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| ネグレクト―育児放棄-真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫 す 2-1) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:ネグレクト 副題:育児放棄−真奈ちゃんはなぜ死んだか 著者:杉山春 出版:小学館文庫 定価:552円+税 購入:本屋さんで購入 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/409408195X/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4486172%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 逆境 第2章 出生 第3章 発端 第4章 餓死 第5章 法廷 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■■ この本は、2007年8月に出版されています。 2004年11月に出版された単行本に加筆し、文庫版として 出版されています。 小学館ノンフィクション大賞を受賞しています。 著者は、フリーランスライターと紹介されています。 著書も何冊かあります。 「育児放棄」をする親とはどの様に育ってきたのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)両親の生い立ちは? 両親も被害者だったのではないでしょうか。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)両親の生い立ちは? 「智則(真奈ちゃんの父親です)については、幼いころ母親に 基本的なところで受け入れたれた経験がなく、その後もいじめに 遭うなどの負荷がかかり、『適切な社会的発達ができなかった』 とした」 「二者関係が苦手で、自分が受け入れにくい場面からは、無意識 のうちに逃げ出したり、回避したりするといった性格の特性が、 述べられた」 「雅美については成育歴を理由に、内面に『自分では解消でき ないほどのいやでいやでしかたがない苦しい思い、被害者感情、 自信が持てない感情、不安の固まり』が渦巻いているが、状況に 過剰反応をして極限まで頑張ると、こうした内面のコンプレックス、 もやもやしたなんとも言えない感情が大きくふくらんでいく、 とした」 「そんな性格上の特質を抱えた上で、夫の母である聡子との確執 があり、真奈が何かして欲しいと発するシグナルを素直に受け取れ なくなっていた。『こんなに一生懸命にやっているのに、なぜ、 なついてくれないのだろう』という、不安や焦燥感がきわめて 強かったと推論した」 「真奈のケアをしなければならないという気持ちと、したくない という気持ちの相反する感情が拮抗し、身動きが取れなくなって いたのだという分析だった」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「両親の生い立ち」はどのようなものだったのでしょうか? ▽「ヒーヒー」という、真奈ちゃんの最後の叫びも聞こうとはしな かった両親。 この本の内容を全て信じるとしたら、鬼畜としか言えないひどい 両親です。 人間の赤ん坊を育てたインドの狼の方が、まだ人間らしいかも しれません。 ごく普通の人間にしてみると、とてもできるようなことではない です。 しかし、「児童虐待」のケースは年々増えています。 それも、表に出ているのは氷山の一角ではないかとも言われてい ます。 なぜ、そのようなことに至ってしまうのでしょうか? ▽真奈ちゃんの両親はともに21歳と若く、まだとても親になる ような精神年齢ではなかったのではないかと思われます。 ただ、年齢的なことを言うと、我が家の嫁さんは21歳で結婚、 翌年に子どもが生まれているので、一概に早いとも言えません。 それぞれの親の特徴を、判決文の解説部分から抜き出してみます。 「智則(真奈ちゃんの父親です)については、幼いころ母親に 基本的なところで受け入れたれた経験がなく、その後もいじめに 遭うなどの負荷がかかり、『適切な社会的発達ができなかった』 とした」 「二者関係が苦手で、自分が受け入れにくい場面からは、無意識 のうちに逃げ出したり、回避したりするといった性格の特性が、 述べられた」 智則は、妻の雅美がいくら苦しみを訴えても、真奈ちゃんがいくら 苦しみを訴えても、家の中がゴミだらけで悪臭を放っていたと しても、家に帰ってくると真っ先にテレビゲームに熱中し、自分と 外界とを分断していました。 智則は「外では仕事、家では全てを忘れてテレビゲーム」と自分が 作った家庭を振り返ることはほとんどなかったのです。 その根本的な原因は、智則の母親(聡子)にあったようです。 ▽母親である雅美について、判決文では次のように分析しています。 「雅美については成育歴を理由に、内面に『自分では解消でき ないほどのいやでいやでしかたがない苦しい思い、被害者感情、 自信が持てない感情、不安の固まり』が渦巻いているが、状況に 過剰反応をして極限まで頑張ると、こうした内面のコンプレックス、 もやもやしたなんとも言えない感情が大きくふくらんでいく、 とした」 「そんな性格上の特質を抱えた上で、夫の母である聡子との確執 があり、真奈が何かして欲しいと発するシグナルを素直に受け取れ なくなっていた。『こんなに一生懸命にやっているのに、なぜ、 なついてくれないのだろう』という、不安や焦燥感がきわめて 強かったと推論した」 「真奈のケアをしなければならないという気持ちと、したくない という気持ちの相反する感情が拮抗し、身動きが取れなくなって いたのだという分析だった」 自分の義母の聡子が真奈ちゃんを預かっていくのが嫌だったの ですが、それに対して何も言えずにいます。 そして、真奈ちゃんが何日かして帰ってくると、とうぜんやさしく 接してくれる祖母の方がいいに決まっているので、別れ際に泣かれ たり、ご飯を食べさせてくれとせがんだり、いたずらをしたり、 と自分では絶対にやらせないことを覚えて帰ってくるのです。 雅美の義母である聡子へのそのような怒りは、帰ってきた真奈 ちゃんに向けられてしまいました。 義母宅から帰ってきた真奈ちゃんに、聡子が吸っているたばこの 臭いが付いているといって、風呂場で真奈ちゃんをごしごし洗っ たりしています。 このように、雅美に起こることは全て裏目に出ているような感じ です。 ▽雅美は、子育てという現実から逃れるために、カタログショッ ピングにはまります。 車の免許も取得して、自動車も買います。 訪問販売で百数十万もする布団を買ったりもしてます。 そうやって、「育児や家事」という現実から逃れようとしてました。 しかし、夫の智則はそんな雅美の苦しみに一切踏み込もうとしま せん。 家に帰ってくるとゲームに没頭してしまいます。 「男は外で仕事、女は家で家事と子育てと思っていた」という あまりにもばかげた理由で、智則はゲームに現実逃避します。 しかし、しばらくすると現実逃避していた雅美に、「借金返済」 という現実が押し寄せてきます。 そして、家事という現実、何よりも真奈ちゃんが上手く育たない という現実も押し寄せてきます。 そういったプレッシャーを感じた雅美は、自分で身動きがとれ なくなり、全てを放棄してしまったのです。 ▽全てを放棄してしまった雅美と、仕事とゲームに没頭することで 現実逃避する智則。 この両親の元で真奈ちゃんは次第に衰弱していきますが、助ける 者はだれもいません。 自分たちの親にも嘘を付いて真奈ちゃんを誰にも見せなかったの です。 ▽2人の生い立ちを読んでみると、この2人もかなり悲惨な子ども 時代を送っています。 そして、2人の両親が自分にしたこととそっくりのことを、真奈 ちゃんにしています。 つまり、この事件の一番の被害者は、とうぜん亡くなった真奈 ちゃんなのですが、その両親の雅美と智則も被害者です。 智則の母親である聡子の生い立ちは分かりませんが、雅美の母親の 秀子の生い立ちが詳細に書かれていますが、この人もかなり悲惨な 生い立ちです。 どの世代も、幼少期の親の愛を全く受け取ることができていません。 そのような愛のない者どうしが結婚し、親になり我が子に愛を 与えることができず、その子がまた同じ事を繰り返す。 悪循環です。 こうして見ていくと、皆が被害者です。 どこかで断ち切らないとならないです。 この本には、悲惨な事件のなかから、幼少期の親の愛の大切さが 浮き彫りにされてきます。 どこかで断ち切らないと、それは延々と繰り返され、世代間連鎖 します。 それには、さまざまな人の援助が必要になります。 昔の日本がまさにそのような国だったのですが、おそらくもう 戻ることはできません。 別な方法を考えないと... |
