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ファウスト〈第2部〉
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
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 題名:ファウスト 第2部
 著者:ゲーテ
 出版:集英社
 定価:3360円
 購入:図書館から借用



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087733165/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1124627%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※多数あるので省略します。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、2000年1月に出版されています。
 
 ファウストの第2部は、1833年に発表されています。
 
 著者は、18世紀から19世紀(1749年8月28日〜1832年3月22日)
 のドイツの詩人、劇作家、小説家、科学者、哲学者、政治家で、
 特に文学において優れた作品を多く残しているそうです。
 
 著者も多数あります。



 有名な作品の第2弾です。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 楽しめればいいのですが...



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「楽しんで読もう」。

▽ファウストの第1部を読んでみた結果、はっきり言って私には
 荷が重すぎることが分かりました。
 
 第1部を一通り読んでみてもストーリーすらハッキリせず、巻末の
 あらすじを読んで初めて「そういう話だったんだ」と納得した
 次第です。
 
 「戯曲」という形式に慣れていないのか、読んでいるうちに必要
 なさそうな部分は飛ばして読んでしまい、結局何が何だか分から
 ないうちに「悲劇 第1部」が終了してしまいました。
 
 第2部は読もうかどうしようか迷ったのですが、ここで読まずに
 おくとおそらく一生読まないことになるだろうな、と思い、チャ
 レンジしてみることにしました。
 
▽第2部は第1部の1.5倍くらいあります。

 読み終わった感想は、「やっぱりわからん」です。
 
 途中でギリシャ神話の神々や悪魔?がたくさん出てきて、気の
 利いたことを話しているらしいのですが、ギリシャ神話自体に
 まったくなじみがないので、そのイメージが全然浮かばないのです。
 
 というわけで、第1部に引き続きあらすじを紹介しますが、解説と
 ウィキペディアのあらすじを参照しながら紹介したいと思います。
 
 第1幕はファウストが眠りから覚めて元気になる場面から始まり
 ます。
 
 解説によると、第1部で最愛の女性マルガレーテが処刑されて
 しまった悲しみから立ち直る場面らしいのですが、どこにもそんな
 ことは書いてありません、がそういうことらしいです。
 
 いつの時代のローマ帝国かよくわかりませんが、財政が破綻しかけ
 ている帝国の皇帝に対し、メフィストフェレスが天文博士の口を
 借りて「錬金術」の方法を進言し、さらに仮面舞踏会でファウストを
 皇帝に紹介します。
 
 メフィストとファウストの2人は、皇帝に幻術を楽しませたりします。

 また、嘘っぱちの錬金術が功を奏し、あっというまに財政が立ち直ります。
 
 皇帝は、次に、ギリシャ神話上の人物であるパリスとヘレナを
 連れてくるようにファウストに言いつけます。
 
 ファウストは悪魔であるメフィストに、何とかしてくれとたのみ
 ますが、メフィストはキリスト系の悪魔で、ギリシャ神話の悪魔
 のことまでは知りませんでした。
 
 ただ、「闇の世界(ウィキペディアでは、神秘に満ちた虚無の世界
 『母達の国』)」へ行けば2人の霊を呼ぶことができるとファウ
 ストに言います。
 
 ファウストは闇の世界へ旅立っていきます。
 
 冒険の末、ようやく2人の神々を連れてきたファウストでしたが、
 闇の世界から連れてきたヘレナに恋をしてしまいます。
 
 そして、何だかよくわかりませんが、ファウストがヘレナに触れた
 とたん、爆発が起きてファウストは気を失い、霊は霧となって
 消えてしまいます。
 
▽気を失ったファウストをメフィストが昔の書斎に運んでいきます。

 そこでは、ファウストの弟子だったワーグナーが大先生になっていて、
 ホムンクルス(人造人間)の合成に没頭していました。
 
 そしてついに瓶の中で生まれたホムンクルスは、失神している
 ファウストの夢を読みとって、自分も人生を体験したいと思い、
 ファウストに付いていくことを決めます。
 
 目を覚ましたファウストはヘレナを探すため、時空を超えてギリシャ
 の古典的ワルプルギスの夜へと旅立ちます。
 
 「ギリシャの古典的ワルプルギスの夜」が何なのかは分かりません。
 
 さまざまな場所を探し歩く様子が延々と書かれています。
 
 ファウストとヘレナはなんとか巡り会い、遂に結婚します。
 
 2人の間にオイフォリオンが生まれますが、高みから墜落死して
 しまいます。
 
 オイフォリオンは冥府から母親であるヘレナを呼び、ヘレナは
 ファウストの腕の中で雲散霧消していまします。
 
 ここからファウストの新たな旅立ちが始まります。
 
 もう、どの部分が現実なのか、過去なのか、地獄なのか良く分かり
 ません(笑)
 
▽ファウストは次に「名声を挙げて支配権、所有権を得たい、偉大な
 事業を成し遂げたい」とメフィストに言います。
 
 そこでメフィストは、先程書いた、嘘っぱちの財政再建策が破綻し、
 国内に反乱が起きている国へ行き、皇帝側について巻き返しを
 図れば海岸地帯を褒美としてもらえる、とファウストに言います。
 
 皇帝側について戦ったファウストは、メフィストの力によって
 戦いに勝利し、海岸地帯をもらうことになります。
 
▽ファウストは高齢になり、干拓事業が着々と進み、広大な土地が
 生み出されていました。
 
 ただ、一つだけ立ち退きを拒んでいる老夫婦がいて、ファウストは
 それが目障りでなりません。
 
 メフィストはそれを聞いて、音便に済ませたいファウストの意向
 は無視され、老夫婦の元に訪れていた旅人もろとも殺してしまい、
 しかも、家に火を付けて燃やしてしまいます。
 
▽その夜ふけに、ファウストのもとに4人の灰色の女が現れます。

 その中の一人に息を吹きかけられると、ファウストは視力を失い
 ます。
 
▽メフィストは悪魔たちにファウストの墓穴を掘るように命じます。
 
 ファウストは見えない目で自分の大事業を見届けようとします。
 
 しかし、その事業の音はファウストの墓穴を掘っている音でした。
 
 「瞬間よ止まれ、汝はいかにも美しい」という言葉とともに
 ファウストに死が訪れます。
 
▽その後ファウストの魂をめぐって、天使とメフィストの争いが
 始まりますが、天使が勝ちファウストの魂は天国へと登って行き
 ます。
 
 以上がファウストの第2部です。
 
 私には物語のつながりがめちゃくちゃに思えてなりません。
 
 そんなに素晴らしい作品とは思えないのですが、有名な作品です。
 
 興味がある方は読んでみてください。





 この物語から何を掴めばいいのか、私にはよく理解できません
 でした。
 
 ローマ帝国のことも、ギリシャ神話のこともよく知らないので
 そう感じたのかもしれません。
 
 ひとつだけ理解できたのは「人間欲深いとろくなことにならない」
 ということです。


虫たちの生き残り戦略 (中公新書)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:虫たちの生き残り戦略
 著者:安富和男
 出版:中公新書
 定価:700円+税
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4121016416/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1447118%2f



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 ◆本の目次
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 第1章 あの手この手の生き残り戦略
 第2章 愛のことば、愛のかたち
 第3章 虫と植物は持ちつ持たれつ
 第4章 奇妙な行動の裏に隠された秘密



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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、2002年5月に出版されています。
 
 著者は、農学博士で専攻は昆虫学です。
 
 国立予防衛生研究所に勤務、衛生昆虫部室長をされているそうです。
 
 著書も多数あります。



 昆虫の生き残り戦略とは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)昆虫の面白い生態とは?



 知らないことばかりです。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)昆虫の面白い生態とは?
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「昆虫の面白い生態」とは?

