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| 「困った人たち」とのつきあい方 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:「困った人たち」とのつきあい方 著者:ロバート・M・ブラムソン 出版:河出書房新社 定価:1600円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4309202861/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f892955%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 どこにでもいる「困った人たち」 第2章 敵意を秘めた攻撃型の3タイプ−シャーマン重戦車型・ 狙撃手型・爆発手型 第3章 完全な不平家型−「それにもう一つ…」 第4章 貝型−無言で反応しない人たち 第5章 過剰同調型と愛想がよすぎる人たち 第6章 否定型−消極論者の影響力 第7章 自信過剰の専門家型−ブルドーザー型と風船型 第8章 優柔不断な決定回避型 第9章 効果的な対処法の基本的な手順 第10章 考え方のスタイル−対処する際にさらに気をつけたいこと 第11章 対処法の適用−相手を窮地に追い込む−対上司と自己防衛 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、1997年6月に出版されています。 著者は、国際的に非常に著名なアメリカのコンサルタント、と 紹介されています。 アメリカ心理学学会、全米作家協会、応用行動科学学会などに属し、 UCLAで講義をするかたわら、テレビ・ラジオへの出演、主要 新聞雑誌などへの記事や連載など、各方面で活躍しているそうです。 今のところ夫婦で悩んでいます。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)困った人たちとは、どのような人たちなのか? いろいろなタイプがいます。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)困った人たちとは、どのような人たちなのか? ・敵意を秘めた攻撃型(以下の3タイプがあるそうです) シャーマン戦車型 狙撃手型 爆発手型 ・完全な不平家型 ・貝型(無言で反応しない人たち) ・過剰同調型と愛想が良すぎる人たち ・否定型 ・自信過剰の専門家型 ・優柔不断な決定回避型 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 自分のことを客観的に見てみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「困った人たちとは」どのような人たちなのでしょうか? ▽ちょうどいま、私と嫁さんが2人とも「困った人たち」の対処法で 困っています。 2人とも「決断回避型」のリーダーがいて、どうしたものか話し 合いをしています。 決断回避型の人の他にも「困った人たち」の種類はたくさんあり ます。 著者は「困った人たち」を以下の7種類に分けています。 ・敵意を秘めた攻撃型(以下の3タイプがあるそうです) シャーマン戦車型 狙撃手型 爆発手型 ・完全な不平家型 ・貝型(無言で反応しない人たち) ・過剰同調型と愛想が良すぎる人たち ・否定型 ・自信過剰の専門家型 ・優柔不断な決定回避型 人はそれぞれいろいろな性格があるので、誰でも少しはどれかに 当てはまっているのではないかと思います。 この本に書いてある「困った人たち」とは、周りにいる人たちを 巻き込んで不快な気分にさせたり、困らせたりすることが得意な 人たちです。 もちろん本人は、他人を不快にさせているとは少しも思ってません。 おそらく指摘しても聞かないと思います。 だから、周りにいる人たちはどう対処していいのかわからないの です。 ▽そのような人たちにどう対処すればいいのか、著者が詳細に説明 しています。 全ては説明できないので、今のところ私と嫁さんが困っている 「優柔不断な決定回避型」の困った人たちへの対処法を紹介したい と思います。 優柔不断な人はたくさいます。 私も時と場合によっては、いつまでも決定しない優柔不断型に なります。 ただ、ここで書かれている優柔不断型はいつでもどこでもどんな ことでも決断しない人たちのことです。 どのような人たちか、「まとめ」があるので書き出してみます。 ・決定回避型は、他人に迷惑をかけるかもしれないのに決定を 先延ばしするような、親切すぎて優柔不断なタイプである。 ・時間が経つに連れ、決定すべきもののほとんどを先送りして ゆけば、いずれすぐに決定しなくてもよくなるので、このやり方 が「うまくいく」ことになる。 ・彼らは正直であることと、誰も傷つけたくないという気持ちの 板挟みから逃れるために、回りくどい話し方をする。 一番困るのは自分に決定権がなくて、それをお願いした人が 優柔不断な決定回避型の困った人の場合で、その依頼は延々と 先送りされることになります。 特に、そんなにせっぱ詰まった依頼でもない場合は、何ヶ月でも 放って置かれます。 結果的に、その依頼が必要なときになってあわててどうにかしよう としますが、そこでも決定を回避するためズルズルと先延ばしに されてしまうのです。 結局困るのは依頼した人です。 しかも、問いつめたとしても、決定的なことは絶対に言いません。 ひどいときには、別の人や別の部署の責任にしてしまうのです。 ▽「いるいる!」と思った方も多いと思います。 では、どういう人たちにはどのように対処すればいいのでしょうか? これにも「まとめ」があるので紹介します。 ・決定を妨げている葛藤や心配事について、彼らが話しやすい ようにすること。 ・どこに問題があるかを知る手がかりにするために、回りくどい 表現、言いよどみ、言い忘れなどがあるかどうかに注意して 話を聞くこと。 ・問題をうまく浮き彫りにすることができたら、彼らがそれを 解消して決定ができるよう協力すること。 ・もし彼らの問題行動の原因があなた自身に関することである 場合には、 …過去の問題をすべて認識する。 …関連のあるデータを客観的に述べる。 …計画を提案する。 …協力を求める。 ・あなら自身が決定回避の原因でない場合には、彼らが事実を 検討するのに全力で協力すること。事実に照らし合わせて、 実現できる解決策に順位をつけること。こうすれば、彼らが 他人の意見を退けなければならない場合に、よりやりやすくなる。 ・それが実現された場合の、あなたの提案の質の高さとその有効性 の見通しを強調すること。 ・決定が行われたと思われる時にはそれをサポートすること。 ・決定の実行段階で、できれば主導権を取ること。 ・話の途中で相手が突然怒りだしたり、そわそわしたりしてい ないか、注意深く観察すること。もしそんな兆候があれば、 決定を迫られている目の前の状況からいったん彼らを引き離す 努力をすること。 要するに、言葉は悪いかもしれませんが 「腹を立てるより、手玉に取る」 と思った方が上手くいくのかもしれません。 でも、面倒くさいです(笑) この本は、上記の7つの「困った人たち」について、詳細な分析と その対処法が書かれています。 私もこれまでいろいろな人に出会ってきて、いくつかのタイプにも 会ってきました。 そこで、いつも思うのは「こういう人にはなりたくないな」と いうことです。 最近は、何かと腹は立ちますが「人のフリ見て我がフリ直せ」で、 反面教師として見るようにしています。 本当は受け入れてしまえばいいのですが、そんなに簡単にはいか ないです。 |
| 会議で事件を起こせ (新潮新書) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:会議で事件を起こせ 著者:山田豊 出版:新潮新書 定価:680円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4106101904/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4219645%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 1 会議室で何が起きていますか 2 きちんと始める―会議の序盤 3 どんどんもりあげる―会議の中盤 4 しっかりとまとめる―会議の終盤にかけて 5 可能性をもっと広げる 6 「会議改革」を考える ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2006年11月に出版されています。 著者は、株式会社日本能率協会コンサルティング経営戦略事業部 チーフ・コンサルタントという肩書きを持っています。 幅広い業種、分野における業務改善や、組織の活性化に関する 多くのコンサルティング実績を持つそうです。 著書がもう一冊あります。 つまらない会議は参加したくないです。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)会議を良くするには? 色々なテクニックがあるみたいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)会議を良くするには? 「組織の中で何かを変えていこう、改善していこうというときに 第1歩は、問題を問題だと認識することから始まります。 『これって問題だよね』と認識することによって、初めて『改善 しようか』という動機につながります」 「このとき注意すべきことは、『あなたが問題です』と言わない ようにすることです。