこの晩餐会に潜り込みます。 ▽一方、ジュリエットはこの時点では特に誰かが好き、といった 様子はなく、親からは大公の親戚であるパリス伯爵のお嫁さんに なることを勧められています。 この時、ジュリエットは14歳。 日本で言うと中学2年生です(笑) ちなみにロミオはどうやら16歳の青年です。 バリバリの思春期の2人は、キュピレット家の晩餐会(仮面舞踏会) で出会い、お互いに恋に落ちてしまいます。 ▽晩餐会が終わった夜、ロミオは素直に帰らずにウロウロしていると 偶然にもジュリエットが住む部屋の下にいることが分かりました。 そこで愛を語らうわけですが、そこで、上に書いたセリフ 「ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの」 が出てきます。 つまり、ロミオの名前がロミオじゃなくて、モンタギューでも なければ、すぐにでも普通におつきあいできるのに...という 気持ちを込めて「どうしてあなたはロミオなの」というセリフに なったようです。 ▽そこから物語はあわただしく展開します。 大公の親戚で、ロミオの友人でもあったマキューシオが、キャ ピュレット夫人の甥、ティボルトに殺されてしまいます。 その直後、今度はロミオがティボルトを倒してしまいます。 大公の裁きにより、ロミオはヴェローナの町から追放されてしまい ます。 ロミオに殺されたティボルトはジュリエットのいとこでもありま した。 しかし、親戚よりも強い恋の力。 ロミオが追放になったことを知り、嘆き悲しむジュリエットを 見た両親は、ティボルトの詩を悲しんでいるのだと勘違いし、 ジュリエットを無理矢理結婚させようとしてしまいます。 相手は大公の親戚のパリス伯爵。 困ったジュリエットは、ロミオとの共通の知人であるロレンス神父に 相談します。 どちらの悩みも知っているロレンス神父は、ある策を講じます。 ロレンス神父はジュリエットにある薬を渡します。 この薬をを飲むと、何十時間か死んだ人と同じ状態になれるので、 ジュリエットが納骨堂に入れられた後に、ロミオとロレンス神父 でジュリエットを迎えに行くように手はずを整えることになった のです。 しかし、追放されたロミオに連絡が取れず、ロミオはジュリエットが 「死んだ」という情報を入手します。 嘆き悲しんだロミオは毒を買い、そして... ここから悲劇の連鎖が続きますが、気になる方は読んでみてください。 この本は、シェイクスピアの有名な作品を、日本語の現代語で 翻訳された内容となっています。 確かに読みやすいです。 ただ、脚注に色々と解説が書いてあって、「原文では韻を踏んで いる」等の説明がありますが、読んでも意味がよく分かりません。 それでも、ストーリーを把握するだけだったら何の問題もないです。 ネットで調べてみると、この物語はわずか数日間の出来事みたい ですね。 もう少し冷静になればいいのに... |
| はつ恋 (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:はつ恋 著者:ツルゲーネフ 出版:新潮文庫 定価:240円 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102018042/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1622061%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和27年12月に出版されています。 著者(1818/11/09〜1883/09/3)は、19世紀を代表するロシアの 小説家です。 ロシアの地主貴族が崩壊し始めた時期の本物の貴族だったそうです。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 他人の初恋の話も、またおもしろいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。 ▽今回紹介する本は「2008年 新潮文庫の100冊」の中の 1冊です。 ブックオフで見つけたので、買ってしまいました。 そうじゃなきゃ、たぶん買わなかったと思います。 最近なぜか、ロシアの作家を読む機会が多く、トルストイや チェーホフ、ドストエフスキー等、なかなか面白い作家が揃って います。 著者のツルゲーネフは、ロシアの没落貴族の家庭で生まれます。 母親は35歳で始めて結婚した人で、気丈でヒステリックで野性的な 典型的なロシアの女地主だったそうです。 父親は、破産に貧した騎兵大佐で、母親よりも6つ年下、性格も 冷ややかで弱気で優柔、女好きの伊達者であったそうです。 その間に生まれたのが著者でした。 その家庭環境が、この作品に色濃く反映されているようです。 ▽では、ストーリーを簡単に紹介します。 物語の始まりは、おじさん達が何人か集まって自分の「初恋」の 話を公開する場面から始まります。 その中の一人、主人公のヴラジミール・ペトローヴィチは、自分の 初恋話は手帳にまとめるので時間が欲しいと言います。 その初恋の話が今回の物語で、手帳はかなりの厚さになったと 思われます。 ▽主人公は16歳のヴラジミール・ペトローヴィチ少年。 少年というよりは青年です。 16歳で「初恋」とは多少遅いような気がしますが、ロシアの 貴族階級のお話なので、遅いのか早いのかは良く分かりません。 モスクワで両親とともに住んでいたヴラジミールは、夏の間、 両親と一緒に別荘で過ごすことになりました。 しばらくすると、お隣の小さな別荘に、公爵夫人とその娘「ジナイーダ」 が引っ越してきました。 この公爵夫人というのも貴族とは名ばかりの没落貴族の一人で、 金銭面で色々と問題を抱えていました。 ヴラジミールがブラブラ歩いている時に見かけたのがジナイーダで、 ヴラジミールは一目惚れしてしまいます。 このときジナイーダは21歳。 この瞬間から、ヴラジミールはジナイーダの「恋の奴隷」と化して しまいます。 あることがきっかけで、お隣の家を尋ねる機会を得たヴラジミール でしたが、ジナイーダの美しさに参ってしまい、ジナイーダの元へ 毎日通うことになります。 しかし、毎日のように通ってくるのはヴラジミールだけではなく、 いい年をした4、5人の独身男性がジナイーダの「恋の奴隷」 として日参していたのです。 ジナイーダは自分の容姿と男性達の目的を当然知っていて、 その気持ちを利用して、男性達を手玉にとっていました。 ジナイーダにはまっていくヴラジミールは、母親に文句を言われ ますが、そんなことは恋に目がくらんだ少年には何の効き目も ありません。 ジナイーダの元に通ってくる男性たちは、何とか彼女を射止め ようと考えていて、ジナイーダの言動一つで一喜一憂しています。 ジナイーダは誰か一人に決めるということもなく、勝手に自分に まとわりついてくる男性たちを利用していました。 ▽そんな女性に舞い上がっていたヴラジミールでしたが、ある時を 境に、ジナイーダの態度が変わったことに気が付きます。 