▽昆虫というと真っ先に思い浮かぶのがカブトムシとクワガタです。

 カブトムシに関しては、2年前に会社の同僚から幼虫をもらい、
 現在は小型の衣装ケースにくぬぎマットを敷いて約10匹くらいの
 幼虫を育てています。
 
 季節的にそろそろ羽化する頃だと思います。
 
 カブトムシとクワガタの他にも、アリやトンボ、セミ等々、子ども
 の頃はよく「遊び道具」になってました。
 
 その他にも、たくさんの昆虫がいます。
 
 昆虫の種類数は全動物の70%を占めていて、未発見の種類を
 加えれば世界で300万種以上といわれているそうです。
 
 そして現在でも「新種」の昆虫が発見されているとのこと。
 
 2002年の4月には、昆虫の世界で大発見があったそうです。
 
 生物は「種」「属」「科」「目」で分類されますが、一番大きな
 分類「目」に新たな発見があったそうです。
 
 目の数は29だったそうですが、一つ増えて30になったのです。
 
 おそらく、天文学で言うと、太陽系の星を一つ発見したような
 感じなのでしょうか。
 
 昆虫は種類数が豊富なだけでなく、一種毎の数も多く、総数は
 人類の10億倍に及ぶそうです。
 
 別の本には「地球に幅を利かせているのは人類だけど、本当に
 世界を征服しているのは昆虫だ」と書いてありました。
 
 確かに言う通りかもしれません。
 
 人類は昆虫によって病気にもなるし、食物に影響を与え飢饉に
 なって人間の命を奪う場合もあります。
 
 また逆に、食物の成育を助けてもらい、人間の命の糧を実らせる
 手助けをしてしる場合もあります。
 
 人類は、昆虫に支配されているのかもしれないです。
 
▽この本を読んでいたら、子どもの頃に読んだ「ファーブル昆虫記」
 を思い出しました。
 
 私が読んだのは「フンコロガシ」の部分だったと思います。
 
 機会があったらまた読んでみたいと思います。
 
 きっと、子どもの頃に昆虫に興味を持った人たちがそのまま大人に
 なり、研究者になっているのではないかと思います。
 
▽この本では、たくさんの昆虫の生態が紹介されています。

 身近な、よく知っている昆虫から少しずつその生態を紹介します。
 
 まずは、「チャバネゴキブリ」。
 
 日本全国、ほとんどの家庭で見ることができるかなり身近な昆虫
 です。
 
 北海道に住んでいた時は、寒いせいかあまり姿を見かけません
 でした。
 
 したがって、北海道出身の嫁さんは、家の中にゴキブリが出現
 すると、動けなくなってしまいます。
 
 ゴキブリは、今から3億年前の古生代石炭記から生息していた
 そうです。
 
 そのころの化石から「原ゴキブリ類」が見つかっていて、そこ
 から少しずつ進化してきたそうです。
 
 人間よりも歴史がぜんぜん古いです。
 
 ゴキブリの特徴は、なんと言ってもその生命力にあります。
 
 著者は言います。
 
 「ゴキブリは飢餓にきわめて強い。ワモンゴキブリなどは飲まず
 食わずで、オスが30日間、メスが40日間も生き抜くが、その
 秘密は脂肪体にある」
 
 「種」が長く生きるためには「飢餓」に強くないとダメみたいです。
 
 ゴキブリに比べると人間は弱い存在です。
 
 実は、ゴキブリとシロアリは近縁な昆虫で、原ゴキブリ類の祖先
 からシロアリが分化したそうです。
 
 シロアリって蟻の仲間かと思ってたら、そうではなかったみたい
 です。
 
 次は「オオアメンボ」。
 
 「アメンボ」の名前の由来は、アメンボには特有の「臭気」が
 あって、昔の人はそれを「飴の匂い」と受け取って「飴ん棒(飴ん坊)」
 の和名が生まれたそうです。
 
 子どもの頃、アメンボを捕まえて触ったときに、独特な匂いが
 したのを覚えています。
 
 ただ、その時は飴の匂いはせず、けっこう臭かったように記憶
 しています。
 
 それもそのはずで、アメンボは「カメムシ」と類縁が近いとのこと。
 
 アメンボが水に浮くのは、中足と後ろ足の先に毛が密生し、そこに
 脂肪が分泌され、水をはじくようになっているためです。
 
 昆虫の進化の多様性を考えると、人間の将来も...





 この本では、身近な昆虫に関する様々な生態を少しずつ紹介して
 います。
 
 読んでいると、もっと別の昆虫のことが知りたくなってきます。
 
 日本版のファーブル昆虫記みたいな本がないか探してみたいと
 思います。



異邦人 (新潮文庫)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:異邦人
 著者:カミュ
 出版:新潮文庫
 定価:400円+税
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102114017/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1618654%2f



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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和29年9月に出版されています。
 
 かなり長く読まれている本です。
 
 著者は、アルジェリア出身の作家で、ノーベル文学賞を受賞して
 います。
 
 著書も多数あります。



 何を語っているのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)不条理とは?



 感情が伴わない人の物語です。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)不条理とは?
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「不条理」とは?

▽今回紹介する本の著者はノーベル文学賞作家です。

 この本の他に、有名なのは「ペスト」や「転落」等たくさんある
 そうです。
 
 また、戯曲やエッセイ・評論も書いています。
 
 今回の本のテーマは「不条理」です。
 
 不条理とは何でしょうか?
 
 ウィキペディアで調べてみると次のように書かれています。
 
 「不合理であること、あるいは常識に反していることを指す」
 
 「不条理とは何よりもまず高度の滑稽である」
 
 「なんらかのものあるいは人とうまく調和しないことを意味する」
 
 「不条理な行動とは通常の予測を外れた行動であり、不条理な
 推論とは非論理的な推論である」
 
 簡単に言うと、常識的ではない言動のことを「不条理」という
 みたいです。
 
 不条理について書かれた代表作が、今回紹介する「異邦人」や
 「ペスト」のようです。
 
▽物語のあらすじを簡単に紹介します。

 主人公は、アルジェリアに住む「ムルソー」という男性で、この
 男性は物事に対する感じ方が他人とは少し違っています。
 
 世間一般の常識とは違う考え方をしていて、そのため他人と感情を
 共有することが難しい人です。
 
 どうやらそのことを「不条理」と呼んでいるみたいです。
 
 物語は「きょう、ママンが死んだ」で始まっていて、この出だしの
 訳が有名らしいです。
 
 ある日、ムルソーの母親が入っている養老院から、母親が死んだ
 という内容の電報が届きます。
 
 取り急ぎ養老院へ行ったムルソーは通夜や葬儀の時に涙を見せる
 どころか、自分の母親の死に対して普通の人が持つ感情がわから
 ない人でした。
 
 ムルソーは葬儀が終了した直後の休日に、海辺で昔同じ職場で
 働いていた女性(マリイ)に再会し、関係を持ってしまいます。
 
 また、ムルソーが住んでいるアパートの住人に「レエモン」という
 女衒(ぜげん)をしている男性がいて、レエモンが「騙された」
 という女性に対して復讐するためのアイディアを出してしまいます。
 
 レエモンがその女性に復讐し殴ってしまったため、その女性の
 家族?であるアラビア人にムルソーともどもつけ回されてしまい
 ます。
 
 ある日、ムルソーとマリイ、レエモンとレエモンの友人夫婦が
 海水浴をしていると、例のアラビア人が復讐に現れます。
 
 ムルソーとレエモン、2人のアラビア人はもみ合いになり、一旦
 分かれますが、たまたまムルソーがレエモンの拳銃を持って歩いて
 いる時に、先程のアラビア人の一人に出会ってしまい、ムルソーは
 「偶然」アラビア人を射殺してしまいます。
 
 一発撃った後、冷静に4発打ち込んでしまいます。
 
 この辺にも「不条理」な感情が現れていて、人を殺すのにも感情の
 揺れがあまりなく、殺した後も冷静でいることができます。
 
 殺人罪で逮捕されたムルソーは判事に取り調べを受けますが、
 母親の死から殺人までの行動や言動の取り調べで、その不条理な
 感情が「冷酷」と判断されてしまいます。
 
 判事は「キリスト教」の教えに基づいて、「人間は罪を犯すと
 悔い改めるはずだ」といった認識を持っていますが、ムルソーは
 母親が死んでも、人を殺しても無感情で、他人の言動に対して
 無関心で共感することができない冷酷な人間だと思われてしまう
 のです。
 
 ムルソーは取り調べはもとより、自分自身の裁判に対しても無関心で
 「早く終わってほしい」くらいにしか思っていません。
 
 裁判の終わりの方で、人を殺した動機に対して「太陽が眩しかった
 から」と答えてしまいます。
 
 本人にとってはその通りの表現なのですが、不条理ではない判事
 や陪審員、裁判官には「冷酷」としか映らなかったのです。
 
 裁判の結果、ムルソーは異例の「死刑」が宣告されてしまいます。
 
 しかし、ムルソーは死刑にすらあまり感心を示さず、また「特赦
 請願」も行わなかったため死刑が確定してしまいます。
 
 刑務所ではキリスト教の司祭がムルソーの元を訪れ、キリスト教の
 教えに基づいて「悔い改めるように」諭します。
 
 しかし、神の存在を否定しているムルソーは押しつけがましい
 司祭の言葉を一切聞き入れず、「私は神のことで時間を無駄に
 したくなかったのだ」という考えのもと、とうとう司祭に向かって
 怒りをぶちまけてしまいます。
 