| ネグレクト―育児放棄-真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫 す 2-1) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:ネグレクト 副題:育児放棄−真奈ちゃんはなぜ死んだか 著者:杉山春 出版:小学館文庫 定価:552円+税 購入:本屋さんで購入 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/409408195X/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4486172%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 逆境 第2章 出生 第3章 発端 第4章 餓死 第5章 法廷 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■■ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■■ この本は、2007年8月に出版されています。 2004年11月に出版された単行本に加筆し、文庫版として 出版されています。 小学館ノンフィクション大賞を受賞しています。 著者は、フリーランスライターと紹介されています。 著書も何冊かあります。 「育児放棄」とはどのような状態のことをいうのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)育児放棄とは? なぜ...? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)育児放棄とは? 「3歳になったばかりのその女の子は、二十日間近くもダンボール の中に入れられ、ほとんど食事を与えられず、ミイラのように なって死んだ。両親はともに21歳、十代で親になった茶髪の 夫婦だった」 「真奈ちゃんの死亡時の身長89センチは3歳の女児としては ほぼ平均だったが、体重はわずかに5キロ。標準の中央値とされる 13.6キロの4割にも満たなかった」 「オムツは糞尿でふくれあがり腰から太股辺りまでが便にまみれ、 強い悪臭を放っていた。皮下脂肪は失われ、皮膚は老人のように かさかさに乾いていた」 「身体の割におおきな頭を黒々と髪が覆い、頬の肉が削げていた。 目の周囲の脂肪が完全に失われていたため、瞼(まぶた)を閉じる ことができず、眼球が乾燥し白目が黒褐色に変色していた。足は 股関節と膝関節がそれぞれ直角に曲がって固まっており、2、3 週間は動かしていないかったことを物語っていた」 「12月4日付けのシートによれば、耳栓も購入している。真奈は このころになると、『ひーひー』という、甲高い金属音のような 声で泣くようになっていた。この泣き声は、餓死する子どもの 末期に特有なものだという」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「育児放棄」とはどのような状態なのでしょうか? ▽人間が現在のように繁栄したのは、子どもを産み・育ててきた からです。 人間の赤ん坊は、自分の力だけでは決して生きることができません。 かなり長い期間、親(育ててくれる人)による養育が必要になり ます。 これは仕方のないことで、人間は子どもが自立できるまで育てる ことで、人口を増やしてきました。 つまり、人間にとって子どもを育てることは遺伝子の中に組み 込まれた一つの機能だと考えられます。 しかし、世の中には子育てがなかなか普通にできない親がいます。 そういう親でも普通に子育てができないなりに、子どもに様々な 影響を与えながらも、自立できるまでには育てることができます。 しっかりと栄養を与えてあげれば、問題を抱えつつも身体は大きく なり個体を保つことができるようになります。 ▽しかし、養育する人がネグレクト(育児放棄)すると、それさえも できなくなります。 今回紹介する本で語られているのは、2000年12月に起きた 3歳の女の子(真奈ちゃん)が自宅で「餓死」していたという 事件です。 女の子の状態を以下に記します。 「3歳になったばかりのその女の子は、二十日間近くもダンボール の中に入れられ、ほとんど食事を与えられず、ミイラのように なって死んだ。両親はともに21歳、十代で親になった茶髪の 夫婦だった」 「真奈ちゃんの死亡時の身長89センチは3歳の女児としては ほぼ平均だったが、体重はわずかに5キロ。標準の中央値とされる 13.6キロの4割にも満たなかった」 「オムツは糞尿でふくれあがり腰から太股辺りまでが便にまみれ、 強い悪臭を放っていた。皮下脂肪は失われ、皮膚は老人のように かさかさに乾いていた」 「身体の割におおきな頭を黒々と髪が覆い、頬の肉が削げていた。 目の周囲の脂肪が完全に失われていたため、瞼(まぶた)を閉じる ことができず、眼球が乾燥し白目が黒褐色に変色していた。足は 股関節と膝関節がそれぞれ直角に曲がって固まっており、2、3 週間は動かしていないかったことを物語っていた」 これが、日本で起きた事件だというのが信じられないです。 現在の日本では「餓死」というのはめずらしい言葉です。 普通に生きていれば、餓死することのほうが難しいのではないで しょうか。 しかし、大人の養育を必要とする子どもにとっては、育ててくれる 人の対応の仕方一つで「餓死」してしまうのです。 ▽なぜ、3歳の女の子「真奈ちゃん」は餓死しなければならなかった のでしょうか? 母親の村田雅美は、結婚した時は18歳。 中学校を卒業後、働きながら夜間高校に通いますが、2ヶ月あまり で仕事は退職し、夜間高校も退学します。 そして、夜になると、暴走族仲間とツルんで遊ぶようになります。 雅美の両親は離婚していて、母(真奈ちゃんの祖母)秀子は トラック運転手をしていて忙しく、雅美との交流はあったものの、 メールでのやりとりが多かったみたいです。 父親の村田智則は結婚したときは18歳の高校3年生で、生真面目 な印象の男の子でした。 智則の実父と母(真奈ちゃんの祖母)聡子は智則が年長組の時に 離婚しています。 聡子が再婚したのは智則が2年生の頃になります。 真奈ちゃんの両親は若い2人で、しかも自分の親も様々な問題を 抱えていて、そのための心の葛藤を持ちつつ大人に成ろうとして いる状態で、結婚・出産という形になったのです。 普通で言うと、お互いに「思春期」のまっただ中にいることに なり、大人への階段を一段ずつ登っている最中に、身体だけは 大人になり子どももできて、アンバランスな状態になってしまった のだと思われます。 たとえ18歳で親になったとしても、子どもを普通に育てている 親もいます。 一概に、結婚が早すぎるとは言えないと思います。 ただ、心の準備が全く出来ていなかったと言った方が正しいかも しれません。 ▽最初の事件は真奈ちゃんが1歳半の時でした。 急性硬膜化血腫と硬膜外血腫の合併症で、軽微な脳挫傷も併発 して病院に担ぎ込まれました。 明らかに「幼児虐待」なのですが、証拠もないし遊んでいたら 突然倒れたということだったので、病院側も問題にしませんでした。 これを契機に、真奈ちゃんは父親に近寄らなくなります。 退院してからの真奈ちゃんの状態がおかしくなってきたのを境に 父智則は、真奈ちゃんの暴力を振るうようになります。 やがて相手にしなくなって、仕事とテレビゲームに逃げるように なります。 母雅美も最初は子育てをやりますが、自分の思い通りに動いて くれない真奈ちゃんにだんだんと嫌気がさしてきます。 一歳半検診に行ったときに、真奈ちゃんが同世代の子どもたちと 「比較」して、身体の成長も、言葉の発達も、行動も全てにおいて 「遅れている」という認識を持ちます。 「自分は母親失格である」そう思うようになります。 そして、その焦りは子育てに現れます。 母親失格の責任は真奈ちゃんにあるように感じ、自分でも虐待を するようになります。 いたずらをする真奈ちゃんを囲いを作って3畳間に押し込み、 食事も適当に与えるようになります。 智則は仕事に没頭し、家に帰ってくると何の会話もなくテレビ ゲームに没頭します。 雅美は、心の不安を取り除くように、カタログショッピングに はまり、いろいろな物を買い込んで最終的に経済的に立ちゆか なくなってきます。 それでも、誰にも相談できず、夫にすら相談できずにいました。 ▽そして、12月の始め、雅美は耳栓を購入しています。 「12月4日付けのシートによれば、耳栓も購入している。真奈は このころになると、『ひーひー』という、甲高い金属音のような 声で泣くようになっていた。この泣き声は、餓死する子どもの 末期に特有なものだという」 区切られた3畳間のダンボールの中で、糞尿まみれになりながら 目も閉じることはできず、最後の助けを求める声も両親には届かず 真奈ちゃんは死んでいったのです。 なんと言っていいのやら言葉が見つかりません。 この両親は、真奈ちゃんを通して何を学ぶべきだったのでしょうか。 いろいろな選択肢があったと思いますが、もっと違う選択ができ なかったのでしょうか。 次回もう一度紹介させてください。 |
| 人の望むようにしすぎる人、平気で人を支配したがる人―対人関係を幸福にする心のしくみ |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:十二番目の天使 副題:ジュニア版 著者:オグ・マンディーノ 出版:求龍堂 定価:1200円+税 購入:ブックオフで200円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763002058/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1438130%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 1.引き出しの中の拳銃 2.親友ビル 3.傷だらけの茶色いボール 他、多数あるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :□□□□□ 勇気 :■■■■■ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■■ この本は、2002年4月に出版されています。 著者は、紹介文によると、世界中でもっとも多くの読者をもつ 人生哲学作家として知られているそうです。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読みます。 この著者の本はいつも楽しめます。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読みます。 ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 絶対、絶対、絶対、あきらめるな! 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●この本は、2001年に出版された「十二番目の天使」を、原書 に忠実に、子どもたちに読みやすいように再度翻訳し、全ての 漢字に読み仮名をつけてジュニア版として出版されたものです。 以前、「子どもたちのために」と大量の本を購入したときの一冊 です。 しかし、親が「読んで欲しいな」と思って買い与えた本は見向き もしません。 そのとき買った本は、マンガ以外ほとんど読んでいないみたいです。 私も子どもの頃は、親が買ってきた本はほとんど読まず、自分で 見つけてきた本ばかり読んでました。 しかたがないです。 ▽では、簡単にストーリーを紹介します。 ジョン・ハーディングはまだ40歳前の成功したビジネスマンで、 アメリカのボーランドという町にあるコンピュータ会社の新しい 社長として、妻と息子とともにこの引っ越してきました。 この町はジョンが生まれた育った場所で、子どもの頃はここで リトルリーグに入って活躍していました。 町では歓迎式典まで開催され、ジョンは幸せの絶頂にいます。 しかし、その幸せも長くは続きませんでした。 引っ越して来てから数週間後、最愛の妻と息子を交通事故で失って しまったのです。 ジョンは何もする気が起きず、家の鍵は全部締め切ってしまい、 電話線も抜いて、外界との連絡を全て切ってしまいます。 「もうこれ以上生きていてもしかたがない」 自殺しようと拳銃を机の上に置いてしばらく考えていました。 そのとき、ドアを叩く音がします。 それがジョンの幼なじみのビル・ウェストでした。 ビルは、ジョンが外界とのつながりを遮断していることを知り、 病気の身体を押して、ジョンの家にやってきたのです。 ビルの登場で自殺はしばらく延期することになりました。 ▽ビルはこのとき、ジョンを野球場へ連れ出し、昔ジョンとビルが 所属していたリトルリーグの監督を引き受けることを依頼します。 きっと、一人にしておいたら危ないと感じたビルが、ジョンに 目標を与えたかったのでしょう。 ジョンは最初断りますが、なんとなく引き受けてしまいます。 そして、外界との連絡を取り始めると、元気づけてくれる人が たくさんいることに気が付きます。 まだ、自殺の危機を脱したわけではありませんが、ジョンはリトル リーグの監督に集中します。 ▽リトルリーグでは、毎年チームの監督が集まり、ドラフト会議で どの子がどのチームへ所属するかを決定します。 その前に選抜テストがあって、その結果を基にチーム力のバランス をとるためにドラフト会議が行われます。 各チーム12名ずつ決めて行きますが、一番最後に残ったのが、 ティモシー・ノーブルという一番からだが小さく、一番野球が 下手な子で、ジョンが引き受けることになりました。 この町のリトルリーグでは、控えの選手も毎試合2イニング以上は 必ず出場しなければなりません。 ティモシーは、打つのも、守るのも、走るのもまたくダメで、 それでも試合に出さないとなりません。 使い方がむずかしそうです。 ▽しかし、ティモイシーはそんなことはまったく気にせず、ベンチ にいるときは応援団長として、チームを盛り上げます。 そんな、ティモシーの口ぐせは、 「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどんよくなっている!」 と 「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」 の2つでした。 ティモシーがこれを繰り返すので、いつしかチームメイトやスタ ンドの応援団も、このかけ声で応援するようになりました。 ティモシーは技術はてんでダメでしたが、明らかにムードメーカー としてチームを引っ張っています。 ▽決してあきらめないティモシーの目標は、シーズンが終わるまでに ヒットを一本打つこと。 ティモシーが打席に立ち、討ち取られるたびにチームの誰もが 悔しがります。 ジョンはそんなティモシーの姿に、同じ背丈だった自分の息子の 面影を重ね、いろいろと力になってあげます。 ティモシーの家は両親が離婚してしまい、母親と一緒に住んで いて、かなり貧しい生活をしています。 グローブも買えず、ボロボロのグローブを使っていました。 ジョンは、死んだ息子が使っていたグローブをティモシーにプレ ゼントします。 また、ティモシーは遠い遠い道のりを自転車で球場まで通って いましたが、自転車が壊れてしまい、歩いて家まで帰ろうとします。 それを知ったジョンは、これも自分の息子に買ってあげた新品の 自転車をティモシーにプレゼントします。 ▽リトルーリーグのシーズンも最終戦になり、この試合で勝った方が 優勝チームとなります。 最後の試合、いつもは仕事で見に来られなかったティモシーの 母親も観客席にいます。 みんなの期待の中、ティモシーは打席に立ち、とうとう最終戦で タイムリーヒットを放ちます。 そして自らもホームを踏みます。 こうして、ティモシーの活躍もあり、チームは見事に優勝します。 ジョンは、ティモシーにたくさんの勇気と希望をもらい、もう 自殺することなんて考えられなくなってました。 リーグ戦が終了してから、ジョンは社長としての仕事に復帰し、 忙しい日々を送ります。 そして、数ヶ月経ったある日、ティモシー親子の面倒を見ている という医師から連絡がジョンの元へ入ります。 そこで知らされた驚愕の事実とは... 続きが気になる方はぜひ読んでみてください。 この本は、生きることの素晴らしさ、そして勇気と希望を教えて くれます。 いくら辛くても、いくら寂しくても、 「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどんよくなっている!」 そして、 「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」 この二つの言葉で乗り切れそうな気がしてきました。 お勧めの本です。 |
| 十二番目の天使―ジュニア版 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:十二番目の天使 副題:ジュニア版 著者:オグ・マンディーノ 出版:求龍堂 定価:1200円+税 購入:ブックオフで200円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763002058/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1438130%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 1.引き出しの中の拳銃 2.親友ビル 3.傷だらけの茶色いボール 他、多数あるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :□□□□□ 勇気 :■■■■■ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■■ この本は、2002年4月に出版されています。 著者は、紹介文によると、世界中でもっとも多くの読者をもつ 人生哲学作家として知られているそうです。 著書も多数あります。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読みます。 この著者の本はいつも楽しめます。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読みます。 ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 絶対、絶対、絶対、あきらめるな! 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●この本は、2001年に出版された「十二番目の天使」を、原書 に忠実に、子どもたちに読みやすいように再度翻訳し、全ての 漢字に読み仮名をつけてジュニア版として出版されたものです。 以前、「子どもたちのために」と大量の本を購入したときの一冊 です。 しかし、親が「読んで欲しいな」と思って買い与えた本は見向き もしません。 そのとき買った本は、マンガ以外ほとんど読んでいないみたいです。 私も子どもの頃は、親が買ってきた本はほとんど読まず、自分で 見つけてきた本ばかり読んでました。 しかたがないです。 ▽では、簡単にストーリーを紹介します。 ジョン・ハーディングはまだ40歳前の成功したビジネスマンで、 アメリカのボーランドという町にあるコンピュータ会社の新しい 社長として、妻と息子とともにこの引っ越してきました。 この町はジョンが生まれた育った場所で、子どもの頃はここで リトルリーグに入って活躍していました。 町では歓迎式典まで開催され、ジョンは幸せの絶頂にいます。 しかし、その幸せも長くは続きませんでした。 引っ越して来てから数週間後、最愛の妻と息子を交通事故で失って しまったのです。 ジョンは何もする気が起きず、家の鍵は全部締め切ってしまい、 電話線も抜いて、外界との連絡を全て切ってしまいます。 「もうこれ以上生きていてもしかたがない」 自殺しようと拳銃を机の上に置いてしばらく考えていました。 そのとき、ドアを叩く音がします。 それがジョンの幼なじみのビル・ウェストでした。 ビルは、ジョンが外界とのつながりを遮断していることを知り、 病気の身体を押して、ジョンの家にやってきたのです。 ビルの登場で自殺はしばらく延期することになりました。 ▽ビルはこのとき、ジョンを野球場へ連れ出し、昔ジョンとビルが 所属していたリトルリーグの監督を引き受けることを依頼します。 きっと、一人にしておいたら危ないと感じたビルが、ジョンに 目標を与えたかったのでしょう。 