こういった女性の言動は、男性にとっては敏感に分かります。 特に恋する男性には「何かよくわからないけれど、何かが変わった」 ことが理解できてしまいます。 そんなとき、ジナイーダのところへ通っていた男性の一人から、 「夜、忍び込んでくるヤツがいる」という情報を得ます。 いてもたってもいられなくなったヴラジミールは、夜中にナイフを 持って、ジナイーダの別荘の周りに潜んで、怪しいヤツをとっつ かまえようと見張っていました。 そこへタイミング良く黒装束に身を包んだ何者かがヴラジミール が潜んでいた目前を通り過ぎていきます。 飛びかかろうとした瞬間、ヴラジミールが見た男性は、なんと 自分の父親でした。 父親が通り過ぎてしばらくすると、真っ暗だった別荘のジナイーダの 部屋に明かりが付いたのです。 16歳で初恋を体験していた少年には、かなりショックな出来事 だったと思われます。 それでも、ヴラジミールは表面上は何事も無かったように振る 舞いますが、ジナイーダの顔を見ると、いきなり泣き出したりと 精神面にかなりの動揺が見られるようになります。 ▽ヴラジミールの母親にはばれていなかったのですが、貴族という のは自分ではいろいろなことをせずに使用人に頼んだりします。 ヴラジミールの父親も、ジナイーダにいろいろと手を尽くすのに 使用人を使ったり、業者に頼んだりしたために、ジナイーダの元に 通っていた男性の一人にバレてしまいます。 ヴラジミールの母親宛てに手紙を書かれてしまい、全てがバレて しまうのです。 揉めた夫婦は別荘を早々に引き払ってモスクワに帰ることになり ました。 これで、ひとまず一件落着と思いきや... 続きが気になる方は読んでみてください。 この本は、苦い初恋の話を描いた小説です。 ただ、主人公が16歳の少年だったため、女性を前にしたドロドロ した人間関係があまり描かれていません。 自分の父親が、恋いこがれる女性の元へ夜這いしていましたが、 その後の父親との関係はあっさり描かれています。 少年もぐれることもなく過ごしています。 「事実は小説より奇なり」ですが、そこを描いてしまうと「ほろ苦さ」 が消えてしまいます。 この作品は、あっさりした感覚が良いのかもしれません。 つい自分の青年時代を思い出してしまう作品です。 |
| カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:カイン 副題:自分の「弱さ」に悩むきみへ 著者:中島義道 出版:新潮文庫 定価:400円+税 購入:ブックオフで250円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101467250/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3610672%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── はじめに ぼくはいかにして「強く」なったか 1 どんなことがあっても自殺してはならない April 2 親を捨てる May 3 なるべくひとの期待にそむく June 4 怒る技術を体得する July 5 ひとに「迷惑をかける」訓練をする August 6 自己中心主義を磨きあげる September 7 幸福を求めることを断念する October 8 自分はいつも「正しくない」ことを自覚する November 9 まもなくきみは広大な宇宙のただ中で死ぬ December あとがきに代えて 三〇年前の自分へのメッセージ ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:■■□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、平成17年8月に出版されています。 平成14年1月に出版された単行本の文庫版です。 著者は、「戦う哲学者」の異名をとる方で、現在「無用塾」という 哲学塾を開いています。 著書も多数あります。 苦しい人はずっと苦しいままです。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)何を悩んでいるのだろう? 他人の気持ちは理解できるのでしょうか? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)何を悩んでいるのだろう? 「ぼくは、いつもいつも絶対的不幸を片時も忘れずに生きてきた。 すると、人生の妙味と言えよう、ぼくは不幸にもならなくなった んだ。人々が不幸と呼んでいることはすべて、絶対的不幸に比べる と蚊が刺したほどのことであるのだから」 「ひとり留年して法学部進学をあきらめたり、大学院を退学したり、 雨戸を閉めて終日布団の中に引きこもっていたり、ウィーンで 冬の寒さに凍え死ぬのではないかと恐怖に陥ったり、助手のとき 教授にいじめ殺されるのはないかと思ったり・・・というからだが 震えるほどの不幸を味わったとき、これも絶対的不幸に比べれば 大したことはない、と必死に自分を持っていって癒されていた」 「それは、だがあまりにも劇薬だったので、時折ぼくは精神が 変になっていった。『こんなに苦労して生きてきて、そしてやっぱり 死ぬのだ』と自覚して、夜中にひとりおいおい泣き出すことも あった」 「『あまりにも絶対的不幸が恐いから、いっそのこといま死んで しまおうか』と思ったこともあった。死ねば何もないだろうなあ。 それは。どういうことなんだろう?何もない、何もない、何もない・・・ それがずっと何億年も続くのだ。背筋が寒くなる。全身凍り付いた ようになる。そして、ぼくは目前の不幸から『癒される』のだ」 「繰り返し言おう。『なぜ生きるのか?』という問いに対して、 『それを知るために生きるのだ』という解答が、一番優れている ようにぼくは思う」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 他人の気持ちを理解できるように努めよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●何を悩んでいるのだろう? ▽今回紹介する本の著者は、最近よく読むようになった中島さんです。 おそらく一生に一度も読まなかったと思われる小説を読むように なったのは、著者の本で紹介されていたためです。 「イワン・イリイチの死」なんて題名の本は、私にとっては言われ なければ絶対に手にすることがない本です。 私とは違う感性を持った方なので、余計惹かれるのかもしれません。 ▽著者がものごころ付くころから考えていたのは「人間の死」。 典型的な「アダルトチルドレン」だった著者は、子供の頃はずっと 「いい子」で生きてきました。 しかし、表面上とは裏腹に、心では「死の恐怖」に恐れおののいて いた少年だったのです。 青年期まで、そして現在も著者は「不幸」の連続だったそうです。 「幸せだと思ったことは一度もない」と。 