 「消えてなくならなければ焼き殺すぞ」
 
 そう言い放ったムルソーの望みは「私の処刑の日に大勢の見物人が
 集まり憎悪の叫びをあげて私を迎えることだった」のです。





 この本は、不条理な心情といいますか、他人と感情を共有できない、
 かなり生きづらいと思われる人を主人公にした小説です。
 
 淡々と進んでいく物語は、主人公の語りであるにもかかわらず、
 感情の起伏がなく、司祭に怒りをぶちまけたのが唯一感情が表に
 出た場面でした。
 
 面白いと言えば面白いですが、とても面白いか?と聞かれると
 そうでもないです。



ファウスト (第1部)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:ファウスト 第1部
 著者:ゲーテ
 出版:集英社
 定価:2200円+税
 購入:図書館から借用



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087733157/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1101765%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※多数あるので省略します。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、1999年10月に出版されています。
 
 ファウストの第1部は、1808年に書かれています。
 
 著者は、18世紀から19世紀(1749年8月28日〜1832年3月22日)
 のドイツの詩人、劇作家、小説家、科学者、哲学者、政治家で、
 特に文学において優れた作品を多く残しているそうです。
 
 著者も多数あります。



 有名な作品です。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 どの様なストーリーなのでしょうか。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「楽しんで読もう」。

▽「ファウスト」という題名は過去に何度も見たことがあって、
 本屋さんで何度か手にとって見たことがあります。
 
 しかし、チラッと見ただけで、戯曲形式で書かれているのが分かって
 今一つ「戯曲」というのがなじみがないのと、読みづらいのも
 あって買わずにいました。
 
 先日読んだ「どうせ死んでしまう・・・」に「哲学するなら」
 ということで紹介されていたのがこの本です。
 
 最後まで読めるかどうか不安だったので、たまたま行った図書館で
 借りてきました。
 
 借りてきたのは、集英社の大判の本で読みやすいことは読みやす
 かったです。
 
▽「ファウスト」は15世紀から16世紀に実在したと言われる
 魔術師ファウスト博士という実在した人物を題材にしているそう
 です。
 
 ストーリーをかいつまんで紹介します。
 
 この物語は「悲劇」と銘打ってあります。
 
 「ファウスト」とは人の名前で、法学・医学・哲学、神学を究め
 ようとしてがんばってきた人です。
 
 当時の大学は、この4つの学問から構成されていたそうです。
 
 ファウストは、4つの学問を勉強してきたにもかかわらず、よく
 理解できたのは「何一つ知ることはできない」ということでした。
 
 そして、何か一つでも知ることができればと魔術にまで手を出して、
 みたものの、何も知ることはできませんでした。
 
 そこでファウストは、霊に問いかけたりもしますが、低級霊が
 現れてしまいます。
 
▽ある日、助手?のワーグナーと外を歩いている時に、黒いむく犬
 に出会い、その犬を家へ連れて帰りました。
 
 その犬は「メフィスト(正しくはメフィストフェレス)」でした。
 
 メフィストは「悪魔」です。
 
 この本は戯曲形式で、それぞれのセリフを言う前に、誰が言った
 のか名前が書かれています。
 
 「ファウスト」と「メフィスト」の会話の部分では、「ファウスト」
 「メフィスト」が何度も出てきて、名前の最後の「スト」が同じ
 なので、どちらがどちらだか分からなくなってしまいます。
 
 「ファウスト」は、学問で得ることができなかった充実感を、
 生きることで得ようと、悪魔の「メフィスト」と契約をします。
 
 契約の内容は、この世ではメフィストがファウストに対して仕え、
 自分の術で人生の楽しみを謳歌させてやろう、しかし、あの世に
 行った時は、自分に同じように仕えて欲しい、という内容でした。
 
 あの世を信じていないファウストはメフィストと契約をします。
 
▽魔女の薬を飲んで若返ったファウストは、メフィストに連れられて、
 待ちを歩くうちに、「マルガレーテ」という若い女性に一目惚れ
 してしまいます。
 
 メフィストに「あの女をものにしたい」と頼み、メフィストは
 いろいろと手を尽くしてメフィストとマルガレーテを引き合わせ
 ます。
 
 こうして恋に落ちた2人でしたが、やがて2人のことが町中の
 噂になってしまいます。
 
 いろいろあって、ファウストは戦士であるマルガレーテの兄の
 ことを剣で殺してしまいます。
 
 マルガレーテは、ファウストと逢い引きするために、同居している
 母親を眠らせるのにファウストにもらった小瓶を使いますが、
 やがて母親も死んでしまいます。
 
▽一次の気晴らしに、メフィストはファウストを「ワルプルギスの夜」
 という、魔女だの悪魔だのがたくさんいるお祭り?のようなもの
 に連れて行きます。
 
 そこでファウストが見たのは、首に赤いスジを付けたマルガレーテ
 でした。
 
 首に赤いスジを付けているということは、やがて斬首されるという
 事らしいです。
 
 それを知ったファウストはメフィストに詰め寄ります。
 
 実は、マルガレーテ(別名グレートヒェン)はファウストの子を
 身ごもってしまったのですが、手に余して水に沈めて殺してし
 まったのでした。
 
 婚前交渉と子ども殺害の罪で牢獄に入れられていたのです。
 
 牢獄に助けに行ったファウストとメフィストでしたが、マルガレーテは
 すでに気が狂っていて、助け出すことはできずに時間切れとなり
 メフィストはファウストを無理やり連れて牢獄を後にします。
 
 と、ここまでが第1部です。





 ハッキリ言うと、読んでいてストーリーがよく理解できません
 でした。
 
 巻末の「解説」を読んでやっと全体の流れが掴めた感じです。
 
 実は、第2部というのがあって、これが第1部の倍近くあります。
 
 続きを読もうかどうか思案中です。



自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)
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 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:自殺って言えなかった。
 著者:自死遺児編集委員会・あしなが育英会
 出版:サンマーク文庫
 定価:629円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763184105/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3644045%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 学生たちの体験 ずっと、生きていてほしかった。
 自死遺児たちの文集を読んで ボールを投げてくれて、ありがとう
 妻と子どもの思い いつまでも、忘れられない。
 座談会 たくさんの壁を乗り越えて。
 自死遺児の心の傷とケアに関する調査・14の発見
 資料編



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、2005年9月に出版されています。
 
 2002年11月に出版された単行本の文庫版です。
 
 「自死遺児編集委員会」は、自殺で親を亡くし、「あしなが育英会」
 から奨学金を受けている大学生、専門学校生の有志11人で組織
 されています。
 
 この本の企画・構成等も彼らが担当しています。
 
 「あしなが育英会」は、自殺、病気、犯罪被害など交通事故以外
 の原因で親を亡くしたり、親が重度後遺障害のために働けない
 子どもたちに奨学金と心のケアで支援している民間非営利団体です。



 とにかく生きることです。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)なぜ自殺してしまうのか?



 頑張りすぎです。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)なぜ自殺してしまうのか?

 ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 がんばらないで生きよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「なぜ自殺してしまう」のでしょうか?

▽現在、日本の自殺者数は年間3万人を超えています。

 そして、自殺未遂者はその10倍はいるといわれているそうです。
 
 さらに、一人の自殺者や自殺未遂者から、強い心理的影響を受けて
 いる人が、その5倍はいるといわれているとのこと。
 
 (3万人+3万人×10倍)×5倍=165万人
 
 単純に計算すると、165万人の人が、誰かの自殺によって心が
 深く傷つき苦しんでいます。
 
 自殺大国になってしまった日本ですが、その原因はいろいろな
 ことが考えらると思います。
 
 しかし、どのような要因があるにしろ、絶対に自殺してはならない
 です。
 
 自殺によって悲しむ人がいるから。
 
 一番心に深い傷を負ってしまうのは遺された家族です。
 
 子どもが自殺しても、親が自殺しても、遺された家族は深く傷つき、
 何年も癒されることがありません。
 
 幼少の頃に父親が自殺してしまった人は、父親との思い出があり
 ません。
 
 父親の記憶がある人も、まったくない人も同じように心に深い
 傷を負っています。
 
 この本には、主に父親が自殺してしまった体験を持つ「自死遺児」
 たちの手記が書かれています。
 
▽その感情というのは、体験した者じゃないと決して理解できないと
 思います。
 
 人は自殺を考えると、家族に対し何かとサインを送るみたいです。
 
 普段やらないことをやってみたり、「自殺」という言葉を使って
 みたり、いつもとは違う言動で自分の危機を伝えようとします。
 
 しかし、普通は「父親の自殺」なんてことは考えもしません。

 すると「父親がサインを送っていたのに気が付いてやることが
 できなかった」といって自分を責めてしまうのです。
 
 自責の念が短い期間で終わればいいのですが、その感情は一生
 つきまとうようです。
 
 他人の何気ない一言に傷つき、世間の冷たい視線に傷つき、助けて
 やることができなかった自分のふがいなさにずっと悔しい思いを
 します。
 
 「自分があのとき何かしてあげられれば、父が発していたサインに
 気づいていれば父は助かったかもしれない」
 
 「父が自死という道を選んでしまったのは、父のまわりにいた
 私自身を含めた家族にも責任があると思っている」
 
 このように考えている遺族がたくさんいます。
 
 また、自死遺児が大きくなるにつてれ、自分の責任を感じて、
 自分も死んでしまいたいと思うことも多々あるようです。
 
 「私は父のことが大嫌いでした。本気で憎んでいました。『私たち
 家族を残していってこんなに苦しませて、自分だけ逃げたのだ』
 『私は父に嫌われているからおいてかれたのだ、生きている意味
 なんかどこにもない。死にたい。どうせ自殺するのなら、私も
 いっしょに連れていってほしかったのに』と、父を恨みました」
 