ジョンは最初断りますが、なんとなく引き受けてしまいます。 そして、外界との連絡を取り始めると、元気づけてくれる人が たくさんいることに気が付きます。 まだ、自殺の危機を脱したわけではありませんが、ジョンはリトル リーグの監督に集中します。 ▽リトルリーグでは、毎年チームの監督が集まり、ドラフト会議で どの子がどのチームへ所属するかを決定します。 その前に選抜テストがあって、その結果を基にチーム力のバランス をとるためにドラフト会議が行われます。 各チーム12名ずつ決めて行きますが、一番最後に残ったのが、 ティモシー・ノーブルという一番からだが小さく、一番野球が 下手な子で、ジョンが引き受けることになりました。 この町のリトルリーグでは、控えの選手も毎試合2イニング以上は 必ず出場しなければなりません。 ティモシーは、打つのも、守るのも、走るのもまたくダメで、 それでも試合に出さないとなりません。 使い方がむずかしそうです。 ▽しかし、ティモイシーはそんなことはまったく気にせず、ベンチ にいるときは応援団長として、チームを盛り上げます。 そんな、ティモシーの口ぐせは、 「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどんよくなっている!」 と 「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」 の2つでした。 ティモシーがこれを繰り返すので、いつしかチームメイトやスタ ンドの応援団も、このかけ声で応援するようになりました。 ティモシーは技術はてんでダメでしたが、明らかにムードメーカー としてチームを引っ張っています。 ▽決してあきらめないティモシーの目標は、シーズンが終わるまでに ヒットを一本打つこと。 ティモシーが打席に立ち、討ち取られるたびにチームの誰もが 悔しがります。 ジョンはそんなティモシーの姿に、同じ背丈だった自分の息子の 面影を重ね、いろいろと力になってあげます。 ティモシーの家は両親が離婚してしまい、母親と一緒に住んで いて、かなり貧しい生活をしています。 グローブも買えず、ボロボロのグローブを使っていました。 ジョンは、死んだ息子が使っていたグローブをティモシーにプレ ゼントします。 また、ティモシーは遠い遠い道のりを自転車で球場まで通って いましたが、自転車が壊れてしまい、歩いて家まで帰ろうとします。 それを知ったジョンは、これも自分の息子に買ってあげた新品の 自転車をティモシーにプレゼントします。 ▽リトルーリーグのシーズンも最終戦になり、この試合で勝った方が 優勝チームとなります。 最後の試合、いつもは仕事で見に来られなかったティモシーの 母親も観客席にいます。 みんなの期待の中、ティモシーは打席に立ち、とうとう最終戦で タイムリーヒットを放ちます。 そして自らもホームを踏みます。 こうして、ティモシーの活躍もあり、チームは見事に優勝します。 ジョンは、ティモシーにたくさんの勇気と希望をもらい、もう 自殺することなんて考えられなくなってました。 リーグ戦が終了してから、ジョンは社長としての仕事に復帰し、 忙しい日々を送ります。 そして、数ヶ月経ったある日、ティモシー親子の面倒を見ている という医師から連絡がジョンの元へ入ります。 そこで知らされた驚愕の事実とは... 続きが気になる方はぜひ読んでみてください。 この本は、生きることの素晴らしさ、そして勇気と希望を教えて くれます。 いくら辛くても、いくら寂しくても、 「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどんよくなっている!」 そして、 「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」 この二つの言葉で乗り切れそうな気がしてきました。 お勧めの本です。 |
| 僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:僕の妻はエイリアン 副題:「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 著者:泉流星 出版:新潮社 定価:1400円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4103001119/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3649089%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 妻との日常−生活していて、ちょっと風変わりなこと 第2章 妻から見た世界−普通とはかなり違う、妻の五感 第3章 異星人妻は、努力して人間のフリにはげむ−世の中に適応するために ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■□□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■□□□ この本は、2005年9月に出版されています。 著者は、デジカメ等を作る工場で使う製造マシンの設計・開発が 専門のサラリーマン技術者、と紹介されています。 著者がもう一冊あります。 「エイリアン妻」とはどのような妻なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)高機能自閉症とは? 日常生活が大変そうです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)高機能自閉症とは? 「地球の医学書では、妻の言う異星人のことを高機能の自閉症者と 呼んでいる。ところが、高機能自閉症だとかアスペルガー症候群 とかいうものは、大きく言えばすべて発達障害というカテゴリーの 中に入るんだ」 「これはその名の通り、子どもが成長と共に発達する過程で見つ かる何らかの不具合を意味している」 「当然、普通は児童精神科医の管轄になるわけで、困ったことに、 大人になってから自閉症やアスペルガー症候群の疑いがあると 思っても、成人を見てくれる医者を見つけること自体、とても 難しい」 人によって程度は違うようですが、以下の3つの特徴があるそう です。 1.人の気持ちや場の状況を読めず、人と上手く関わることが むずかしい。 2.ことばがうまく使えないか、使えてもいくらか不自然さが あって、人とスムーズにコミュニケーションすることがむず かしい。 3.特定のものごとに強くこだわったり、常に同じパターンで 行動することを好む、そうした、自分の普段の生活が乱される とひどく混乱してしまい、落ち着いていられなくなる。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「高機能自閉症とは」どのような症状なのでしょうか? ▽この本は題名に惹かれて購入しました。 自分の嫁さんが異星人(エイリアン)だったら...楽しいかも しれませんね。 地球人が知らない宇宙のいろいろな謎が分かるかもしれませんし、 UFOに乗って宇宙旅行ができるかもしれません。 ただ、MIB(Men In Black:映画です)に出てくるような、 エイリアンは嫌です... ▽この本に登場するエイリアン妻は、れっきとした地球人です。 地球人なんですが、なぜかエイリアンなのです。 なぜかと言うと、この妻は「自閉症」なのです。 自閉症というと、私のいとこにひとり自閉症の子がいました。 大変みたいです。 でも、この本に書かれている妻は「高機能自閉症」と診断されて います。 ▽では、「高機能自閉症」とはどの様な症状なのでしょうか? 普通、自閉症というとイメージ的には子どもに見られる症状と 思ってましたが、どうもそうでもないみたいです。 著者は言います。 「地球の医学書では、妻の言う異星人のことを高機能の自閉症者と 呼んでいる。ところが、高機能自閉症だとかアスペルガー症候群 とかいうものは、大きく言えばすべて発達障害というカテゴリーの 中に入るんだ」 「これはその名の通り、子どもが成長と共に発達する過程で見つ かる何らかの不具合を意味している」 「当然、普通は児童精神科医の管轄になるわけで、困ったことに、 大人になってから自閉症やアスペルガー症候群の疑いがあると 思っても、成人を見てくれる医者を見つけること自体、とても 難しい」 自閉症の大人を見てくれる医者がいないということは、大人に なると自閉症は治ってしまうのか、それとも別の精神障害として 診断されてしまう、ということでしょうか。 ▽「自閉症」と言っても、その範囲はかなり広いようです。 知的障害をともない、言葉が不自由な人もいれば、普通に生活し 社会に適応している人々もいるそうです。 そういう人たちの中には、自分が自閉症だとは思っていない人 たちもいるようです。 ▽自閉症にはどのような特徴があるのでしょうか? 人によって程度は違うようですが、以下の3つの特徴があるそう です。 1.人の気持ちや場の状況を読めず、人と上手く関わることが むずかしい。 2.ことばがうまく使えないか、使えてもいくらか不自然さが あって、人とスムーズにコミュニケーションすることがむず かしい。 3.特定のものごとに強くこだわったり、常に同じパターンで 行動することを好む、そうした、自分の普段の生活が乱される とひどく混乱してしまい、落ち着いていられなくなる。 自閉症と気が付かないと、大変そうです。 この本に出てくるエイリアン妻は自閉症ではありますが、大学も 出ていて知能に遅れはないし、言葉も普通に話すことができるので 「高機能自閉症」とか「アスペルガー症候群」と分類されるよう です。 ▽この診断をしてくれる医師を発見したのはエイリアン妻で、膨大な 資料とインターネットから自分で発見し、検査を受け診断して もらったそうです。 ただ、診断してもらって「高機能自閉症」とか「アスペルガー 症候群」と分かったところで、それがなんの役に立つかというと 実は何の役にも立たないのです。 首から「私は高機能自閉症です」とプラカードを下げて歩いて いるわけではないので、話をすると、誤解を受けるみたいです。 人の気持ちや場の状況が読めないため、人間どうしの会話のほと んどを占めるボディランゲージ等の「メタメッセージ」が一切 理解できません。 話をしている相手が傷ついていてもそれが理解できず、社交辞令 も通用せず、言葉通りそのまま受け取ってしまうのです。 ▽でも、不思議なのはなぜ、そのような女性と著者が結婚したのか ということです。 実は、著者と妻がおつきあいしたのはわずか半年て、ほとんどは 遠距離恋愛だったそうです。 その状態でお互いが結婚を決めたそうです。 つまり、著者は妻が得意な症状の持ち主だということを知らずに 結婚したということになります。 したがって、結婚してからが大変だったみたいです。 それでも10年経過しているということは、いろいろな障害が ありつつも夫婦お互いが理解しようと努力していると言うこと だと思います。 この本には、普通の生活が送れない妻との結婚生活が、著者の 軽快な文章に乗って書かれています。 結婚生活に危機もあったようですが、それでも乗り越えています。 お互いの理解があれば何とかなるものなんですね。 |