『あなたが問題』なのではなく、『こういう 現象が問題だよね』と、人と現象を分離して話すことがポイント です」 「『こういう困った現象は、目的(例えば、創造的な会議を効率的 に行うこと)からみたら、もっと良くしていく余地があるよね』 というふうに、『目的から見た問題であること』を認識することが 重要なのです」 「きちんと問題意識を持つこと」 「明確な思いを持つこと」 ・会議序盤 …会議のデザインと参加メンバーとの共有化 …会議のマクロデザインを決める …会議のミクロデザインを決める ・会議中盤 …発言しても安全な場を作る …人の話を論理的に聴き、論点を整理する …参加メンバーの気持ちを理解する …発散(発言)を促す …他人の意見を「反映」する …他人の意見を「称賛」する …他人の意見を「尊重」する …コンテンツ発言とプロセス発言を使い分ける …相手の意見を引き出す …要約して確認する …話をつなげる …意見の対立を活用する …ホワイトボード等に書く ・会議終盤 …発言をまとめる …会議のゴールの再確認 …時間を味方につける …確認することにこだわる …会議を振り返る ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 有意義な会議の時間を過ごそう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「会議を良くする」にはどうすればいいのでしょうか? ▽私が会議が大嫌いです。 なぜ嫌いかというと「時間がもったいない」から。 それでも、年に1、2回は面白い会議に参加することがあります。 何かを生み出すクリエイティブな会議は参加していてとても面白い です。 逆に嫌いなのは進捗会議や、一方的に聞くだけの会議とは呼べ ない会議です。 他にも、楽しくない会議を上げればキリがないです。 今までに一番最悪だった会議は、総勢80名くらいが集まった 毎週1回2時間開催される進捗会議です。 自分が関係する時間は5分もないのに、2時間参加しなくては ならないのです。 2時間のうち、いつ自分が関係する話が出るのか分からないので 途中で抜けるわけにもいかないのです。 チームの代表で参加していたので話を聞き逃すわけにもいかず、 毎週その日だけは「うつ状態」になってました。 ▽著者は、そのような会議で起きる現象をいくつか上げています。 読んでいると「あるある!」と思わず言ってしまうものばかりです。 題名だけ書き出してみます。 ・独演会現象 ・様子見現象 ・被告人現象 ・盛りだくさん現象 ・百家争鳴現象 ・脱線現象 ・ダメダメ現象 ・自己防衛現象 ・評論家現象 ・カチン現象 ・我関せず現象 私は、どの現象も体験したことあります。 著者は、このような現象を解消する場合のポイントを次のように 説明しています。 「組織の中で何かを変えていこう、改善していこうというときに 第1歩は、問題を問題だと認識することから始まります。 『これって問題だよね』と認識することによって、初めて『改善 しようか』という動機につながります」 「このとき注意すべきことは、『あなたが問題です』と言わない ようにすることです。『あなたが問題』なのではなく、『こういう 現象が問題だよね』と、人と現象を分離して話すことがポイント です」 「『こういう困った現象は、目的(例えば、創造的な会議を効率的 に行うこと)からみたら、もっと良くしていく余地があるよね』 というふうに、『目的から見た問題であること』を認識することが 重要なのです」 改善したいといっても、決して個人攻撃をしてはならないという ことです。 ▽では、具体的にどのような方法で会議を進めていけば良いので しょうか? その前提として、著者は次の2つの注意事項を上げています。 「きちんと問題意識を持つこと」 「明確な思いを持つこと」 この二つを意識して会議を変えていこうとしなければ、会議は 決して変わることはないのです。 ▽実際のテクニックは、会議を、序盤、中盤、終盤の3段階に分けて 考えます。 それぞれの段階で使えるテクニックを箇条書きにしてみます。 ・会議序盤 …会議のデザインと参加メンバーとの共有化 …会議のマクロデザインを決める 「会議の回数」 「参加メンバー」 「会議の時間」 …会議のミクロデザインを決める 「会議の目的」 「議題・論点」 「議論の範囲」 「必要なメンバー」 「情報」 「場所」 「準備事項」 「時間」 「議論の進め方」 「運営ルール」 ・会議中盤 …発言しても安全な場を作る …人の話を論理的に聴き、論点を整理する …参加メンバーの気持ちを理解する …発散(発言)を促す …他人の意見を「反映」する …他人の意見を「称賛」する …他人の意見を「尊重」する …コンテンツ発言とプロセス発言を使い分ける …相手の意見を引き出す …要約して確認する …話をつなげる …意見の対立を活用する …ホワイトボード等に書く ・会議終盤 …発言をまとめる …会議のゴールの再確認 …時間を味方につける …確認することにこだわる 「結論」 「作業分担」 「作業内容」 …会議を振り返る ざっと、書いてみました。 自分が参加している会議にも早速使ってみたいと思います。 この本は、効率的に、しかも的確に会議を進め結論を導くための 心構えやテクニックがたくさん書かれています。 「会議はきらいだ、きらいだ」と文句を言う前に、有意義な会議を 開催するように導かなければならなかったみたいです。 会議、会議でウンザリしている方にはおすすめの本です。 |
| あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:あなたの話はなぜ「通じない」のか 著者:山田ズーニー 出版:ちくま文庫 定価:480円+税 購入:ブックオフで300円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4480422803/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4242494%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 コミュニケーションのゴールとは? 第2章 人を「説得」する技術 第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか? 第4章 共感の方法 第5章 信頼の条件 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :■■■□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■■■■ この本は、2006年12月に出版されています。 2003年10月に出版された単行本の文庫版です。 著者は、進研ゼミ小論文編集長として高校生の「考える力・書く力」 の育成の尽力し、以降、小論文の枠組みに留まらない思考力、文章 表現力、コミュニケーションの教育に取り組んでいる方です。 著書も多数あります。 なぜ通じないのでしょうね? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)メディア力とは? 2)正論を言うとなぜ孤立するのか? 正論は正しいはずなのに... 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)メディア力とは? 「表現されない自己は、無に等しい」 「情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。私たちは、 イメージに惑わされ、情報に踊らされる。みな悪気があるのでは ない。ただ、選ぶ側の疲れというか、持久力のなさというか。 何かを判断するのにかける時間、手間、意欲、粘り、がすりへって いる。みんな、忙しすぎるのだ」 「私がちは、中身をよく知って判断されるのではない。先に 『メディア力』ありきだ」 2)正論を言うとなぜ孤立するのか? 「正論を拒むのは、人間の本能かもしれないと私は思うように なった。正論は強い、正論には反論できない。正論は人を支配し、 傷つける」 「正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっている からだ。教えようとする人間を、好きにはなれない。相手の目線が 自分より高いからだ。そこから見下ろされるからだ」 「そして、相手の指摘が、はずれていれば、それくらいわかって いる、バカにするなと腹が立ち、相手の指摘が当たっていれば、 自分の非が明らかになり、いっそう腹が立つ」 「望んでもいない相手に、正論を振りかざすのは、道行く人の 首根っこを捕まえるような暴威だ。まして、あなたと対等でいたい、 あなたより立場が上でいたい、と思っている相手なら、無理やり その座から引きずり下ろし、プライドを傷つけ、恥をかかせる」 「だから、相手は、あなたの言っていることの効能を理解する よりずっとはやく、感情を害してしまう。理性より感情の方が、 ずっとコミュニケーションスピードが速い」 「相手は、あなたを『自分を傷つける人間だ』と警戒する。正論を かざすことで、あなたの相手に対する『メディア力』は下がって しまう」 「先にメディア力ありき、相手は、そういう人間からの言葉を 受け取らない。だから、あなたの言う内容が、どんなに正しく 利益になることでも、なかなかうまくことが運ばないのだ。言葉は、 関係性の中で、相手の感情に届く」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 自分のメディア力に注目してみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「メディア力とは」どのようなことなのでしょうか? ▽最近あまり見なくなりましたが、テレビでは、ひっきりなりに CMが流れます。 夏場になると各社のビールのCMが流れ、冬になるとシチューや 鍋物等さまざまな内容のCM放送されています。 なぜこのようにCMを流すのかというと、もちろん買ってもらう ためです。 しかし、例えばビールを買おうとして店に行くと、選択肢はたく さんあります。 その中からどうやって、自社製品を選んでもらうかというと、 その決定は、実はお店に入る前から決まっているのです。 だから、メーカー各社はお金を掛けてCMを流すのです。 つまり「手に取る前にすでに何を買うかが決まっている、中身 なんて選んでない」ということです。 別の言い方をすると、「情報に上がらないモノはないに等しい」 ということです。 私が本屋さんに行くときは、一応何を買うかを決めて行きますが、 それ以外の本を探す時間の方が長いです。 ▽著者は、この状況を人間のコミュニケーションに置き換えて、 次のように表現しています。 「表現されない自己は、無に等しい」 確かにその通りです。 著者は言います。 「情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。