その部分の感じ方を、著者は次のように書いています。 「ぼくは、いつもいつも絶対的不幸を片時も忘れずに生きてきた。 すると、人生の妙味と言えよう、ぼくは不幸にもならなくなった んだ。人々が不幸と呼んでいることはすべて、絶対的不幸に比べる と蚊が刺したほどのことであるのだから」 「ひとり留年して法学部進学をあきらめたり、大学院を退学したり、 雨戸を閉めて終日布団の中に引きこもっていたり、ウィーンで 冬の寒さに凍え死ぬのではないかと恐怖に陥ったり、助手のとき 教授にいじめ殺されるのはないかと思ったり・・・というからだが 震えるほどの不幸を味わったとき、これも絶対的不幸に比べれば 大したことはない、と必死に自分を持っていって癒されていた」 「それは、だがあまりにも劇薬だったので、時折ぼくは精神が 変になっていった。『こんなに苦労して生きてきて、そしてやっぱり 死ぬのだ』と自覚して、夜中にひとりおいおい泣き出すことも あった」 「『あまりにも絶対的不幸が恐いから、いっそのこといま死んで しまおうか』と思ったこともあった。死ねば何もないだろうなあ。 それは。どういうことなんだろう?何もない、何もない、何もない・・・ それがずっと何億年も続くのだ。背筋が寒くなる。全身凍り付いた ようになる。そして、ぼくは目前の不幸から『癒される』のだ」 著者は、「自分」がこの世から全て消滅してしまう「絶対的恐怖」 を、ものごころ付いたときからずっと感じていたそうです。 目の前にいくら不幸な出来事が起きたとしても、「絶対的恐怖」 があるために、それに比較すると目前の不幸は大したことはない と、子供の頃からずっと感じていたとすると、大変な思いをして いたことと考えられます。 そして、現在もその構図はかわらないそうです。 他人にとってはいくら幸福だと思う出来事が起きても、著者に とっては「絶対的不幸」が存在するために、その幸福も感じる ことはできないのです。 ▽私には著者が言う「死んだら無になる」という感覚があまり理解 できないでいます。 「死んだら無になる」のであれば、死んだ後は何も恐怖を感じる こともないし、不幸を感じることもありません。 と、このような考え方を持ってしまうと「死んだ方が楽だ」と 考えてしまうのかもしれないです。 見てきたわけでもなく体験したわけでもないので、確信を持って 言うことはできませんが「死んでも無にはならない」と考えて います。 「肉体」という物理的な衣(ころも)は、地上から消え失せますが、 「魂」は永遠に残ります。 この考え方は、一昔前の日本ではごく普通の考え方だったそう ですが、現在ではごく一部の人の考え方のようです。 「死んだ方が楽だ。現状の不幸から抜け出せる」と考えている人 達がいて、その中の「ごくわずかな人たち」が実際に自ら命を 絶ってしまいます。 日本ではその数が年間3万人を超えています。 人それぞれに不幸が起きて、それに耐えられなくて自殺する人が います。 また、「何のために生きているのか分からない」と考え、安易に 自殺してしまう人もいます。 自殺する理由は人それぞれで、私には説得する手段も持ち合わせて ないし、自殺しようとしている人の気持ちが理解できていないので、 何とかしてあげたいと思いつつ、いかんともし難いです。 そういったときに共感することができるのは、実際に体験した ことがある人の話です。 著者がまさにその体験者で、そして今でも不幸をヒシヒシと感じて いる人なのです。 その著者の言葉。 「繰り返し言おう。『なぜ生きるのか?』という問いに対して、 『それを知るために生きるのだ』という解答が、一番優れている ようにぼくは思う」 「なぜ生きるのか?」わからなくなってしまったら、「その答えを 得るために寿命がくるまで生きるしかない」のです。 この本は、著者がT君という架空の人物に語りかけることで、 生きることの意味を説いた内容となっています。 T君とは30年前の著者自身のことで、自伝的な要素が強いです。 なぜ、著者の本を読むようになったか自分なりに考えてみると、 おそらく、自分の思考のバランスをとるためだと思われます。 考え方が偏ると、この本に書いてありますが、他人の心の痛みに 気が付かないままで生きていくことになります。 世の中には、いろいろな考え方の人がいて、死ぬほど悩んでいる人 もいるし、私のようにあまり悩んでいない人もいます。 そこに気が付くために読んでいるのではないかと思われます。 |
| クヌルプ (新潮文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:クヌルプ 著者:ヘッセ 出版:新潮文庫 定価:280円 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102001050/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f134636%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■□ この本は、昭和45年11月に出版されています。 著者(1877/07/02〜1962/08/09)は、ドイツの作家で20世紀前半 のドイツ文学を代表する文学者です。 ノーベル文学賞を受賞しています。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? 最後が面白かったです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 自分の人生に納得しよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●どのような物語なのか? ▽ヘルマン・ヘッセといえば、知っているのは「車輪の下」です。 子供の頃に読んだことがあって、当時はつまらなくて途中で放り 出した記憶があり、著者の作品はまともに読んだことはありません。 ページ数で言うと110ページくらいで、読むのにそんなに時間 はかかりません。 ▽では、物語のあらすじを紹介します。 「クヌルプ」とは主人公の名前で、設定は「流浪の旅人」、若い 頃からずっと各地を旅をして暮らしています。 ただ、クヌルプは何処へ行っても友だちに事欠くことはなく、行く 先々で歓迎されます。 したがって、お金が亡くても宿泊先に困ることはありません。 知人に一声掛ければ、寝床と食事といくらかのお金を用意して もらえます。 クヌルプは非常に気位が高かったので、彼から声を掛けられた 友人たちは名誉なことだと感じていました。 クヌルプは礼儀作法も心得ていて、しかも美男子だったので、 泊まる先の奥さんたちにも受けがいいし、未婚の若い女性たちにも 人気があります。 どこへ行っても歓迎されるクヌルプでしたが、あまり長居はしま せん。 一定の仕事をしてお金を稼いだり、結婚して定住することもなく、 縛られることなく、いろいろな土地を周り、たくさんの友人、 知人をつくり、自由気ままな生活をしています。 ▽クヌルプが現在のような生活を送るようになったのには理由が あります。 14歳の頃、クヌルプが国民学校に通っていた時に、ある女性に 恋をします。 その女性に告白したところ、その女性は国民学校に通っている 人は相手にしないことが判りました。 「腕に職のある職人になったら結婚してあげる」 そう言われたクヌルプは、その言葉を信じて父親に国民学校を 辞めたいと言いますが、当然のごとく辞めさせてもらえません。 辞めさせてもらえないと分かったクヌルプは、学校側から辞め させるようにいろいろな悪さをするという強硬手段に出ます。 しかし、生徒だけではなく先生からも人気があったクヌルプは 多少のことは多めに見てもらえます。 そのため、クヌルプはそうとう悪くなってしまいます。 そして、とうとう国民学校を追いだされ、好きになった女性の 所へ行きますが、その女性はすでに機械工の職人と付き合って いたのです。 本当は頭が良くて、さまざまな才能を持ったクヌルプでしたが、 そこから流浪の旅に出発します。 ▽40歳を超えたクヌルプは、まだ旅人をしていました。 しかし、肺を患い自分の残りの人生がそんなに長くないことを 悟ります。 死ぬ前にもう一度生まれ故郷を見ておきたいと思ったクヌルプは 疲れ果てた身体にむち打って歩いていきます。 その途中で、幼なじみで現在は医師をしている友人に出会います。 その友人に看てもらうと、当然、病院に入院することを勧められます。 生まれ故郷に行きたいクヌルプは、友人に頼んで生まれ故郷の 病院に入れてもらえるようにお願いし、馬車で生まれ故郷の町まで 連れて行ってもらいます。 しかし、クヌルプは束縛されることを嫌い、病院には入院しません。 生まれ故郷のあちこちを見て回り、さらに旅を続けようとします。 いろいろな町で出会う友人達は、それぞれに職を持ち、楽しいか 楽しくないかは別として、家庭を築いていてしっかりした生活 基盤を持っています。 そんな友人達は、クヌルプに「おまえならもっとましな者になれた だろうに」と言います。 そのような友人の言葉にクヌルプは多少なりとも自分人生に疑問を 感じていました。 ▽それから数ヶ月後、降ってきた雪の中に倒れ込んだクヌルプは、 死を前に神様と会話を始めます。 テーマは「クヌルプの生涯が無意味だったことについて、また、 どうしたら彼の生涯が作り変えられただろうか、ということに ついて」。 クヌルプは人生の最後になって、自分の人生が間違っていたのでは ないかと考えていました。 そんなクヌルプに対して、神様はこう言います。 「お前が体験した日々、そういうものがみな無に等しかったかい? あの日の一日が欠けてもたまらなく惜しいことだろう」 その後、もう少し神様とクヌルプの会話は続きます。 気になる方は読んでみて下さい。 この本は、自由に生きたクヌルプが最後の最後で自分の人生に 疑問を感じ、そのことについて神様と会話をし、最後は納得して 死んでいくという、人それぞれの人生の意味を説いた小説です。 神様は、最後にクヌルプの人生の意味を説きます。 (おそらく)キリスト教の教えが表現されているとは思いますが、 最後はそこそこ感動します。 お勧めの小説です。 |
| イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ 著者:トルストイ 出版:光文社古典新訳文庫 定価:629円+税 購入:ブックオフで350円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4334751091/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4152321%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■■ この本は、2006年10月に出版されています。 著者は、19世紀を代表するロシアの小説家です。 著書も多数あります。 「死」とはいかなるものなのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? 楽しんで読もう。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 死を意識して生きよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●どのような物語なのか? ▽以前、同じ著者の「人生論」を読んだときになかなか面白かった ので、今回も期待できます。 この本も、中島義道さんの本に紹介されていた本で、紹介されて なければ、おそらく一生のうち一度も読まなかった作品です。 中編小説が二作品収録されていて、本の題名にあるとおり、 「イワン・イリイチの死」と「クロイツェル・ソナタ」の二つです。 「イワン・イリイチの死」は、控訴院判事の職についていたイワン・ イリイチが不注意によるケガが原因で病気になり、死ぬまでの 何ヶ月かの心の動きを詳細に綴った内容となっています。 「クロイツェル・ソナタ」は、若い頃に放蕩の限りをつくした 高級官僚がやがて一人の女性と結婚し5人の子供を授かりますが、 妻とは折り合いが悪く、お互いに憎しみ遭うようになり、そこへ 過去の自分と似たような若い男性が現れ、妻と浮気をしてしまい ます。 浮気の現場を押さえた官僚は、怒りに我を忘れ妻を刺し殺して しまいます。 そこへ至るまでの出来事や、心の動きを詳細に語った内容となって います。 どちらの小説も心の動きが緻密に表現されていて、私にとっては 同じロシアの文豪であるドストエフスキーよりも読みやすい小説 です。 ▽どちらもとても楽しめる小説ですが、私が気に入ったのは「イワン・ イリイチの死」です。 死を待つ人を題材に、「死」を真剣に見つめた多少暗い小説です が、これがなかなか面白いのです。 「死」はこの世に生きるほとんどの人間にとっては体験したことが ない未知なる状態です。 スピリチュアル系の本を読むと、死とは恐れるものではなく、 むしろ魂にとっては喜ばしい状態であるように書かれています。 私のように、輪廻転生をすんなり信じてしまった人には、「死」 は恐れる体験ではないというイメージがあります。 まったく恐れがないかと言われるとそんなこともないですが、 どちらかと言うと楽しみにしています。 「死」は、人間にとってはかなり高い確率で体験することになる イベントです。 今すぐ体験したいわけではありませんが、寿命が来てその時に なれば体験できます。 ▽誰もが確実に体験するはずの「死」ですが、誰も体験を語る人が いないために、昔から人は死を恐れていました。 「死ぬと無になる。何も存在しなくなってしまう」 と、目に見える部分だけを信じていると、自分の存在が地上から 全く消え去ってしまうように感じてしまうための、人間は死を恐れ てしまうようです。 確かに、ほんのわずかな時間で、死んだ肉体は地上から消え去って しまい、その人が子供の頃から記憶していたこと、楽しかったこと、 嬉しかったこと、哀しかったこと、苦しかったこと等がすべて 消え去ってしまうのです。 