 中には、父親が自殺して、残されたのが母と2人の姉妹。
 
 姉がうつ病で精神的に苦しみ、妹も重度の精神障害を患ってしまい、
 精神科に入退院を繰り返していた遺族がいました。
 
 妹が精神科を退院して母親の元へ戻ってきたときに、妹が母親を
 殺害してしまう、といった悲惨な家族もあるそうです。
 
▽しかし、自殺をする父親も、かなり苦しんでいるみたいです。

 ただ、読んでいると自殺する人にはある傾向が見られます。
 
 「完璧主義」
 「仕事がうまくいかない」
 「仕事一筋の人間」
 「いつも強い人」
 「借金がある」
 「まじめを絵に描いたような人」
 「会社とトラブルがあった」
 「責任感が強い人」
 「弱音を吐いているところなんて一度も見たことがない」
 …
 
 ほとんどが仕事に関することで、仕事が原因で借金が増えてたり、
 責任感が強いために、とことん仕事にのめり込んでしまったり。
 
 やはり、自殺する人は「がんばる人」に多いみたいです。
 
 がんばるのはやめてしまった方がいいです。
 
 最後に、残された子どもたちがどのように感じているか、次の
 言葉に凝縮されていると思います。
 
 「どうかお父さんやお母さん、生きるということは大変なこと
 ですが、自殺だけはほんとうにしてほしくない。あなたのため
 にも、家族のためにも」
 
 「生きることはつらくて苦しいかもしれませんが、ほんとうに
 家族のことを思うなら、生きていてほしいと思います」
 
 とにかく生きることが大切です。





 この本を読むと、自殺した親を持つ子どもたちがどのような気持
 ちでいるのか、世間からどのように見られているのか、どのくらい
 苦しんでいるのか、そして、どうやってその感情を癒しているのか
 を理解することができます。
 
 個人的には、どのような理由があれ自殺する人のことは評価でき
 ません。
 
 生まれる前に自分が決めた寿命は、全うしないとならないです。
 
 じゃないと、次の人生でも同じ事で苦しむことになります。
 
 しっかりした人間になることをやめる。
 
 しっかりした父親になることもやめる。
 
 責任感のある人間であることもやめる。
 
 仕事一筋の人生もやめる。
 
 完璧主義もやめる。
 
 強い人もやめる。
 
 簡単に弱音を吐く人間になる。
 
 つまり、いい加減(良い加減)な人間になった方が、結果的に
 皆が幸せになるのではないでしょうか。
 
 残された母親は、「自分がしっかりしなきゃ」と一生懸命に生きて
 しまいます。
 
 それを見ている子どもたちは、「自分がしっかりして母親を楽に
 してあげなきゃ」と考え、これも一所懸命に生きてしまいます。
 
 とにかく「がんばる」とか「一所懸命に生きる」とかいうのを
 やめてしまった方がいいです。
 
 苦しかったら家族になんと言われても、あっさり逃げてしまいま
 しょう。
 
 トータルで考えると、それが一番の幸せだと思います。



どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病 (私は哲学病。)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:どうせ死んでしまう・・・
 副題:私は哲学病。
 著者:中島義道
 出版:角川書店
 定価:1200円+税
 購入:ブックオフで105円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4048838865/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1697071%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 1 死
 2 悪と反抗
 3 隠遁



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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、2004年7月に出版されています。
 
 著者は、元大学の教授で、専攻はドイツ哲学です。
 
 時間論、自我論、コミュニケーション論を専門としています。
 
 著書も多数あります。



 「哲学病」とはどのような病気なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)正しく引きこもるための技術とは?



 体験者は語ります。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)正しく引きこもるための技術とは?

 1.自殺しないこと
 
 2.ひきこもりつつ学び続けること
 
 3.いかに苦しくとも、絶望してはならないが、逆にけっして
   傲慢になってはならない



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 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「正しく引きこもるための技術」とはどのような技術なのでしょうか?

▽私は哲学が性に合わなくて、哲学者が書いた本はとりあえず購入の
 選択から外してしまいます。
 
 哲学は抽象的な事柄について、理解不能な難しい言葉を使って
 延々と分析するために、読んでいるうちに著者が何を主張したい
 のか分からなくなってしまうためです。
 
 単純に読解力がないだけだとは思うのですが、ほんの数行読んで
 いるだけで目が泳ぎ始めます。
 
 それでも「もう一度チャレンジしよう」と何ヶ月かに一度は哲学者
 が書いた簡単そうな入門書を買って読んでみますが、結果的に
 数頁と持たずに投げ出してしまいます。
 
 哲学者の中で唯一読めるのがこの本の著者で、一般の人向けの
 本をいくつか書いています。
 
 著者の独特な思考が面白くて、これまでにも何冊か読んでいます。
 
 最近印象に残ったのは「うるさい日本の私」で、身の回りでまき
 散らす「騒音」に対して猛然と立ち向かっていく自身のことを
 書いた本は、なかなか面白かったです。
 
 今回読んだ本は、副題に「哲学病」とあるので、覚悟して買って
 きました。

▽著者は小学生の頃から今まで、あることで悩んでいます。

 それは、
 
 「どうせ死んでしまうのに、なぜ生まれてきたんだろう」
 
 という問いです。
 
 小学生の頃から悩みに悩んでいるためにとても生きづらく、大学生
 の時に引きこもり、一度自殺未遂を図ったこともあるそうです。
 
 答えの出ないまま現在に至るそうです。
 
 常にそういったことで悩んでいるために、著者のもとへ同じ悩みを
 抱える人たちが近寄ってくるそうです。
 
 「どうせ死んでしまうのに、なぜ生まれてきたんだろう」という
 問いに対しては、生きている限り答えなんて分かるはずもないの
 ですが、悩んでいる人はそうとう悩んでいて、集まってくる人の
 中には本当に自殺する人もいるそうです。
 
 残念ながら私には、著者が悩んでいることを真剣に悩んだことは
 ありません。
 
 「何をするためにこの世に生まれてきたのだろう」と悩んだことは
 ありますが、「どうせ死んでしまうのに」と悩んだことはありま
 せん。
 
 どうせ死んでしまうのは十分に理解しているので、どうやって
 後悔しないようにやりたいことをやって死んでいけば良いかを
 考えています。
 
 目標は、その日が来たときに「あー面白かった」とひとこと言い
 放って死んでしまいたいと常々思っています。
 
▽この本では、著者が哲学者として「哲学」している部分と、哲学
 しない人向けに書かれた部分が混在します。
 
 はっきり言ってしまうと、哲学している部分は私にはほとんど
 理解できませんでした。
 
 「どうせ死んでしまうのに、なぜ生まれてきたんだろう」という
 問いに対する答えは、個人的には確実な答えを持っていますが、
 それを言葉で論理的に証明しようとするとできないと思います。
 
 それは、神様の存在を言葉で証明するのと同じです。
 
 私たちの身体と心が存在する世界は、人間の言葉で証明できない
 部分がほとんどである、という認識がないと著者の問いに対する
 答えは導き出せないと思います。
 
 したがって、「哲学」している部分は、申し訳ないけれど読み
 飛ばし、それ以外で気になった部分を紹介します。
 
▽著者は大学生時代に断続的に2年間ほど引きこもっていた時期が
 あったそうです。
 
 団塊の世代の人なので、青年時代は引きこもる余裕がある家庭は
 なかなかなかったそうです。
 
 著者の家は比較的裕福だったせいもあって、大学は全部で20年弱
 通い、その間引きこもりも体験したそうです。
 
 だから、現在引きこもっている若い人たちの心情もいくらかは
 理解できるとのことです。
 
 引きこもりは社会問題になってますが、少し前までは、国のために
 命を投げ出して戦わなければならなかったことに比べれば、社会
 問題でも何でもない、著者に言わせると「この国もそうとうまとも
 になった」という意見になります。
 
 確かに言われてみればそうです。
 
 引きこもる理由も人それぞれだと思いますが、おそらく「何を
 やればいいのかがわからない」という状態だと思います。
 
 著者は言います。
 
 「ひきこもりを『直す』ことばかりに心を砕くおとなたちは、
 みずからの日々なしていることを虚心坦懐に反省してもらいたい」
 
 「『どうせ死んでしまうこと』を知りながらごまかしていないか。
 ほんとうにしたいことをしないで、『これでいいのだ』と呟いて
 自己欺瞞に陥ってないか。明日死ぬとしたら、あなたはそれで
 いいのか・・・と」
 
 「どうせ死んでしまう」という部分を省けば私と同じ考え方を
 しています。
 
 「どうせ死んでしまう」からこそ、ごまかさないで生きて行か
 なくてはならないです。
 
▽著者は自らの経験から、「正しく引きこもるための3カ条」という
 のを提案しています。
 
 1.自殺しないこと
 
 2.ひきこもりつつ学び続けること
 
 3.いかに苦しくとも、絶望してはならないが、逆にけっして
   傲慢になってはならない
 
 この3カ条を心に誓って引きこもれば、それはいつか自分のために
 なる、と著者は言います。
 
 「そして、人生の妙味と言おうか、こうして真剣に引きこもる者
 のみ、いつか端緒をつかんだら、外に出てもしっかり生きていける
 ような気がするのである」
 
 引きこもりにもいろいろタイプがあると思いますが...