私たちは、 イメージに惑わされ、情報に踊らされる。みな悪気があるのでは ない。ただ、選ぶ側の疲れというか、持久力のなさというか。 何かを判断するのにかける時間、手間、意欲、粘り、がすりへって いる。みんな、忙しすぎるのだ」 ということは、人間どうしのコミュニケーションで大切なのは 初対面の時で、出会った時の最初の印象で決まってしまう、と いうことになります。 著者は言います。 「私たちは、中身をよく知って判断されるのではない。先に 『メディア力』ありきだ」 「メディア力」とは、この本で良く出てくる概念で、様々な条件で 複雑に編み上げられた、そのときの、その人が放っている世界の ことを言います。 簡単に言うと、その人が放っている「イメージ」ということになる でしょうか。 人は、このイメージによって他人を判断します。 特に初対面の人とは、事前に何らかの情報を与えられると、その 情報のイメージでその人の印象を作り上げてしまっていて、実際に 会ったとしてもそのメディア力はなかなか払拭されません。 何の情報も無しに出会った場合は、出会ったときの最初の印象で 全てが決まってしまいます。 別な本によると、出会った時の最初の1分で決まってしまうそう です。 人間どうし会話をするときは、この「メディア力」の存在を意識 しないとならないのです。 ●「正論を言うとなぜ孤立する」のでしょうか? ▽会議や議論している場で、白熱してくると自分の方が正しいと 思って意見を言います。 しかも、まったく正しい意見を言われると、反論のしようがあり ません。 いわゆる「正論」というやつですが、なぜか正論を面と向かって 言われると、その意見は正しいにもかかわらず素直に聞くことが できません。 著者も自らの経験から次のように言ってます。 「正論を拒むのは、人間の本能かもしれないと私は思うように なった。正論は強い、正論には反論できない。正論は人を支配し、 傷つける」 著者が言うとおり、正論を言われると、正しいので反論できません。 でも素直に聞けません。逆に腹が立ちます。 「そんなこと分かってるんだよ!」と。 何故なんでしょう。 著者は言います。 「正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっている からだ。教えようとする人間を、好きにはなれない。相手の目線が 自分より高いからだ。そこから見下ろされるからだ」 「そして、相手の指摘が、はずれていれば、それくらいわかって いる、バカにするなと腹が立ち、相手の指摘が当たっていれば、 自分の非が明らかになり、いっそう腹が立つ」 なるほど、「目線」が問題だったのですね。 これは、立場や地位のよっては致命的になりそうです。 著者は言います。 「望んでもいない相手に、正論を振りかざすのは、道行く人の 首根っこを捕まえるような暴威だ。まして、あなたと対等でいたい、 あなたより立場が上でいたい、と思っている相手なら、無理やり その座から引きずり下ろし、プライドを傷つけ、恥をかかせる」 「だから、相手は、あなたの言っていることの効能を理解する よりずっとはやく、感情を害してしまう。理性より感情の方が、 ずっとコミュニケーションスピードが速い」 人間は感情の動物ですから、意見の正当性よりも、自分が恥を かいたとか、気分を害したといった方が先に立ってしまいます。 そうなってしまうと、話し合いができなくなってしまうのです。 しかも、一度こういったことで意見の対立があると、よほどの ことがない限り、相手が持っている自分に対する感情というのは 変わらないのです。 著者は言います。 「相手は、あなたを『自分を傷つける人間だ』と警戒する。正論を かざすことで、あなたの相手に対する『メディア力』は下がって しまう」 「先にメディア力ありき、相手は、そういう人間からの言葉を 受け取らない。だから、あなたの言う内容が、どんなに正しく 利益になることでも、なかなかうまくことが運ばないのだ。言葉は、 関係性の中で、相手の感情に届く」 自分のことを考えてみると、私もどちらかと言うと、正論を言う 方だと思います。 確かに、その場合に相手の感情までは考えていないです。 もっと速く気が付いていれば良かった... この本には、自分の伝えたいことを相手にどうやって伝えるか、 ということをかなり詳しく分析して書いてあります。 他人とのコミュニケーションでは普段からあまり相手の感情のこと まで意識してないです。 自分の言ったことを、相手の立場や、持っている意見、考え方、 性格等がいろいろと複雑にからみあって、相手が受け取ります。 そこまで、考えながらコミュニケーションできるなら、人間関係も 上手くいくと思います。 今回紹介した部分以外にも、いろいろと役に立つ事が書いてあり ます。 おすすめの本です。 |
| ビジネスマンの精神病棟 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:ビジネスマンの精神病棟 著者:浅野誠 出版:ちくま文庫 定価:600円 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4480031499/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f805754%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第一話 ビワの花 【精神分裂病】システムエンジニア 三十三歳 第二話 マノン 【うつ病】薬品販売会社営業部次長 四十三歳 第三話 胴長おじさん 【うつ病】エンジニアリング会社部長代理 四十三歳 他、多数あるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、1996年5月に出版されています。 1991年に出版された単行本の文庫版になります。 著者は精神科医で、紹介文には千葉県精神科医療センター診療 部長とあります。 著書も多数あります。 暗い話で申し訳ないです。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)ビジネスマンの悲しみとは? 根本的な原因はやはり家庭にありそうです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)ビジネスマンの悲しみとは? ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「ビジネスマンの悲しみ」とはどのようなものなのでしょうか? ▽この本は約16年前に出版された本です。 おそらくまだバブルの余韻が残っている時代で、現在では「リス トラ」という、新たな心の病気の原因が追加されています。 しかし、心の病を考えると、時代はあまり関係ないみたいです。 この本には、12名のビジネスマン男性の物語が書かれています。 ビジネスマンと言っても、普通のサラリーマンもいれば、成功 した経営者もいます。 心の病には、成功や地位というのは関係ありません。 成功していくらお金や財産を持っていようと、心を病む時は財産を 持っていない人と同じです。 もしかしたら、立場的なプレッシャーからサラリーマンよりも 精神的に辛い立場にあるかもしれません。 ▽この本で紹介されている12名の男性は、どの人も真面目に働い ていました。 家族を持ち、ひたすら仕事にのめり込み、日本を経済発展させて きた人たちなのですが、いつからか心の病に冒され、人生が大きく 狂い始めてしまったのです。 その狂いは、もしかしたら幼少期から始まっていたのかもしれま せん。 幼少期に排便に関して母親から厳しくしつけられたために、トイレ を確認してからではないと外出できなくなり、家を出るときも、 人と会うときも排便を済ませないとできないという、成功した 経営者の男性は、全てのスケジュールが日に3回の排便の時間に よって決められています。 また、祖父が飲食業で成功していて、長男の長男だったため、 赤ん坊の時に祖父の元に引き取られ、母親の愛情なしに育った 男性は、誰をも信用することができず、会社を継ぐことになり ますが、そのプレッシャーに耐えられず、精神的におかしくなって しまいます。 ▽この本の最初に紹介されているシステムエンジニアの男性は、 田舎の実家の納屋で首を吊って自殺してしまいます。 この男性は33歳で、あるコンピュータ会社のシステムエンジニア をしていて、妻と2人の子どもがいました。 おとなしくて、真面目で、コツコツと仕事をし、華々しいところは なく、冗談もめったに言えなかったそうです。 この男性の父親は子どもたちよりも律儀で、無口で、目立たない 存在でした。 その代わり、祖母はボケもせず、働き者で一家の経済を握ってい ました。 男性の祖父は、男性が生まれる前に死んでいて、母親は男性が 小学生の時に焼身自殺しています。 男性は母が自殺するのを見ていました。 ▽母親と祖母は折り合いが悪く、母親はしだいに精神を蝕まれて いきます。 末の弟を生んでから、母の寝込む頻度は増していましたが、母親の 実家もすでに両親は亡く、里帰りすることもできなかったのです。 元もと、海沿いの商家から農家へ嫁いできた母親は、農作業が 出来るわけではなく、朝早く起きられるわけでもなく、それが 祖母にとっては癪にさわるところだったのです。 家は田舎にあったので、よく猿が出没し家の中を荒らしたそうです。 しかし、猿が怖かった母親は家から出ることができなくなって しまい、いつしか寝室で閉じこもってしまうようになります。 納屋を荒らした猿は、灯油が入った容器を倒してしまい、祖母は その後かたづけを床に伏せっていた母親に命じます。 嫁と姑の激しい争いの末、この母親は灯油を浴び、自分に火を つけしまったのです。 少年だったこの男性は、炎に包まれながら納屋から出てきた母親 発見します。 ▽そのような少年時代を送ってきた男性は、小学校も中学校も、 表情に変化の乏しいおとなしい男で通っていました。 かなり敏感な子どもで、教師が他の子どもを叱っているときでも 自分が叱られているように感じてしまうのです。 男性は、叱られるのを極端に恐れていたのです。 しかし、男性はとても責任感が強く、周囲に混乱が生じたら身を 挺してでも収めなくてはならない、と思っていました。 男性の家庭がそういう役割を彼に押しつけたのです。 この男性が大人になり、社会に出ると、コツコツ真面目に仕事を します。 