そして、しばらくすると遺された人々の記憶からも消えてしまい、 意識して思い出さないと、思い出せないような状況になってしま います。 「死」に対して漠然とした恐怖を感じているために、人間は「死」 という現象から目をそらして生きて行こうとします。 得体の知れない「死」を意識しなければ、とりあえずなにがし かの恐怖感は考えないで済みます。 しかし、生きとし生けるものに必ずやってくるはずの「死」を、 考えないで生きていくことは、舵を失った船と同じです。 人間には「死」があるから、生きている何十年かの間が輝いてくる のであって、もし「死」がなければ、間延びした緊張感のない 日々を送ることになるでしょう。 そうやって日々「死」を見つめながら生きていくと、「今何を するべきかが見えてくるのではないかと思います。 もしかしたら、今日の夜寝たら明日の朝は死んでいるかもしれません。 もしかしたら、今日通勤途中に事故で死んでしまうかもしれません。 もしかしたら、数分後に地球がなくなってしまうかもしれません。 たとえ突然に、「死」を目前にしたしても何の後悔もないような 人生を生きていられるようにしたいです。 そのために何かを成し遂げなければならないとか、人々の記憶に 残らなければならないとか、そんなことはなくて、日々、一瞬 一瞬を後悔のないように生きていれば、突然迎えた「死」に対し ても何の迷いもないのではないかと思います。 これは私にとってもまだ理想論で、実践できているかと聞かれると そうでもないです。 ただ、「死」に対してあまり恐怖感がないので、その点は少し楽に 生きているかもしれません。 ▽「イワン・イリイチの死」は、死の「恐怖」を刻々と描いた作品で、 死を恐怖だと信じているとこうなってしまうのか、という読み方 ができます。 病気の苦しみのために早く楽になりたいと思いつつも、納得の いかないこれまでの自分の人生のを受け入れるまで、その苦しみは 続きます。 そして「自分の人生は全て自分自身だった」と受け入れることが できたとき、始めて安らかな眠りにつくことができます。 イワン・イリイチは自分の人生を受け入れて死んでいきますが、 やっとの思い出死んでみると... この本は、ロシアの文豪トルストイが考えた「死」を詳細に記述 した「イワン・イリイチの死」と、夫婦間の愛と憎しみ、そして その憎しみが押さえきれなくなり、とうとう妻を殺すことになった 男の心理を詳細に描いた小説です。 これまで小説はあまり好んで読んでこなかった私ですが、その 考え方を変えなくてはならないようです。 ドストエフスキーに続き、トルストイもさらに他の作品を読み たくなる作家です。 |
| 銀河鉄道の夜 少年少女日本文学館 (10) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:銀河鉄道の夜 副題:少年少女日本文学館(10) 著者:宮沢賢治 出版:講談社 定価:1400円 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4061882600/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f203612%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── セロ弾きのゴーシュ どんぐりと山猫 よだかの星 雪渡り 注文の多い料理店 水仙月の四日 狼森と笊森、盗森 風の又三郎 銀河鉄道の夜 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、昭和60年11月に出版されています。 著者は、明治29年に生まれ、昭和8年に亡くなった、日本の 詩人でもあり、童話作家、農業指導家、教育者でもあった人です。 著書も多数あります。 どの様な物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? 独特の雰囲気があります。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●どのような物語なのか? ▽この本は、かなり前にブックオフへ行った時に、子供用の本として 大量に購入したうちの1冊で、子供部屋の本棚に並べてありました。 読んだ形跡はなさそうです(笑) といっても、私も著者の本は読んだことがないので、笑えないです。 著者の作品でよく知っているのは「雨ニモマケズ」です。 今回紹介する本に掲載されているのは童話ばかりで、題名だけは 知っている作品がいくつかあります。 ▽いくつかある話の中から、題名にもなっている「銀河鉄道の夜」 について、物語のあらすじを紹介します。 主人公はジョバンニという少年。 ジョバンニの友人がカムパネルラ。 ジョバンニの家は貧しくて、母親は病気で寝たきりで父親は遠くへ 漁へ出たまま帰ってきません。 ジョバンニは学校の授業で銀河のことを習います。 その帰りに活版所で文字を拾う仕事をし、そこで得たお金でパンと 角砂糖を買って帰ります。 家に帰ってみると、その日配達されるはずの牛乳が配達されて いないことが判明します。 牛乳屋さんに牛乳をもらいに行きますが、お店から出てきた店員 が要領を得ず、牛乳がもらえませんでした。 その帰りに、「銀河祭り」に行く同級生たちとすれ違いますが、 その中のザネリに父親のことでからかわれ、ジョバンニは一人 丘の上に登ります。 丘の上で一人寂しく考え事をしていると、「銀河ステーション、 銀河ステーション」という不思議な声が聞こえてきます。 目の前が明るくなり、ジョバンニは気が付いてみると小さな列車に 乗っていて、窓から外を眺めていました。 前の席には友人のカムパネルラが座っています。 ▽そこから銀河鉄道の旅が始まります。 銀河ステーションを出発し、北十字(白鳥座)の前を通り、白鳥の 停車場で20分停車。 その間に2人はプリオシン海岸へいって、化石の発掘を見物します。 列車に戻ると、「鳥を捕る人」が乗り込んできました。 その人に、捕った鳥を分けてもらって食べてみますが、それは お菓子にしか思えません。 鳥を捕る人はいきなり列車を降りていって、鷺を捕ってまた いきなり車内へ戻ってきました。 この辺りの表現は、何とも言えない不思議な感覚です。 ▽その後、アルビレオの観測所を通り過ぎたあたりで、車掌さんが 改札にやってきました。 切符を持っていないジョバンニでしたが、ポケットを探してみると、 何やら紙らしきものが手に触れます。 試しにそれを差し出してみると、何とOKが出ました。 ジョバンニの持っていた紙切れは、銀河鉄道でどこまでも行ける 切符だったのです。 ▽次に「鷲の停車場」で止まり、鳥を捕る人はいなくなり、乗って いた船が氷山にぶつかって気が付いたらここへ来た、という人たちが 代わりに乗ってきました。 もしかして幽霊列車なのかもしれません(笑) 30匹ほどの孔雀を発見し、トウモロコシ畑を通り、他にも蠍や インディアン、ケンタウルの村等、色々な場所を見物し、サザン クロス(南十字)の駅で、乗客は皆降りてしまいます。 車内にはジョバンニとカムパネルラの2人にが残りますが、カム パネルラはいつの間にかいなくなってしまいます。 ▽ジョバンニが気が付くと、丘の上で寝ていました。 町へ降りて行ったジョバンニは、牛乳屋さんで牛乳をもらい、 帰りに川の近くで人が集まっているのに出会います。 何が起きたかと言うと... 続きが気になる方は読んでみてください。 この本は、銀河鉄道の夜の他にもいくつか物語が掲載されています。 特に私が気に入ったのは、「セロ弾きのゴーシュ」と「注文の多い 料理店」の二つです。 本自体は、子供向けに書かれているので読みやすく、注釈が文字の 横に小さな文字で赤く書かれていて、絵による注釈もたくさん 書かれています。 絵があるとイメージが湧きやすいです。 一度は読んでみるといいかもしれません。 独特の雰囲気が味わえます。 |