 この本は、著者の悩みをもとに、真剣に哲学をしている部分も
 あり、一般の哲学しない人向けに書かれた部分もある内容となって
 います。
 
 著者は今でも真剣に悩んでいて、おそらくこのまま問いに対する
 答えは見つからないまま死んでいくと思っているようです。
 
 人間は決して死ぬために生まれてきたんじゃなくて、生きるのを
 楽しむために生まれてきたと思うのですが、それも個々の考え方
 であって、押しつけるわけにもいかないです。



日本帝国の申し子?高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945
──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:日本帝国の申し子
 副題:高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945
 著者:カーター・J・エッカート
 出版:草思社
 定価:2400円+税
 購入:ブックオフで950円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4794212755/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1635754%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第1部 朝鮮における資本主義の誕生
  第一章 商人と地主−資本の蓄積、一八七六年〜一九一九年
  第二章 産業資本家−胎動と誕生、一九一九年〜四五年)
 第2部 発展のパターン
  第三章 資本家階級と国家−金融面での結びつき
  第四章 資本家階級と国家−経営上のパートナー
  第五章 本国と後背地のはざまで−原料と技術獲得
  第六章 本国と後背地のはざまで−市場を求めて
 第3部 資本家階級と市民社会
  第七章 「文句をいわずに」−資本家は労働者階級をどう扱ったか
  第八章 祖国よりも階級の利益を−内鮮一体と朝鮮の資本家階級
 結 論 植民地時代の遺産



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■□□□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、2004年1月に出版されています。
 
 著者は、ハーバード大学教授で、「朝鮮史」が専門です。
 
 この本で賞を二つ貰っています。
 
 著書はこの1冊しか見あたりません。



 日本の植民地統治とは、どのようなやり方をしていたのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)日本が韓国に残してきたものとは?



 戦後、韓国の経済発展に重要なものを残してきたみたいです。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)日本が韓国に残してきたものとは?

 「植民地時代におこなわれた工業化の遺産は、朝鮮の資本家階級を
 生み育てたことにとどまらない。植民地化は戦後の経済発展に
 必要な社会基盤を残したのみならず、この時代の資本主義発展は
 (少なくとも急速な工業化を促進したという意味での)成功モデル
 として、のちの経済発展に影響を与えることになったのである」
 
 「当然ながらこのモデルは、現代日本の資本主義発展モデルに
 共通する要素を与えることになったのである。当然ながらこの
 モデルは、国家主導による経済活動、少数の巨大企業グループ
 (財閥)による民間経済の寡占、輸出の重視、戦争あるいは戦争の
 脅威に刺激された経済成長などである」
 
 「しかし一方で、このモデルは日本的というより、むしろ植民地
 朝鮮特有の性格を有している。日本の植民地支配とその独特な
 支配体制によって、朝鮮の資本主義は日本のそれとは大きく異なる
 独自のパターンで発展を遂げたのである」

 「植民地下での工業化は特殊な方法で行われ、急速な工業化に
 成功した。そのためのちに工業化を進めるさいにはそれを手本と
 するのが、最も簡単かつ最も効果的であった」
 
 「植民地時代には、資本主義の発展に必要な要素が全て揃って
 いたといえる。たとえば植民地支配は資本家階級を生み育てたが、
 その資本家は植民地政府の指令と保護を従順に受け入れ、より
 強くより進んだ日本の資本主義システムに大きく依存し、体制の
 内部に組み込まれていたのである」
 
 「資本主義の発展に必要な要素が再びそろうのは、1960年代に
 経済優先政策を掲げる朴政権が出現してからのことである。65年
 に日本との国交が正常化され、日本の資本と技術の流入が始まると、
 韓国の工業化のパターンは、大きく異なる部分もあったとはいえ、
 植民地時代の開発パターンにますます類似していったのである」

 「この国の近年の変容、特に急激な工業化を促進した朴政権時代の
 20年間の変容をみれてば、植民地研究者はまるでデジャビュ
 (既視感)のような不思議な感覚に襲われる。歴史はやはり圧倒的
 勝利を収めた。つまり、過去は現在のなかに能動的に作用して
 生きているのである」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 もっといろいろなことを勉強しよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「日本が韓国に残してきたもの」とはどのようなものだったので
 しょうか?
 
▽日本が植民地としていた大韓民国では、国民が属する階級によって
 扱われ方はさまざまだったようです。
 
 優遇されていたのは資本家階級で、総督府は民族運動をきっかけに
 韓国の資本家階級を取り込み、労働者と労使者を分かつように
 し向けていったのです。
 
 結果的に、朝鮮半島で実現した資本主義経済は、日本の経済シス
 テムとも、他の国の経済システムとも違う独特な、官と民が複雑に
 からみあった経済システムでした。
 
▽1945年8月の時点で、日本の植民地統治から解放された朝鮮の
 資本主義は日本帝国の崩壊によって、重大な危機に直面します。
 
 経済に必要な資金、技術、流通ルート等が断ち切られてしまい、
 また、政治的には複雑に絡み合っていた「朝鮮総督府」の存在が
 なくなってしまったためです。
 
 結果的に、朝鮮半島の資本主義は南側(韓国)でしか存続できず、
 しかも、政治、経済、軍事面で多くのアメリカの支援があって
 初めて可能となったのです。
 
 しかし、日本の植民地時代に起きた資本主義システムは、太平洋
 戦争後も脈々と受け継がれていたのです。
 
 1965年に日本との国交が正常化してから、日本経済界との
 緊密な関係を維持するようになります。
 
 このときに活躍したのが、植民地時代に資本家をしていた人たち
 でした。
 
 著者は植民地時代の遺産について次のように書いています。
 
 「植民地時代におこなわれた工業化の遺産は、朝鮮の資本家階級を
 生み育てたことにとどまらない。植民地化は戦後の経済発展に
 必要な社会基盤を残したのみならず、この時代の資本主義発展は
 (少なくとも急速な工業化を促進したという意味での)成功モデル
 として、のちの経済発展に影響を与えることになったのである」
 
 「当然ながらこのモデルは、現代日本の資本主義発展モデルに
 共通する要素を与えることになったのである。当然ながらこの
 モデルは、国家主導による経済活動、少数の巨大企業グループ
 (財閥)による民間経済の寡占、輸出の重視、戦争あるいは戦争の
 脅威に刺激された経済成長などである」
 
 「しかし一方で、このモデルは日本的というより、むしろ植民地
 朝鮮特有の性格を有している。日本の植民地支配とその独特な
 支配体制によって、朝鮮の資本主義は日本のそれとは大きく異なる
 独自のパターンで発展を遂げたのである」
 
 植民地下での経済発展の形式は、戦後も「そのまま」引き継がれ
 韓国の経済発展の原型となったのです。
 
▽著者の分析によると、朝鮮資本主義の発展のパターンというのが
 2つあって、1つは「国家による圧倒的な経済支配」です。
 
 朝鮮総督府の絶大な権力による独裁政権下で、政府と実業界は
 緊密に結びつき、両者とも恩恵を得ていました。
 
 2つ目の特徴は、「日本の資本主義に対する従属」です。
 
 日本の資本主義の方が進んでいたことと、「日本の植民地」という
 立場を考えるとあたりまえなのかもしれません。
 
 原料の調達から販売、設備、技術者等は、提携していた日本の
 企業に大きく依存していました。
 
▽このような植民地開発モデルは、二つのかたちで戦後に受け継がれ
 ます。
 
 一つは「植民地開発にかかわった朝鮮人の経験という生きた財産」
 で、もう一つは「日本統治下で推進された最初の工業化は、戦後の
 経済発展モデルになった」です。
 
 著者は言います。
 
 「植民地下での工業化は特殊な方法で行われ、急速な工業化に
 成功した。そのためのちに工業化を進めるさいにはそれを手本と
 するのが、最も簡単かつ最も効果的であった」
 