しかし、部署が変わったことで、攻撃的な上司の下に付くことに なってしまったのです。 男性は、こどもの頃から叱られることを極端に恐れていたため、 一日中怒鳴っている上司が怖くてしかたがありません。 男性は会社にいる間中ずっと緊張を強いられるようになったのです。 それでも、陽気な女性と結婚し娘が生まれます。 しかし、妻は浪費家で、男性の実家からお金を融通してもらい ますが、それでも足りず、妻は男性に「もっと稼げ」と言うように なります。 男性は率先して残業するようになり、次第に睡眠時間は短くなり、 結婚して以来、彼は慢性的な睡眠不足が続いていたのです。 睡眠不足に加え、妻は「昇進しろ」とせまり、男性は管理職試験の 勉強もするようになります。 しかし、ほとんど寝ることができなくなった男性は、仕事でミスを 連発し、それが上司の怒りを買い、毎日怯えて過ごすようになり ます。 そのうち、妻は「マンションに住みたい」と言いだします。 管理職試験に合格し課長になれば、上司から逃れられるし、給料も 上がってマンションも買えるかもしれない。 そう思った男性は、眠らずに勉強を始めますが、すでに現実的な 判断力を失いつつありました。 管理職試験の3日くらい前から、ブツブツと独り言を言うように なり、試験は白紙で提出し、試験の最中もは「全面解除。オール解除。 ストップ」と答案用紙に向かって何度も呟いていたそうです。 妻は彼を支えようとせず、祖母と父親がいる実家に彼を一人で 返してしまいます。 一度、職場に復帰しますが、現状は何も変わらず、再び男性は おかしくなり始めます。 妻はまた、実家へ男性を追い払ってしまいます。 実家に連れてこられた翌日、男性は納屋で首を吊って自殺して しまったのです。 ▽どこかでボタンの掛け違いが起きているのですが、その掛け違いは 幼少期にあり、男性にはどうすることも出来ませんでした。 人生に流されるしか方法がなく、会社の上司も、一番身近な妻も 彼を追いつめてしまったのです。 どこかで逃げてしまえばよかったのですが、男性にはそれができ ませんでした。 やっと手に入れた大切なものを失いたくなかったのだと思います。 人生はなんて過酷なんでしょうか。 この本には、心の病で苦しみ、著者の所へ相談にきた12名の 男性の人生が物語調で書かれています。 私にとっては所詮他人事ではあるのですが、何とかならないもの でしょうか。 どうしようもない事だとは思いますが、日本の自殺者数が3万人を 超えているのも、逃げることができないからではないでしょうか。 もっと「現実から逃げること」を考えた方が良いのではないかと 思います。 |
| キラー・リーディング 「仕事脳」が劇的に回り出す最強の読書法 (JBシリーズ) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:キラー・リーディング 副題:「仕事脳」が劇的に回り出す最強の読書法「速読」「多読」「省読」 著者:中島孝志 出版:実業之日本社 定価:1500円+税 購入:本屋さんで購入 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4408107107/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4570861%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 仕事脳をたちまち変える!キラー・リーディングの秘密 第2章 「速読」×「多読」×「省読」でキラー・リーディングを 完全にモノにする! 第3章 芋づる式にアイデアがひらめく!キラー・リーディング 第4章 どんどん情報が得られる!キラー・リーディング 第5章 3000冊をとことん消化しつくす!キラー・リーディング ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、2007年9月に出版されています。 出て間もないです。 著者は、企業経営のかたわら、経営コンサルタント、経済評論家、 ジャーナリスト、作家、大学・ビジネススクール講師、テレビ コメンテーター、映画プロデューサーなど、多才な顔を持つ 「マルチ人間」と紹介されています。 著書も多数あります。 キラー・リーディングとはどのような読み方なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)キラー・リーディングの方法とは? 早速やってみよう... 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)キラー・リーディングの方法とは? 「ビジネスマンの読書は、絶対に『知的消費』のレベルで満足 してはいけない。知的消費の読書とは、本を読んで、『あぁ面白 かった』で終わりの読書法だ。平たく言えば、読んでいるそば からどんどん消えてなくなり、せいぜいうんちくやトリビアに しかならない読書である」 「キラー・リーディングはこんな暇つぶしの読書法ではない。 仕事に活用でき、結果を出し、成果を生む知的生産の読書法である。 いわば、読めば読むほど、どんどんお金が生み出されていく読書法 なのだ」 「『精読すべきは本文異常に、頭(まえがき)と尻尾(あとがき)と 目次だ』というのが、わたしの読書法のポイント。すなわち、 『キラー・リーディング』のコツである」 「まえがき、目次、あとがきの3点セットで『アタリ』をつける」 「闇雲に魚を追いかけない。魚群探知機でアタリをつけたのだ。 キラー・フレーズは必ずある。見つけたら、このキラー・フレーズ の中にキラー・ワードが含まれているはずだ。キラー・ワードは タイトル、まえがきや目次、章見出し、帯コピーになっている ケースも多い。それも注目しておこう」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「キラー・リーディングの方法」とはどのような方法なのでしょ うか? ▽この本は、「ビジネス・ブック・マラソン」という土井英司さん という方が発行するメルマガで紹介されていた本です。 「読書法」の本は、たくさん出版されています。 「速読」を解説した本や、どうやって本から情報を得るかといった 本、本から情報を得ていかに使うかといった本等、たくさんあります。 この本は、どれも一緒につめこんだ本です。 ▽著者は、年間3000冊の本を読むそうです。 「3000冊の本を読む」と書いてはありますが、正確には購入 する本が年間3000冊。 その中から「当たり」が出る本の確率は約20%しかないそうです。 つまり3000冊のうち600冊くらいが、読むに値する本だと いうことです。 しかも、目次を開いて中身を読まずにダンボール箱に放り込む本が 20%、なんとか読む本が80%、読んで正解だったと思える本が 20%ということです。 お金かかりますね(笑) それだけリターンも多いということでしょうか。 ▽ビジネスマンの読書について、著者は冒頭で次のように書いています。 「ビジネスマンの読書は、絶対に『知的消費』のレベルで満足 してはいけない。知的消費の読書とは、本を読んで、『あぁ面白 かった』で終わりの読書法だ。平たく言えば、読んでいるそば からどんどん消えてなくなり、せいぜいうんちくやトリビアに しかならない読書である」 「キラー・リーディングはこんな暇つぶしの読書法ではない。 仕事に活用でき、結果を出し、成果を生む知的生産の読書法である。 いわば、読めば読むほど、どんどんお金が生み出されていく読書法 なのだ」 キラー・リーディングの目的はそういうことみたいです。 ▽では、キラー・リーディングの方法とはいったいどのような方法 なのでしょうか? まず、「キラー」の意味は、「ダントツの、他を寄せ付けない、 並はずれた」という意味なのだそうです。 そして、キラー・リーディングのコツは「速読」「多読」「省読」。 この三つの読み方で「キラー・ワード」「キラー・フレーズ」を 見つけるのです。 「速読」は読んで時のごとく、時間当たりのスピードを早めること。 「多読」は、たくさん読むということ。 「省読」とは、「キラー・ワード」「キラー・フレーズ」にポイ ントを絞りながらトレースしていく読み方です。 つまり、「当たり」を付けて読む方法です。 ▽みなさんも興味があるのは「速読」の方法だと思います。 著者は集中すれば1日50冊は読めるそうです。 1日12時間読めたとして、1時間で約4冊の本を読まなくては ならないです。 その方法としては、読みながら「付箋(ふせん)」を貼り付けて 読み進め、まとめるときは付箋部分をチェックし直す、という やり方です。 でも、現在も実際にそうやって読んでいる方も多いのではないで しょうか? 私も以前はそうやって読んでました。 今では赤ペンで線を引くようになりましたが... そして、どんなにすばらしい本でも大切なことは20%しか書いて ないそうです。 その20%をどうやって素速く見つけるかが問題です。 その部分を著者は以下のように解説しています。 「『精読すべきは本文以上に、頭(まえがき)と尻尾(あとがき)と 目次だ』というのが、わたしの読書法のポイント。すなわち、 『キラー・リーディング』のコツである」 「まえがき、目次、あとがきの3点セットで『アタリ』をつける」 と、これも普段私がやっている方法に近いです。 これもおそらく実践している人も多いのではないでしょうか? 問題は、アタリをつけた部分から、以下に素速く大切な部分、 この本で言うところの「キラー・フレーズ」「キラー・ワード」 を発見するかです。 その部分は以下のように表現されています。 「闇雲に魚を追いかけない。魚群探知機でアタリをつけたのだ。 キラー・フレーズは必ずある。見つけたら、このキラー・フレーズ の中にキラー・ワードが含まれているはずだ。キラー・ワードは タイトル、まえがきや目次、章見出し、帯コピーになっている ケースも多い。それも注目しておこう」 分からないでしょう?(笑) 実は、「速読」で一番のポイントになるのは、 「どうやって重要な部分を見つけ出すのか?」 ということなのですが、それがぼやけてます。 これに関しては、著者も表現のしようがないのではないかと思い ます。 著者は「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という表現も使って います。 実はこの表現が一番分かりやすいかもしれません。 別に表現すると、「空から獲物を狙う鳥のような感じ」という ことになります。 その感覚をつかめば速く読めるようになります。 しかし、著者のポイントは別のところにあって、本から得た情報を どうやってビジネスで活用するかという部分に重きが置かれてい ます。 個人的に、読む量は少なくても多くてもどちらでもいいと思って ます。 この本は、「速読」の技術本かと思って買うと、おそらく損したと 思います。 書いてあることは、いかに多量の情報を取り入れるか?いかに その情報を管理するか?いかにその情報をアウトプットするか? といったことです。 著者と似たようなビジネスをされている方で、お金がある方は チャレンジしてみるのもいいかもしれません。 |