| 精霊流し |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:精霊流し 著者:さだまさし 出版:幻灯舎 定価:1429円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4344001117/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f41268%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1話 薔薇の木 第2話 遠雷 第3話 身代わり 第4話 Aマイナーのバラード 第5話 精霊流し 第6話 らくだや野馬 第7話 明暗 第8話 鬼火 エピローグ きみを忘れない ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :□□□□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■■■□ おすすめ:■■■■□ この本は、2001年9月に出版されています。 著者は、「グレープ」というデュオを結成し、「精霊流し」 「無縁坂」等が大ヒットしたそうです。 現在は作家としても活躍されています。 どのような物語なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読もう。 どのような文章を書くのか楽しみです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)今回は楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照下さい。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●さだまさしさんはウィキペディアによると、本名は「佐田雅志」 です。 「グレープ」というフォークソングデュオを結成し、いくつか ヒットを出しています。 でも、曲は聴いたことがありますが、年代的に合わないので リアルタイムで見た記憶がありません。 知っているのは、ソロで活動をしている時代です。 「関白宣言」「おやじの一番長い日」「秋桜」「道化師のソネット」 「防人の詩」、他には「北の国から」の主題歌?も知っています。 有名な曲だけのようです。 ウィキペディアには、もっとたくさんの曲を歌っていることが 書かれています。 さださんの曲は歌詞がとても素敵です。 「おやじの一番長い日」は、娘を嫁にやる父親の気持ちを兄の 視線で書かれた詩で、この曲が一番好きです。 このような著者は、どのような物語を書くのでしょうか。 ▽本の題名になっている「精霊流し」は、グレープ時代にヒットした 曲です。 長崎でお盆に行われる行事で、初盆を迎える家が船を造り、死者の 魂を弔う意味があるそうです。 ただ、現在ではかなり派手になってきていて、「お祭り」と思わ れている感があるそうですが、あくまでも仏教行事です。 ▽物語は、目次の通り、八つのパートに分かれています。 物語自体は、著者の生い立ちを基本として、それにいくつかの 物語を書き足したものだと思われます。 ほとんどは著者の自伝だと思います。 主人公の櫻井雅彦は、長崎で生まれ、小学校卒業と同時にバァイ オリンの修行のために一人で上京します。 裕福な家庭の子どもだったのかというと、実は全くそんなことは ありません。 確かにもっと小さな頃は裕福な家庭で、バァイオリンを習い始め たのも裕福な頃でした。 しかし徐々に没落し、とうとう日々の食べ物にも窮するように なります。 それでも、雅彦の母親はバァイオリンを辞めさせませんでした。 周囲におかしいと思われながらも、必死で雅彦のバァイオリン だけは費用を捻出していたのです。 そんな雅彦でしたが、音大には落ちてしまい、とうとうバァイ オリンはあきらめてしまいます。 それから紆余曲折。 雅彦は、居酒屋の仕事の無理がたたり、肝臓を悪くして故郷で ある長崎に帰ることになります。 と、ストーリー的には、そんなに目まぐるしく変わっていくわけ ではなく、感動ストーリーかというと、全くそんなことはありま せん。 人生は、人それぞれドラマがあって、感動があって、苦しみが あります。 それは、ごく普通に生きる私たちでも同じだと思います。 問題は、それを文章にしたときにどう表現するかで、一人ひとりの 物語が、誰もが涙する物語にもなるし、「ふーん」としか思われ ないような物語にもなります。 ▽この本は、それぞれ8つの章毎に、何らかの「人の死」が描かれ ています。 「死」はそれだけで大変なできごとで、遺された人々には「悲しみ」 だけが残ります。 著者は、その「死」を、そして遺された人たちの「悲しみ」を、 あくまでも「美しく」描いています。 読んでいると、自然に目頭が熱くなります。 でも、涙がこぼれる落ちるほどでもありません。 そこに、著者の上手さが出ているのではないかと思います。 人の死は悲しいはずですが、悲しみを語った物語ではなく、死に まつわる人間の「愛」を語った物語となっています。 読み終わった後に、なんだかあたたかくなる本です。 私には、絶対に著者のような文章は書けません。 育ってきた環境が違うし、感受性も違います。 著者のような文章を書いてみたいですね。 うらやましい限りです。 |
| 娘は男親のどこを見ているか (講談社プラスアルファ新書) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:娘は男親のどこを見ているか 著者:岩月謙司 出版:講談社プラスアルファ新書 定価:680円+税 購入:ブックオフで250円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062721945/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1559139%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 序章 父と娘の不思議な関係 第1章 娘のサイン 第2章 娘を幸せにする父親・不幸にする父親 第3章 妻との絆 第4章 互いを親から解放できる夫婦 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:■■□□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2003年5月に出版されています。 著者は、動物行動生理学、人間行動学(対人関係論)を専攻する 大学の教授です。 著書も多数あります。 父親は娘の理想の男性なのです。 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)娘は男親のどこを見ているのか? どこを見られているのでしょう? 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)娘は男親のどこを見ているのか? 「父親と娘は、親子というよりは恋人に近い関係です。母親と 息子の関係は何処までも親子なのに対し、父親と娘は、限りなく 恋人に近い関係なのです」 「恋人や夫との違いは、性的な関係があるかないか、という点 くらいで、それ以外はイコールと言って差し支えありません」 「娘は、幼少期から、『父親に振る向いてもらいたい』『父親に ヤキモチをやかせてみたい』『父親に興味、関心を持ってもらい たい』と、まるで恋人に対して願うようなことを考えています。 早い話が、父親を恋人にしたいと思っているのです」 「だからこそ、父親を恋人にできないと腹を立てるのです。娘に とって男親とは、自分を愛する素敵なパパであってほしいのです。 恋人としてふさわしい男性でもあってほしいのです」 「娘は、男親を『素敵な男性』と認めることができてはじめて、 彼を『お父さん』として受け入れることができるのです」 「娘の父親に対する要求は、大変高いものです。なにしろ、この 世でもっとも尊敬したい人、それが父親だからです」 「この世でもっとも頼りたい人、それが父親です。父親は、自分 にとって頼りがいのある騎士であって欲しいのです。娘は、そんな 頼もしい父親に守られて安心したいのです」 「じつは、女性が初対面の男性に対して魅力と感じることは、 高学歴とか、高身長、高収入とは限りません。