 「植民地時代には、資本主義の発展に必要な要素が全て揃って
 いたといえる。たとえば植民地支配は資本家階級を生み育てたが、
 その資本家は植民地政府の指令と保護を従順に受け入れ、より
 強くより進んだ日本の資本主義システムに大きく依存し、体制の
 内部に組み込まれていたのである」
 
 「資本主義の発展に必要な要素が再びそろうのは、1960年代に
 経済優先政策を掲げる朴政権が出現してからのことである。65年
 に日本との国交が正常化され、日本の資本と技術の流入が始まると、
 韓国の工業化のパターンは、大きく異なる部分もあったとはいえ、
 植民地時代の開発パターンにますます類似していったのである」
 
 日本の植民地政府という独裁政権の庇護を受け、これとの密接な
 協調関係の下で成長した資本家たちは、戦後も同じようなパターン
 で経済を発展させていくことになります。
 
 著者はさらに次のように書いています。
 
 「この国の近年の変容、特に急激な工業化を促進した朴政権時代の
 20年間の変容をみれてば、植民地研究者はまるでデジャビュ
 (既視感)のような不思議な感覚に襲われる。歴史はやはり圧倒的
 勝利を収めた。つまり、過去は現在のなかに能動的に作用して
 生きているのである」
 
 歴史は、短いスパンで見てしまうと、正しい見方ができなくなって
 しまいます。
 
 経済発展のように時間がかかるシステムを研究する場合は、長い
 スパンで歴史を見ていかないと、前後の流れがみえないのでは
 ないでしょうか。





 日本の植民地統治というのは、一番の目的は「日本のため」でした。
 
 日本の発展のためには朝鮮を工業化した方が得策である、という
 考えの下に、朝鮮の資本家階級を上手く取り込み、植民地政府の
 監視と保護のもとに工業を発展させてきました。
 
 この意味においては、日本は大韓帝国を搾取していたわけでは
 ありません。
 
 逆に経済的な発展を促したと言えます。
 
 しかし、労働者階級にとってみると、植民地政府の庇護にある
 朝鮮人資本家の会社では、搾取されていたとしか言いようがない
 ようです。



日本帝国の申し子?高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945
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 ◆今日読んだ本
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 題名:日本帝国の申し子
 副題:高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945
 著者:カーター・J・エッカート
 出版:草思社
 定価:2400円+税
 購入:ブックオフで950円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4794212755/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1635754%2f



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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第1部 朝鮮における資本主義の誕生
  第一章 商人と地主−資本の蓄積、一八七六年〜一九一九年
  第二章 産業資本家−胎動と誕生、一九一九年〜四五年)
 第2部 発展のパターン
  第三章 資本家階級と国家−金融面での結びつき
  第四章 資本家階級と国家−経営上のパートナー
  第五章 本国と後背地のはざまで−原料と技術獲得
  第六章 本国と後背地のはざまで−市場を求めて
 第3部 資本家階級と市民社会
  第七章 「文句をいわずに」−資本家は労働者階級をどう扱ったか
  第八章 祖国よりも階級の利益を−内鮮一体と朝鮮の資本家階級
 結 論 植民地時代の遺産



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■□□□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、2004年1月に出版されています。
 
 著者は、ハーバード大学教授で、「朝鮮史」が専門です。
 
 この本で賞を二つ貰っています。
 
 著書はこの1冊しか見あたりません。



 日本の植民地統治とは、どのようなやり方をしていたのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
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 1)日本が植民地統治でしてきたこととは?



 韓国や北朝鮮が主張しているような事が実際にあったのでしょうか?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)日本が植民地統治でしてきたこととは?

 「植民地時代の歴史のなかで、朝鮮社会経済史の研究者の目を
 最も引くものは、植民地であったにもかかわらず工業が著しい
 発展を遂げたという事実である。その次に印象的で、しかもより
 興味深い事実は、植民地下という状況にありながら、多くの朝鮮人
 がその工業発展に積極的な役割を果たしたという点である」

 「真実とはつねに複雑なものである。朝鮮における日本人の役割は、
 圧制者であると同時に、社会経済の変化の推進者でもあった」
 
 「事実、帝国主義による植民地支配はすべての朝鮮人に苦痛を
 もたらしたわけではなく、人々の階層によってその影響はさまざま
 だった。最も被害の少なかったのは新興の資本家階級であり、
 被害どころか、経済的意味合いだけでいえば、日本の侵略の犠牲者
 といえるかどうかも疑わしい」
 
 「後述するように、韓国における資本主義発展の最初の原動力と
 なったものは帝国主義である。そして、もし帝国主義を変化の
 促進剤とするならば、植民地支配は朝鮮の資本主義を形作った
 るつぼとなる」
 
 「日本は自分自身の利益のために、きわめて意図的かつ計画的に
 朝鮮の資本家階級の成長に手を貸した。こうして、朝鮮の資本
 主義は日本の支配下で、日本政府のお墨付きを得て花開くことに
 なったのである」



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 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 もっと歴史を勉強しよう 】



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 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「日本が植民地統治でしてきたこと」とはどのようなことなので
 しょうか?

▽最近、日韓の歴史(正確には、大韓帝国と日本帝国の歴史)に
 興味があって、関連する本を何冊か読んでいます。
 
 きっかけは「マンガ 嫌韓流」でした。
 
 その後に、韓国人が書いた日本を批判している本を読んだり、
 韓国の歴史教科書を批判している日本人が書いた本を読んだり、
 元は韓国人だけれど日本に帰化した人が書いた韓国を批判する
 本を読んだりと、いろいろな立場で、さまざまな主張を持つ人たち
 が書いた本を読んでいます。
 
 それらの本を読んでみて感じたのは、2国間の歴史については
 お互いの国の人が書いた本は、それぞれの国に「都合が良い」
 歴史になる傾向があります。
 
 韓国人が書いた本や韓国の歴史教科書は、日本のことを「悪」と
 決めつけているし、逆に日本は「結果的に善だった」と主張して
 います。
 
 お互いの国のナショナリズムがあるので、それぞれが譲れない
 状況になっています。
 
 しかし、歴史の真実は一つしかないはずで、
 
 「どちらかが嘘をついている、もしくは、嘘の歴史を信じている」
 
 ということになると思います。
 
 そのことを検証するには、日本と韓国に利害関係がない第三者が
 書いた本が役に立つと思い、そのような本を探していました。
 
 いろいろと探してみましたが、第三者が書いた本というのは、
 とても少ないのです。
 
 なぜかというと、自国以外の2国間の歴史を紐解こうとすると、
 当然、一次資料を読まなくてはならないのです。
 
 一次資料とは、当時実際に書かれた資料で、歴史を検証する上では
 一番重要となる資料です。
 
 日本と韓国の歴史について知ろうとすると、当時の日本語を読め
 なくてはならないし、当時の朝鮮語も読めなくてはならないし、
 そして、それを自国の言葉(著者の場合は英語)で語らなくては
 なりません。
 
 その作業が、かなり難しいみたいです。
 
 また、それぞれの国の歴史家が書いた本を資料として参照して
 しまうと、間違った認識のままそれを信じてしまい、結果的に
 どちらかに偏った分析になってしまう、ということが往々にして
 あるみたいです。
 
 言われてみれば確かに大変そうです。
 
 そのなかでも、この本は徹底的に一次資料を参照し、二国間に
 利害関係がない著者が、冷静に分析して書いた日本と朝鮮の歴史、
 主に経済史の話です。
 
▽私が韓国人の主張で一番気になっているのは、

 「日本による大韓帝国の植民地支配によって、大韓帝国の人々は
 経済的に収奪された。農民からは土地を取り上げ国有化し、国民は
 ひどい仕打ちを受けた」
 
 と主張している部分です。
 
 この書き方だと、日本と大韓民国との関係は、イギリスとインドを
 はじめ、欧米列強とアジア各国との関係と同じ、収奪だけの関係で
 あったという書き方です。
 
 ちょうど私のじいちゃんの世代がやってきたことは、ほんとうに
 そういった収奪だけの植民地支配だったのでしょうか?
 
 大韓帝国の人たちを、そんなにひどい目に遭わせて、苦しめて
 いたのでしょうか?
 