| ぼくは「奴隷」じゃない―中学生「5000万円恐喝事件」の闇 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:ぼくは「奴隷」じゃない 副題:中学生「5000万円恐喝事件」の闇 著者:中日新聞社会部 出版:風媒社 定価:1600円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4833110539/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1186717%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 告白 第2章 混乱 第3章 放置 第4章 連鎖 第5章 処分 第6章 父として 母として 第7章 手紙 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、2000年9月に出版されています。 著者は、中日新聞社会部と写真部の方たちです。 なぜ5000万円も? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)何が起きていたのか? 誰かがどこかで気が付かなかったのでしょうか? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)何が起きていたのか? ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「何が起きていた」のでしょうか? ▽今から約7年半前、2000年4月頃、中学校を卒業した少年が、 同級生等のグループから約5000万円のお金を恐喝されていた 事件が発覚しました。 「5000万円」という巨額のお金を中学生がなぜ持っていた のか、という驚きがあったのが記憶にありますが、事件の詳細は ほとんど知りません。 事件が発覚したのは、2000年2月頃にスキー旅行から帰って きた被害少年が暴行によるけがが原因で、母親に付き添われて 病院へ入院したところから始まります。 被害少年は、顔のあちこちが内出血で紫色にうっ血し、顔全体が 3倍くらいに腫れ上がっていたそうです。 胸や腕にはタバコの火を押しつけた痕があり、治りかけのやけどの 痕が身体全体に散らばっていました。 表情はうつろで、いつもうつむき加減で他人を警戒していたそう です。 少年は暴行による入院がこれで2度目。 普通、病院はこういった暴行による傷を発見した場合、警察に 届ける義務があるそうですが、少年の母親がそれを拒否したのです。 被害少年と同じ部屋に入院していた3人の人たちの協力と説得 により、被害少年と母親は被害にあったことを公にします。 そこから、連鎖的に逮捕者が続出し、最終的に15名の逮捕者が 出ることになったのです。 ▽なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか。 5000万円のお金の出所ですが、被害少年の父親が事件発覚の 3年前に交通事故で死亡していて、その保険金等で5000万円を 越す金額があったそうです。 実際は、この母子はそんなに裕福な家庭ではなく、かなり切り つめて生活していたようです。 少年が暴行を受け、お金を恐喝されていると知った母親は、学校に 相談すると「警察に行った方がいい」と言われ、近くの警察署に 相談しに行きますが、仕返しを恐れた少年は何も無かったように 警察に説明してしまったため、事件が表に現れることがありません でした。 被害少年は、その後も母親が事件を表に出すことを暴れてでも 阻止しようとします。 なぜ、そこまで?と思いますが、被害少年は死を覚悟するほどの 暴行を何度も受けていて、その恐怖心から「親や警察にちくった」 と、さらなる暴行を恐れていたのです。 スキー旅行に行ったのも、加害者グループに金づるとして無理やり 連れて行かれ、しかも入院するほどの暴行を受けていました。 そのままでも恐怖、誰かに伝えても恐怖、事件を知った大人たちは 「よく生きていてくれた」と言っていたそうです。 ▽事件がもっと早めに発覚するチャンスは何度もありました。 まず、最初に何十万円か恐喝されたとき、母親は中学校へ相談しに 行ってます。 その中学校が適切な対応をとっていれば、そこで事件は発覚して いたかもしれません。 しかし、中学校では「警察に相談したら」という助言を母親に与え 、母親は近くの警察署に相談しに行きます。 警察署では、何十万円も恐喝されたという話を聞いているにも かかわらず、被害届が出されなかったのと、少年が「恐喝ではない」 と言い張ったため、何も処理しなかったのです。 その後、被害母子が病院で知り合った人と、加害者宅を訪れ、 被害額の返還請求をしたときに、その加害少年の親が警察署に 相談しにきたときも、警察署ではそれを放置したのです。 それ以前から、この警察署では、その他にも加害少年等の暴行の 被害を受理していたにもかかわらず、それを放置していたことが あったのです。 そして、事件発覚後マスコミにそれらの点を追求されると、学校 も警察署も当然、罪のなすり合いを始め、責任を逃れようとする のです。 この中学校では、恒常的に上級生から下級生への暴力による恐喝 が行われていたにのですが、「市立でも進学校」という自負の ため、それをずっと見過ごしてきました。 また、加害少年等はどこかへ移動するときはタクシーを使ってい ました。 タクシーの運転手の間では有名な少年たちだったみたいです。 しかし、タクシーの運転手たちは「おかしい」と感じながらも、 お金を落としてくれるため、お得意様でもあり、何も行動を起こさ なかったのです。 どいつも、こいつも、って感じです。 ▽最終的に15名の逮捕者を出したのですが、その中には主犯格の 少年から、恐喝したヤツもいて、さらにそこから恐喝していた ヤツもいたという、2重3重の恐喝が行われていました。 結果、被害少年を恐喝したのは合計12名。 恐喝の延べ回数は130回にもなったのです。 被害少年は、死を恐怖する暴力に怯え、その母親も息子の死を 恐怖し、息子に言われるがままに、一度に何百万というお金を 渡していました。 そして、それに群がるハイエナのような少年達。 何とも醜い奴らです。 ▽主犯格の2人の加害少年の家庭ですが、思った通り、仕事に熱心な 父親と家庭ベッタリの母親、息子に異常に厳しい父親がいたりと どこかで読んだことがある典型的な家庭で育っています。 その他の加害少年達も、暴走族やら、チーマーやら、家庭に何ら かの問題を抱えている少年が多かったようです。 大きな事件の元をたどっていくと、どうしても家庭に行き当たり ます。 この本は、新聞社の取材班が入手した様々な情報と、徹底的な 取材の結果、書かれた本です。 結果的に、刑事告発された少年は一人もいませんでした。 主犯格2名は少年院に長期に入院したみたいです。 少年法に守られた形になりました。 被害者親子の元にはお金は戻ったのでしょうか? 2人が生きていくための大切なお金です。 |
| 思考の整理学 (ちくま文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:思考の整理学 著者:外山滋比古 出版:ちくま文庫 定価:340円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4480020470/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f217193%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── グライダー 不幸な逆説 朝飯前 醗酵 寝させる 他、たくさんあるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■□□ この本は、1986年4月に出版されています。 著者は、紹介文によると、大学の教授をされていて、専攻は英文学 と書かれています。 平明で論理的な日本語を開拓したエッセイストとしても定評がある そうです。 思考を上手く整理する方法とは? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)思考の整理方法とは? 忘れてしまうことが大切みたいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)思考の整理方法とは? 「学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない」 「学校の生徒は、先生と教科書に引っ張られて勉強する。自学 自習という言葉こそあるけれども、独力で知識を得るのではない。 いわばグライダーのようなものだ。自力で飛び上がることはでき ない」 「グライダーの練習に、エンジンのついた飛行機などが混じって いては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、どこへ でもついて行く従順さが尊重される」 「勝手に飛び上がったりするのは規律違反。たちまちチェック される。やがてそれぞれにグライダーらしくなって卒業する」 「優等生はグライダーとして優秀なのである。飛べそうではないか、 ひとつ飛んでみろ、などと言われても困る。指導するものがあって のグライダーである」 1.朝飯前に仕事をする 2.醗酵させる 3.寝させる 4.カクテル(混ぜ合わせる) 5.知のエディターシップ(並べ替える) 6.触媒(すでに存在するものを結びつける) 7.