| トニオ・クレエゲル (岩波文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:トニオ・クレエゲル 著者:トオマス・マン 出版:岩波文庫 定価:420円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4003243404/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1594452%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■□□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■□□ この本は、1952年5月に出版されています。 著者(1875年〜1955年)は、ドイツの作家で、ノーベル文学賞を 受賞しています。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? 作者自身のことが書かれているそうです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)どのような物語なのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●どのような物語なのか? ▽最近は、私が普段読んでいる本とは違うジャンルの本を読んでいます。 もともと小説はあまり読まなかったのですが、中島義道さんが 書いた本に紹介されていた本を、片っ端からブックオフで集めて 読んでいます。 今回紹介する本も、紹介されてなかったら絶対に読むことは なかった本です。 著者はノーベル文学賞作家。 名前は聞いたことがありますが、その作品はほとんど知りません。 私が聞いたことのある作品は「ヴェニスに死す」だけですで、 その内容は知りません。 ▽今回紹介する小説は、100ページにも満たない薄い本で、簡単に 読めそうでしたが、それなりに時間が掛かりました。 やはり小説は読むのに時間がかかります。 例によって簡単にストーリーを紹介します。 主人公は題名にもなっている「トニオ・クレエゲル」。 最初トニオは14歳の少年として登場します。 トニオはこの頃の年齢の少年少女に見られるような繊細な心の 持ち主で、他人の言葉や行動一つで様々な心の葛藤を感じてしまい ます。 トニオは普通の14歳の少年よりもさらに繊細で、詩を綴ったり もしています。 そのトニオの友人が「ハンス・ハンゼン」で、トニオとハンス は学校帰りに散歩して帰ることを日課としていて、トニオはハンスを 学校の門の所で待っていたりもします。 ハンスはそんなトニオが少し煩わしかったりもして、他の友人が 一緒にいる時は冷たくあしらったり、トニオと2人きりのときは 気を使ったりします。 その言動によってさらにトニオの繊細な心が揺れ動きます。 そして、トニオはどうやらハンスを愛しているようですが、この 「愛」がどの様な心の動きなのか良く分かりません。 ▽トニオが16歳になった頃、今度は「インゲボルグ・ホルム」 という同い年くらいの女の子を好きになります。 それでもやはりトニオはインゲボルグに気持ちを伝えることは できず、話をすることすらできなかったのです。 「気持ちは伝えなきゃ損」だと考えていた私の同年代の頃とは 大違いです(笑) ▽それから数年して、トニオの父親が亡くなってしまい、トニオの 家はあっと言う間に没落します。 トニオの父親が死んで1年くらいすると、母親もトニオを残して 別の男性と再婚しどこかへいなくなってしまいます。 トニオは故郷を捨てさらに没落していきます。 この辺りから何やら芸術の話が長々と続きますが、何を語って いるのか分からないので省略します。 ▽トニオが30歳を越した頃、作家として名前が売れるようになって いました。 トニオはある日旅に出ると、一人自分の故郷に帰り、自分の住んで いた家へ行ってみますが、生家は市民図書館になっていていました。 そして故郷のホテルでは、詐欺師に間違われて逮捕されそうに なってしまいます。 自分の故郷を後にし、そこからデンマークの海岸に長期滞在する ことにしました。 そしてある日、宿泊先にかつて自分が所属していた階級の人たちが 大勢やってきてダンスを始めます。 そこにいた男女2人に少年時代のハンスとインゲボルグを重ね 合わせ切ない思いに浸ります。 そこで物語は終わります。 もう一ひねり波乱のストーリーが欲しかいところです。 この本は、著者のトーマス・マンの自叙伝だと言われているそう です。 繊細な心の人は、ずっと繊細なのかもしれません。 逆もまた同じです。 きっと、繊細で、芸術が少しでも分かっている人には、この作品の 良さが分かるのかもしれません。 残念ながら、繊細ではない私にはピンとこない物語でした。 |
| 徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:徒然草 著者:角川書店編集 出版:角川ソフィア文庫 定価:629円+税 購入:ブックオフで350円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4043574088/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1410425%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 自己発見の道へ−つれづれなるままに 出世の本道とは−いでや、この世に生まれては 政治の倫理規正−いにしへの聖 いい男の条件−よろづにいみじくとも 長寿への警鐘−あだし野の露 他、多数あるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、平成14年1月に出版されています。 原文を書いたのは中学生の時に習った吉田兼好です。 