誠実さとも限り ません。女性がもともと持っている『理想の男性像』に一番似て いる男性に、まずは魅力を感じているのです。つまり、お見合い パーティーでは、父親と一番似ている人に女性は惹かれるのです」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 娘の理想の男性として自覚しよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「娘は男親のどこを見ている」のでしょうか? ▽私はこれでも3人の子どもの父親です。 上から長女(小5)、長男(小3)、次男(小1)で、よく言わ れる「一姫二太郎」+三太郎です。 「一姫二太郎」の由来をネットで調べてみると、 「女の子の方が男の子よりも夜泣きが少なく、病気にもなり にくいのが一般的で、女の子の方が母親の手助けを早くからして くれるため、女の子を最初に産むと理想的な育児が出来るという 意味で良いとされた」 とありました。 たしかに、長女は病気が少なかったです。 特に大きな病気をするわけでもなく、すくすくと育ってくれました。 現在は小学5年生ですが、もう少しで嫁さんの背丈に届きそうです。 ▽娘がいるでの、本のタイトルに惹かれて買ってしまいました。 今まで娘が(というか、子ども達が)父親のことをどう思っている かなんて、ほとんど気にしてきませんでした。 私は「親が人生を幸せに生きていれば、子どもも人生を幸せに 生きることができる」と考えるようになったので、基本的には 自分のことを中心に考えて行動しています。 したがって、必ずしも子どもの希望を聞いてあげるわけではなくて 「嫌なことは嫌」と主張をします。 子どもにとってはわがままオヤジだと思います。 ▽娘は男親のことをどの様に見ているのでしょうか? 著者は言います。 「父親と娘は、親子というよりは恋人に近い関係です。母親と 息子の関係は何処までも親子なのに対し、父親と娘は、限りなく 恋人に近い関係なのです」 「恋人や夫との違いは、性的な関係があるかないか、という点 くらいで、それ以外はイコールと言って差し支えありません」 「娘は、幼少期から、『父親に振り向いてもらいたい』『父親に ヤキモチをやかせてみたい』『父親に興味、関心を持ってもらい たい』と、まるで恋人に対して願うようなことを考えています。 早い話が、父親を恋人にしたいと思っているのです」 あらら、そりゃ大変です。 娘にとっての理想の男性は、なんと「父親」だったのです。 その割には、年頃の娘は父親を嫌っている場合が多いみたいです。 「娘がほとんど口を聞いてくれない。無視され、避けられている」 というのをよく聞きます。 その理由も、娘の理想の男性像が父親である、ということの起因 しているみたいです。 著者は言います。 「だからこそ、父親を恋人にできないと腹を立てるのです。娘に とって男親とは、自分を愛する素敵なパパであってほしいのです。 恋人としてふさわしい男性でもあってほしいのです」 「娘は、男親を『素敵な男性』と認めることができてはじめて、 彼を『お父さん』として受け入れることができるのです」 つまり、「娘に嫌われている」と感じているお父さんは、娘の 恋人としてふさわしくない男性になっているのかもしれません。 しかし、父親にとってみると、勝手に理想を創りあげられて、 勝手に好き嫌いを判断されて「何を勝手な...」と思いますが、 そんな父親の思いは無視され、娘が父親に要求する理想は大変 高いものみたいです。 著者は言います。 「娘の父親に対する要求は、大変高いものです。なにしろ、この 世でもっとも尊敬したい人、それが父親だからです」 「この世でもっとも頼りたい人、それが父親です。父親は、自分 にとって頼りがいのある騎士であって欲しいのです。娘は、そんな 頼もしい父親に守られて安心したいのです」 娘に嫌われないためには、娘の要求を満たすように努力しなければ ならないみたいですね。 私は降りさせてもらいます(笑) ▽先程も書きましたが、娘にとって理想の男性像は父親です。 恋愛するにしても、結婚するにしても、相手の男性を選ぶ基準に 「理想の男性像」があります。 その理想の男性が娘にとっては父親になります。 したがって、昔から「娘は父親と似た人と結婚する」と言われて いるそうです。 確かに、私の妹を見てみると、父親と同じタイプの男性を選んで います。 あながち間違いではなさそうです。 著者は言います。 「じつは、女性が初対面の男性に対して魅力と感じることは、 高学歴とか、高身長、高収入とは限りません。誠実さとも限り ません。女性がもともと持っている『理想の男性像』に一番似て いる男性に、まずは魅力を感じているのです。つまり、お見合い パーティーでは、父親と一番似ている人に女性は惹かれるのです」 娘の結婚に責任があるのはどうやら父親のようです。 この本の前半は、娘が父親をどのように見ているかが解説されて います。 後半部分は、夫婦のありかたについて書かれています。 なぜ夫婦のあり方かというと、娘は両親の付き合い方をつぶさに 観察しているからだそうです。 そして、その付き合い方を自分が結婚した時に採用してしまう そうです。 娘の将来の幸せは母親と、そして父親に委ねられています。 |
| 眠れぬ夜の壁 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:眠れぬ夜の壁 著者:佳里富美 出版:さんが出版 定価:1600円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4880960276/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f935711%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── プロローグ 人は変われる 第1章 苦悩の始まり 第2章 母の期待 第3章 ラナイの月 他、多数あるので省略します。 ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■□□□ 勇気 :■■□□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■□□□ この本は、1997年12月に出版されています。 著者は、大人になってから自分がアダルトチルドレンであることに 気づき、それを乗り越え作家に転身、現在に至るそうです。 実際のアダルトチルドレンとはどのような状態なのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)アダルトチルドレンの実際とは? 微妙な部分で悩んでいるみたいです。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)アダルトチルドレンの実際とは? ※「もっと知りたい方のために」を参照ください。 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 親教の教祖になってないか確認しよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「アダルトチルドレンの実際」とはどのようなものなのでしょうか? ▽斎藤学さんの本や、加藤諦三さん等の本をたくさん読むように なって、「アダルトチルドレン」という状態があることを知りま した。 元もと「アダルトチルドレン」は、アメリカで、アルコール依存 の親を持つ子どもたちが大人になったときに、様々な問題を抱えて しまうことに対して、付けられた名前です。 それが今では、アルコール依存の親を持つ子供ばかりではなく、 親によって様々な影響を受け大人になってしまい、主に人間関係等 で悩むようになってしまった人たちのことを総称してアダルト チルドレンと呼ぶようになりました。 ただ、事例として本に紹介されているような人たちは、薬物や アルコール、仕事等に依存し、過食や拒食を繰り返し、また、 精神科への入退院を繰り返すような、それこそ「悲惨」な人生を 送っている人たちばかりです。 分かりやすい事例です。 しかし、実際は今回紹介する本の中に出てくるように、薬物や アルコールに依存しているわけではないけれど、なんとなく人生に 生きづらさを感じ、 「この苦しみから抜け出すには、死ぬしかないかなあ」 と考えている人が書います。 世の中には、このタイプのアダルトチルドレンの方が多いのでは ないかと思われます。 ▽この本は「手記」と言った方が正解かもしれません。 24、25歳くらいの女性が書いた本で、著者は大人になってから 自分が人間関係や、完璧主義等でいつも悩んでいる原因が、自分の 母親のであることに気がつきます。 簡単に言うと、著者が「自分はアダルトチルドレンである」と 気がついて、それを克服した経緯がノンフィクション形式で書か れています。 ▽そもそも、アダルトチルドレンとはどのような状態の人のことを 言うのでしょうか。 アダルトチルドレンとは、無条件の愛情を必要とする幼少期 (だいたい6歳くらいまでの子ども時代)に、親、特に母親から 必要な愛情を与えてもらえず、自分の存在に自信が持てないまま 大人になってしまい、その愛情飢餓感ゆえに、どこへ言っても 人付き合いが難しくなり、生きづらさを感じてしまう人のことを 言います。 それが高じると、アルコールやドラッグ、仕事、恋愛等に依存 してしまうようになります。 斎藤学さんの表現を借りると「親教」の信者になってしまいます。 悪い成績をとった時に不機嫌な顔を見せる親、良いこと、正しい ことをした時だけ笑顔を見せる親、何をやっても他の子と比較 してしまう親、子どもの意見は無視し、全てにおいて自分の意見を 通してしまう親、等々。 親にしてみれば、何気なく行っている普段の生活態度が、実は 子どもに深刻な影響を与えている場合があります。 