アナロジー(例えをあげて表現する) 8.セレンディピティ(思いがけない偶然から生まれる発見) 9.情報のメタ化(情報の抽象化) 10.スクラップ(スクラップの整理の方法) 11.カードやノートに書く 12.つんどく法(積んでおいて必ず読む) 13.手帳とノート(記録して忘れる) 14.メタ・ノート(ノートから抽象化して移植する) 15.思考の整理(忘れること) 16.知識を捨てる(自然の忘却) ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 何かを書いてみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「思考の整理方法」とはどのような方法なのでしょうか? ▽先日、会社の帰りに大きな本屋さんでウロウロしていたところ この本を発見しました。 本屋さんのおすすめ本としてPOPが立っていたので、携帯に メモしておいて、ブックオフへ行ったときに購入しました。 この本は、約20年前に書かれています。 ただ、書いてあることは現在読んでも何らおかしいことはありま せん。 ということは、人間は20年くらいではあまり進歩していない ということなのでしょうか? ▽どういったことが書かれているかと言うと、簡単に言ってしまうと 論文(おそらく大学の卒業論文)を書く人用に情報の集め方から 整理の方法、思考の整理方法が書かれています。 その冒頭では、次のようなことが書かれています。 「学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない」 グライダーは、飛んでいる姿は飛行機と同じだけれど、エンジンが 付いてないので自力で飛ぶことはできません。 それを、学校教育に当てはめて、次のように表現しています。 「学校の生徒は、先生と教科書に引っ張られて勉強する。自学 自習という言葉こそあるけれども、独力で知識を得るのではない。 いわばグライダーのようなものだ。自力で飛び上がることはでき ない」 確かに言われてみれば、学校と言うところは強制的に勉強を教え ます。 しかも、ほとんどの人間が退屈だと思っている授業に参加し、 先生の話を聞いています。 著者は言います。 「グライダーの練習に、エンジンのついた飛行機などが混じって いては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、どこへ でもついて行く従順さが尊重される」 「勝手に飛び上がったりするのは規律違反。たちまちチェック される。やがてそれぞれにグライダーらしくなって卒業する」 「優等生はグライダーとして優秀なのである。飛べそうではないか、 ひとつ飛んでみろ、などと言われても困る。指導するものがあって のグライダーである」 現代の教育の弊害を指摘しています。 つまり、現在の学校教育では、自力で考える力をもった人間は 育たない、と批判しているのです。 それまでは、グライダー人間が重宝されてきました。 言われたとおり文句を言わずに、まるでコンピューターのように 仕事をこなして行くグライダー人間の方が、会社にとっては使い 安いのです。 しかし、最近のコンピューターは優秀です。 グライダー人間がやるような仕事は、コンピューターでも出来る ようになりました。 エンジンつきの飛行機、つまり自力で思考できるような人間に ならないと、コンピューターに仕事を奪われてしまう、という 警告を、著者は20年前に提唱しています。 ▽では、自力で思考できる「飛行機人間」になるにはどうすれば 良いのでしょうか? この本では、いろいろな方法が紹介されています。 簡単に紹介します。 1.朝飯前に仕事をする 2.醗酵させる 3.寝させる 4.カクテル(混ぜ合わせる) 5.知のエディターシップ(並べ替える) 6.触媒(すでに存在するものを結びつける) 7.アナロジー(例えをあげて表現する) 8.セレンディピティ(思いがけない偶然から生まれる発見) 9.情報のメタ化(情報の抽象化) 10.スクラップ(スクラップの整理の方法) 11.カードやノートに書く 12.つんどく法(積んでおいて必ず読む) 13.手帳とノート(記録して忘れる) 14.メタ・ノート(ノートから抽象化して移植する) 15.思考の整理(忘れること) 16.知識を捨てる(自然の忘却) と、ここまでが、情報の集めか方、思考の整理の方法です。 整理してみると、情報は集めるだけ集めて、抽象化し、余計な ことは忘れてしまう、というのが「思考の整理方法」のようです。 この本は、論文を書く人のために、どうやって情報を集め、その 情報を元に、どのように自分で思考するかが書かれています。 これは、論文を書く人だけでなく、いろいろな仕事に応用できる ことだと思います。 「思考を整理することは、忘れることである」と、やけに忘れる ことを強調しているような気がしました。 忘れるのがベストなのかもしれませんが、その前に少しくらい 忘れても大丈夫なように、情報を集めておかなければなりません。 今、情報を集めるだけ集めているので、自分にも役に立ちそうです。 |
| 終わらない愛の育てかた―結婚カウンセラーがそっと教える |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:終わらない愛の育てかた 副題:結婚カウンセラーがそっと教える 著者:M・ゲイリー・ニューマン 出版:春秋社 定価:1800円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4393364392/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1516377%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 秘訣1 結婚に対する責任が二人の絆です 秘訣2 すばらしい結婚には相互依存が大切です 秘訣3 明確で現実的なゴールを決めましょう 秘訣4 結婚にもしっかりした役割分担が必要です 秘訣5 相手を受け入れるとは正しく理解すること 秘訣6 何よりもパートナーとの関係が大事です 秘訣7 子供時代の経験を理解しましょう 秘訣8 すばらしいセックスは技術ではありません 秘訣9 子供よりパートナーが優先です 秘訣10 すばらしい結婚には時間が必要です おまけの秘訣 義理の親との関係づくり ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■■□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2002年12月に出版されています。 著者は、アメリカフロリダ州認定のメンタルヘルス・カウンセラー で、フロリダ最高裁認定家族調停員にしてユダヤ教のラビ、と 紹介されています。 始まるときは、終わることを考えてません。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)10の秘訣とは? 努力が必要みたいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)10の秘訣とは? 「愛を見つけ、有意義で安定した結婚生活を続けている人々には、 ある単純明快な秘訣があります。多くのカップルはこの秘訣を 知らず、理解もせず、考えてみようともしません」 「その秘訣とは『結婚生活には、たいへんな努力がいる』という ことです」 秘訣1 結婚に対する責任が二人の絆です 秘訣2 すばらしい結婚には相互依存が大切です 秘訣3 明確で現実的なゴールを決めましょう 秘訣4 結婚にもしっかりした役割分担が必要です 秘訣5 相手を受け入れるとは正しく理解すること 秘訣6 何よりもパートナーとの関係が大事です 秘訣7 子供時代の経験を理解しましょう 秘訣8 すばらしいセックスは技術ではありません 秘訣9 子供よりパートナーが優先です 秘訣10 すばらしい結婚には時間が必要です おまけの秘訣 義理の親との関係づくり 「幸せな結婚生活を築きたければ、自立という考えは捨てなければ なりません。たがいに依存しあうことを学ぶべきです」 「もし、結婚と自立を両立させようとすれば、結婚で最も重要な 『パートナーと一つになる』ことができなくなります。自分だけで 満足できるのなら、パートナーは愛や幸せをもたらす存在では なくなります」 「パートナーがあなたの幸福を損なうかもしれないと感じれば、 すぐに重荷になるでしょう。パートナーが独立していて、あなたの 人生の危機にも大した支援を与えてくれないのなら、結婚している 意味などあるでしょうか」 「心を開き、相手と依存しあって、はじめて安心は得られます。 恐れずに愛し、互いを必要とすることです。それによって結び つきが強くなり、人生の荒波を乗り越えていけるようになります」 「健全な結婚とはパートナー同士が依存しあい、結婚している ゆえに完全だと感じ、パートナーなしの人生は考えられないと 思うことです」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 依存できるところは依存しよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「10の秘訣」とはどのようなことなのでしょうか? ▽人は大人になって、(大半の人は)ある異性を愛するようになり、 その気持ちをお互いが感じていると、結婚という一種の契約をし ます。 ここでは、「結婚できるのは異性同士」という前提で話を進めて いきます。 「結婚」という形は、単なる役所に提出する紙切れ一枚のこと なのですが、結婚することによって、お互いがお互いを尊重し、 励まし合い、助け合い、共に成長していく、というのが結婚に 期待されることです。 結婚してなくても、同じ屋根の下に住んでいれば同じ事だと思い ます。 しかし、お互いの愛を確かめ合って結婚したはずなのに(もしか したら違うカップルがいるかもしれませんが...)、その関係を 解消してしまうカップルもいます。 しかもたくさん。 それは、なぜなのでしょうか? 結婚は、実は「ただ愛しているから結婚する」だけでは続かない のです。 著者は言います。 「愛を見つけ、有意義で安定した結婚生活を続けている人々には、 ある単純明快な秘訣があります。