何が語られているのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)何が書かれているのか? 知っているようで知りません。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)何が書かれているのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●何が書かれているのか? ▽徒然草を習ったのは確か中学生の頃。 記憶に残っているのは、 「つれづれなるままに、日暮らし硯にむかひて、心にうつりゆく 由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの 狂ほしけれ」 という最初の部分だけです。 暗記させられた記憶があります。 でも、覚えているのはここまでで、実際に何を語っているのかは よく覚えていません。 よくよく思い出してみても、日本の「古典」と言われるものを 真剣に読んだことがないです。 ちなみに、上記の出だしの文の現代語訳は以下の通りです。 「今日はこれといった用事もない。のんびりと独りくつろいで、 一日中机に向かって、心をよぎる気まぐれなことを、なんのあても なく書きつけてみる。すると、しだいに現実感覚がなくなって、 なんだか不思議の世界に引き込まれていくような気分になる」 「人から見れば狂気じみた異常な世界だろうが、私には、そこで こそほんとうの自分と対面できるような気がしてならない。人生の 真実が見えるように思えてならない。独りだけの自由な時間は、 そんな世界の扉を開いてくれる」 後半は多分に訳者の推測が書かれているような気がしますが、 現代風に言うと「ちょっと時間があるからエッセイでも書いて みようかな」といったところでしょうか。 ▽徒然草の著者は、学校では「吉田兼好(よしだけんこう)」と 習いました。 著者の本当の名前は「卜部兼好」と書いて「うらべかねよし」と 読むそうです。 また、「けんこう」という読み方は、著者が出家した後の法名 なのだそうです。 では「吉田兼好」とは何なのかと言うと、巻末の解説には次の ように書かれていました。 「兼好の死後、室町時代に同族の兼倶(かねとも)が一派を起こ して吉田神道と称し、全国的に名を知られるようになったため、 意図的に改正したものだ。兼好自身が知るよしもない江戸時代の 改姓であり、正式な名字とはいえない」 「吉田」という名字は、兼好の死後かなりたってから意図的に 変えられた名前のようです。 本来は「卜部兼好(うらべかねよし、うらべけんこう)」が正しい 名前です。 ▽著者は、考証の結果、1283年頃の生まれで、1352年以降 の死没とされているそうです。 当時は「人生40年」が当たり前の世界だったのですが、そんな なか、兼好は70歳を超えるまで生きていたようです。 30歳になったら隠居する年齢で、40歳は死期が近かったみたい です。 当時で言うと私も爺さんの部類で、そろそろ死ぬ準備を始める 年齢です。 何だか変な感じです。 ▽本の構成は、現代語訳、原文、解説が書かれていて、現代語訳だけ 読んでいっても全然問題ありません。 書いてあることは多岐に渡ります。 それぞれの文章には何が書いてあるのか、現代語訳の見出しが 付いています。 目次にも少し書きましたが、 自己発見の道へ 出世の本道とは 政治の倫理規正 いい男の条件 長寿への警鐘 女の色香の威力 住まいは人なり 蜜柑の木を囲う独占欲 友あれど心の友はなし 読書は古人との対話 旅は心のシャワー 四季の移り変わり … といった、著者が考えた様々なことが書かれています。 現代で言うと「エッセイ」ということになると思われます。 そのなかから一つ、金持ちを批判した内容の文章が書かれている ので現代語訳をさらに要約して紹介します。 ▽ある大富豪が億万等者になる方法を次のように説いた。 第一に、人間の世界は不変である、という信念に立つこと。万が 一にも人生は無常だ、などと悟ってはならない。 第二に、やりたいことを、全部完全にやり遂げようと考えては ならない。何をやるにしてもお金がかかるし、やりたいことは 無限にある。全てをやっているといくらお金があっても足りなく なるので、どんな小さなことにも金を費やしてはならない。 第三に、金を召使いのように自由に使用できると考えないこと。 金を主君のように神様のように大切にうやまって、どんな用にも 使ってはならない。 第四に、屈辱に遭っても、怒ったり恨んだりしてはならない。 第五に、嘘偽りなく、約束は固く守れ。 以上、五つの心構えを守った上で、利益を追求するならば、富は 自然と訪れるだろう。その結果、お金は貯まるけれど、遊興せず、 豪邸に住まず、たとえやりたいことがやれなくとも、心はいつも 安らかで楽しいものだ。 このことに対して著者は反論します。 やりたいこともやれず、金もあって使わないのでは、まるで貧乏人 と同じである。それで何が楽しいのか。 だとしたら、はじめから財産のない方が面倒がないだけましである。 富豪をめざす大欲望は、結果として、金はいらないとする無欲と 同じことになるのだ。 ▽現代にも通じる話ではありますが、お金はないよりあった方が いいです。 この辺のものの感じ方は、裕福な家の出の著者ならではの考え方 です。 当時、隠居生活ができるということは、生活の心配がないという ことでした。 読んでいると、「貧乏人の叫び」のようなものは一切聞こえて きません。 生活に何の不自由もない隠居老人が書いたエッセイです。 この本を読んでいると、当時も現代も、ものごとの考え方という のはそんなに変わっていないことが理解できます。 個人的に、読んで面白いか?と聞かれると、決して面白いとは 言えません。 物語性はないし、はらはらドキドキもしません。 日本の古典を知ることができたということでことで満足すべき かもしれません。 |
| 不安な心の癒し方 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:不安な心の癒し方 副題:あなたの悩みを解消する7つの認知療法 著者:ロバート・L・リーヒ 出版:アスペクト 定価:2200円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4757212305/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3972538%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 序 文 不安でいっぱいの人になるための7つのルール PART 1 人はなぜ不安になるのか? PART 2 不安に流されないための7つのステップ PART 3 具体的な不安とその対処法 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■■□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2006年3月に出版されています。 