実は、その親も自分の親に同じことをされて大人になっているの です。 したがって、アダルトチルドレンの親自身も生きづらさを感じて いて、そのままの状態で親になってしまったのです。 そうやって、世代間の悪循環が続きます。 「自分の存在に自身が持てない」 「人の視線が異常に気になる」 「他人の不正や裏切りが絶対に許せない」 「自分の気持ちを性格に相手に伝えることができず、嫌なことが 嫌だと言えない」 「他人とつき合うとき、傷つくことを恐れ最初から距離を置いて つき合ってしまい、誰とも本音でつき合うことができない」 「親に逆らえない。親の言うことを聞いていると安心する」 こういった、病気とは言えないようなことで、四六時中悩んでいる 人は、アダルトチルドレンだと考えた方が良いかもしれません。 ▽そのような大人になってしまった著者は25歳になっても、母親の 影響から抜け出せないでいます。 短大を出て銀行に務めますが、そこを退職。 母の勧めるままに、ハワイへ語学留学します。 この母親は、著者がハワイに行くときに「遊びにいくつもりで いいのよ」と送り出しています。 それなのに、ハワイから帰ってくると結婚を勧め、それを著者が 断ると、次のように言ったのです。 「ママがフーちゃん(著者のことです)をハワイに行かせたのはね、 前によくあなたに電話がかかってきた桜井さんが英語、得意だった でしょ。それを見て、もしかするとフーちゃんが結婚する相手が 海外転勤になるってこともありえるなって思ったの。それでパパと 相談して、フーちゃんが全然英語を話せないからそうなったとき のために英会話をやらせたのよ」 25歳にもなった娘にとっては大きなお世話です。 この母親の答えを聞いて著者は唖然とします。 全ては、母親の手のひらで踊らされていたと気づきます。 このときのことを著者は次のように表現しています。 「ショックだった。私は自覚している以上に親のひいたレールの 上を走っていたのだ。そのレールはどこまで続いているのだろうか。 ・・・死ぬまでだ」 「私自身がそのレール以外で選択できる道は、死ぬ事への道だけ だと思った。それだけが親も止められぬ自分の唯一の自由だと 思った。私にとって死とは自由への憧れと両親への抵抗と自分の 人生へのあきらめであった」 たしかに、そう思っても仕方がないかもしれません。 著者は何とか母親から逃れようとあがきますが、全ては母親の 意のままに動かされてしまいます。 アダルトチルドレンとは、まさに親にコントロールされてしまう 「親教」の信者のようです。 この本には、著者がアダルトチルドレンを自覚し、克服していく 様子が描かれています。 ただ、個人的なことが細かく描写されていて、読んでいる方が ついていけません。 私もかなり飛ばして読んでしまいました。 しかも、金銭的にはとても豊かな家庭に生まれていて、仕事を 辞めて語学留学ができたり、アルバイトをして過ごしたりと、 そこそこお嬢様の暮らしができています。 書いている本人はかなり悩んでいたようですが、まだ貧しくない からましな方かもしれません。 300頁を超えていますが、私が知りたい分部はわずかしか 無かったような気がします。 ただ、著者と同じようなことで悩んでいる方には、勇気がもら える本かもしれません。 |
| 子どもの自信をつける言葉 トラウマになる言葉―毎日の何気ないひと言が大切な理由 |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 副題:毎日の何気ないひと言が大切な理由 著者:加藤諦三 出版:青春出版社 定価:1400円+税 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4413033752/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1505997%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1部 親の何気ないひと言が生んでしまう“トラウマ”に気づこう 1 やる気になるひと言、やる気をなくすひと言 2 こころを伸ばす動かし方、ダメにする動かし方 3 「どうしてあなたはできないの」という言葉 4 「役に立つ人間」に育つか「ダメな子」に育つかの境界線 5 無意識に子どもを縛る言葉 6 子どもの心に届く叱り方 7 挫折する人は何処が違うのか 第2部 子どもの“小さな自信”を大きく育てていこう 8 生きる力がわいてくる聞き方、伝え方 9 関心の持ち方で子どもは伸びる 10 楽しい親子の会話が「ふれあいの心」を育む ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :■■■□□ 豊かな心:■■■□□ おすすめ:■■■■□ この本は、2002年12月に出版されています。 著者は、早稲田大学の教授です。 このメルマガではおなじみの著者になります。 子どもに対してはどのような言葉を投げかければいいのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)子どもを傷つける言葉とは? すべては言葉から始まります。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)子どもを傷つける言葉とは? 「『あなたさえいなければお父さんと別れるのに』などと言うのは、 言葉で与えられるこの破壊的なメッセージである」 「こう言われると『自分は母親の不幸の原因である』と子ども は思ってしまう。つまり『自分はいないほうがいい』ということ になってしまう」 「『おまえ達を育てることがどんなに大変なことか。どんなに 苦労の多いことか』ということをいつも父親から言われる子ども もいるであろう」 「おまえを食べさせるためにお父さんはこんなイヤな思いを会社 でしている、などと言われる子どもも『自分はいないほうがいい』 と感じるであろう」 「お前を食べさせるために、今日もイヤな会社に行かなければ ならない、という顔を毎朝父親にされたら、子どもは自分に自身 を失い、鬱(うつ)になるだろう」 「自分なんかいないほうがいいのだ、と感じた子どもがどうして 生きることに積極的になれるだろうか」 「親が不満いっぱいで働いてくれても、子どもは喜ばない。しかし 恩着せがましい親とつき合うためには、それでも子どもは感謝を しなければならない」 「そこで自分の本当の感情を抑圧しなければならない。そして それがひどくなれば最後はうつ病になる」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 何気ない言葉に気をつけよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「子どもを傷つける言葉」とはどのような言葉なのでしょうか? ▽日々の生活の中で、言葉ほど人間を傷つけたり、励ましたりできる ものはありません。 身体を傷つけるには刃物等の凶器がなければならないですが、 心を傷つけるには刃物は必要ありません。 言葉さえあれば、心は傷つき、そして身体まで蝕んでいくことに なります。 何気なく言ったひと言が、相手を死ぬほど悩ませることもあります。 ▽子どもを育てるときも同じで、言葉は特に重要になります。 その中に一つに、子どもに対して「存在するな」というメッセージを 与える言葉があるそうです。 著者は言います。 「『あなたさえいなければお父さんと別れるのに』などと言うのは、 言葉で与えられるこの破壊的なメッセージである」 これは強烈ですね。 言っている親は、おそらく何も考えてないと思います。 言葉自体は、責任転嫁で、自分の不幸を子どものせいにしている だけです。 自分のことだけで頭がいっぱいで、その言葉が子どもにとって どのくらいの意味を持つのかなんてこれっぽっちも考えていません。 著者は言います。 「こう言われると『自分は母親の不幸の原因である』と子ども は思ってしまう。つまり『自分はいないほうがいい』ということ になってしまう」 親の何気ないひと言は、子どもに「お前は存在するな!」という メッセージを与えてしまうのです。 ▽他にも、次のような言葉も同じように「お前は存在するな!」と いうメッセージになるそうです。 「『おまえ達を育てることがどんなに大変なことか。どんなに 苦労の多いことか』ということをいつも父親から言われる子ども もいるであろう」 「おまえを食べさせるためにお父さんはこんなイヤな思いを会社 でしている、などと言われる子どもも『自分はいないほうがいい』 と感じるであろう」 父親にとってみると、愚痴を言ってみただけなのですが、その 子どもにとってみると、 「父親の不幸の原因は自分だ。自分は存在しない方がいい」 そう思っても仕方がありません。 ▽このように、親の何気ない無神経な言葉を言われ続けた子どもは どうなってしまうのでしょうか? 著者は言います。 「お前を食べさせるために、今日もイヤな会社に行かなければ ならない、という顔を毎朝父親にされたら、子どもは自分に自身 を失い、鬱(うつ)になるだろう」 「自分なんかいないほうがいいのだ、と感じた子どもがどうして 生きることに積極的になれるだろうか」 「親が不満いっぱいで働いてくれても、子どもは喜ばない。しかし 恩着せがましい親とつき合うためには、それでも子どもは感謝を しなければならない」 「そこで自分の本当の感情を抑圧しなければならない。そして それがひどくなれば最後はうつ病になる」 「お前は存在するな!」と言われ続けた子どもは、確かに、自分の 存在自体に自信がなくなると思います。 ▽そこで、自分の親のことを思い出してみましたが、私は幸せ みたいです。 思い出す限り、両親から「お前は、存在するな!」というメッセージを 受け取ったことはありません。 父親は自分の仕事に誇りを持ってやっていたように思います。 母親も、家庭と仕事のかけ持ちで忙しい人でしたが、「お前さえ いなければ...」と言われたことは一度もありませんでした。 ▽また、親としての自分のことも考えてみました。 私は二人目の子どもが生まれた時に転職しましたが、少なくとも それからは、仕事がイヤだと思ったことはほとんどありません。 「お前たちを食べさせるために、今日もイヤな会社に行かなければ ならない」 といった言葉も態度もとっていないと思います。 というよりも、仕事が楽しいので会社に行くことに苦痛も不満も ありません。 「父ちゃんは毎日楽しいよ。仕事も楽しいし、仕事以外でも楽しいよ」 と、最近はなるべく子どもたちの前で口に出すようにしてます。 実際、楽しい日々を過ごしてます。 この本には、普段大人が何気なく発している言葉が、子どもに どのような影響を与えるのか、そして、そのような言葉を発する 親はどのような人間なのかを解説しています。 著者自身、自分の親が困った親だったみたいで、自分が大人に なって気がつくまで、大変な思いをしてきたようです。 したがって、その分析力は信頼できると思います。 言葉を発している親は、ほとんど何も気にしていません。 しかし、子どもが受け取るメッセージというのは、深刻な場合も あります。 そして、そのまま大人になると、我が子に同じ事を繰り返して しまいます。 気になる方は読んでみて下さい。 |