多くのカップルはこの秘訣を 知らず、理解もせず、考えてみようともしません」 「その秘訣とは『結婚生活には、たいへんな努力がいる』という ことです」 結婚するまでは実は簡単な話で、結婚する者同士のお互いの了解 があれば、役所にかみ切れ1枚を提出すれば結婚できます。 日本の場合、そこに「家」が絡んできますが、基本的には本人の 同意があれば結婚できます。 しかし、その結婚生活を続けるためには、相応の「努力」が必要に なるのです。 私が以前、このメルマガで自分のパートナーに 「1日1回でいいから愛してるって言おう」 ということを書いたことがあります。 これも、その努力の一つです。 結婚して時間が経てば、自動的に愛が深まって、お互いを尊敬で きるようになり...というのは幻想でしかありません。 何らかの努力をしないと、結婚生活は破綻します。 日本には、「結婚」という形式をとっていても破綻しているカッ プルはたくさんいることと思います。 みな、結婚生活を上手く送りたいと思っていますが、どうもそんな に上手くはいってないみたいです。 努力が足りないのだと思います。 ▽そこで著者は、結婚生活を破綻することなく、上手く続かせる ための「10の秘訣+α」を提案しています。 目次でも書きましたが、もう一度書きます。 秘訣1 結婚に対する責任が二人の絆です 秘訣2 すばらしい結婚には相互依存が大切です 秘訣3 明確で現実的なゴールを決めましょう 秘訣4 結婚にもしっかりした役割分担が必要です 秘訣5 相手を受け入れるとは正しく理解すること 秘訣6 何よりもパートナーとの関係が大事です 秘訣7 子供時代の経験を理解しましょう 秘訣8 すばらしいセックスは技術ではありません 秘訣9 子供よりパートナーが優先です 秘訣10 すばらしい結婚には時間が必要です おまけの秘訣 義理の親との関係づくり 全ては紹介できないので、この中から「秘訣2」の相互依存に ついて紹介します。 ▽特に男性は、子どもの頃から「自立」することを目標に、教育 されます。 父親がメインでお金を稼いでくる家庭が多いと思います。 そういう家庭で育った男の子は、「お金は父親が稼ぐものだ」と とうぜん思うようになります。 そして、親からは早く自立するようにし向けられます。 現在は、女性も同じで親から離れて独り立ちできるように育て られる場合が多いと思います。 本屋さんに行けば、「自分の夢を実現する方法」といった、自己 啓発書や成功法則本がたくさん並んでいます。 自分のやりたいこと、趣味を追い求め、充実した人生にしましょう、 とうたっているの本がたくさんあります。 しかし著者は、結婚生活を送るにあたっては、その考え方は 間違っていると言います。 「幸せな結婚生活を築きたければ、自立という考えは捨てなければ なりません。たがいに依存しあうことを学ぶべきです」 「もし、結婚と自立を両立させようとすれば、結婚で最も重要な 『パートナーと一つになる』ことができなくなります。自分だけで 満足できるのなら、パートナーは愛や幸せをもたらす存在では なくなります」 「パートナーがあなたの幸福を損なうかもしれないと感じれば、 すぐに重荷になるでしょう。パートナーが独立していて、あなたの 人生の危機にも大した支援を与えてくれないのなら、結婚している 意味などあるでしょうか」 「心を開き、相手と依存しあって、はじめて安心は得られます。 恐れずに愛し、互いを必要とすることです。それによって結び つきが強くなり、人生の荒波を乗り越えていけるようになります」 「健全な結婚とはパートナー同士が依存しあい、結婚している ゆえに完全だと感じ、パートナーなしの人生は考えられないと 思うことです」 自立心というのは必要かもしれません。 パートナーに完全に依存しきってしまうというのは、パートナーの 負担を増やすだけです。 お互いがお互いの役割を担い、相手に依存出来る部分は依存して しまう、というのが理想だと思います。 お互いに頼り頼られる関係が良いのだと思います。 我が家は、私が嫁さんに頼りっぱなしかもしれません... この本は、結婚生活の危機を乗り切るための秘訣が10書かれて います。 400ページ近くあって、全てを読むには時間がかかります。 結婚生活が上手く行くということは、人生を楽しく生きること でもあるので、「努力」は必要です。 「努力してみよう」と思う方でしたら、読んでみることをお勧め します。 |
| スピリチュアルメッセージII―死することの真理 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 副題:人口減少社会の成長戦略 著者:猪瀬直樹 出版:文春文庫 定価:495円+税 購入:ブックオフで300円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167431149/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4483727%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 序 章 皇室は鏡のように 第一章 人口減少社会に挑戦した男 第二章 積小偉大 第三章 複利の魔力 第四章 偉大なる発明「分度」 第五章 見捨てられた領地の再生 第六章 希望の未来を指し示す 第七章 カギは農業にあり 終 章 二宮金次郎は現代に甦る ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2007年8月に出版されています。 著者は、先日紹介した「道路の権力」を書いた猪瀬さんです。 本業は作家ですが、現在は東京都副知事をしています。 二宮金次郎は「勤勉」というイメージがありますが... 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)なぜ薪を背負っているのか? 金次郎の本質とは? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)なぜ薪を背負っているのか? 「現代の感覚では、山に柴刈りにいくことは、落ちているものを 拾うようなものだが当時、柴や薪はたいへんな貴重品であり、 村の共有財産である入会地で柴や薪を拾うにも、入山できる期間や、 採取できる量に厳しい制限があった。大人がやったら村人から 咎められるが、金次郎は少年でありその境遇から大目に見てもら えた」 「弟子のひとり、福住正兄の『二宮翁夜話』ではこう説明されている。」 「『おおきな事をしたいと思えば、小さな事を怠らず勤めるが よい。小が積もって大となるからだ。およそ小人の常として、 大きな事を望んで小さな事を怠り、できにくいことに気をもんで、 できやすいことを勤めない。それゆえ、ついに大きな事をしとげ られない』」 「金次郎に勤倹、節約のイメージがついてまわるのはこの部分 だけを強調されたからだが、むしろ金次郎の本質は、コスト削減 によって生じた余剰をどう活用するか、にある」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 我が家の家計を見直してみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「なぜ薪を背負っている」のでしょうか? ▽先日読んだ「道路の権力」が意外と面白かったので、著者の本を 探しに行ったところ、面白そうな題名だったのでこの本を選びま した。 以前、子供用の本「二宮金次郎」(Vol032、2006/6/7配信)を 紹介したことがあります。 この本を読んだときは、子ども向けということもあり、金次郎の 勤勉さ、人を思う心が強調されていました。 しかし、二宮金次郎の「本質」は、別のところにあったのです。 ▽金次郎が13歳のときに病死したために、金次郎は一家の大黒柱 として働かなくてはならない状況にありました。 そこで、柴や薪を「入会地(いりあいち)」という所で入手し、 都市へ行って売りさばくということをやっていたのです。 著者は言います。 「現代の感覚では、山に柴刈りにいくことは、落ちているものを 拾うようなものだが、当時、柴や薪はたいへんな貴重品であり、 村の共有財産である入会地で柴や薪を拾うにも、入山できる期間や、 採取できる量に厳しい制限があった。大人がやったら村人から 咎められるが、金次郎は少年でありその境遇から大目に見てもら えた」 金次郎が背負っていた柴や薪を、努力や根性の象徴ではなく、 優れた換金商品とする見方をすると、その時代(江戸時代後期) の背景や、金次郎の本質が見えてきます。 江戸時代は現在のように「電気」「ガス」というものがありません。 ということは、日々の生活で必要な燃料は柴や薪ということに なります。 そして、当時はその燃料費が出費全体のかなりの比重を占めて いたそうです。 金次郎は25歳の時に、薪山を安い値段で購入し、柴や薪を拾っ ては売り、それで得た現金を使ってしまうのではなく「運用」する ことでもっとたくさんの利益が得られることに気がつきます。 金次郎の銅像は「努力」とか「勤勉」を示していると思われて ますが、「効率」を意味しているとも考えられます。 ▽成人した金次郎は、小田原藩家老の服部家の若党として務める ようになります。 そこでたちまち頭角を現します。 奉公人の身の上相談に乗ってあげるようになります。 当時の身の上相談はほとんどが金銭の問題で、金次郎は高利の 借金をできるだけ立て替えてやり、低利で融通していました。 そして、コスト意識を持つように話しをしていたのです。 著者は言います。 「弟子のひとり、福住正兄の『二宮翁夜話』ではこう説明されている。」 「『おおきな事をしたいと思えば、小さな事を怠らず勤めるが よい。小が積もって大となるからだ。およそ小人の常として、 大きな事を望んで小さな事を怠り、できにくいことに気をもんで、 できやすいことを勤めない。それゆえ、ついに大きな事をしとげ られない』」 「金次郎に勤倹、節約のイメージがついてまわるのはこの部分 だけを強調されたからだが、むしろ金次郎の本質は、コスト削減 によって生じた余剰をどう活用するか、にある」 著者がなぜ二宮金次郎に目を付けたのかが分かってきました。 最初は、著者と二宮金次郎がどうしてもつながらなかったのですが、 金次郎の考えていたことが「コスト削減」と「余剰資金の運用」 にあるとしたら、著者の追いかけているテーマに合致します。 