著者は、国際認知療法学会会長でアメリカ認知治療研究所の創設者 です。 日本語訳されている著書はこの1冊だけです。 不安はどこから起きるのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)不安に流されないための7つのステップとは? 悩んでいる人は真剣に悩んでいます。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)不安に流されないための7つのステップとは? ステップ1 生産的な不安と非生産的な不安を区別する ステップ2 現実を受け入れ、それを変える努力をする ステップ3 不安になりがちな思考を変える ステップ4 心の奥にある恐れに目を向ける ステップ5 「失敗」をチャンスに変える ステップ6 心配するだけではなく不安な気持ちを利用する ステップ7 時間をコントロールする ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●不安に流されないための7つのステップとは? ▽人間には「不安になる」という得意技があります。 チンパンジー等の人間に近いといわれる動物も不安になることは あるみたいです。 人は不安になることによって、さまざまな現象を引き起こします。 最悪は「戦争」という殺し合いに発展します。 個人の場合で考えてみると、不安になることによって身体に変調を きたすこともあります。 胃に穴を開けたり、自律神経系を破壊したりと形のない「不安」 という精神作用だけで物理的に身体に影響を与えることができて しまいます。 最悪は、「不安」になることによって、自らの生命を断ってしまう 場合もあります。 「不安」はそれほど人間に大きな影響を与える心の問題ですが、 よくよく考えてみると、不安の対象は全て「未来のこと」です。 つまり、「まだ起きていないこと」に対して不安を感じているのです。 ▽日本では毎年3万人を超える自殺者がいて、その主たる原因は 健康問題、経済・生活問題、家庭の問題、仕事の問題で約90% を占めます。 自殺をする人は、上記の4つの理由で「将来を悲観して」自ら 命を断ってしまう場合がほとんどです。 要するに、現在よりも将来に対して何らかの不安を感じている ため、その不安に耐えられず自殺してしまう場合が多いようです。 「不安」はそれほど人間を苦しめてしまいます。 この本の冒頭に「不安でいっぱいにの人になるための7つのルール」 というの書かれていました。 以下に書き出してみます。 1.「悪いことが起こるかもしれない」と頭の片隅でいつも考えて おくこと。「自分にはそのことを心配する責任がある」と考え 続ける。 2.不確実な点を許容してはならない。つまり、確実なことを知る。 3.あらゆるマイナス思考の思いつきを、本当のことにように 受け止める。 4.何か悪いことが起こるとしたら、それは自分の人間性の表れと 考える。 5.失敗は許されない。 6.あらゆる否定的な感情は、ただちに取り除く。 7.何ごとにも緊急事態のように対処する。 7つ全てにおいて、原因は現在起きていることかもしれませんが、 全て「未来のこと」に対して不安を感じています。 未来なんてどうころぶか分からないのにもかかわらず、最悪の ことばかり考えている、そんな感じです。 ▽そのような不安に流されないために、この本では 「不安に流されないため7つのステップ」として詳細に説明されて います。 その7つのステップとは、以下の通りです。 ステップ1 生産的な不安と非生産的な不安を区別する ステップ2 現実を受け入れ、それを変える努力をする ステップ3 不安になりがちな思考を変える ステップ4 心の奥にある恐れに目を向ける ステップ5 「失敗」をチャンスに変える ステップ6 心配するだけではなく不安な気持ちを利用する ステップ7 時間をコントロールする このステップを全て紹介するのは無理なので、ステップ3の章に 書かれていた「不安に打ち勝つ10の方法」というのを簡単に 紹介します。 1.自分の思考のゆがみを知る 思考のゆがみを紙に書く(他人の心を読む、未来を占う) 2.心配していたことが実際に起こる確立を考える その出来事が実際に起こる確率はどれぐらいだと思うかを 考えてみる。その確率を予測した理由も考える。 3.最悪の結果、最も可能性の高い結果、最良の結果を考える 可能性のあるさまざまな結果を書く。最も可能性が高い結果 について、なぜそう思うのかを考える。 4.良い結果に至るストーリーを考える 1枚の紙に、物事が自分にとって良い方向に進む短いストーリー を書く。このストーリーを実現させるために、現実の生活で 自分がとるべきステップは何か?ストーリーが実現すると 思われる証拠と実現しないと思われる証拠は何か? 5.本当に悪いことが起きるという証拠を挙げる 全体を100ポイントとした場合、悪いことが起こる証拠と 起こらない証拠が占める割合はどのくらいか?(50対50か? それとも60対40か?) 6.自分の予測を検証する 自分が予測したさまざまな不安を書き連ね、一週間ごとに そのリストを見て、実際の結果がどうなったかチェックする。 7.予想を客観的に見直す 不安をすぐに最悪の事態に結びつけない。 自分が不安に思っていることは、この世の終わりか、それ とも単なる不便なことか? 現実的な可能性を考える。 実際に、どれくらいの確率か? 滑りやすい坂から離れる。 起こりそうもない不安の連鎖反応に陥っていないか? 落とし穴に落ちないこと。 地面が抜け落ちることを心配しているのか、それとも道に できたくぼみである可能性が高いのか? 8.実際に最悪の事態が起きた場合の対処を考える 世界には同じような最悪の事態を招いた人がたくさんいるので その人達のことを調べてみる。多くの場合、乗り越えている 場合がほとんど。 9.自分と同じ悩みを持つ友人にどんなアドバイスをするか 親友にアドバイスする立場で考える。友人が、悪いことばかり 想像して不安に駆られていたら、どんな言葉をかけるか? 同じことを自分に言ったらどうなるか?他人に対するより 自分に対して厳しいのはなぜか? 10.自分の不安が些細な問題である理由を考える これは大した問題ではない、なぜなら... こうやっていろいろと突き詰めてみると、人が思う不安は思って いるほど最悪の事態ではないことに気が付くと思います。 ポイントは「今」をしっかりと掴むことです。 この本は、不安で不安で仕方がない人に対して書かれた本です。 500ページ近くあるので、精読すると時間がかかりますが、 各章のおわりに「まとめ」が書かれているので、そこだけ拾って 読んでも概要は掴めます。 また、さまざまな事例が書かれているので、共感できる内容も あるかと思います。 不安は漠然と考えていると深みにはまってしまいます。 不安を漠然と考えるのは止めて、詳細に分析してみると些細な ことに気が付きます。 将来に何らかの不安を抱えている人にはお勧めの本です。 |