 私が少しだけ知っている歴史はそういった歴史とは違います。
 
 こういったことが知りたくて買ってきた本です。
 
▽この本は、主に植民地統治時代、及びその前の大韓帝国、及び、
 その後の韓国の経済について書かれた本で、結論から言うと、

 「太平洋戦争後の韓国経済が発展した理由は、日本が統治した
 植民地時代にある」
 
 との見方をしています。
 
 具体的に説明した部分を紹介します。
 
 「植民地時代の歴史のなかで、朝鮮社会経済史の研究者の目を
 最も引くものは、植民地であったにもかかわらず工業が著しい
 発展を遂げたという事実である。その次に印象的で、しかもより
 興味深い事実は、植民地下という状況にありながら、多くの朝鮮人
 がその工業発展に積極的な役割を果たしたという点である」
 
 もし、工業の発展だけであれば「労働力の搾取」ということに
 なってしまいますが、それだけではなくて、工業の発展に多くの
 朝鮮人が経済的に大きな役割を果たしているということは、
 「収奪だけの植民地」とは違うのではないでしょうか。
 
 ただ、日本による圧政がなかったわけではないみたいです。
 
 それは、人々の階級によって全く扱いが違っていました。
 
 著者は言います。
 
 「真実とはつねに複雑なものである。朝鮮における日本人の役割は、
 圧制者であると同時に、社会経済の変化の推進者でもあった」
 
 「事実、帝国主義による植民地支配はすべての朝鮮人に苦痛を
 もたらしたわけではなく、人々の階層によってその影響はさまざま
 だった。最も被害の少なかったのは新興の資本家階級であり、
 被害どころか、経済的意味合いだけでいえば、日本の侵略の犠牲者
 といえるかどうかも疑わしい」
 
 「後述するように、韓国における資本主義発展の最初の原動力と
 なったものは帝国主義である。そして、もし帝国主義を変化の
 促進剤とするならば、植民地支配は朝鮮の資本主義を形作った
 るつぼとなる」
 
 「日本は自分自身の利益のために、きわめて意図的かつ計画的に
 朝鮮の資本家階級の成長に手を貸した。こうして、朝鮮の資本
 主義は日本の支配下で、日本政府のお墨付きを得て花開くことに
 なったのである」
 
 その人が属する階層によって圧政だったのか、そうではなかった
 のか感じ方が違うみたいです。
 
 そして、一部の階層に属する韓国人は支配どころか、おおいに
 ビジネスをしていたようです。
 
 私が知っている植民地支配とはどこかが違うような気がします。





 この本は、日本が大韓民国を植民地支配していた時期に、経済的に
 どのような影響を与えたのかを詳細に分析している内容となって
 います。
 
 確かに日本帝国による「圧政」はあって、総督府が何かあると
 武力に訴えていたのも真実で、独立運動を武力で鎮圧したのも
 真実のようです。
 
 しかし、その他にも真実は複雑に絡み合っていて、韓国の経済
 発展にも力を貸していたのが当時の日本だったのです。
 
 なかなか面白くなってきました。
 
 次回、もう一度紹介させていただきます。



バカのための読書術 (ちくま新書)
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 ◆今日読んだ本
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 題名:バカのための読書術
 著者:小谷野敦
 出版:ちくま新書
 定価:680円+税
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/448005880x/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1308850%2f



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 ◆本の目次
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 第1章 「難解本」とのつきあい方
 第2章 私の「知的生活の方法」
 第3章 入門書の探し方
 第4章 書評を信用しないこと
 第5章 歴史をどう学ぶか
 第6章 「文学」は無理に勉強しなくていい
 終 章 「意見」によって「事実」を捩じ曲げてはならない



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 ▼本の成分解析
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 知恵  :■■□□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■□□□



 この本は、2001年1月に出版されています。
 
 著者は、紹介文によると、東大の非常勤講師をされている人で、
 文芸批判、演劇、歴史、ジェンダー論などフィールドは幅広く、
 独自の「男性論」を展開しているそうです。
 
 著書も多数あります。



 バカは何を読めば良いのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)バカはどのような本を読めば良いのか?



 バカの程度が問題です。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)バカはどのような本を読めば良いのか?

 「バカとは何か。それは本文でも触れるが、当面、哲学とか数学
 とか、抽象的なことが苦手、という人のことである」
 
 「こういう人はどうしても一定程度はいるのであって、ある程度は
 仕方がない。あるいは自然科学でも、現在はとにかく細分化、
 精緻化しているので、バカにはちょっと荷が重い」

 「そこで、バカは何を学問の中核として読書に臨んだらいいのか、
 ということを考えたのである。私の出した結論は、歴史である、
 ということだ」
 
 「歴史といっても、歴史とはなんぞや、とか、資料の扱い方、
 とか、それよりももっと難解な『事実は存在するのか』といった
 話ではなく、高校で習うような『日本史』『世界史』の類のこと
 である」

 「ただ、ここで読者に想定しているのは、いちおう学校を終えて
 しまって、しかしただのベストセラー小説を読んでいるような
 人生に不満で、けれど難解な哲学書を読んでもわからない、という
 ような人たちだ」
 
 「そういう人たちにとって、歴史は大きな利点がある。まず、
 蓄積がものを言うから、歳を取ることを恐れずにすむ、という点
 である」



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 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



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 ●もっと知りたい方のために
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●「バカはどのような本を読めば良い」のでしょうか?

▽本を読むのも読まないのもその人の自由だし、どのような本を
 読むべきか選ぶのもその人の自由です。
 
 現在は、本を読まない人の方が多いみたいなので、書評メルマガを
 読む人は、もしかしたらめずらしいのかもしれないです。
 
 いつも何かしら本を読んでいる人は、読んでもストーリーがある
 わけじゃないし、別に感動するわけでもないし、人生の役に立つ
 わけでもないけれど、「読書術」と名の付いた本をどうしても
 読んでしまいます(もしかしたら私だけかもしれまん)。
 
 その理由の一つとして、他人がどのような本を読んでいるのかが
 気になるというのがあります。
 
 著者がどのような本を読んでいるのかを紹介する本なので、読者
 自身があまり触れることがないジャンルの本が紹介されていて、
 たまに良い本に巡り会える場合があります。
 
 また別の理由として、読書する人を称賛している著者がいるため
 読んでいて気分が良いというのあります。
 
 これまでに読んできた「読書術」関係の本の中で、今回紹介する
 本は「バカのための」読書術です。
 
▽著者が「バカ」と定義しているは、どのような人たちのことなので
 しょうか?
 
 「バカとは何か。それは本文でも触れるが、当面、哲学とか数学
 とか、抽象的なことが苦手、という人のことである」
 
 「こういう人はどうしても一定程度はいるのであって、ある程度は
 仕方がない。あるいは自然科学でも、現在はとにかく細分化、
 精緻化しているので、バカにはちょっと荷が重い」
 
 まさに私のことを言っているような気がします。
 
 数学も算数程度なら理解できますが、難しくなるとちんぷんかん
 ぷんで、哲学もこれまでに何冊かチャレンジしたことはありますが
 最後まで読んだためしがないです。
 
 抽象的なことをダラダラと述べている本とか、著者の知識をひけら
 かすだけの本は性格的にダメみたいです。
 
 その中でも「哲学」は私が一番性格が合わないジャンルです。
 
 著者が定義している「バカ」は、世の中にはたくさんいて、もし
 かしたら一番人口が多のではないでしょうか。
 
 著者が紹介している本がどのような本かというと、「有名で人も
 勧めるかもしれないけれども読んではいけない本」というのが
 紹介されている部分があります。
 
 決してその本が悪いという意味ではなくて、「バカ」には向いて
 いないという意味なのだそうです。
 
 書いてある本を列挙します。
 
 ・パスカル、「パンセ」
 ・マルクス、「ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日」
 ・山本常朝、「葉隠」
 ・夏目漱石、「文学論」
 ・小林秀雄、ほとんど全ての本
 ・折口信夫、「古代研究」
 ・吉本降明、「言語にとって美とはなにか」
 ・バタイユ、「エロティシズム」
 ・ブランショ、「明かしえぬ共同体」
 ・ロラン・バルト「表徴の帝国」
 ・フロイト、「モーゼと一神教」「ソストエフスキーと父親殺し」
       「トーテムとタブー」
 ・ユング、著書全て
 …
 
 等々、まだまだ続きますが、私は一冊も読んだことがありません。
 手に取ったことすらないのがほとんどです。
 
 どうやら私も著者が定義する「バカ」みたいです。
 
▽その「バカ」は何を読めば良いのでしょうか。

 著者は次のように言います。
 
 「そこで、バカは何を学問の中核として読書に臨んだらいいのか、
 ということを考えたのである。私の出した結論は、歴史である、
 ということだ」
 
 「歴史といっても、歴史とはなんぞや、とか、資料の扱い方、
 とか、それよりももっと難解な『事実は存在するのか』といった
 話ではなく、高校で習うような『日本史』『世界史』の類のこと
 である」
 