| 食の堕落と日本人 (小学館文庫) |
| ────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:食の堕落と日本人 著者:小泉武夫 出版:東洋経済新報社 定価:1500円+税(文庫版が出ています) 購入:ブックオフで105円 ────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4094056610/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1706332%2f ────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── 第1章 日本食を食べない日本人は堕落する 第2章 日本の食の堕落と崩壊 第3章 美しき哉、日本食の本質 第4章 日本食の将来 第5章 この国の食の堕落をいかに食い止めるか ────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:■■□□□ おすすめ:■■□□□ この本は、2001年6月に出版されています。 著者は、紹介文によると、学者、作家、エッセイスト、冒険家、 発明家と多才な方です。 本来の日本人の食事とはどのようなものだったのでしょうか? 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)日本人の食事とは? 中華よりも、洋食よりも、やっぱりご飯とみそ汁が一番です。 忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)日本人の食事とは? 「日本人というのは、昔から主に魚を食し、雑穀根茎、陸稲水稲 を食うという食生活を、何千年にもわたってつくりあげてきて、 その食文化の範囲の中で生きてきた民族なのである」 「長期間にわたってこのような食生活を続けたことによって、 私たちの遺伝子には、そのようなものを食うのに適した情報が 遺伝子に刷り込まれるようになった」 「言うまでもなく、私たちの身体は、この遺伝子にコントロール されている」 「長い間、日本人の食事というのは、朝はご飯に味噌汁、納豆と 漬け物、焼いた目刺しあたりが定番で、昼はご飯と竹輪の煮付けに 漬け物と味噌汁、夜は飯と煮魚とほうれん草のおひたしと味噌汁 というように、だいたいの相場は決まっていた」 「これが標準的で、このような定番のほかにさまざまな繊維食品、 たとえば山菜、ヤマゴボウ、サトイモといった根菜、大根や 蕪(カブラ)のような野菜が季節のものとして絶えず食卓に のぼった、このような和食の歴史は、有史以前の、少なくとも 2千年前まで遡ることができる」 「こうして日本食を繰り返し食べ継いできたために、私たち 日本人は、身体も心もそのような食べ物に対応してつくられて きたのである。そして、その情報が遺伝子に刷り込まれて現代の 日本人に受け継がれてきた」 「たとえば、日本人の大腸が、繊維分の多い食事に適応して長く なってきたというのもその長い食習慣から固定された遺伝子に よるものである」 「そんなところに、自分の身体に対応していない外国式の食事 ばかりをとっていればどうなるか。身体や心に微妙な歪みが 発生するのは当然の成り行きというものである」 ────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 日本食を大切にしよう 】 ────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●「日本人の食事」とはどうあるべきなのでしょうか? ▽毎日の食事というのは、人間が生きていく上での活力源です。 そして、食事はその国や地域によって違ってきます。 私が一番好きなのは、やはり日本食です。 40年も日本で生活しているので当たり前と言えば当たり前ですが、 やっぱり日本人には、ご飯とみそ汁、そして魚、納豆、旬の野菜の おひたし、根野菜の煮付け、漬け物、豆腐等が定番ではないで しょうか。 以前、まだ一人暮らしをしている時に、一時期「牛丼の吉野屋」に 凝ったことがあります。 吉野屋といっても、毎日牛丼を食べていたわけではなく、朝、 会社に行く前に吉野屋によって「朝定(朝定食のこと)」を 頼みます。 どんぶり飯に納豆、焼き魚(鮭)、生卵、味付けノリ、お新香、 みそ汁が付いていたと思います。 一人暮らしをしていると、どうしても朝食が手抜きになります。 マクドナルドで「朝マック」もありますが、やはり朝は「ご飯に みそ汁」というのが私には合います。 現在、私の朝食は6時前から始まるので、嫁さんはまだ夢の中。 したがって、冷蔵庫に入っているもので済ませます。 それでも、炊きたてのご飯と漬け物、たまにインスタントのみそ汁 前日の残りの焼き魚や野菜の煮付け等が朝食になります。 日本人の私には、少なくとも朝は日本食じゃないと始まりません。 そう思っている方もたくさんいると思います。 ▽外国に数日旅行してみると分かりますが、ほんの2、3日で日本 食が食べたくなります。 白いご飯に、みそ汁、そして納豆が一番食べたくなります。 何十年か食べ慣れているというのもありますが、著者によると、 そこには「民族の遺伝子」というものがあるのではないかと言い ます。 「日本人というのは、昔から主に魚を食し、雑穀根茎、陸稲水稲 を食うという食生活を、何千年にもわたってつくりあげてきて、 その食文化の範囲の中で生きてきた民族なのである」 「長期間にわたってこのような食生活を続けたことによって、 私たちの遺伝子には、そのようなものを食すのに適した情報が 遺伝子に刷り込まれるようになった」 「言うまでもなく、私たちの身体は、この遺伝子にコントロール されている」 私も「日本人の体質」という遺伝子は確実に存在すると思います。 著者はさらに言います。 「長い間、日本人の食事というのは、朝はご飯に味噌汁、納豆と 漬け物、焼いた目刺しあたりが定番で、昼はご飯と竹輪の煮付けに 漬け物と味噌汁、夜は飯と煮魚とほうれん草のおひたしと味噌汁 というように、だいたいの相場は決まっていた」 「これが標準的で、このような定番のほかにさまざまな繊維食品、 たとえば山菜、ヤマゴボウ、サトイモといった根菜、大根や 蕪(カブラ)のような野菜が季節のものとして絶えず食卓に のぼった、このような和食の歴史は、有史以前の、少なくとも 2千年前まで遡ることができる」 2千年の期間、日本人の体質は日本食に合うように慣れてきたの です。 日本人の体質に合うように変化してきたというよりも、 「日本人の体質にあった食べ物を選んで食べてきた」 と言った方がいいのかもしれません。 だから、日本人が日本食を食べたくなるのは普通なのかもしれま せん。 著者は言います。 「こうして日本食を繰り返し食べ継いできたために、私たち 日本人は、身体も心もそのような食べ物に対応してつくられて きたのである。そして、その情報が遺伝子に刷り込まれて現代の 日本人に受け継がれてきた」 「たとえば、日本人の大腸が、繊維分の多い食事に適応して長く なってきたというのもその長い食習慣から固定された遺伝子に よるものである」 この話は、よく聞きます。 日本人は大腸が長いために、肉を消化するのに適していないそう です。 長い大腸は、食物繊維が多い植物を消化するのに適しているの です。 2千年も自分の身体に合った食事をしてきたのに、日本人はここ 数十年という短い期間で食生活を変えようとしているのです。 ジャンクフードや、スナック菓子、パン等、もともと日本人が 食べ物としてなかった物を食べるようになった結果、いろいろな 問題が出ている、と著者は言います。 「そんなところに、自分の身体に対応していない外国式の食事 ばかりをとっていればどうなるか。身体や心に微妙な歪みが 発生するのは当然の成り行きというものである」 科学的に証明されているわけではありませんが、身体と心は、 バランスで成り立っています。 どちらかのバランスが崩れれば、片方のバランスも崩れます。 したがって、著者の言っていることもあながち間違いとは言い 切れないのではないかと思います。 日本人(少なくとも私)はやっぱり、ご飯と味噌汁です。 この本は、日本の食の危機について書かれています。 ただ、科学的データについて書かれている部分もありますが、 ほとんどは、どこかのオヤジの愚痴みたいな感じで書かれてい ます。 そういうつもりで読めば、そこそこ楽しめます。 |