金次郎は、服部家で使用する燃料コストの削減に成功し、そこで はたらく使用人たちに節約した分を分け与えます。 さらに、自分で買った薪山に使用人達を連れて行き、薪を町で 売らせて手に入れた利益で、「金次郎ファンド」を作り運用する ようになるのです。 貸し出し、回収の管理は金次郎がやり、出資して何年か経てば 1両が数倍、数十倍にもなるのです。 昔の日本人にはスゴイ人がいたものです。 ▽金次郎は、この時代に「複利」の仕組みに気がついていました。 投資した資金は、年数が経過すればするほど有利になって戻って きます。 その仕組みを使った仕組みを、金次郎が26歳の時に作った 「五常講」というシステムでした。 低金利の融資と運用を利用したシステムです。 ▽こうしたシステムが上手くいくと、それがいろいろな所で話題に 上がり、財政難に苦しむ藩から財政立て直しの依頼が舞い込む ようになります。 財政の立て直しを依頼された金次郎は、いろいろなシステムを 考え出します。 そのシステムの一つが「分度(ぶんど)」という考え方で、簡単に 言うと、「収入はこの先10年、これだけしか発生しないので、 支出はこれ以内に抑えるように」という考え方です。 余剰資金が運用に回されます。 普通に考えると当たり前の話なのですが、これができていないのが 「日本」という国です。 収入の約2倍の歳出がある現在の日本はおかしいのです。 江戸時代後期にこのような意識を持っていた日本人がいた、という 驚きと、現在の日本の国を動かしている人たちに、金次郎のような 意識を持っている人がいない、という驚きがあります。 もしかしたら、現在もいるのかもしれませんが、なかなか日本は 変わらないです。 この本は、日本の現状の経済状況と、江戸時代後期のある藩の 経済状況を比較して、現在の問題点を分かりやすく説明してくれて います。 そこから、著者のテーマである特殊法人の見直しにつながります。 「収入の範囲内に支出を抑える」という考え方は、当たり前の ことなのですが、その当たり前のことができないと、延々と借金 地獄に苦しむことになります。 なかなか面白い本です。 |
| 二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?―人口減少社会の成長戦略 (文春文庫 い 17-14) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 副題:人口減少社会の成長戦略 著者:猪瀬直樹 出版:文春文庫 定価:495円+税 購入:ブックオフで300円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167431149/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4483727%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 序 章 皇室は鏡のように 第一章 人口減少社会に挑戦した男 第二章 積小偉大 第三章 複利の魔力 第四章 偉大なる発明「分度」 第五章 見捨てられた領地の再生 第六章 希望の未来を指し示す 第七章 カギは農業にあり 終 章 二宮金次郎は現代に甦る ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2007年8月に出版されています。 著者は、先日紹介した「道路の権力」を書いた猪瀬さんです。 本業は作家ですが、現在は東京都副知事をしています。 二宮金次郎は「勤勉」というイメージがありますが... 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)なぜ薪を背負っているのか? 金次郎の本質とは? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)なぜ薪を背負っているのか? 「現代の感覚では、山に柴刈りにいくことは、落ちているものを 拾うようなものだが当時、柴や薪はたいへんな貴重品であり、 村の共有財産である入会地で柴や薪を拾うにも、入山できる期間や、 採取できる量に厳しい制限があった。大人がやったら村人から 咎められるが、金次郎は少年でありその境遇から大目に見てもら えた」 「弟子のひとり、福住正兄の『二宮翁夜話』ではこう説明されている。」 「『おおきな事をしたいと思えば、小さな事を怠らず勤めるが よい。小が積もって大となるからだ。およそ小人の常として、 大きな事を望んで小さな事を怠り、できにくいことに気をもんで、 できやすいことを勤めない。それゆえ、ついに大きな事をしとげ られない』」 「金次郎に勤倹、節約のイメージがついてまわるのはこの部分 だけを強調されたからだが、むしろ金次郎の本質は、コスト削減 によって生じた余剰をどう活用するか、にある」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 我が家の家計を見直してみよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「なぜ薪を背負っている」のでしょうか? ▽先日読んだ「道路の権力」が意外と面白かったので、著者の本を 探しに行ったところ、面白そうな題名だったのでこの本を選びま した。 以前、子供用の本「二宮金次郎」(Vol032、2006/6/7配信)を 紹介したことがあります。 この本を読んだときは、子ども向けということもあり、金次郎の 勤勉さ、人を思う心が強調されていました。 しかし、二宮金次郎の「本質」は、別のところにあったのです。 ▽金次郎が13歳のときに病死したために、金次郎は一家の大黒柱 として働かなくてはならない状況にありました。 そこで、柴や薪を「入会地(いりあいち)」という所で入手し、 都市へ行って売りさばくということをやっていたのです。 著者は言います。 「現代の感覚では、山に柴刈りにいくことは、落ちているものを 拾うようなものだが、当時、柴や薪はたいへんな貴重品であり、 村の共有財産である入会地で柴や薪を拾うにも、入山できる期間や、 採取できる量に厳しい制限があった。大人がやったら村人から 咎められるが、金次郎は少年でありその境遇から大目に見てもら えた」 金次郎が背負っていた柴や薪を、努力や根性の象徴ではなく、 優れた換金商品とする見方をすると、その時代(江戸時代後期) の背景や、金次郎の本質が見えてきます。 江戸時代は現在のように「電気」「ガス」というものがありません。 ということは、日々の生活で必要な燃料は柴や薪ということに なります。 そして、当時はその燃料費が出費全体のかなりの比重を占めて いたそうです。 金次郎は25歳の時に、薪山を安い値段で購入し、柴や薪を拾っ ては売り、それで得た現金を使ってしまうのではなく「運用」する ことでもっとたくさんの利益が得られることに気がつきます。 金次郎の銅像は「努力」とか「勤勉」を示していると思われて ますが、「効率」を意味しているとも考えられます。 ▽成人した金次郎は、小田原藩家老の服部家の若党として務める ようになります。 そこでたちまち頭角を現します。 奉公人の身の上相談に乗ってあげるようになります。 当時の身の上相談はほとんどが金銭の問題で、金次郎は高利の 借金をできるだけ立て替えてやり、低利で融通していました。 そして、コスト意識を持つように話しをしていたのです。 著者は言います。 「弟子のひとり、福住正兄の『二宮翁夜話』ではこう説明されている。」 「『おおきな事をしたいと思えば、小さな事を怠らず勤めるが よい。小が積もって大となるからだ。およそ小人の常として、 大きな事を望んで小さな事を怠り、できにくいことに気をもんで、 できやすいことを勤めない。それゆえ、ついに大きな事をしとげ られない』」 「金次郎に勤倹、節約のイメージがついてまわるのはこの部分 だけを強調されたからだが、むしろ金次郎の本質は、コスト削減 によって生じた余剰をどう活用するか、にある」 著者がなぜ二宮金次郎に目を付けたのかが分かってきました。 最初は、著者と二宮金次郎がどうしてもつながらなかったのですが、 金次郎の考えていたことが「コスト削減」と「余剰資金の運用」 にあるとしたら、著者の追いかけているテーマに合致します。 金次郎は、服部家で使用する燃料コストの削減に成功し、そこで はたらく使用人たちに節約した分を分け与えます。 さらに、自分で買った薪山に使用人達を連れて行き、薪を町で 売らせて手に入れた利益で、「金次郎ファンド」を作り運用する ようになるのです。 貸し出し、回収の管理は金次郎がやり、出資して何年か経てば 1両が数倍、数十倍にもなるのです。 昔の日本人にはスゴイ人がいたものです。 ▽金次郎は、この時代に「複利」の仕組みに気がついていました。 投資した資金は、年数が経過すればするほど有利になって戻って きます。 その仕組みを使った仕組みを、金次郎が26歳の時に作った 「五常講」というシステムでした。 低金利の融資と運用を利用したシステムです。 ▽こうしたシステムが上手くいくと、それがいろいろな所で話題に 上がり、財政難に苦しむ藩から財政立て直しの依頼が舞い込む ようになります。 財政の立て直しを依頼された金次郎は、いろいろなシステムを 考え出します。 そのシステムの一つが「分度(ぶんど)」という考え方で、簡単に 言うと、「収入はこの先10年、これだけしか発生しないので、 支出はこれ以内に抑えるように」という考え方です。 余剰資金が運用に回されます。 普通に考えると当たり前の話なのですが、これができていないのが 「日本」という国です。 収入の約2倍の歳出がある現在の日本はおかしいのです。 江戸時代後期にこのような意識を持っていた日本人がいた、という 驚きと、現在の日本の国を動かしている人たちに、金次郎のような 意識を持っている人がいない、という驚きがあります。 もしかしたら、現在もいるのかもしれませんが、なかなか日本は 変わらないです。 この本は、日本の現状の経済状況と、江戸時代後期のある藩の 経済状況を比較して、現在の問題点を分かりやすく説明してくれて います。 そこから、著者のテーマである特殊法人の見直しにつながります。 「収入の範囲内に支出を抑える」という考え方は、当たり前の ことなのですが、その当たり前のことができないと、延々と借金 地獄に苦しむことになります。 なかなか面白い本です。 |