 歴史だったら何とかなりそうです。
 
 さらに著者は次のように続けます。
 
 「ただ、ここで読者に想定しているのは、いちおう学校を終えて
 しまって、しかしただのベストセラー小説を読んでいるような
 人生に不満で、けれど難解な哲学書を読んでもわからない、という
 ような人たちだ」
 
 「そういう人たちにとって、歴史は大きな利点がある。まず、
 蓄積がものを言うから、歳を取ることを恐れずにすむ、という点
 である」
 
 つまり、私のような「学問」をしていない人は「歴史」を学べ、
 と言っているのです。
 
 歴史は、才能がいらないし、天才的なひらめきも必要ありません。
 
 また、言語のように子どもの頃から触れている人には有利で、
 そうではない人には不利といったこともありません。
 
 学び始めた地点から平等に蓄積されるのです。
 
 著者の言い分は理解できましたが、この本では、ひたすら本の
 名前が出てきます。
 
 著者の読書量の多さには感心しますが、読みようによっては、
 単なる著者の知識を書いているだけのような気がしてきて途中は
 かなり読み飛ばしてしまいました。





 この本は、「バカ」のために、どのような本を読めばいいか、
 ということを書いた内容です。
 
 「バカ」とは、正に私のことです。
 
 著者が紹介している本の中には読んだ本もいくつかありましたが
 ほとんどは、私が手にしたこともない本ばかりです。
 
 かといって、「読むか?」と聞かれるとたぶん読まないです。
 
 読書は気分良く読みたい本を読む。
 
 そして、勉強がしたい人は「普段は読まない本を読む」という
 ことを心掛けていればいいのではないかと思います。



友だちいないと不安だ症候群につける薬
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 ◆今日読んだ本
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 題名:友だちいないと不安だ症候群につける薬
 著者:齋藤孝
 出版:朝日新聞社
 定価:1200円+税
 購入:ブックオフで105円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4022500476/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3615362%2f



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 ◆本の目次
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 第1章 「偏愛マップ」で「友だち力」をつける
 第2章 子どもから大人までに必要な「友だち力」
 第3章 「友だちいないと不安だ」の処方箋
 第4章 授業・いじめと「友だち力」
 第5章 「友だち力」の獲得は早ければ早いほどよい



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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■□□□
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、2005年8月に出版されています。
 
 著者は、明治大学の教授で、専攻は教育学、身体論、コミュニ
 ケーション技法です。
 
 著書も多数あります。



 友だち力とはどのような力なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)友だち力とは?



 友だち作るのってそんなに難しくないと思いますが...



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)友だち力とは?

 「特に最近、友だちがいないと、自分がダメな人間なのではないか
 と思ってしまう傾向が、以前より強くなっていると思います」
 
 「例えば、携帯メールでやりとりしている間は安心するけれど、
 自分が発信したメールの返事が一日返ってこないと、うまくいって
 いないのではないか、自分は何か変なことをしたのかと、疑心
 暗鬼にとらわれてしまいます。以前よりも、友だち関係においての
 不安感を持つ機会が増えているということです」
 
 「昔は、友だちと2、3日話さなかったとしても、すっと元の
 関係に戻ることができました。しかし、今は1時間2時間単位で
 不安が襲うという感じで、夜中ずっとメールをチェックしていたり、
 家へ帰っても友だち間のゆるやかなつながりの中で自分を安心
 させているようです」

 「『友だち力』というのは、友だち関係の距離を自分でコント
 ロールできる力です。それは友だちを作る力とは少し違う。時には、
 離れることもよしとします」
 
 「『いなくたっていいじゃないか』ということも含めて、友だち
 との距離をコントロールできる力ということです」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 友だちに電話しよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●「友だち力」とはどのような力のことなのでしょうか?

▽現在、駅で電車を待っている時に、反対側のホームで電車を待って
 いる人たちを観察していると、1/3くらいの人たちが携帯電話を
 操作しています。
 
 電車の中で中学生や高校生を観てみると、ひたすら携帯を触って
 います。
 
 複数人数いる場合、彼らは普通に会話をしながら携帯でメールを
 打っているようです。
 
 私には、会話をしながらその会話とは全く違う内容のメールを
 打つなんて芸当ができないので、なかなか興味深く観察させて
 もらってます。
 
 大人でも、20代とおぼしき人たちは、座席で隣り合って座りつつ、
 会話をしながらお互いの顔はいっさい見ずに携帯を触っています。
 
 なぜ、そんなに携帯が気になるのでしょうか?
 
 携帯の中に彼らの全てが詰まっているような感じです。
 
 著者は言います。
 
 「特に最近、友だちがいないと、自分がダメな人間なのではないか
 と思ってしまう傾向が、以前より強くなっていると思います」
 
 「例えば、携帯メールでやりとりしている間は安心するけれど、
 自分が発信したメールの返事が一日返ってこないと、うまくいって
 いないのではないか、自分は何か変なことをしたのかと、疑心
 暗鬼にとらわれてしまいます。以前よりも、友だち関係においての
 不安感を持つ機会が増えているということです」
 
 「昔は、友だちと2、3日話さなかったとしても、すっと元の
 関係に戻ることができました。しかし、今は1時間2時間単位で
 不安が襲うという感じで、夜中ずっとメールをチェックしていたり、
 家へ帰っても友だち間のゆるやかなつながりの中で自分を安心
 させているようです」
 
 自分のことを書いてしまうと、過去にいろいろあって電話恐怖症
 なので電話の着信音やバイブレーションが鳴ると、胃のあたりが
 重くなり、嫌な感じがしてきます。
 
 しかも、携帯電話が一番嫌いなので、携帯電話はほとんど嫁さん
 との連絡用か、メモ帳程度にしか使っていません。
 
 一日のうちに一度も鳴らない場合もありますが、逆に安心します。
 
 しかし現在、私のような存在はどうやらめずらしくて、著者が
 言うように、いつでも誰かとつながっていないと不安になる人たちが、
 中学生や高校生、そして大人の中にもたくさんいるみたいです。
 
 携帯でメールのやり取りをしているから友だちだと思い込んでいる
 子どもたちもいるみたいで、「友だち何人いるの?」と聞くと、
 「200人以上」と答える子どもたちがたくさんいるそうです。
 
 そして、その「友だち」と常時メールのやり取りをしていないと
 「自分に何か欠陥があるんじゃないか?」と思ってしまうみたい
 です。
 
 著者はその状況のことを
 
 「友だちいないと不安だ症候群」
 
 と呼んでいます。
 
 これは人によって全然感覚が違うと思います。
 
 自分のことしかよくわからないので、自分のことを書いてしまうと、
 私の場合、一人の時間が長くても何の不安もありません。
 
 現在のところ、仕事以外で自分がやりたいことが、ほとんど一人で
 できてしまうことばかりだからでしょうか。
 
 逆に、一週間のうちどこか一人で集中する時間と空間がないと、
 不安になります。
 
 それとは逆に、常に誰かとふれ合っていなければならない人も
 いることと思います。
 
 個人的には、他人とのふれあいを、携帯メールというお手軽な
 ツールを使って薄皮1枚程度の浅い関係しか作れないのならば
 そんな「友だち」は必要ないです。
 
 著者がこの本で取り上げているのは、友だちと適切な距離を保つ
 ことができない小中学生、特に中学2年生を対象に、「友だち問題」
 をテーマにしています。
 
 そして、「友だちいないと不安だ症候群」を考える場合に、必要に
 なるのが「友だち力」だと著者は言います。
 
▽では、「友だち力」とは具体的にどのようなことを言っているの
 でしょうか。
 
 著者は次のように言います。
 
 「『友だち力』というのは、友だち関係の距離を自分でコント
 ロールできる力です。それは友だちを作る力とは少し違う。時には、
 離れることもよしとします」
 
 「『いなくたっていいじゃないか』ということも含めて、友だち
 との距離をコントロールできる力ということです」
 
 小中学校で友だちが一人もできないというのも多少問題があると
 思います。
 
 でも、メル友が200人いて「友だちが200人いる」というのは
 「友だち」の定義が間違っているように思えます。
 
 友だちとの距離感をしっかり掴むことができることも「友だち力」
 の能力のうちの一つだと思います。





 この本は、主に中学生の「友だち力」、つまり友だちとの付き
 合い方を説いた本です。
 
 後半は、昨今問題となっているいじめによる自殺問題を取り上げて、
 友だちとの関係を詳細に分析しています。
 
 私自身、友だちと呼べる人はごくわずかしかいません。
 
 それでも、全く不安はありません。
 
 200人のメル友より、数人の「友だち」がいれば充分なのでは
 ないかと思いますが、それも人それぞれなんだと思います。